ペットワース・パークにブルーベル花見

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5月の初旬に、気温が急激に上がり、突然冬(前の週は雪が降った)から夏に移り変わったような状態になりました。ブルーベルの花期も、今年はそろそろ終わりに違いないと、その週末はブルーベル花見に出掛けることにしました。ブルーベルは、この季節イギリスの何処の森林でも見ることが出来る野草ですが、久しぶりにウェスト・サセックスの町Petworth ペットワースに行くことにしました。ここなら、広大な公園を歩いた後、アンティーク・ショップ巡りも出来るからです。夫婦でウラン・ガラスに興味を持ち始めてからは、庭園(または自然)だけでなくアンティーク屋も楽しめる、と言うカップリングが多くなりました。
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たった一週間前の週末より、木々の緑が明らかに濃くなって、すっかり春から夏の景色に変わってるのに気付きました。やって来たのは、町の面積の大部分を占めると思われる「Petworth House & Park」。
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駐車場側の入り口から、まず見えて来るのが、高台に立つ「Ionic Rotunda」と呼ばれる新ギリシャ様式の東屋。これだけでも、相当贅沢なのが分かります。
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この季節、イギリスのあちこちで、菜の花の黄色い絨毯が見えます。
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東屋の背後には、期待通りブルーベルの群生が広がっていました。
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日陰を好むブルーベルの群生地としては、ここはちょっと陽当りが良過ぎるせいか、周囲の草の背が高いのが難点。未だ白い水仙の花も混じっています。
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ブルーベル自体を楽しむのなら、もっと群生の密度が高い、または面積の広い他の庭園や公園や森林が、この周辺には幾らでもありますが、甘い香りに包まれて、これだけの眺めを見ることが出来たら満足です。
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ブルーベルの他には、シャクナゲやツツジが咲いていました。日本人の度肝を抜く、イギリスのシャクナゲの巨木。ここには、珍しい種類のシャクナゲも多いそうです。
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ツツジとブルーベルの組み合わせ。
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これはウツギかな?
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こちらはハンカチの木のようです。
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Petworth House ペットワース・ハウスが見えて来ました。ここで、草花自体を楽しむ「植物庭園」と呼べるのは、せいぜいお屋敷脇の僅かなこの場所位で、後の敷地は、ひたすらダダっ広い、自然の野山にしか見えない「風景式庭園」なんです。ここの庭園のバラは、何故かとげとげしいルゴサ種(ハマナスの改良種)ばかりで、周囲で遊んでいた子供達は、イギリスの藪代表ブラックベリーだと勘違いしていました。
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ペットワース・ハウスの全景。「ハウス」と呼べど、お屋敷どころか宮殿です。内部はターナーやヴァン・ダイクの名画のコレクションで知られていますが、今は金満臭プンプンの豪華過ぎる内装と芸術には興味が沸かず、今まで一度も入ったことナシ。実は有料(ナショナルトラスト会員じゃないと13ポンド以上も掛かる)なのは、内部と館の北側だけで、それ以外の広大な敷地は、誰でも出入り自由な正に公園。
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そしてこれが、ランスロット・「ケイパビリティ」・ブラウンに寄る景観式庭園。自然の、しかしバランス抜群の風景に見えるよう、念蜜に計算されて作成された庭は、日本庭園のコンセプトと共通するものがあります。とは言え、お屋敷自体が宮殿並みに巨大なだけに、そこから眺める為の、また屋敷が組み込まれて絵になって見える庭の規模は、コンパクトに凝縮した自然美を箱庭的に愛でる日本庭園と異なり、とてつもなくデカイ。ケイパビリティ・ブラウンは、当時の王侯貴族に引っ張りダコだったようで、彼の設計した庭は、イギリス中の屋敷や城に残っていますが、ここは代表作の一つだそうです。
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今年はケイパビリティ・ブラウンの生誕300周年で、このペットワース・ハウスでも、記念展示が行われているようです。
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この公園、英国南東部一の鹿の数でも知られ、お屋敷の周囲には、鹿が立ち寄れない為の堀&柵が設置されています。もっとも、訪問者の多い日中の屋敷周辺では、鹿達は全く見掛けません。フンだけは散らばっているので、閉園後はやって来るみたいです。
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凄い巨大な丸太が転がっていました。
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大木の多くは、ほとんど樹皮だけで生きているようです。
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お屋敷西側の平地から丘に登ると、背後にはひたすら丘陵地帯が続いて見えます。これも全て屋敷の敷地で、全部で700エーカーもあるそうです。いつか丸一日掛けて、出来るだけ遠くまで歩いてみたいと思っています。鹿達は、日中はこの奥に集まっています。
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池に浮かぶ島に石像が立っていて、遠目からは私もP太もコペンハーゲンみたいな人魚像だと思っていましたが、近付いて確認して見たら、…犬でした。城主の飼い犬とかなんでしょうか。
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池には水鳥がいっぱい。この強面の鴨は、他の鳥が近付いて来ると攻撃し、見た目通り性格も激しい。
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Greylag goose(灰色ガン)は、ぴよぴよ達を連れていました。
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この巨大テントの中では、丁度アンティーク&アート・フェアが行われていました。入場料は、普通に払うと10ポンド(1500円以上)もしますが、既に屋敷と公園の入場料を払っているなら無料とのことで、覗いてみない手はありません。想像した通り、中は、庶民の家屋には全く似合わない(笑)、手の届かない値段の高級な骨董品ばかり。そして、象牙や鼈甲など、ワシントン条約に引っかかるもの多数。でも、ヴィクトリア時代のジュエリーや銀器、細工の美しい時計等は、目の保養にはなりました。
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テントの外にも、売り物のガーデン・アクセサリーが展示されていました。巨大スノードロップと、お屋敷の珍しい光景。
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中々素敵なデザインですが、何せ「アート」なものだから、見た目は似ていても、クラフト・フェアとかで売られているガーデン・アクセサリーとは、三~四桁違いの値段でびっくりです。
 



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by piyoyonyon | 2016-05-19 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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