アール・デコの陶器の水差し

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P太が、フリマでリンゴの花柄のウラン・ガラスの花瓶を買った日に、もう一つ購入した原子力ビンテージです。典型的なアール・デコ時代のデザインの陶器で、オレンジ色の塗料が使用されているので、ウランが含まれているかも知れないと睨んだ訳です。結果的には、ウランが含まれて放射線を測定出来たのは、オレンジではなく黄色部分でした。値段は、値切り無しで1ポンド。
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アール・デコ時代に流行した陶器の柄の一つに、こんな平面構成的幾何学パターンがあります。勿論総手描きなんですが、彩色にムラが多く、はっきり言って子供が描いたように大味で雑に見えます。でも、このデザインは、クラリス・クリフの人気からの影響を受けた為のようで、つまり多くの人が喜んで大金を注ぎ込むクラリス・クリフには、この手の絵柄が多いのです。オレンジや黄色が好まれ、黒のラインが目立つのも特徴。
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この水差しの場合、ストロークの効いた、マリーゴールドのような花柄が加えられている分、愛らしさがあって、未だずっとマシに見ます。斑が目立つのは、この時代は絵柄の上から釉薬を掛けなかった為、絵に耐久性を付ける為に、濃度の高いエナメルで絵付けしていたからのようです。それでもやはり強度には乏しかったらしく、この陶器でも、青色は特に剥げが目立ちます。
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メーカーはイギリス・スタッフォードシャーの「Beswick」で、1930年代の製品。ネットで検索したら、フォルムは同じでも、絵付けの異なるものに幾つかヒットしました。
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元は、もしかしたら揃いの柄の陶器の洗面器とペアになった、洗面セットの水差しだったかもと想像しています。あの映画の中なんかで目にする、ベッドサイドに置いて、自分で水を洗面器に注いで顔を洗うセットです。勿論単品で、水差しとしてじゃなくとも、今は花瓶として十分使用出来ます。
 




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# by piyoyonyon | 2016-09-28 15:32 | テーブル&キッチンウェア | Trackback | Comments(0)

70年代のファッション・ドールのドレス制作セット

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今まで見たことのない、かなり珍しいアイテムをフリマで手に入れました。A3位×厚み7cm程度の紙箱のパッケージで、表に6種類の衣装を着たファッション・ドールがプリントされています。一瞬単なる着せ替え人形セットと思いきや、中には裸の人形と布、裁縫道具が入っていて、子供が自分で人形の服を制作する為のセットなのです。製造は1970年代のようですが、中身は未使用。そのストールは、プロの骨董商に見えたから、このセットも4ポンド位はしそう…と見送るつもりでしたが、値段も聞いていないのに、店主のほうから「それは1ポンドよ」とのお声が。即お買い上げとなりました。
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モデル人形は、身長23cmで、どちらかと言えばリカちゃんに近いサイズ。パッケージの写真を見る限り、中々レトロ可愛い人形です。そして服が、子供用ながら、どれも抜かりなくバリバリの70年代ファッションですね~。このセットから、6少なくとも種類の服が作れると書いてあります。香港製で、適応年齢は7歳から。
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中を開けると、人形(白ブーツ付き)、布6種の他に、ハサミ、糸、縫い針、マチ針、装飾テープ、スナップ、指貫までセットされて、一応これ一箱で、すぐに人形の服を作り始めることが出来る仕組みです。ただし、布の柄はパッケージとは随分違うし、人形は髪がザンバラで直らない上、元々植毛が疎らでひどく、更に、未使用なのに経年だけで後頭部がパカ~ッと割れています! 人形が裸のままでは可哀想だから、針の袋を乗せて撮影してみましたが、もしかして益々エッチ臭い?(笑)
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勿論、原寸大の型紙も付属しています。全部広げると、A1位の大きな紙1枚。これがかなり斬新な型紙でして、一方やはり日本の人形の服の作り方の本は優秀だなあと思います。このパターンに寄ると、服の端は切りっ放しの構造だから、もしかして布に解れにくく糊で固めた加工でもしてあるのか?と思いましたが、…単なる普通の綿生地でした。そもそも、プロの版下制作が書いたとは思えない、相当きったない図面です。
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このイラストにしても、絵心のない素人が写真をトレースしただけってな感じで、かなりテキトウ。パターンB(左から二番目)は、キモノと言う名のドレスだそうです。一応作り方の文章も載っていますが、とてもそれだけの説明で、初心者の子供が作れるとは思えない程不親切。とは言え、イギリスの手芸本は概ねそんな風です。とまあ、やっぱりあちこち完璧とは程遠く、昔の香港製だと納得するジャンク感は否めません。
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まあこれは、実用することなく、保存用資料になることと思います。それでも、服のデザイン自体は、今後の人形の服作りの参考にはなります。例え実際作ることが出来なくても、もし自分の子供時代に、こんな物をプレゼントされたら、どんなに興奮して嬉しかっただろうなと想像出来ます。
  




