カテゴリ:旅行・お散歩( 189 )

再びプルボローのアンティーク・モールへ

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ウェスト・チルティントン村の壁画教会へ行った帰り、ここまで来たら近いからと、またもやPulborough プルボローのアンティーク・モール「The Corn Store」へ立ち寄ることにしました。もしかしたら店名の由来は、昔の穀物取引所の建物だからかもしれません。
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我々の一番のお目当ては、やはりウラン・ガラス。
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裸の女のフィギュアが付いた、アール・デコの典型的な大きな花器が、まずウラン・ガラスでした。
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前回P太が、プリムローズ色のウラン・ガラスのクリーマー&ボウルを買ったストールで見掛けた、同じシリーズと思えるクリーマー。でもこの脚が、何だか殺せんせーの足(って言うか触手の先)みたいでヌルフフフ。
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ウランの含有量が比較的高い為、ブラック・ライトを当てると、日中でもばっちり光ります。
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ウラン・ガラスではありませんが、大人気のルネ・ラリックの大きな美しいボウル。上にたまたま乗っているブローチも、今気付いたけど中々素敵。
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色付きガラスのオープン・ソルトのコレクション。ウラン・ガラスは一つもありませんでしたが、もしあったとしても、形自体は平凡なのに、値段は9ポンドと高かった。もっとも売り主は、昔の卓上塩入れとは気付かず、キャンドル・ホルダーだと信じているようです。
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この一見地味~な婆臭いネックレスは…、
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実はウラン・ガラスです。アール・デコ期のネックレスのようです。
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ニードル・ポイントのシート張りの椅子。鮮やかなオペラ・ピンクが、ニードル・ポイントとしては中々個性的。
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本体に付いた花模様が可愛い、古いシンガー社のミシン。
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続いて、二階へ向かいます。
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二階は、布物やアクセサリー雑貨等の、女性的な商品が一層多い品揃えとなっています。
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ビンテージ・ドレスのコーナー。
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魅力的なビンテージ布が揃っています。左のバスケットの中は、三点ともハーフ・タイプのエプロンです。
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ビンテージ・バッグも。
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こちらは、バッグと言うより、デコ期のビーズのパーティー・ポーチ。
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同じくデコ期のポーチ。ガラス製のコスメ(ドレッシング・テーブル)・セットは、本当にあちこちで見掛けます。
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持ち手が木製の中国人人形になっている、中国製の子供用の雨傘。
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開くと、こんな感じになります。
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イギリスの古クマとしては結構見掛けるタイプの、やたら黄色いテディベア。
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ここは、前回私がスウェーデン製のクリスマスの壁掛けを買ったストール。
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ビニール袋が光って分かりにくいと思いますが、昔のプラスティック製の人形用花屋さんごっこセットです。丁度リカちゃんサイズ位で、レトロで可愛い。
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ビンテージ・ジュエリーも、概ね悪くない品揃えでした。
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幹線道路沿いの便利な立地で、ティー・ルームも併設されているので、かなり人気の店のようです。我々が去る頃には、川向こうの予備の駐車場さえ満杯になっていました。それでも、通路を塞いでまで無理矢理強引に駐車する客(マナー悪いなあ)まで居ました。
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おまけ。川辺には、白鳥が数羽居ました。
 




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by piyoyonyon | 2017-04-27 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

