2017年 11月 20日 ( 1 )

再びデヴィッド・オースティン・ローズ・ガーデン 1

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今回のシュロプシャー旅行に義母を誘ったのは、元々「イングリッシュ・ローズ」のブリーダーで有名なデヴィッド・オースティン社のバラ園を、一緒に見に行く事が一番の目的でした。義母もバラが好きなので、滅多に行けないこのの機会を楽しみにしていました。しかし本当は、6月の最初のバラの季節に訪れたかったのですが、亡くなった義父の相続等の手続きで未だ忙しく、また今年の6月は記録的に気温が高く、バラの開花期が異様に短かった為、秋の二度目の開花時まで待つしかありませんでした。
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この「David Austin Rose Garden デヴィッド・オースティン・ローズ・ガーデン」は、Albrighton オルブライトンと言う村に在ります。最寄の大きな町はTelford テルフォードかWolverhampton ウルヴァーハンプトンで、其処に宿泊する手もありましたが、どちらも観光に魅力的ではない為、30km程離れた歴史的な州都Shrewsbury シュルーズブリを選びました。とは言え、オルブライトンは高速の出口に近い為、シュルーズブリからのアクセスは良好です。
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車のドアを開けると、建物や駐車場の周囲もバラが沢山植えられていて、やはり今回も既に濃厚なバラの香りが漂っています。
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こちらの建物は、併設されたティー・ルーム。
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ここは、言わばバラのブリーダー会社の生きた商品カタログなので、入場は無料です。バラは、香りや咲き進みに寄る花色の移り変わり、枝ぶり、葉の茂り具合、幹の棘の多さ等、紙やネットのカタログだけでは分かりにくい事が多いので、実物を見てから選ぶのが一番です。ショップ内を通って、いよいよバラ園に向かいます。最初は、巨大な鉢植えに植えられたバラがお出迎え。
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そして、三本の平行した通路に沿ってバラだけが植えられた、「ロング・ガーデン」に進みます。この庭園ならそれ程広くないし、高低差もほとんどないから、義母にとっても歩き易いはずです。
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バラには、初夏にしか咲かない一季咲きもありますが、ER(イングリッシュ・ローズ)のほとんどは、1年に2回開花時期を迎える返り咲き、または6月から初霜まで絶えず咲き続ける四季咲きです。そして夏の冷涼なイギリスでは、9月頃にバラの二度目の最盛期を迎えます(日本では大抵10月)。
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ところが今年の9月は、ERの多い自分の庭を見ても、余りバラが咲いていませんでした。それで、折角このバラ園へ遥々やって来たのに、もしバラの花の数がショボかったら責任重大だなあと、内心心配していたのですが、…前回同様沢山咲いていました。
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透明感のある繊細な花色は、初代デヴィッド・オースティン氏が、オールド・ローズの魅力を持つ現代のバラ「イングリッシュ・ローズ」を作ろうと思い立った時から、特に拘って来たものだそうです。
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義母がまずこのバラ園で驚いたのは、バラの株が非常に健康だと言う事。前回訪れた時、私も同様に驚きました。イギリスの他の名立たる庭園を訪れても、この時期のバラは、これ程傷んでいない葉を青々とこんもり茂らせてはいません。ERは品種自体が丈夫だし、勿論肥料や薬剤は最良の物を使用しているのもあるのでしょうが、剪定にもその秘密があると見ました。
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中央のレンガ敷きの通路沿いには、ERばかり植えられていますが、両脇の芝生の通路沿いには、ERに混じってオールド・ローズやその他のバラが植えられています。
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沢山の種類のバラが植えられている中、目を引かれる品種は自ずと決まっています(大抵は自分が既に持っているバラ。笑)。これは、「レディ・オブ・シャロット」。
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俯き加減が愛らしい、「ウィンド・フラワー」。
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モティスフォントでも見掛けた、可憐な黄バラ「ブライス・スピリット」。
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ウェールズ語で「愛」を意味する、「キャリアド」。
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フロリバンダの「ラプソディー・イン・ブルー」は、人気の高い紫色のバラで、うちの近所でも植えられているのをしょっちゅう見掛けます。色味は、我が家の紫バラ「ブルー・フォー・ユー」より濃く暗め。母が紫の蔓バラを欲しがっていたので、これを誕生日に贈りました。育成が良いから、蔓バラにもなります。
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ランブラーの「ランブリング・ロージー」。オースティン社では、自社作出のバラだけでなく、ハイブリット・ティーを含む、あらゆる人気&推薦品種も育成・販売していますが、この庭園には剣弁高心咲きは一つもありません。総じて剣弁高心咲きはフォーマルなイメージが強く、他のバラや宿根草と調和しにくい為だと思います。
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お次に、低い柘植の垣根が描く文様の中にバラが植えられた、「ルネッサンス・ガーデン」を尋ねました。
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普段は惹かれないフォーマル・ノット・ガーデンですが、ここのはバラそのものの魅力が物を言います。もしこれがハイブリット・ティーに多い剣弁高心咲きのバラ中心だったら、雰囲気が全く違うと想像します。
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そして、前回と違って、やっぱりバラ園は、青空の明るい日差しの下が格別。時折雲の濃くなる時はありましたが、雨が降る程には一度もなりませんでした。
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所々に置かれた彫像は、初代デヴィッド・オースティン氏の亡き妻パット・オースティンの作品。
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残念ながら、蔓バラの見本となるパーゴラには、ほとんどバラが咲いていませんでした。
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でもやっぱり私は、バラだけでなく宿根草と混栽された「ライオン・ガーデン」が一番好きです。
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ここで最も目立っていたのがアスター。一つ一つは地味な花ですが、群生すると見事です。
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そしてルドベキア。黄色やオレンジ色は、盛夏から秋ならではの宿根草の色彩です。
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秋の訪れを象徴するセダムには、蜂がびっしり。
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秋明菊も、イギリスの秋を代表する宿根草。
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白蝶草の和名を持つガウラ。
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すっと背の高い宿根草も、バラとの相性が良く、目を引くアクセントになります。
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スタンダードの下草のエリゲロンも、バラに似合っています。義母の話だと、「こんな雑草みたいな花なのに、ガーデン・センターとかで買うと結構高い(怒)」のだそうです。何処かから種を拾って来たら、後は勝手にどんどん増えそうですが…。
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とにかく義母は、棘の少ないバラが好き。そう話していたら、見知らぬ女性(他の訪問者)が、「私の一押しはこれよ。香りは最高。棘は多いけどね」と言って示したバラは、「ムンステッド・ウッド」でした。
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…うーん、この時期でも十分美しく見応えはありますが、やっぱりいつかは6月にここを訪れたいなあとつくづく思いました。ルピナスやデルフィニウム等、イングリッシュ・ガーデンを代表する宿根草との組み合わせは、色彩がいかにも英国らしく、文字通り絵のように美しいと想像します。



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by piyoyonyon | 2017-11-20 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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