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# by piyoyonyon | 2016-09-27 15:26 | おもちゃ・人形 | Trackback | Comments(0)

ビンテージのビアマット

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フリーマーケットで、古いビアマット(飲食店で出る紙製のコースター)をまとめて買いました。柄がダブっている物も含めると、全部で30枚位あります。恐らく1970年代頃のビアマットです。私は、外食する機会自体が少ないし、おまけにイギリスでは、ビアマットを出す店もめっきり減って来ましたが、ハンガリーの友達の彼氏が集めているので、もし手に入れば、とって置いて送ることにしています。独特の印刷と紙の質感で、特に古い物には捨て難い魅力があり、コレクターが多いのも頷けます。
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まずは、いかにもイギリスらしい図案から。
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私の場合、汚れるからと、使用する前に大抵ビアマットを仕舞っちゃうんですが、この元の持ち主は、しっかり使用してから持ち帰ったらしく、シミの残っているものが多く混じっています。
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漫画っぽいイラストの付いたものは、やっぱり好き。シンプルなほうが、ビアマットとして絵柄が生きるように思います。
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世界中で売られているビッグ・ネームのビアマットも、昔のは味わいがあります。右上のギネスは、簡潔なデザインと活版みたいな凹んだ印刷の風合いが特に素敵。右下は、クロス・ワードのようなクイズ付きで、ぼっち飲みの手慰みにぴったりの嬉しい配慮。
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イギリス以外のビアマットも、含まれていました。やはり今でもビアマットの本場は、ドイツ等の中欧のように思います。
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アルコールだけでなく、なんとジュースのビアマットも(…ビアマットとは最早呼ばないなぁ)。トマトジュースを使ったカクテルの作り方が記されています。トマトそのものイラストと形で、中々のインパクト。
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そして、やっぱり可愛さピカ一なのが、世界一幸せな飲み物「ベビーチャム」のビアマット。
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クリスマス柄は一際華やかで、眺めていて気持ちがウキウキします。
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これはその裏面。どちらも、パッキリ鮮やかな色と図案が気に入っています。
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中央のは、何とタバコの宣伝。現在はタバコを宣伝することは禁止されているはずだから、今となっては貴重なビアマットです。…形も様々で、やっぱりビアマットは楽しいアイテムですね~。可愛いものに限り、機会があったら、私も今後もとって置きたいと思います。
 




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# by piyoyonyon | 2016-09-26 15:24 | ステーショナリー・グラフィック | Trackback | Comments(0)

セルロイドの花付き金色の台のブローチ

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レトロ・キッチュさが大好きなセルロイド製の古いアクセサリーですが、今回フリマで手に入れたものは、また雰囲気が独特です。金色の台座自体は、細工も中々細かく、造りもしっかりし、どう見てもクラシックな雰囲気ですが、中心のセルロイドの花が何とも安っちさ全開で、正直言って台座に全く合っていません(笑)。特に、花の中心の蛍光ピンクがチープです。そのセルロイドの花パーツにしても、実は細工がかなり繊細です。
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一体何故、こんな組み合わせにしちゃったのか。実際使うことはなさそうですが、そんなミスマッチが気になって購入した(20ペンスだったしな)、ビンテージ・ブローチです。
  




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# by piyoyonyon | 2016-09-25 15:26 | アクセサリー | Trackback | Comments(0)