壁画教会のお祈りクッション

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ウェスト・サセックス州のWest Chitlington ウェスト・チルティントン村の、大変保存状態の良い12世紀の壁画を残す「St.Mary’s Church 聖マリア教会」には、私の好きなお祈りクッションが沢山ありました。
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このお祈りクッション、英語では「kneeler ニーラー」と呼ばれます。ガーデニングで使用する「膝当て」と同じ単語で、礼拝中にお祈りする際、跪く時に使用するのだと思います。
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イングランド国教会、またはイギリス特有のアイテムのようで、他のキリスト教国では見掛けた事がありません(…もしかしたら英国連邦国にはあるのかも)。約B4の面積×厚さ10cm位のサイズのヌード・クッションかウレタンを、毛糸のニードル・ポイントが刺繍してある布で包む仕様も、国中何処へ行っても共通しているようです。多分、信者達が手分けして制作しているのだと思います。
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恐らくニーラー制作専門の手芸本が存在するらしく、イギリスの他の教会で見た覚えのあるデザインも多く、今までも既に撮影したことがあるかも知れません。この画面を六分割した中に花が一つずつ描かれたデザインは、どのバリエーションを見ても好き。
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側面にも注目。教会名入りがオリジナルです。
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ニーラーの図案は実に様々ですが、非常に大きく分類すると、いかにもキリスト教らしい物とそうでない物があります。私が好きなのは後者で、撮影するのも、どうしてもそう言うニーラーが中心になります。宗教色のないデザインのモチーフの代表は、植物や動物や風景。
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動植物は、やはりイギリスらしい種類ばかりだし、風景はイギリスを代表する田園風景中心です。
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大航海時代を思わせる、力強い帆船の柄。
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多分、秋の収穫を祝う柄。
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これは鳩なのかなあ? でも平和の象徴の白鳩ではないし、鳥種は特定出来ず。
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これは、もしかしたら十字架をモチーフとしたパターンなのかも知れません。だとしたら、隠れキリシタン並みの控えめなキリスト教色ですね…。
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一見単なる文様に見えても、実はさりげなく宗教的な意味合いが盛り込まれている柄も多いようです。
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これも、十字架をパターン化したようです。側面に制作年入り。
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前出の、ほぼ色違い。使い込まれて、かなり毛羽立っています。
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白百合は、聖母マリアの象徴。背景には百合の紋章が。
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楽しげな音符柄も、「主に向かって歌え」。
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これは、今まで見掛けたニーラーの中で、結構異色。はっきり鮮やかでレトロな色合いの、幾何学模様的なデザインです。平面構成に見えますが、何気に近い一段暗い色で、陰影が付けてあります。して言えば、ステンドグラスを題材にしているのかも。
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宗教っぽいにしろ、そうじゃないにしろ、やはりニーラーは魅力的な手芸品で、見ていて飽きません。イギリスで定期的に教会に通うキリスト教徒は、僅かになって来ているそうですが、このアイテムはいつまでも消えずに、イギリスの文化遺産として残って欲しいと(信者でもないくせに勝手に)思います。今後も、素敵なお祈りクッションの沢山ある教会との出会いを期待します。









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by piyoyonyon | 2017-04-25 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

