中世の港町、サンドウィッチ

a0208783_3192273.jpg
リッチボロー・ローマ要塞を訪れた後は、その近くの古い港町、その名も忘れ難きSandwich サンドウィッチを尋ねることにしました。ここは、イギリスで最も中世の雰囲気を残す町の一つとして知られており、前々から訪れたいと思っていたのです。ところが、その日はたまたま「フォーク(音楽)&エール祭り」の真っ最中で、非常に混んでいて街中には駐車出来ず、南端の住宅地に駐車しました。
a0208783_3505956.jpg
すると、何の変哲もない町外れの住宅地の中に、突然「St. Bartholomew's Chapel 聖バルトロメオ礼拝堂」との歴史案内板があり、他とは明らかに空気の違う一角が。何だかとても由緒ありそうなので、街へ向かう前に尋ねて見ることにしました。
a0208783_3142249.jpg
ここは、かつての病院、救貧院、かつ巡礼者用の宿舎の付属礼拝堂だったようです。中には入れませんでしたが、今でも礼拝堂として信仰の場になっています。
a0208783_314591.jpg
その礼拝堂をぐるっと囲む、元宿舎だったらしき建物は、今は一般住居に改装されています。
a0208783_3154469.jpg
どの家の玄関先も、良く手入れされ、沢山の花で美しく彩られていてウットリ。しかし写真を撮っていたら、住居人のおじーさんが、興味深げに中から出て来て声を掛けて来ました。今はあくまで一般住居なので、ここでは控えめに行動しないといけませんね…。(あんまりコソコソするのも、返って怪しいかも知れないけど)
a0208783_3182592.jpg
町の中心に向かいます。サンドウィッチは、かつては市外壁に囲まれた城壁都市でした。取り壊された壁の部分は、今は町民の憩いの遊歩道に。
a0208783_3201192.jpg
町のあちこちで、祭りの催しが行われています。ここは、町のヘソ部分のギルド・ホール前の市場広場。
a0208783_3205355.jpg
広場の正面は比較的新しい建物ですが、向かって右手↑は、16世紀にエリザベス一世も訪れたことのある古い建物です。
a0208783_3213485.jpg
その向かいに、古物屋(写真左端)がありました。「アンティーク」と勿体ぶらず、「ビンテージ」と名乗っているところに好感が持てます。実際には、アンティークも売っていましたが。
a0208783_3224629.jpg
ギルド・ホール前の広場から、聖ペトロ教会に向かう小路は、「No Name Street 名も無き通り」と言う名前。その脇(左)には、「No Name Shop 名も無き店」と言うデリカテッセンが。
a0208783_324481.jpg
この小広場では、劇が行われていました。カンタベリー物語か何かかな?
a0208783_3243918.jpg
そして、イギリスのこういうイベントには欠かせない、私の大好物のモーリス・ダンサーズが~。
a0208783_325960.jpg
生憎時間もなくスケジュールも合わず、ダンスそのものを眺める機会はなかったものの、男女混合組は、衣装が伝統的ではなく、色々工夫が凝らされていて興味を引きます。
a0208783_3255214.jpg
食べ物屋台も沢山出ていて、国際色豊か。写真右は、ロシア風パンケーキ屋さん。
a0208783_3564426.jpg
町で最も古い、11世紀に起源を持つThe Church of St. Peter 聖ペトロ教会にも入ってみます。
a0208783_3571667.jpg
その日は、中でクラフト・フェアが行われていました。ここで日本の観光客に、P太の「ぶっだくん」Tシャツを笑われてしまいましたよ…。まさかこんな町で、日本人に会うとは。
a0208783_3575765.jpg
古いフラスコ画が、この教会の歴史の長さを物語っています。
a0208783_326399.jpg
サンドウィッチは、中世の時代には「Cinque Ports シンク・ポーツ(cinque=5を意味するノルマン・フランス語)」に選ばれ、イギリス海峡の最重要港の一つでした。現在は地形が変わって、海岸線から2、3km離れていますが、川を通じて港になっています。因みに、この川からボートに乗って、リッチボロー遺跡に向かうサービスもあるそうです。
a0208783_3271373.jpg
この橋は、かつては通るのに有料だったもの。
a0208783_3275140.jpg
町のランドマーク的な、この橋脇の櫓門(The Barbican)で、通行料を払ったようです。
a0208783_3282473.jpg
門の中には、今でも料金表が残っています。
a0208783_3285352.jpg
櫓門の前でも、コンサートが開かれていました。左の女性の洗濯板を使った演奏が、やたら迫力!
a0208783_3294840.jpg
サンドウィッチには、期待した通り、素敵な木組みの家や、雰囲気の良い小路が沢山ありました。
a0208783_3303978.jpg
こんな賑やかな祭りの日でも、ちょっと中心を離れれば、しっとりとした静寂が漂います。
a0208783_41204.jpg
町の北のセイント・メアリー通り周辺は、特に雰囲気が良いようです。
a0208783_3312222.jpg
St.Mary’s Church 聖マリア教会向かいのパブの軒下には、木彫りのガーゴイルが。
a0208783_3315739.jpg
こちらは、もしかしたら元フィギュアヘッド?(figurehead=船体の先に付いている彫像)
a0208783_332342.jpg
この小川の先には、かつての馬の水飲み場があります。余計なお世話だけど、こんなに家のすぐ側を川が流れていては、湿気が大変だし、洪水の被害も怖くて住みにくそう…。
a0208783_333186.jpg
鎧戸に朱赤のペラルゴニウムの窓は、イギリスでは少数派で、どちらかと言えばドイツ風。
a0208783_334345.jpg
このアール・デコの建物の映画館は現役です。「ターザン」が上映されていました。
a0208783_3344668.jpg
商店も、イギリスの他の町とは一味違います。これは、その名の通り「角の家」。ビール醸造所のようです。
a0208783_3351755.jpg
こちらは、名前もインパクトのある「ファンキーばあちゃん、グルーヴィーじいちゃん」。
a0208783_3354319.jpg
ビンテージ風のファンキーな衣料品を売るお店のようでした。
a0208783_3361896.jpg
町のあちこちに小川が流れている、自然豊かなサンドウィッチ。こちらの小川は、各家の良く手入れされた庭に面しています。
a0208783_337101.jpg
その庭の一つで、こんな手作り看板を発見。「セイウチに餌を与えないで下さい」 ユーモアも一級なら、絵も中々の腕前ですね! 
a0208783_338698.jpg
こんな風に、何処を歩いても楽しいサンドウィッチなのでした。念の為、町名の由来は、あの食パンにハムやチーズを挟んだやつではなく(モチロン)、古英語で「砂地の貿易の中心地」を意味するそうです。パンのほうは、一説に寄ると、この地の領主だった伝説のゲーマー、サンドウィッチ伯爵の発想と言われています。
  