スコトニー城のウォルド・ガーデン

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スコトニー城の入り口の手前の駐車場脇に、レンガの塀で囲まれた庭、すなわち「walled garden」があります。つまり、ここは基本的に入場無料なのです(ただしNT会員以外は駐車料金は掛かります)。ところが以前は、朽ちた温室の周囲に植物がほんのちょっとだけ植えてあり、鶏が放し飼いされている、言わばウォルド・ガーデンの廃墟のような、非常に寂しい状態でした。
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しかし、少しずつ改良はされて来ていて、今回訪れてみると、やっと庭らしくなっていました!
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特にこの季節、ダリアのボーダーが見事でした。
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自分ではもう二度と植えることはないダリアですが(笑)、晩夏を飾るのに相応しい存在感です。
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種類も実に豊富。このダリアは、縁がほんのりピンク掛かっています。
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私は、このツートーン・カラーのダリアが特に気に入りました。
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葉と茎がシックなチョコレート色のダリアも素敵。
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ポンポン・ダリアは、何度見ても、これが天然のものとは信じ難い、完璧な造詣です。
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矢車菊の青は昔から好きです。しかし、完璧な日向に植えない限り、茎が曲がり捲くって場所を取ります。
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これはマロウかな? 艶やかな花びらが綺麗。
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奥は、キッチン・ガーデン(菜園)になっています。
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不思議な形のカボチャなんかが育っていました。
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アーティチョークの花で、夢中で蜜を集める丸花蜂。最早花粉塗れで、重くて飛べそうもありません。
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こんな唯一「庭」らしい、憩いの場も設けられていました。将来柘植のガーデン・エッジが育てば、もっと庭らしく見えることでしょう。
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温室の前には、新たにローズ・ボーダーが作られていました。
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生憎植物札が掲げてなくて、設置してある手作りカタログを眺めながら、写真だけでどれがどの種類のバラか判断するのは大変でした。
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そんな中、唯一はっきりと判別できて、一番印象的だったのが、この「Nostalgia ノスタルジア」と言うバラ。花びらの縁だけが、チェリー・レッドになっています。デヴィッド・オースティンの作出ですが、イングリッシュ・ローズではなくハイブリット・ティーです。
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ヒマワリも沢山咲いていました。子供が花として一番最初に憶えるようなヒマワリでも、実に様々な大きさや形や色があります。
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こっちの花びらは、レモン・イエローで爽やか。
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工夫を凝らした、バランスばっちりの英国式庭園と言うよりは、未だ単なる「畑」と言う雰囲気ですけど、美しい花々を存分に楽しめました。
 




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# by piyoyonyon | 2016-09-24 15:33 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(0)

ミツキちゃん、小学五年生

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この人形は「ミツキ」と言い、タカラトミー社のファッション・ドール「ジェニー」の友達の一人で、つまり元はジェニー・サイズのボディでした。当時の「SPEED」の流行を意識してデザイン・発売され、ジェニー・フレンドの中では、確か14歳と最年少の設定でした。しかし、体のサイズが同じなのに、17歳のジェニーより多少若く見せるとなると、顔の雰囲気を幼くする他に、頭の型を小さくする位しか手がありません。確かにミツキの頭の小ささは、ジェニー・フレンドの中でも群を抜いていました。しかし、頭は小さければ小さい程良いって訳ではないようで、元々スタイル抜群のジェニーよりも小顔となると、ミツキの頭は何だか小さ過ぎて見えました。しかも、最初に発売された仕様が、「スーパーアクション・ボディ」と言う、ギミックに拘ったフルポーズ・タイプの、普段のジェニーより一層スレンダーなボディだったから、最早バランスが変で、顔に対して首が太過ぎて見える程でした。そんな不恰好な人形では、似合いそうな服も思い付きません(そもそも何故買った)。
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そこで、いっそ余っていたリカちゃん人形のボディに、ミツキの頭を取り付けてみることにしました。ついでに、色褪せたようで嫌いだったマットなオレンジ色の唇も、塗り替えることに。すると、何処かで見た覚えのある人形に近くなりました。…もしかして、ダイソーの100円人形のエリーちゃんか?? それじゃああんまりだと思い、不自然に長過ぎる髪も、思い切ってオカッパに断髪しました。
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これで、やーっと現代的な子供服が合いそうな人形になりました(リアル・クローズなんて私には作れないけど)。はっきりした色合いや、ボーイッシュな服、活動的な服装が似合うと思います。一方、物語に登場するようなカントリー・スタイルや、ふわふわロマンティックな少女服は無理なようです。
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レトロ服も似合います。元々昔の漫画のような、しかも少女漫画ではなく少年漫画のような顔をしていると思います。この人形なら、和服も着こなしてくれそうです。因みに青い椅子は、姉が送ってくれた、お馴染みダイソーのもの(…やっぱり行き着くところはダイソーか!)。
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…と言う訳で、14歳どころかリカちゃんと同じ11歳に若返っちゃったけど、これからはうちのモデルさんとして、バリバリ活躍して貰う予定のミツキちゃんです。
 