もう一つの中世の壁画教会

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ネットで何かを調べている内に、英国最古級の壁画を持つHardham ハードハム村のサクソン教会の近くに、同じ位古い壁画を持つ教会が、もう一つ存在する事を偶然知りました。居ても立ってもいられないくなり(忍耐ない)、早速連れて行って貰うことにしました。
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その教会は、「West Chiltington ウェスト・チルティントン」と言う村にあり、ハードハムの西4~5km位に所在します。うちからはそう遠くありませんが、幹線道路がB(県道クラス)道さえ一つも通っていない村の為、今まで一度も通過した事がないどころか、名前を聞いた事すらありませんでした。想像した通り、不便な場所の為に返って現代の開発から間逃れた、昔らしい雰囲気が良く残る村に見えます。この辺りは、「ウィ-ルド(丘陵森林地帯)の手付かずの様子を一番残す場所」とも表現されるそうです。
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教会の正式名は、「St. Mary Church 聖マリア教会」と言います。
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南側から眺めたところ。緑の丘(って言っても墓地ですけど)の頂上に立つ、いかにも牧歌的な可愛い教会に見えますが、情報がなければ、そんな特殊な内部を持つ教会とは全く気付かず、外観は在り来たりな村の教会にしか見えません。
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建立は1088年ですが、それ以前のサクソン時代にも、確証はないものの、多分同じ場所に教会が立っていたのではないかと伝えられています。サセックスでも三番目に古い教会建築で、イングリッシュ・ヘイリテイジに寄り、歴史的建造物第一級に指定されています。
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西側に、教会付属としては結構広い墓地があります。やっぱり沢山の墓石が倒れているっスね…。
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こちらの平面でシンプルな墓石は、現代のイギリスの最も一般的なスタイル。火葬後に散骨(と言うより散灰)する為、その下に遺体や遺灰は埋葬されていないから、正確には墓石ではなく記念碑だそうです。
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尖塔かつ鐘楼は木造。
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教会の手前には、「stocks 足枷」と「whipping post 鞭打ち柱」と呼ばれる昔の刑具が。足枷は、この板の穴に罪人の両脚を固定して(定員二名)一定期間晒し者にし、その間見物人は、好きなだけ腐った果物や野菜を罪人に投げ付けて良いと言う晒し台です。もう一つの鞭打ち柱では、文字通りここに罪人を縛り付け、鞭打ち刑にしました。どちらも17世紀の物で、イギリスの大抵の村に存在したようです。
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教会の内部は、身廊=北西、内陣=北東、南側廊=南西、そして礼拝堂=南東と、概ね四つのブロックに分かれています。
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礼拝堂だけが14世紀の増築で、後はほとんど12世紀(11世紀のオリジナルではない)の建造物です。
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まず、ハードハムの教会の内部より、窓が大きく取られて陽が燦燦と差し込んで明るく、壁画が寄りはっきり残って見えるのが印象的でした。
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壁画の彩色は、今では褪せてほぼ赤系のみに見えますが、制作当時は、恐らく色の氾濫のように華やかだったであろうと言われています。もしかしたら正教会のようだったのかも、と想像します。
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身廊の北側の壁には、「Annunciation 受胎告知」の場面。教会自体の起源は、ハードハムのサクソン教会より遅くノルマン時代ですが、内部の壁画は、ハードハムと同じく12世紀に制作されたと言われています。保存状態が良いのは、やはり長年漆喰の下に塗り込められていたからだそうです。
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身廊と南側廊の間のアーチ上には「Calvary カルヴァリー」、すなわち処刑場ゴルゴタの丘へ向かうキリスト受難の場面。
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左から右へ向かって物語が進み、これらは最後の三つの場面で、中央はキリストの磔刑、右端は良く見えませんが、埋葬か復活を描いているのではないかと思います。
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アーチの下にも、それぞれ異なる文様が描かれています。
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一箇所に二種類の文様が交わって見えるのは、後の時代に下地を塗って上描きした、つまり時代の異なる文様が二重になっているからのようです。
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アーチを支える柱頭の装飾も、それぞれ異なっていて興味深いのです。
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壁画は12世紀に制作され始めましたが、二百年掛けて14世紀に完成したと言われています。そのせいか、幾つかの後期らしき絵は、明らかに画力的に進化して見えます。この「車輪の上のキリスト像」もそうで、デッサン力が確実に向上しています。
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例えばこちらは、初期の制作と思われる壁画。
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こちらは後期らしい、内陣近くの楽人天使。ルネッサンス期の絵画に近付いて見えます。
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洗礼者ヨハネかと思ったら、キリストを背負って川を渡ったと言われる聖クリストフォロスだそうです。
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壁画は、かつては床すれすれまでびっしり描かれ、壁面全てを覆っていたようです。
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ありとあらゆる意外な場所に壁画が残っており、隈なく観察しなければなりません。
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南側廊と礼拝堂の間のアーチ上には、ケルトっぽい文様が。
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そのアーチの下にも聖人像。
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やっぱりこの教会にも、不思議な壁の窪みがあります。今は、子供達の遊戯スペースになっていますが。
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その上の梁部分にも天使の壁画。スペースを生かした構図の、中々躍動感のある絵です。
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壁画の次に特筆すべきこの教会の特徴は、「hagioscope ハギオスコープ」と呼ばれる、内陣から南側廊へ続く長~い壁のトンネル。「ハギオスコープ」は、日本語では「祭壇遥拝窓」と訳されますが(益々訳分かんないですよね…)、内陣が見えにくい側廊や翼廊等からでも、礼拝中に祭壇が見えるよう設けられた壁の覗き穴だそうです。ここのは2.7mと異様に長く、本当に祭壇が見えるのに役立つかは謎です。
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クリスマス時期じゃなかったけど、ハギオスコープの前にはニット製のnativity(キリスト降誕のシーン)が。手編みの毛糸のnativity人形は、イギリスでは一般的だそうです。
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ハギオスコープの上部が、丁度鐘楼部分になっています。このワイヤーは、鐘を鳴らす為の装置。
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東側の内陣と礼拝堂には、壁画はほとんど残っていません。
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祭壇の、この教会唯一のステンドグラス。
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期待した通り、小さいながら非常に見所の多い教会でした。もし興味を持たれたら、是非ハードハム村の聖ボトルフ教会と両方御覧になることをお勧めします。





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by piyoyonyon | 2017-04-24 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ターディス発見!

