蔵の街喜多方

a0208783_18265980.jpg
福島の実家に滞在中、何処か旅行に行こうと考え、会津地方の喜多方市を訪れることにしました。何故わざわざそんな雪深い寒いところへ?とは自分でも思いましたが、P太が未だ行ったことのない(かつ面白い)場所を希望した為、福島からでは、この時期他に余り選択の幅がなかったのです。私は今まで何度か喜多方に行ったことがありますが、いつも日帰りでした。しかし今回、日本酒大好きのP太が、喜多方に多い公開酒造元で、思う存分(?)試飲出来るよう、レンタカーでもなく、豪雪地帯では慣れているから比較的強いであろうと思われる列車で行き、更に喜多方市内に一泊することに決めました。普段イギリスでは滅多に列車を利用しませんが、鉄道の旅だと、車内から撮影を存分に楽しめるので、P太にとっては嬉しいようです。
a0208783_18272725.jpg
冬の会津地方の雪深さ、寒さは予め覚悟して行きましたが、何とその日は雨。行きは列車の中からは磐梯山がはっきり見えたのに、喜多方駅到着後に雨が降り出し、そのうちどんどん雨脚が強まり、歩くのさえ困難になりました。寒いことは寒いし、雪のほうが未だマシ!と思える程でした。喜多方は、駅舎まで蔵風。
a0208783_18321061.jpg
喜多方は、御当地B級グルメの先駆け的な存在で、「ラーメンの街」として知られ、今や日本全国から観光客が集まりますが、元々は蔵が多く残る「蔵の街」として、観光的に注目され始めました。
a0208783_18313979.jpg
普通土蔵は収納庫や貯蔵庫、つまり物置として役目を果たしますが、この街では、蔵は主に元々住居として建てられたものが多いのが目を引きます。
a0208783_18324424.jpg
そして、喜多方では鉄道用にレンガを生産していた為、レンガ造りの蔵が多いのも特徴です。
a0208783_1833611.jpg
こちらは老舗の醤油屋さんで、蔵座敷内部を見学することが出来ます。
a0208783_18333033.jpg
「縞柿」と言う、越後山地だけに自生する珍しい木材で装飾されているそうです。
a0208783_18443942.jpg
洋館風の店舗自体も大変レトロ。ここで美味しい出汁醤油を買いました。
a0208783_1843599.jpg
蔵は、壁が分厚く窓が少ない為機密性が高く、夏は涼しく冬は暖かいので、住居としても快適です。言わば、イギリスの民家のよう。地震や火事にも強いのですが、では何故日本で住居として一般的じゃないかと言えば、多分壁の厚さのせいで、かなりの敷地面積を要するからではないかと思います。
a0208783_18343431.jpg
面白いのは、これらの古い建物の多くが、今だ現役の店舗として機能していること。同じ県内の私の故郷の実家のある通りは、かつては商店街でしたが、後継者がおらず、今は店舗が一軒も残っていません。一方喜多方では、チェーン・スーパーマーケットが街の中心にあるのにも関わらず、昔からの個人店舗がこれだけ残っているのは凄いと思いました。
a0208783_18374567.jpg
勿論、日本中から人の集まる人気の観光地だから、商店の需要もそれなりにある訳ですが、観光客にはまず縁のなさそうな一般店舗も多いのです。この店は、どう見ても瀬戸物屋と書いてあるのに、売られているものは何故か金魚…。
a0208783_1849426.jpg
更に良く観察すると、そう言った古い店舗の多くには、椅子式のコタツ等団欒のスペースがあり、お得意客が、ここでお茶を飲みながら店主とお喋りを楽しんで長居するようです。そう、こういう店は、地元年配者にとって、喫茶店のようなコミュニケーションの場でもあるのです。
a0208783_18361542.jpg
西洋風の建物も、結構残っています。この飲食店は、閉店しているようでしたが。
a0208783_18353499.jpg
迫力ある、老舗の旅館。竹久夢二を始めとする、美人画を展示したキャラリーが併設されています。(この日は閉まっていました)
a0208783_1836543.jpg
まるでタイムスリップしたような、昔っぽい通り。
a0208783_18392221.jpg
もう少し暖かい季節で天気が良かったら、もっと楽しめたのになあと思いました。しかし、余り混んでいる季節でも困りますし、それでもやはり見るべきところの多い街です。バリバリの人気の観光地なんだけど、余り手を掛けずに、普段着の姿のいっぱい残っているところが、喜多方の魅力かも知れません。今や失われつつある典型的な地方社会の雰囲気を、独特の街並みに感じることが出来ました。
 
[PR]
by piyoyonyon | 2015-02-15 15:22 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

プロフィールを見る
画像一覧

お知らせ

手帳一冊目(2014年7月までのブログ)はこちら

日々のつぶやきブログはこちら

コメント欄を承認制にしています。

Copyright
©2007-2017
Der Liebling
All Rights Reserved.

ブログジャンル

海外生活
雑貨

カテゴリ

全体
ごあいさつ&お知らせ
おもちゃ・人形
アクセサリー
テーブル&キッチンウェア
ファブリック
インテリア・デコレーション
箱・缶・入れ物
ファッション・コスメ
バッグ・靴・帽子
手芸用品
本・メディア
ステーショナリー・グラフィック
飲み物・食べ物
旅行・お散歩
ガーデニング・植物
動物
その他
イギリス生活・文化

タグ

(144)
(121)
(110)
(107)
(99)
(92)
(81)
(72)
(68)
(58)
(56)
(55)
(54)
(54)
(52)
(52)
(46)
(45)
(41)
(40)

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月

最新の記事

リカ・ビジュー「ルミナスピン..
at 2017-07-21 15:36
味噌の満田屋で昼御飯
at 2017-07-20 15:25
会津若松・春紀行
at 2017-07-19 15:35
マトリョーシカの詰め合わせ
at 2017-07-18 15:24
やっぱりTO-FU Café..
at 2017-07-17 15:31

記事ランキング

検索

最新のコメント

真木さん、ありがとうござ..
by piyoyonyon at 18:30
ぴよよんさん ブロ..
by 真木 at 10:04
>千鳥さん、はじめまし..
by piyoyonyon at 01:21
> jin-chanさん..
by piyoyonyon at 01:13
>はっちさん、こちこそあ..
by piyoyonyon at 00:58
>tanihiro4hさ..
by piyoyonyon at 00:45
>にいくさん、こちらこそ..
by piyoyonyon at 00:31
>加代子さん、ありがとう..
by piyoyonyon at 00:19
>まこさん、こんにちは、..
by piyoyonyon at 00:12
ヴィンテージやアンティー..
by 千鳥 at 21:44

画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。