ドーキングでアンティーク・モール巡り 1

結構な運動量だった郊外の大型フリマも今年は終了してしまったので、日頃の運動不足を少しでも解消する為、せめて週末はたっぷり歩きたいと思っている私達夫婦。しかし、生憎その週末の天気は曇天でした。庭園や自然を回るのには、天気が良くないとつまらないし…。どうしたものかと考えて、うちからそう遠くないアンティークの町Dorking ドーキングに、ウラン・ガラスを見にに行こう!と提案すると、P太、気前良くオッケーしました。現在夫婦揃って興味を持ち始めたウラン・ガラスを勉強するには、まず実物を見るのが一番で、ドーキングには確かガラス器専門のアンティーク屋があったと記憶していたからです。
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古いマーケット・タウンであるサリー州のドーキングは、ルイス同様に古物番組に度々登場する、アンティーク屋の多い町です。でも概ね広々として女性的な小物アイテムの多いルイスのアンティーク・モールと違って、どの店も小規模で高級そうに見え、今まで実際入ったことのある店は余りありませんでした。
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一軒目のアンティーク・ショップ。通りに面したディスプレイには、いかにも高そうな商品が並び、まず入り口を潜ると、まるでホテルの受け付けのような御大層なカウンター・テーブルがあります。
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でも店内の奥へ進むと、それぞれ契約者を持つ沢山のブースに分かれた、普通のアンティーク・モールと変わりないことが分かりました。小型のブラック・ライトを携帯して来たので、アール・デコ以前で黄緑や黄色のそれらしいガラス器には、紫外線光を当てて、ウラン・ガラスかどうか確認して行きます。さもないと、そうは記されていない商品が多いのです。アンティーク・モールの店内は、大抵薄暗いので、小型のブラック・ライトでもはっきりと反応します。これは、1930年代のフロスト加工のウラン・ガラスの、葉っぱ型デザート・ボウル・セット。全部で17ポンドでした。ただし小皿の何枚かには、大きなヒビが。
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こちらのウラン・ガラスのゴブレットは、ペアで14ポンド。全体的に結構良心的な値段です。こうやってブラック・ライトを当てていたら(そりゃ怪しい行動だよね!)、アンティーク・ファンらしい夫婦の客が、興味深く何をしているのか尋ねて来ました。P太が得意がってウラン・ガラスについてベラベラ説明すると、夫婦はすっかり感心したようで、面白い知識を教えてくれて有難うと何度もお礼を言いました。
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このミルキー・グリーンのウラン・ガラス器は、ヴィクトリア時代のもの。「mantle lustre」と呼ばれ、元々はペアで、暖炉の上に置いたキャンドル・スタンドだと思います。コレクター・アイテムなのか、ヴィクトリア時代のガラス器自体が珍しいからか、値段は88ポンドもします。でもこれは単体だし、塗装は剥げてシャンデリア・パーツも無くなって状態は良くないので、これでも安いほうのようです。
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ヴィクトリア時代のウラン・ガラスは、アール・デコ時代の製品より、ウランを3~10倍含んでいると言われており、紫外線を当てると確かに一際眩しく光ります。余りの発光の強さに、P太は本気で惹かれたそうですが、放射能の強い、こんなデカイ安定の悪いものを家に持ち込まれては堪らんので(しかもうちのインテリアに全く合わない)、今後小さいヴィクトリア時代のウラン・ガラス器を探そうと、説得して諦めさせました。
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ウラン・ガラスではありませんが(一部はそうかも)、ガラス・ファンからは絶大的な人気の高い、フランスのルネ・ラリック(社)のガラス製品。アール・ヌーヴォーらしいデザインと、独特な乳白の色合いや質感が、大変優雅で美しいと思います。型生産ではない初期のものは、値段もとても高いようです。
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これもウラン・ガラスではありませんが、白粉を入れて使ったパウダー・ジャーと言う、古式ゆかしいアイテム。恐らくアール・デコ時代のものと思われます。
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同じくウラン・ガラスではない、多分ヴィクトリア時代の、金盛り彩色したような(銀ですけど)グラス。ちょっとデコラティブ過ぎる感はありますが、ガラスにエナメルで繊細に絵付けしたものは基本的に好きです。