結婚記念日に訪れたライで、町の中心から駐車場へ戻る時、警察署の脇を通ったら、警察署の駐車場に、こんな物がありました。
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公衆電話ボックスよりは、一~二周り位大きな青い四角い小屋。これは何かと言いますと、かつてはイギリス中にあったと言われる「ポリス・ボックス」であります。本来、中には警察に直接通報出来る受話器が設置されていて、つまり警察専門の電話ボックスでした。交番の存在しないイギリスでは、代わりに街のあちこちにこれを設置していたそうです。巡回中の警察官も署に連絡する為に使用したし、一般人も通報出来たようです。本当に電話だけのタイプもあったそうですが、この1.2m四方の小屋状のは、内部には机と椅子と照明と暖房機位は配置され、街灯として役立ったり、鍵が掛かるので、現行犯で逮捕した犯人を一時留置する為に使用された場合もあるとか。日本の派出所や駐在所の機能には及びませんが、携帯電話など当然無く、一般の公衆電話にはしばしば行列が出来ていたであろう当時、十分役に立っていたようで、とにかくイギリスでは御馴染みの存在でした。そこで、1960年代にスタートした国民的SFテレビ・ドラマ「Doctor Who ドクター・フー」では(SFが国民的人気ドラマってのが改めて凄いけど)、主人公ドクターの操縦するタイム・マシン兼宇宙船「TARDIS ターディス」の入り口は、このポリス・ボックスになっていて、街の何処に移動して立っていても誰も不審がらない、と言う設定でした。
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ところが、ポリス・ボックス自体がすっかり絶滅した現在、最早これはターディス(の入り口)にしか見えません! 若い世代はこぞってそう言うでしょうし、ガイジンの私も初めて実物を目にしました。60年代後半には姿を消したらしいから、P太も見た覚えはないそうです。オリジナルの古い物ではなく、イベントか何か用に新たに作られたように見えますが、とにかくBBCのスタジオか「ドクター・フー」のテーマ・パーク以外で、ポリス・ボックスにお目に掛かる機会があるとは、全く思っていませんでした。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-22 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(4)

結婚記念日にライ 2

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今年の結婚記念日に訪れたのは、イースト・サセックス州の中世の雰囲気を色濃く残す人気の町Rye ライ。昼食を取った後、アンティーク屋(と言うかジャンク屋)巡りをしています。
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唯一現存している城門を通って、旧市街地(かつての市街壁内部)に入ります。
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城門のすぐ脇のお店。良く見ると、結構趣味の悪い物を売っています(笑)。
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真っ平らな土地の中で、ライは島のように盛り上がった高台の上に築かれています。
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かつては実際海に囲まれていたようで、「Cinque Port シンク・ポート」と呼ばれる、中世の最も重要な港の一つでした。
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イギリスでは珍しくなって来ている石畳も、ライの旧市街地には多く残ります。
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ただし、フリントと言う漬物石のように丸い石が並べてあり、幾ら足裏マッサージに良いと自分に言い聞かせても、半端ない歩き辛さです。
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そんな石畳の通りの中でも、町のアイコン的な老舗ホテル「Mermaid Inn 人魚亭」のある、特に観光客率の高い「Mermaid Street 人魚通り」。
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中世の町並みらしさの決め手は、やはり重厚な木組みの家。
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これが人魚亭です。かつては、密輸入者や密入国者のアジトだったと言われています。
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一方「The Mint」と言う通りに在る、人魚亭と共に密輸入犯罪集団の根城だったらしい「Bell Inn」。どちらも内部には、逃走する為の秘密の地下道もあったとか。
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この教会近くの家の煙突は、にょろんと曲がっています。
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丘の一番高い部分に、教区教会「St. Mary Church セイント・メアリー教会があります。
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ノルマン時代に起源を持つ歴史の古い教会ですが、この教会で思い出すのは、以前内部で聖歌隊?の子供達が、忘れ難い程強烈に下手な合唱を練習していたこと。しかも、曲目は何故かABBAの「マネーマネーマネー」! …お布施しろってことか?
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教会の周囲には、古い建物が集まっていて特に良い雰囲気です。
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結局回る場所は、毎回同じ(笑)。旧市街地の南東端には、13世紀にフランスに対して築かれた要塞「Ypres Tower イプレス塔」が残っています。
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元々は、市街壁の一部だったとか。牢獄だったり、一般住居だった事もあるそうです。今は内部は、資料館になっています。
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塔の手前は、かつての砲台で、今は「大砲公園」になっています。
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南西の低地には、チューダー時代の要塞「Camber Castle カンバー城」が見えます。
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やっぱりライは、結婚記念日や誕生日等、何かお祝い事に訪れるのに相応しい町です。勿論そういう町は、何でもない日に訪れても十分素敵です。でもやはり、快晴の日に訪れるのが正解みたい。小さな町なので、アンティーク屋巡りや食事かお茶の時間を入れても、3~4時間あれば、ゆっくり一周することが出来ます。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-19 15:23 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