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# by piyoyonyon | 2016-09-23 15:35 | おもちゃ・人形 | Trackback | Comments(0)

夏の終わりのスコトニー城

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ベイハム・オールド・アビーをお昼頃に去った後は、少しだけケント州側に入って、NT(ナショナルトラスト)の「Scotney Castle スコトニー城」を訪れることにしました。ここへは何度も来ていますが、ベイハム・アビーのすぐ近くなので、時間があれば、ついでに訪れない手はありません。
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まずは到着後すぐに、駐車場脇のピクニック・ベンチで昼食。今日の弁当、ズバリ「海苔弁」です。「食戟のソーマ」の創真の海苔弁に凄くそそられたのと、その名も「のり弁の秘密」と言うふりかけを、母が送ってくれたものですから…。おにぎりより返って簡単です。ただし、魚のフライの竹輪天もなく、サツマイモのかき揚げを乗っけたので、炭水化物が多くて栄養バランス悪いです(苦笑)。
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「新城」脇の、終わり掛けの褪せたアジサイの微妙な色合いが綺麗。
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ここには、「新城」と「古城」の二つの城館があり、19世紀築の新城の内部もインテリアが興味深いのですが、今回はパス。
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ひたすら谷底にある、半分廃墟の14世紀築の古城を目指します。
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バラ園には、一種類だけのバラが植えられていました。種類は分かりませんが、匂いが強く葉がマットで、オールド・ローズかイングリッシュ・ローズのようです。
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途中、新たにハーブ・ボーダーが設けられていて、バーベナ・ボナリエンシスやアメジスト・セージ、ネペタなどが満開でした。
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古城に近付いて来ました。
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堀に囲まれた古城に到着。堀と言うよりは、湖に浮かぶ島に城が立っている感じです。
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城の前には、円型のハーブ・ガーデンがあります。
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その周囲のボーダー花壇。…正直言って、余りパッとしませんねえ。まあここは、建物と景観庭園との組み合わせを楽しむ場所であって、ツツジの季節の石切り場庭園の見頃以外は、純粋に植物を楽しみたい人にとっては、ちょっと物足りないかも知れません。
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咲き始めたセダムには、蜂が群がっていました。茎が紫色の、ちょっと変わったタイプ。
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お城の裏側(東側)は、すっかり廃墟です。こちらのボーダー花壇ほうが、廃墟と植物を上手く組み合わせてあり、中々見応えあると思います。
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この季節咲いていたのは、主にフロックスと秋明菊。
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続いて、池の周囲を歩いてみます。この日は汗ばむ湿度の高い日だったので、辺りが霞んで見えます。
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ここは、新城と古城を一緒に撮影出来る、数少ないスポットなんですが、生憎新城の裏側が修理中で足場に覆われていまして、あえて足場を避けて撮影してみました。
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イギリスには珍しく、トンボが多い場所のはずなんですけど、今回は余り見掛ませんでした。
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とても暑い日だったので、最後はお決まりのアイスクリーム・タイム! お気に入りのケントの地元アイス「SOLLEY’S」が、創立30周年記念と言うことで、特別限定フレーバー「バナナ味」を出ていました。試してみたら、人工的ではない自然なバナナ風味の上、甘さスッキリでクリーミーで凄く美味しい! P太は「ハニカム味」です。それにしても、NTやEHのカップ・アイスは、一個2.5ポンドと高めです(安いジャンク・アイスじゃ意味ないけど)。外出にほとんどお金を掛けない私達夫婦にとって、唯一とも言える贅沢品です(笑)。
 




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# by piyoyonyon | 2016-09-22 15:28 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(2)

