古代の首都セットフォード 2

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全くの気まぐれで、何の前情報もなくやって来た、ノーフォーク州の古いマーケット・タウンThetford セットフォード。思いの他とても歴史の古い興味深い町で、一人散歩を楽しんでいます。
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これは「Ancient House」と言う、チューダー時代の木組みの家で、今は地元の生活や歴史について展示した博物館になっているようです。時間があれば、覗いて見たかったなあ。
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こんな立派なホールもありました。バンティングまで飾られていますが、用途は不明。
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チャリティショップは、期待通り何軒かありました。これはチャリティショップではなく、単なるリサイクルショップのようですが、品揃えも中々良く、値段はチャリティ屋より安い程でした。
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この地で蒸気機関車製造会社を経営していた、Charles Burrel チャールズ・バレルの博物館。このボロボロの倉庫の中に、初期の蒸気機関車が保管展示されていて、イベント等の際には実際稼動されるそうです。
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「セットフォード・グラマー・スクール」の建物の一部。後から調べたことには、イギリスで最も古いグラマー・スクール(元々は大聖堂や修道院に付属した文法学校)の一つで、あのトーマス・ペインも卒業したそうです。
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その内、P太のミーティングが終了したとの連絡が入り、合流して一緒に町を散策。再び城跡を眺めたりしました。更に、「Thetford Priory」と言う修道院の遺跡を見学することに。イングリッシュ・ヘリテイジ管轄ですが、入場は無料。おおっと、これは中々好みの見事な廃墟っぷり。
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この修道院、本名は「The Cluniac Priory of Our Lady of Thetford」と言い、12世紀に起源を持ちます。かつては巡礼地として賑わったものの、例の如く、ヘンリー八世の解散法に寄って1540年に破壊されて以来、廃墟となっています。「priory」は、日本語では「小修道院」と訳されますが、ここは大きな礼拝堂や回廊を持ち、「abbey 大修道院」並みの規模に見えます。
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こちらの外壁が結構残っている部分は、かつての修道僧達の住居部分、つまり寮で、巡礼者も宿泊出来たようです。幅はあるけど、奥行きは意外と狭い薄っぺらい建物です。
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正面のアーチの二つは、12世紀のオリジナルの建造物だそう。
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井戸も残っています。この修道院跡にも、ユーレイ伝説があるらしく、先出の老舗パブと共に、心霊追跡番組に登場したことがあるそうです。まあ酷いぶっ壊され方をしたのだろうから、惨殺された修道僧の幽霊が出て来ても不思議ではないかも。
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壁のあちこちに、こんな装飾された窪みがあります。恐らく、かつてはキリストやマリア像などが飾られた祠だったのでしょう。
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廃墟の中で一番背が高く目立つのが、この礼拝堂の身廊最後部、大窓部分のアーチ。18世紀のスケッチを見ると、当時はもっと建造物が残っていたようで、今は鉄棒などに支えられ、コンクリで補修されたりしていますが、さもなくばどんどん崩れて来ているはずです。
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そこの地面にある、まるで公園の砂場のような場所は、実はノーフォーク公トーマス・ハワード二世の墓の跡。奇しくも彼は、ヘンリー八世の処刑された二人の妻、アン・ブーリンとキャサリン・ハワード共通の祖父であります(つまりエリザベス一世の曽祖父)。彼の墓は、現在Framlimngahmに移されているそうです。
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これはレンガ造りの竈で、ここが修道院の厨房だったことを物語っています。この反対側には、更に大きな竈跡もありました。
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入場無料なのにも関わらず、本当に見応えのある立派な遺跡でした。更にこの町には、地図に寄れば、friary(托鉢修道院)跡や、ローマ植民地時代の住居跡もあるそうです。お天気も絶好で、この日単なる思い付きでにやって来たセットフォードが、実は歴史的に大変興味深い町で、訪れた甲斐があったなーとつくづく思いました。ガイドブックに頼りながら、有名な見所ばかりを見学する旅も悪くないけれど、偶然発見したり、自分の意思で調べたり(いつも後調べですが…)、現地に来ない限り興味を持てない&実感出来ない、地元ならではの事実を知ることの出来る旅行は、一層印象に強く残ります。
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by piyoyonyon | 2014-08-22 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


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