結婚記念日にライ 1

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今年の結婚記念日は、丁度週末でしかも快晴だったので、人気の可愛い城下町Rye ライに行って来ました。いつもならこの町へは、私の誕生日に訪れますが、その日&その週末は天気がイマイチだったので、天候に関係なく楽しめそうな別な目的地を選びました。結局快晴の週末はこの日まで来なかったから、先に誕生日の小旅行を済ませておいて正解でした。さもないと、記念日旅行の予定がどんどん立て込んで、結局「兼用」になってしまう恐れがありますから。
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丁度お昼頃に到着して、真っ先にお気に入りのパブ「Ship Inn」へ直行。今回はシーフードではなく、二人ともハンバーガーを選びました。極在り来たりなパブ・メニューですが、このハンバーグの美味しいのなんのって。挽肉ではなく、良質なステーキ用のビーフを刻んである感じで、尚且つスパイス等の味付けが絶妙です。バーガーには、チーズ、炒めた玉ネギ、レタス、トマト、照り焼きのようなソースが挟まっていました。バンズも、イギリスのバーガーには珍しく美味しい。付け合せは、ホーローのマグに入ったフレンチ・フライ。ところでこのパブ、犬連れ客がどんどん入って来て、我々の隣のテーブルの客も、スパニッシュ・ウォータードッグを連れていました。可愛い御行儀の良いわんこでしたが、…やはり時折強烈に犬臭が漂って来ました(笑)。
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腹ごしらえをした後は、これまたいつも通り、パブのすぐ隣の「Strand Quay ストランド・キイ」と言う昔の倉庫街へ。
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ここは、現在アンティーク街になっています。
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ペンキ屋兼アンティーク屋等、店によって幾つか特色があります。
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多分、ここで唯一本格的なアンティーク・モール形式になっているお店。
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ロシアのマトリョーシカも、日本のこけしも一緒くた。
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エルツの木の玩具っぽい木製人形が付いたライト・スタンド。
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しかし、ここはモールにしては全体的に割安感が無く、しかも現代の中国の趣味の悪い装飾品ばかりを売るストールとか(一体誰がここで買うんだ…)、余り品揃えが良くありません。基本的に、ストールの契約者が何を売っても良いことになっていると思いますが、余りアンティークに関係ないアイテムの割合が高くなると、店の魅力が落ち、客が遠のくのではと思います。
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このストランド・キイで最もセンスの良い、ビンテージのキッチンウェアを中心に売る「Jane Wicks Kitchenalia ジェーン・ウィックス・キッチナリア」と言うお店。
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昔の食器、調理器具類は勿論、古い料理本、テーブル・クロスやエプロン等の布物など、ヨダレ・クラスの可愛いアイテムがいっぱい。
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60~70年代には、やはりオレンジ色が多いみたい。
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続いて、アンティーク屋やアンティーク屋風チャリティショップが並ぶ、「Wish Ward」から「Cinque Ports Street」を歩きます。この通りに、ライ・ポッタリーのお店が出来ていました。元からここに工房はあったように思いますが、ギャラリー兼店舗に改装されているのを見るのは初めてです。
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北欧風の食器やカンタベリー物語を題材にしたフィギュリンなど、中々素敵な作品が並びます。
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カスタム・メイドで、ライの町で多く見掛ける表札(番地プレート)や、誕生日等の記念プレートも作成するようです。
