木組みの家天国チェスター

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チェスターの大聖堂を去った後は、チェスター市内を歩きます。今回の旅行で何故、この地を最初の目的地に選んだかと言えば、ローマ時代に起源を持ち、大聖堂と城が在り、更にほぼ完璧な状態で城壁が残り、その上チューダー様式の木組みの建物が街の中心に集まっている、正に私にとって理想的な観光地に思えたからです。元々「Chester チェスター」と言う名前が、ラテン語の城や砦を意味する「castra」に由来します。上の写真は、ほぼ大聖堂の向かい側の市庁舎。
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これが商店街の中心なんですけど、確かに木組みの家が盛り沢山!
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そして商店街の中にいきなり、こんな橋と時計台が。実はこれ、城壁(市外壁)の東門なんです。
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橋の上には、脇の狭い階段で登ることが出来ます。
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橋の鉄柵と時計台は、ヴィクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリーを記念して建てられたもの。
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橋の上から眺めた「Eastgate Street 東門通り」。まるで絵のよう。恐らく車と店舗を除けば、100年前とそう変わらない景色なのではと思います。
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城壁の上は、一般の遊歩道になっていて一周出来ます。この城壁、北と東側はローマ時代のオリジナル、南と西は新しく再建された…と言っても12~13世紀築で、東西0.7km位、南北ほぼ1kmの周囲約3kmを、ぐるりと囲んでいます。大聖堂と同じく、赤い砂岩で出来ています。
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南東の門「Newgate」に到着しました。この門は、城壁の中で一番新しいもので、交通量の増加に伴い、間口の広い門として1930年代に建てられました。それまでは、ここには「Peppergate」「Wolfgate」と呼ばれる門が立っていたそうです。
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Newgate側のこれは、古い門の跡、またはローマ時代の塔の礎石かな。
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ここから城壁外に見える、少し窪んだ土地は、実はローマ時代の円型劇場跡。
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その側には、ローマ遺跡公園もあります。
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城壁に沿っても、木組みに家が。
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この小さなテラス・ハウスは、ヴィクトリア時代の労働者層の典型的な住居(P太は「コロネーション・ストリート」と呼んでいた)。裏庭の狭さに驚きました。その裏庭に、それぞれ一つずつ立っている小さな小屋のようなものは、昔の屋外トイレ。他人の裏庭を眺められる機会は余りないので、これは中々貴重な眺めです。
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更に南に向かって歩き続けると、「River Dee ディー川」が見えて来ました。
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川の上には、鴨やカモメの他に黒鷺がいっぱい。白鷺と青鷺は日本でも見たことがありますが、黒鷺は初めて見ました。
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「Bridge Gate」と呼ばれる南の門。その名の通り、「Old Dee Bridge」と言う石橋に続いています。
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城壁は所々段差があり、川沿いには自動車道脇の歩道と同化した低い部分もあります。最早「壁」ではありませんが、川が天然の要塞の役目を果たしていたようです。
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城壁の南西角には、ノルマン時代の城もあります。ウィリアム一世が、イングランド征服直後に建てたもので、かつてはウェールズに対する軍事の要でした。しかし多くの部分は18~19世紀に再建されたもので、中世の城らしさは余り感じられませんでした。
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その日の予報は曇りだったのですが、実際には霧雨が降り続き、その内雨足が強くなって来たので、この辺で城壁を離れ、再び市街地に入ります。
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魅力的な石畳の小径の脇に立つのは、アンティークの人形専門店。入店は、基本的に予約オンリーの敷居の高さだそうです。
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St. Micheal's Church 聖ミカエル教会。と言っても廃教会で、今は博物館。教会へ行く人が激減し、継続が難しいイギリスでは、教会建築をリサイクルする例が特に多いように思います。
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その名もズバリ、「Three Old Arches 三つの古いアーチ」の家。13世紀の建造。
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確かに大好きな木組み家だらけなのですが、どうも重厚な雰囲気がイマイチだなと物足りなく感じていたら、本物のチューダー時代の建築物は割と少なく、実は多くは19世紀に建てられた「チューダー・スタイルのリバイバル」なのです。言わば、リバティ本店が並んでいるかんじ。
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一階の店舗の俗っぽさと、木組みの家の雰囲気のギャップが凄まじいものも沢山(笑)。
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こちらは、本物のチューダー・ハウス。
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そんな中、新し目の木組みの家でも、この建物は圧巻でした。何と、ショッピング・モールなんです。
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内部も、こんな感じでエレガント。入っている店舗は、イギリスでは何処でも一緒のメジャー・チェーン店ばかりのようですが。
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そのモールの入り口の両脇には、歩道に沿って、こんなアーケードが続いています。雨の日には便利。ただし、段差は多いし、それぞれ歩道へは細い急な階段で繋がっており、極めてアンチ・バリアフリー。
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そして、地方なので閉店時間が異様に早い! 多くの店が、平日なのに5時には閉店していました。雨の上にこれでは、街を歩き続けようがなく、未だ日は明るいけど引き上げることに。
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正直言って、ここでは多くの木組みの家が新し過ぎて綺麗過ぎて(やはり木組みの家は傾いていないと…)、ちょっとだけガッカリしました。元々のこの街に対する期待が、大き過ぎたのかも知れません。それに天気が悪かったのも加わり、何より街全体が、非常に臭かったのが辛かったなあ(涙)。これは牛糞の臭いでして、チェシャー州はチーズで有名なので、周囲が酪農地帯なのは当然です。しかし、チェスター自体は結構大きな街なのに、中心地でもこれ程強く臭うとは一体?? 結局二人とも最後まで、この臭いに慣れることはなく、仕舞いには鼻が疲労したように感じ、悪臭で鼻が曲がりそうとはこのことだと実感しました(笑)。
 




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by piyoyonyon | 2016-10-07 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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