いにしえの学び舎、旧開智学校

松本城を去った後は、そのすぐ北にある「旧開智学校」を目指します。閉館時間の間際になってしまい、結構早足で向かいましたが、歩道が所々雪や氷で滑って中々進めず焦りました。
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ここは、明治9年(1876年)に建てられた、日本で最初の本格的な小学校の洋風校舎の一つです。一見まあ素敵な西洋館…と思いきや、「擬似洋風建築」と呼ばれる、外国の建築知識・技術の全くない当時の日本の大工さんが、見よう見真似で建てた「なんちゃんて洋館」なんです。と言っても、勤勉な昔の日本人故、担当の大工の棟梁は、事前に東京の西洋式建築を熱心に観察し勉強したようです。偽物でも、貴重な歴史的資料になる事がある訳ですね。この校舎は、1963年までの約90年間使用されました。
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正面玄関上のバルコニーのキューピッド像とか、確かに良く見るとヘン。
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すぐ南には、現在の開智小学校があります。
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案の定、私達がその日の最後の訪問者でした。内部は、昔の授業や学校教育、擬似洋風建築について展示した博物館になっています。
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教室は、割とこじんまりしていました。
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明治時代の教科書。イギリスで表現される日本が、1980年代位まで全くいい加減でデタラメだったのに対し、日本で紹介していた西洋の文化は、子供用とは言え、この頃から極めて正確だったのが伺えます。
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昔の児童の絵画作品。明治時代の子供の絵が、めちゃめちゃ上手でした! 昭和初期になるとそうでもなく…、キチ吉ちゃんと、たまたま抜群に絵の上手い子供が、当時在学していただけだろうか?と話ました。
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昔の子供の玩具も展示。これはトレード・カードみたいなものなのかな?
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アメリカから寄贈された「ジェーンちゃん」人形と、そのお友達の市松人形だそうです。人形好きの私から見ても、ちょっと怖い…(失礼)。
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建設当初の校舎の模型。今は一字型の手前の部分のみの校舎ですが、昔はL字型で、現在の倍以上の大きさだったようです。
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とてもシンプルなステンド・グラスだけど、返ってこの校舎には似合っています。色付きガラスは、わざわざ東京で買い付けた高価な舶来品だったそうです。
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廃寺の木彫を再利用している為、ドアにこんな装飾が付いていたりします。
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階段の踊り場の、高さ1m以上の壁に突然設置されている扉。一体どうやって使ったの?と思ってしまいますが、当時はこの先に渡り廊下みたいなものが続いていたそうです。
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ナンチャッテとは言え、相当贅沢で凝った建物なのには違いなく、これが公立の小学校だったところにまた驚きです。当時の松本市の、教育に対する意識の高さが感じられます。
 
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by piyoyonyon | 2015-06-15 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(2)
Commented by ハイジ at 2015-06-15 16:32 x
彦根の近くにも豊郷小学校の旧校舎が残ってます。見学するにはいいけれど 小学生は新しい校舎が好きです。つぶやきで野菜料理がイギリスでも余り好まれないと知りました。実はハイジの妹から姪の子供たちが野菜を食べないので5月に帰ってきた時もお正月に帰ってきた時も2人の食事は毎回別に作るので3度の食事ごとに2種類の料理を用意するので面倒だと聞いていたからです。妹はすごくマメで手抜きはしません。料理も上手です。カレーやシチューに入ってると美味しいと食べるようですが。姪は野菜大好きです。ドイツ人もポテトくらいしかあまり野菜は食べないみたいです。姪の子供はドイツの小学校に行ってます。9月からは4年生と2年生です。妹に言わせると農耕民族と牧畜民族の違いだとか。野菜そのものも日本の方が美味しいみたいです。日本からの団体旅行で食事してもわからないそうです。自分で現地のホテルの食事をするとわかると妹は言います。日本料理はベジタリアンでなくても精進料理もあります。野菜だけでも満足する料理たくさんあるので不思議でしたがヨーロッパは多いかも。
Commented by piyoyonyon at 2015-06-15 19:33
ハイジさん、そういう偏食の極端に多いお子さんは、洋の東西を問わず、全く珍しくなくなりましたね。日本で野菜ナシで調理するのはさぞ大変なことと、妹さんをお察しします。イタリア以外の西洋の野菜の食べ方は、本当に変化に乏しく単調です。農耕民族にしろ牧畜民族にしろ、人間は野菜なしでは健康を害します。
自分が子供の頃好き嫌いが激しかった経験から言うと、食べられる食材が少ないと、ひもじい思いをすると言うことを学ばないと(学ばせないと)、偏食は直りません。そして、自分が周囲を見て知る限り、思春期中までにある程度直さないと、絶対に健康に支障が出ます。
素材の味そのものを楽しむのは大切ですが、嫌いな食べ物では無理。細かく刻む、カレーやシチュー、グラタン等の濃い味に混ぜるなど、ある程度誤魔化すことが大切だと思います。やはり、親御さんの工夫と根気次第です。
でもやっぱり、日本人の多くは、野菜の楽しみ方を良く知っていますよね! 今や夫は、野菜中心の生活でも、全く飽きないそうです。


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