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ヴィクトリア時代の吹きガラスで、値札には「ワセリン・ガラス」と書いてあります。しかしブラック・ライトを当てると、単なるワセリン色(レモン・イエロー)で、ウラン・ガラスではありませんでした。やっぱりウラン・ガラス探しには、アンティーク屋と言えどブラック・ライトは必須のようです。
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刺繍の「サンプラー」も、コレクターの多い人気アイテム。これは相当古いもののよう。
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「tea caddy ティー・カディ」と呼ばれる、イギリス版茶箱。現在のティー・カディと呼ばれるものはほとんど缶ですが、昔は大抵木箱でした。古物オークション番組に良く登場する、イギリスでは人気のコレクタブルズ。
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その昔、紅茶葉が非常に高価だった為、こんな木箱のティー・カディは特権階級のみが持つアイテムだったので、贅沢な仕様のものが多いようです。更に、使用人に中身を盗まれないように、必ず鍵を掛けていました。箱ごと持ち去られたらお仕舞いだと、いっつも思うのですが(笑)。
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この一軒目のアンティーク屋は、思いの外奥が深くて、屋根裏部屋まで売り場になっていました。
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2軒目。店舗は余り大きくないけど、入り口からもガラス製品が結構数多く見えました。御老人達(オーナー&常連客?)がお喋りに興じ、和やかな雰囲気。
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実際この店では、結構ウラン・ガラスを見掛けました。(…指写っちゃった)
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この黄色と乳白色のガラスは、ヴィクトリア時代のもの。写真は撮っていませんが、いかにもアール・デコなデザインのウラン・ガラスのネックレスも、この店で見ることが出来てラッキーでした。
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続いて、3軒目と4軒目のアンティーク・モールを訪れます。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-21 15:36 | 旅行・お散歩 | Comments(4)
Commented by reiko at 2015-11-24 15:16 x
ぴよよんさん初めまして!ブログはもう2年程愛読させてもらっているのですがコメントするのは初めてです。私は日本のキヤアンティークスというアンティークショップで働いています。ぴよよんさんならもしかして御存知だったりして…?横浜と藤沢に店舗があるのですがウランガラス製品は結構な量扱っています。日本に帰国した際、横浜へ観光へ来られる事がありましたら是非お店に遊びにきて下さい。これからもブログ楽しみにしています!
Commented by piyoyonyon at 2015-11-25 04:49
reikoさん、はじめまして! コメント、そして今までも読んで下さってありがとうございます♪
日本では、ウラン・ガラスは骨董市で少ししか見たことがないので、日本のウラン・ガラスには凄く興味があります。帰国する際は(いつになるか分かりませんが…)、是非お店を拝見させて下さい! ビギナーなので、色々教えて頂けたら有り難いです♪
これからも、お気軽に遊びに来て下さいね~。
Commented by 真木 at 2015-11-27 09:53 x
ぴよよんさん、こんにちは。

Dorking、こんなにアンティークショップがあるんですね~。
次は行ってみようかしら。
今年はイースト・アングリア詣でしたんですが、いっぱいお店が
あるよ!と言われていたLong Melfordにはほとんどありませんでした。
期待していただけに残念。

追伸)ラムちゃんの「~だっちゃ」は私は博多弁だと思ってました☆
Commented by piyoyonyon at 2015-11-30 18:39
真木さん、こんにちは!

Dorkingは古いマーケット・タウンで雰囲気は良いのですが、観光にはこれだけだと物足りないかもです。ポールスドデン・レイシーやボックス・ヒルと組み合わせるのが良いかも知れません。

Long Melfordは、アンティーク屋が多いと聞いて私も行ったことがありますが、家具中心でガッカリ(笑)。古い街並みは楽しめましたけど。

「だっちゃまん」、山口にも居ると聞いたことがあります! 関門海峡周辺にも存在する方言なのかも知れませんね~。


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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