ダーウィンの家「ダウン・ハウス」

3月に申し込んだイングリッシュ・ヘリテージ(EH)の年会員証が、8月にやっとやっと届きました。念の為、普通は1、2週間で届くはずなのです。勿論その間何度も催促する羽目になり、本当は7月にも一度到着しましたが、その中にはガイドブックや雑誌だけで、肝心の会員証が同封されていませんでした。本当に、呆れたお粗末な仕事ぶりですね。その代わり、会員証の期限は、来年の3月ではなく8月になっていましたよ。
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さて、EHの会員になったら訪れてみたかった場所の一つに、この「Down House ダウン・ハウス」がありました。かの有名な自然科学者チャールズ・ダーウィンの旧住居で、EHの中でもかなり人気の高い場所です。我が家と義両親の家の中間位と言う、いつでも行ける立地ながら、入場料が一人10ポンド(=約1800円)以上もして、今まで行く気がしませんでした。因みに、義母がEHの会員になったのも、ここの入場料が余りにも高かったからです。しかし距離的には中間と言っても、大きな街からは離れ、ノース・ダウンズ丘陵地帯のド真ん中の、グレーター・ロンドン内とは思えない辺鄙な小さな村にあります。
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建物自体は17世紀築だそうですが、ダーウィン一家が住んでいたのは19世紀。その後、女子寄宿学校になったのを経て、EH所有となりました。建物内は撮影禁止ですが、ダーウィン直筆の手紙やノート等の所持品、航海中のダーウィンを表した不思議な映像、研究室や食堂を再現した部屋、生物の剥製、バイオグラフィや家系図などが展示されています。子供達にも人気の場所なので、子供向けのワーク・ショップ室や遊ぶ装置(多くが壊れていたけど)もありました。
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居間や食堂では、当時からのものかどうかは分かりませんが、今では貴重になったブルージョン・ストーンの花瓶等の贅沢な調度に、かなりの財力の高さが伺えます。元々ダーウィンの実家も、妻の実家(ウェッジウッド家。妻は従妹だったので、ダーウィンの母の実家でもある)が大変裕福だった為、ダーウィンの研究に不可欠な強力なスポンサーとなっていました。
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建物の外壁は、アイビーやブドウ等、様々な蔓に覆われています。ダーウィンが、晩年に蔓性植物の研究をしていたことに因むのだと思います。
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この季節は、ヘンリー蔦の鮮やかな紅葉が断然目を引きます。
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建物だけでなく、広大な庭にも見るべきところが色々あります。
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ただし「庭園」と呼べる場所は、少ないのですが。
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例えばこれは、当時から研究用に建てられていた温室。
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内部は、非常に長い通路式になっています。太い鉄製パイプは、温水を流して暖房を保つ為じゃないかな。
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ダーウィンの研究に因んで、食虫植物も育てられています。
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温室から一段深くなった部屋では、ミツバチの研究がされていました。今でもガラス張りのミツバチの巣が展示してあり、蜂びっしりでした。
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温室の手前の、大変長いボーダー花壇。でも花が植えられているのは、手前のほんの少しだけです。この時は、ホリホック(タチアオイ)やバーベナが咲いていました。
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ほとんどはキッチン・ガーデン、つまり野菜を育てる畑になっています。ここでは、様々な種類の野菜が栽培されています。畑でも、きっちり柘植の垣根で囲うのが、イギリスならではと思いました。因みにここで収穫した野菜の一部は、出口近くの売店で、手頃な価格で販売されています。
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一般の立ち入りが禁止になっている、キノコ研究の為の緑地。これから色々生えて来るんでしょうね。ダーウィンと聞くと、「進化論」を真っ先に思い浮かべ、動物学者としての印象が強いのですが、植物学や地質学の幅広い分野においても偉大な成果を残したことを、ここで改めて実感します。
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独身時代のダーウィンは、「本を買う金が減り時間の無駄になる」と言って、結婚を渋ったようですが、結果的には良き夫&父となりました。そんな彼の家庭人としての一面も、ここでは垣間見ることが出来ます。
 
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by piyoyonyon | 2015-09-22 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


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