名女優の安住の地スモールハイス・プレイス

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シシングハースト城庭園には、今回珍しく割と早く到着したし、今までも何度か訪れているので、見終わるのも早めの時間でした。ここまで来たついでに、残った時間で、今まで行こうとして実現できなかった、同じくナショナルトラストの「Smallhythe Place スモールハイス・プレイス」を、訪れることにしました。
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普通ナショナルトラストの場所は、幹線道路から延々と森の中や牧草地の細い道を通って辿り着くのですが、ここは意外や道路のすぐ脇にありました。
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16世紀前半築の半木組み(裏面はレンガ造りらしい)の田舎家で、それだけなら、イギリスでは然程珍しくありません。ここを有名にして、ナショナルトラストが保存管理しているのは、ヴィクトリア時代のシェイクスピア劇女優Ellen Terry エレン・テリーの晩年の住居だからです。
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彼女は、俳優一家に生まれ、当時の演劇界をリードし、ヴィクトリア女王からGBE(英国勲章。日本の文化勲章のようなものか?)まで受けた名女優でした。子孫にも、芸能関係者が多いようです。
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家の内部は撮影禁止ですが、エレン・テリーの所有物だった装身具や、舞台衣装(の復元)が展示された、博物館になっています。その中でも特に、ヴィクトリア時代のアクセサリーは必見。
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更に強烈だったのが、インドの玉虫の翅を拾い集めて全体に縫い付けた、マクベス夫人の衣装! まあ言わばこれは、天然のスパンコールですな…。玉虫の翅に着目したのは、法隆寺の玉虫厨子だけではなかったのです。しかし、生きたままの虫から毟り取ったのではないのは何よりです。
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ところで、こういう非常に傾いた木組みの家、内部はどうなっているのか常々興味深々でしたが、やっぱり中もスッゴク傾いていました~。床は一つとして水平の場所がないし、木の柱と漆喰壁の間に隙間も出来ていて、やはり実際住むのには何かと不便そうです。
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興味深いのは、家(母屋)だけではありません。母屋の東側にある、このまるで日本の古い農家のような茅葺の建物は…、
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エレン・テリーの業績に因んで、何と小劇場になっています。非常に簡素な造りですが、多分臨場感に溢れるので大人気らしく、イギリスの第一線で活躍する多くの俳優達が、ここで演じたとか。
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劇場の裏側は、カフェと売店になっています。イギリスらしい甘そ~なケーキが並んでいました。
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母屋の北側には、バラ園があります。庭として特筆すべき点はありませんが、返って凝り過ぎておらず、ドメスティックな良い雰囲気。
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この時期、ここで目立っていたのはクレオメ。
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それからマトリカリア。うちのマトリカリアは、もう終盤だけどな。
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左の木は姫リンゴのようですが、もしこれが柿の木とかだったら、全く日本の原風景っぽく見えるでしょうね。
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しかしここの敷地、意外とかなり広くて驚きました。バラ園の他にも、果樹園や池や雑木林、元テニスコートの緑地まで含まれます。北側の果ては、教区教会に続いています。
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北の端にある、ハーブ・ガーデン(ほとんど何も植えられていなかったが)と、執筆小屋兼喫煙小屋。世の蛍族のお父さん達は、もしかしたらこんな隠れ家に憧れるかも?(その前にタバコ止めろよ) すぐ裏は墓地なので、一人で長居はしたくなさそう(笑)。
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その側に咲いていた、房咲きの赤い小ぶりのバラ。
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やっと訪れることが出来て良かったと思える、興味深い場所でした。しかし、これを訪れる為だけにここまで来るのは、不便な場所だし、規模もそれ程大きくなくて、ちょっと勿体ないかな。シシングハースト城庭園ボディアム城人気の観光地ライとのカップリングがお勧めです。
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by piyoyonyon | 2014-09-19 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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