00000010_1257561.png
[PR]
by piyoyonyon | 2016-08-04 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(2)
Commented by 真木 at 2016-08-08 09:46 x
>伝説のゲーマー、サンドウィッチ伯爵

噴きました。わははは、言われてみればたしかにそう!!
(実際はカード賭博だけど、当時の「ゲーマー」ですもんね)
ここも楽しそうですね~。

ぴよよんさん、モーリス・ダンサーズがお好きって
マニアですね。笑
あのダサさがイギリスらしいといえば言えるけど。
まったく誇りやかでないのがご愛敬。
むしろ、日本の小中学校で行われるイヤイヤ踊らされる
フォークダンスに近い気がします。
いや、やってる方々は誇りを持ってるとは思いますが。笑
Commented by piyoyonyon at 2016-08-09 00:58
真木さん、そうなんです。モーリス・ダンスのダサさを愛していまして…(笑)。だから、色々工夫のある女性だけのグループや男女混合組より、オヤジだけの、絶対ビール飲みたさに集まってついでに踊っているような、ユルいほうが好きなんです。

この記事を書く前に一応ちょこっと調べましたが、食事をする間も惜しんでトランプに夢中になった伯爵がサンドウィッチを生み出した伝説は、本当はどうも眉唾らしいのです。でも、彼の実在時辺りから、実際そういう具を挟んだパンを、サンドウィッチとは呼んでいたそうです。


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

プロフィールを見る
画像一覧

お知らせ

手帳一冊目(2014年7月までのブログ)はこちら

日々のつぶやきブログはこちら

コメント欄を承認制にしています。

Copyright
©2007-2017
Der Liebling
All Rights Reserved.

ブログジャンル

海外生活
雑貨

カテゴリ

全体
ごあいさつ&お知らせ
おもちゃ・人形
アクセサリー
テーブル&キッチンウェア
ファブリック
インテリア・デコレーション
箱・缶・入れ物
ファッション・コスメ
バッグ・靴・帽子
手芸用品
本・メディア
ステーショナリー・グラフィック
飲み物・食べ物
旅行・お散歩
ガーデニング・植物
動物
その他
イギリス生活・文化

タグ

(147)
(131)
(117)
(110)
(108)
(97)
(86)
(74)
(69)
(66)
(63)
(59)
(56)
(56)
(54)
(53)
(51)
(47)
(41)
(41)

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月

最新の記事

再びドーキングでアンティーク..
at 2017-09-21 15:35
ガーデニング日和
at 2017-09-20 15:26
ハンカチ・パッチワークのトー..
at 2017-09-19 15:31
武蔵野の老舗カフェ「くすの樹」
at 2017-09-18 15:27
桜の螺鈿の帯留めブローチ
at 2017-09-17 15:27

記事ランキング

検索

最新のコメント

jin-chanさん、..
by piyoyonyon at 20:09
はっちさん、そう言って頂..
by piyoyonyon at 20:03
ぴよよんさん、こんにちは..
by jin-chan at 16:15
 あー、この縦ロール水色..
by はっち at 21:31
jin-chanさん、..
by piyoyonyon at 16:33
ぴよよんさん、こんにちは..
by jin-chan at 10:29
> jin-chanさん..
by piyoyonyon at 04:56
ぴよよんさん こんにちは..
by jin-chan at 16:19
>加代子さん、欧米人の美..
by piyoyonyon at 17:34
本当に素敵なバレッタです..
by 加代子 at 19:47

画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。