二人のマリー・クワント・デイジー人形

地元の郊外大型フリマが、今年分は9月末に終了してしまいました。未だ近辺で定期的に開催されているのは、隣町の駐車場のと、隣村の牧草地のフリマ。前者は入場無料なものの規模が小さく、後者は割と大きめだけど駐車料金が1ポンド掛かります。その日は快晴だったので、後者を選んでみました(…別に私は両方行っても一向に構わないんですが)。そこでこの人形に出会ったのだから、その日の選択は大正解でした。
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イギリスのスウィンギング文化を代表するファッション・デザイナー、Mary Quant マリー・クワントに寄って、1970年代にデザインされた「Daisy デイジー人形」です。「マリー・クワントが世界一お洒落なファッション・ドールを作ります!」のキャッチコピーで販売されました。フリマでは、シンディ人形以上に、服や小物ですら出会える確率が非常に低く、まして、オリジナルの服や靴まで履いたままの人形は非常に稀です。この状態では、ネット・オークションならかなり高値で取り引きされるはずです。しかも、二体一辺に入手出来たのだから、凄~くラッキーでした。値段は2体で2.5ポンドで、一応2ポンドに値切ろうとしましたが、本当は2.5ポンドでも随分お買い得なんですよね…(笑)。
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どちらも、写真ではガングロで白目とアイシャドーが目立ちますが、実物はもう少し可愛く見えます。凄く大事にされていたのは確かで、人形自体にもアウトフィットにも手垢や退色はなく、どちらの人形もとても綺麗な状態。とは言え、手付かずで遊ばれなかった訳ではないらしく、下着は履いていないし、眉のプリント等は薄く掠れて来ています。目に眩しい赤と黄色のボーダーのトップ、黄色いクロップ丈パンツを履いています。髪は若干乾燥していますが、抜けはないようで、大きなカールも一応残ったままです。植毛は元からかなり緻密で、良く見ると、当時から数色の髪色をブレンドしてあるところにも注目です。
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赤いブーツには、マリー・クワントのシンボル、デイジー・マークが。
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一方こちらの人形の髪は、同様に髪色はブレンドしてあり植毛も密なものの、痛みが結構ひどく、アフロのようにちりちり。髪の長さは、後から短く切られたのかも知れません。そのままでは不恰好なので、やむを得ず後ろで束ねています。服にも、インクの染みがあります。チロリアン・テープのスタンド・カラーと、インド更紗風のプリントが70年代らしさを伝える、当時「ジプシー風」と呼ばれたマキシ丈のドレスを着ています。
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ころんとサボのように丸い靴も、デイジー人形のアイコン的なアイテム。ただしアウトフィット自体は、どちらもデイジーの代表的なものではないらしく、デザイン名は突き止められませんでした。デイジー人形の着替えは、非常に沢山の種類が発売され、普通の店(ってニュース・エージェントとかか?)でも、子供達がお小遣いで簡単に購入出来たそうです。現在のファッション・ドールでは、利益率の高い人形自体を出来るだけ多く売ったろ、と言う商戦略なので、着替えはほとんど存在しません。
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最初に入手したデイジー人形(右)に比べると、どちらも一層小顔です。また、今回の2体のボディと見比べてみても、構造や部分的な素材、刻印の場所が異なっており、それぞれ製造された年代が違うようです。少し調べたところ、黄色い服(左)のが、初代の「Dizzy Daisy」だと分かりました。足はハード・プラスティックで膝は曲がらないし、腰も回らない簡素な仕組みです。ロング・ドレス(中)のが二番目。腰は回り、足は柔らかい塩化ビニール系(ソフトビニール)に換わりましたが、関節は曲がらず、ただグニャッとしているのみ。首の接続が細いプラスティック棒だけで、「折れたら最後」みたいだから、取り扱いには気を付けねばなりません。先に手に入れたのが、実は最も新しい三番目の「Dashing Daisy」でした。膝は曲がり、確かにギミックが一番進化しています。同じイギリスのシンディ人形に比べると、製造販売期間も短く、返って現在貴重な存在になっているデイジー人形ですが、イギリスだけでなく、オランダ等の国外でも販売されていたようです。フィンランドでは、オリジナルのフィン人やサーミ人の民族衣装バージョンも販売されていたとか。とにかく、イギリスの70年代のファッション文化を、今尚シンディ以上に鮮明に伝える人形です。
  




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by piyoyonyon | 2016-10-14 15:32 | おもちゃ・人形 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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