年末のスタンデン

欧米のクリスマスは、基本的に家族や親戚と過ごすもので、日本のお正月の雰囲気に良く似ています。クリスマスの特別ドラマ等のテレビでも見ながら、ひたすら御馳走を食べ捲くり、その御馳走が大量過ぎて、数日間食べ続けなければならないのも、まるで日本の御節料理のようです。私達夫婦も、例年通り義両親の家で義妹家族と共に過ごしましたが、今年のクリスマスは週末に連なって長かったせいか、何だか夫婦揃ってドッと疲れてしまいました。今年も山のようにクリスマス・プレゼントとして玩具を手に入れた姪が、それらをダイニング・ルームの床中に広げてぶっ散らかし、興奮してキーキー騒いでいたのが(その割に、どれ一つとして長続きせずすぐに飽きる)、一番の原因だと思います。それに加え、姪の偏食が相変わらずひどくて、食事にはほとんど手を付けず、お菓子ばかり食べているのに、P太は心底イライラしたそうです。それで、次の日は義妹の家の夕食に誘われたのを、断ってしまいました。また姪の甘やかされぶりを目にしてウンザリしたり、姪一人に振り回されるのは真っ平御免だし、義妹の家に行ったら最後、私が遊び奴隷として姪の部屋に監禁されるのは、目に見えていましたので。その代わりにその日は、食べ過ぎた体に少しでも運動させる為、近辺のナショナルトラストの庭園にでもウォーキングに出掛けたいと思いました。クリスマス中でも開いている場所を確認し、久々に「Standen スタンデン」に行くことにしました。
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ここは、ウィリアム・モリスとフィリップ・ウェッブの代表作であり、アーツ&クラフツ様式の見本のようなお屋敷なのですが、館内は既に見学したことがあるので、とにかく周辺を散歩することに。
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未だクリスマス「休暇」中なので、あちこちがデコレーションされています。
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やはりこんなコテージにこそ、クリスマス・リースは絵になるなあ。
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お屋敷の主玄関の前には、こんなド迫力の斬新なクリスマス・ツリーが。
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Zandra Rhodes とAndrew Loganと言うアーティストの作品だそうです。ショッキング・ピンクがメインで、キッチュな紙飾りやプラスティック製の鏡が飾ってあります。クリスマス・ツリーと言うよりは…、何か中国の宗教儀式のようだと思いましたよ。
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ツリーの天辺には、クリスマス・エンジェルとして古臭い人形が飾られていて、何だか禍々しい。
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その直後、こう言うオーソドックスなクリスマスの装飾を見ると、大変ホッとしますね(笑)。
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現在、ナショナルトラストのお城やお屋敷で良く見掛ける古本屋販売コーナー。この時は無人でしたが、フルシーズンは有人なのかも。お金は箱に入れる仕組みで、「誠実に金額通り支払って下さい」なんて貼り紙がありました。
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古本より気になったのが、古風なレジ。
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屋敷の南側には、オランジェリーが(左一階部分)。
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中は、こんな風になっています。まあサンルームですね。
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その脇にあるベンチ・コーナー。ここの館内は、魅力的な家具や装飾の宝庫ですが、撮影禁止なのが残念です。インテリアの写真が撮れるのは、この場所位。
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多分オランダ・デルフト焼きのタイルと、典型的なアーツ&クラフトの木彫ベンチ。
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真冬と言えど、今年は異様な暖冬なこともあり、結構花が咲いていました。これは沈丁花。多分ヒマラヤ種なので、日本のものより匂いが弱めです。
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石楠花や椿や紅葉も、沢山植えられています。土壌が酸性なのを物語っています。
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ハンガリーの友達に聞いたら、石楠花も椿も余り見たことがないそうです。椿は日本等の東アジアが原産なので、この国でこんなに普通に看掛けるのは、イギリス人が椿の輸入・育成に余程熱心だったのだと思われます。
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この谷は、昔の石切り場跡をシェイド・ガーデンにしたもので、冬場は石が滑り易いせいか、立ち入り禁止になっていました。雨傘がさしてあるのは、大型シダ類の中心に水が入らないようにする為のようです。
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この時期に咲くので、「クリスマス・ローズ」と呼ばれるタイプのヘラボラス。一方早春に咲くタイプは、「レンテン・ローズ」と呼ばれるそうです。
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その白花で、葉がギザギザな種類。蟻や羽虫が結構群がっていました。そもそも昆虫って、普通この時期でもこんなに活動しましたっけ?
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スノーフレーク(鈴蘭水仙)が咲くのには、さすがに早いかな。
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久々に訪れたら、新たにこんな遊歩道が増設されていました。
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そして、展望台も作られていました。
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そこからの眺め。馬の牧場が見えます。
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展望台の下は、切り立った岩壁になっています。ここも、かつての石切り場だったのかも知れません。南東部で剥き出しの岩場は、結構珍しいのです。
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新しい遊歩道脇には、原種のシクラメンやヒマラヤ・ユキノシタなんかが植えられていました。
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こちらのテラスは、お屋敷建設当時からのもののようです。通路脇に植えられているグランド・カバーは、ヘザー(ヒース、またはエリカ)。
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ここからは、「クマのプーさん」で有名な「アッシュダウンの森」や、「Weirwood」 と言う人造湖(貯水ダム)が見渡せます。
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クリスマス中の、しかも気が滅入るような暗い曇天の日でしたが、意外と訪問者が多くて結構ビックリ。私達のように、親戚疲れや御馳走疲れしたのかも知れません。一方イギリスの北部や西部では、クリスマスだと言うのに酷い洪水に見舞われ(場所に寄っては今月だけで四回も!)、本当に気の毒に思います。被害者が一日も早く元の平和な生活に戻れるのを、願うばかりです。

今年も当ブログを御愛読頂き、本当に有り難うございました。お正月中も更新はしますので、お暇な時にお立ち寄り頂ければ幸いです。それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。
  
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by piyoyonyon | 2015-12-31 08:01 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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