ウラン・ガラスのリンゴの花柄の花瓶

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今回のフリマでのウラン・ガラスの収穫です。とてもそんなに古い物とは思えないでしょうが、100年以上昔のヴィクトリア時代の製品です。プロのディーラーらしきストールで、P太が買いました。値段は、値切って4ポンドだったかな。その日は快晴でしたが、この花瓶はウランの含有量が多いらしく、強い日差しの中でもブラック・ライトで十分確認出来る程の発光の強さだったそうです。
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地色が単調ペパーミント・グリーン一色だし、フォルムも極めてシンプルですが、中々丁寧で美しい木の花(何かバラ科の花)が、エナメル塗料で多少盛り上がって手描きされています。
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桜にしては枝ぶりや花の付き方が違って見えるし、梅はイギリスでは一般的ではないので、一応こちらの庭木で御馴染みのリンゴの花ってことにしていますが、日本人にとってはどうしても梅のほうに見えてしまいますね。和室にこそしっくり来そうな、バラよりも菊なんかを生けて、床の間に飾るのが似合うイメージ…。
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ヴィクトリア時代のジェイド色のウラン・ガラスらしく、放射線量は高めでした。今まで大き目のウラン・ガラス器と言うと、アール・デコ期のパンチ・ボウルばかりで、ブラック・ライトを当てても余り明るく発光しなかったのですが、その点これは迫力で輝きます。余りに大きくて、小さなLEDのブラック・ライトでは全体を照らし切れないので、中にライトを入れて撮影してみました。
 




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# by piyoyonyon | 2016-09-21 15:37 | インテリア・デコレーション | Trackback | Comments(0)

観賞用廃墟?ベイハム・オールド・アビー

8月最後の週末は、いよいよEH(イングリッシュ・ヘリテイジ)を入場料無しで訪問出来る最後のチャンスでした。しかし、学校の夏休みの終盤でもあり、全ての高速道路が再び大渋滞の予想だったので、高速を通らなくても行ける、イースト・サセックスの「Bayham Old Abbey ベイハム・オールド・アビー」を目的地に選びました。ここを後回しにしたのは、かつて入場口の外側から、眺めたことはあったからです。当時はそれで十分だと思っていましたが、年会員証でタダで入場出来るのなら、この機会を逃す手はありません。
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御覧の通り、修道院の遺跡です。16世紀に国王ヘンリー八世が解散法で多くの修道院を閉鎖した為、イギリスにはこんな修道院の廃墟が沢山あります。
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ここの第一印象は、「まるでチャンネル4(と言うイギリスの民放TV局)のアイデントのようだ」でした。我ながら発想が俗っぽくて浅ましいと思いましたが(笑)、実は何も恥じることはありませんでしたあ。何故って、その映像は、本当にここで撮影されたものを元に、CG加工されているそうだからです。
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普通EHの説明板は、イラスト付きで分かり易く充実しているのですが、ここでは部屋の名称を示すサインしかありませんでした。入り口受付けで、音声ガイドを借りるべきだったかと反省。年会員になった当初は、良く音声ガイドを利用していたのですが、結構説明が長くて自分のペースで回れない為、夫婦揃ってウザくなって止めてしまったのです。
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ベイハム・アビーは、13世紀初頭にプレモントレ修道会の大修道院(=アビー)として建てられ、15世紀には拡張され、16世紀の解散法で廃院になるまで機能していました。今でも結構辺鄙な場所ですが、修道士達は俗世から離れた環境を望んでいた為、こんな土地を好んで選んだようです。とは言え、近くに川が流れ、水の便は良かったので、修道生活にとっては理想的な立地だったそうです。
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修道院解散後は、しばらく王家が土地を所有していましたが、エリザベス一世に寄り売却されました。18世紀前半には、ジョン・プラット卿(後のベイハム子爵)の手に渡ります。当時はゴシック・リバイバルの時代で、裕福層の中には、わざわざ庭園の中に「ニセ廃墟」を建設する者も居る程、廃墟が流行していました。プラット卿も、このベイハム・アビーを、最高のガーデン・アクセサリーと見なして購入したようです。
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レイコック寺院やダウントン・アビー(ありゃドラマの中だけだけど)のように、元修道院を邸宅に改装する例もありますが、プラット卿の場合は、邸宅は遺跡の脇に別に建設し、廃墟にはサマーハウスやオランジェリー等を増築したり、一層絵になる廃墟らしく手を加えました。
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プラット卿の命を受け、この遺跡を庭園としてデザインしたのは、ロンドンのケンウッド・ハウスも手掛けた、高名な景観庭園師ハンフリー・レプトン。
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その後19世紀後半に、プラット家の子孫のカムデン一家が、ここを見下ろす丘の上に建設したお屋敷に移り住み、この修道院跡と旧邸宅は1961年にEHに寄付されました。
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これが、かつての聖堂のnave=身廊部分。
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側面の窓のアーチの大きさから、かなり大規模な建物だったことが想像出来ます。
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この辺りは、身廊と翼廊が交わるクロッシング部分。
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あちこちの壁や柱に、ガーゴイルと思われる、実物大の人間?の頭像が嵌め込まれていて、一瞬ドキッとします。脆い砂岩の為に崩れて、一層不気味です。
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そもそも、突然顔だけっていうのが悪趣味。その昔ケルト民族が、敵兵の生首を柱に埋める風習があったと言うのを、嫌でも思い出さずには居られません。
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翼廊の端には、小さな螺旋階段が。昔は塔に続いていたのだと想像します。
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身廊の最奥は主祭壇部分。今はすっかり大木に侵略されています。
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分厚い石の壁に食い込んだ、木の根の破壊力が圧巻。これを見て、私もP太も同時に「ラピュタみたいだ!」と言いました。
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身廊脇(側廊か礼拝堂跡)に、ひっそりと佇む二つの小さな墓石。19世紀の館主の息子達の墓だそうです。どちらも、生まれた当日に亡くなっています。
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柵の向こうに、現在の村の教区教会が見えます。
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修道僧達の食堂の竃跡と思われます。素焼きのタイルが丹念に重ねられています。
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ベイハム・アビーは、サセックスとケントの州境にあります。この14世紀築のケント側の楼門は、「Kentish Gate ケント門」と呼ばれています。左側の出っ張った部分は、19世紀にサマーハウスが増築された跡。対するサセックス側の「サセックス門」も存在したはずですが、今は残っていません。
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こちらは、遺跡の脇に立つ、18世紀築のジョージアン様式のプラット卿のお屋敷。
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屋敷は、南側の一部がEHの受け付けと売店として利用され、また北側の図書室とダイニングの二部屋だけが、近年改装され一般公開されています。と言っても、家具もほとんどなくガランとした状態。
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そしてこれが、どうやら現在の子爵家のお屋敷のようです。こんなドラマのような現役の屋敷が、結構イギリスのあちこちに存在するんですよ~。
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結局、好みの廃墟…のはずなのに、景観庭園のオブジェとして後年手が加えられた遺跡の為、正直言って少しだけ興醒め。何だか、本当にCG処理されたような、妙にウソ臭い感じがあちこち漂いました(笑)。そんな中、遺跡の中に設けられた簡素な新生児の墓は、真実のモニュメントとして一番印象的でした。
 




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# by piyoyonyon | 2016-09-20 15:28 | 旅行・お散歩 | Trackback(2) | Comments(0)

連爪の蝶型ラインストーンのネックレス

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ラインストーンが専用チェーン金具に嵌め込まれて連なった「連爪」のネックレス、特に無色透明のラインストーン一色のものは、ビンテージとしては結構良く見掛けるアイテムです。しかし連爪だけで、この蝶型のように具象的な形に表現したタイプは、割と珍しいのではないかと思いました。
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蝶は「美」のシンボルとして、アクセサリーとしては人気のモチーフなので、昔から蝶のネックレスも沢山存在します。しかし、大抵はビーズそのものが蝶型だったり、蝶型の台座にラインストーンを嵌め込んでトップとして使用したものです。その点これは、連爪だけで蝶を形成している為、動く度にまるでヒラヒラ蝶が飛んでいるように揺れるのが(実物の飛ぶ蝶なんて真っ平だけど)面白いと思いました。
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クラスプも、昔らしいデザインで気に入っています。しかし、首の後ろで自力で留めるのは無理っぽい程、非常に着脱し辛いのです。とは言え、使い易い現代のクラスプに付け替えて、外してしまうのは勿体ないし…。そこで閃いたのが、このクラスプに現代のを付け足せば良いのかも。
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この手のネックレスがイギリスに多く残っているのは、ウェディング等のフォーマルな場に合わせる需要が高かったからのようです。しかしこの程度のボリュームなら、普段の格好にも大丈夫そう。普段使いする場合、キャミソールにジーンズとか出来るだけシンプルな服装でカジュアル・ダウンするか、カチッとしたスーツで甘さを抑えるのが決め手かも知れません。無色透明の石は、合わせる色を選ばず、使い勝手の良い利点があります。アール・デコらしいデザインですが、もしかしたら、デコ・スタイルがリバイバルした1950年代の製品かも知れません。ともあれ、ラインストーンの輝きも十分美しく、かなりグラマラスなネックレスです。
  




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# by piyoyonyon | 2016-09-19 15:36 | アクセサリー | Trackback | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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