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でも、一つ一つ総手作業なだけに、お値段は高め。直径10cm程のピン・トレイ(小皿)で、30ポンド位します。私がフリマで番地プレートを50ペンスで手に入れられたのは、本当にラッキーでした。
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このお店は、小さいながらモール形式なのかな? アクセサリー等女性的なアイテム中心で、値段は概ねお手頃です。残念ながら、この向かいの非常にハイセンスなビンテージ・ドレス&ジュエリー屋さんは、無くなってファンシー・ドレス(コスプレ)屋に代わっていました。
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「年中クリスマス屋」なんてのも、新たに出現していました。
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途中で買った物を車に預けに、一度駐車場へ戻りました。ライで利用するのは、いつもこの「Rope Walk Arcade」脇の駐車場。一日1.5ポンドと、ライの他の駐車場と比べても破格の安さです。しかも一日券しか発券しない為、運が良ければ、去り行く車から、不要になった駐車券を手渡して貰えることも。しかし人気の為、満車の場合も良くあります。
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「Rope Walk Arcade」の中には、正直言って貧乏臭いと言うか胡散臭いと言うか、やる気があるようには余り感じられない店舗が入っています。特に怪しげなのが、このセカンドハンド(ジャンク)屋。店内は常に足の踏み場もない位混沌としており、今回店主が居るのを初めて見ました。彼の話では、「今日は大きな家具が売れちゃったから、店がごちゃごちゃなんだ。…いや、いつもこんな風なんだけどね(笑)」 ええ、知ってますとも。でも、この写真中央の、多分アール・デコ時代のガラス・キャビネットは、結構素敵。
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この駐車場の隣に「First Class Junk Shop 高級ジャンク店」があります。ここはガラスが専門なので、さすがに魅力的なウラン・ガラスが揃っていました。他のガラス器にも、素敵な物が揃っています。この窓辺に吊るされたオーナメントは、北欧ガラスでしょうか。でもお値段は、全体的に高め。 値段も品揃えも十分アンティークなんだから、普通にアンティーク屋と名乗れば良いのに。
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元浄水所の建物を利用したビンテージ(ジャンク)屋。
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裏にも店舗の続きがあるのを、今回初めて知りました。何だかマッド・マックス、または北斗の拳の雑魚キャラみたいなマネキンが。この印象的な彼と、記念撮影する観光客も居ました(笑)。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-18 15:34 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウェスト・ウィコムでお誕生日ディナー

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誕生日のお出掛けで、ブラックリーのアンティーク・モールを訪れた際は、いつも通り、日中の行動時間を有効利用する為にも昼は弁当を持参し、夜にゆっくり夕食を楽しむ予定でいました。予めブラックリー周辺のレストランやパブも調べましたが、ピンと来る店はありませんでした。そもそも、イギリスの飲食店の口コミ・サイトには、食べ物の投稿写真やメニューの記載がほとんどない為、興味の沸きようがありません。
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本日の弁当。胡桃入り稲荷寿司、カルフォルニア巻きと卵焼き&チーズ巻き。それに大根とニンジンと高野豆腐の煮しめ(残り物)。オックスフォードのサービス・エリアの、噴水前のベンチで頂きました。この稲荷寿司のお揚げ、味付きのが缶詰にぎっちぎっちに入っている物でして、危惧した通り、取り出す際に何枚か破けてしまいました。やむを得ず、破けたお揚げは刻んで酢飯に混ぜました。
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ブラックリーが期待外れのつまならない町だった為、急遽ウェスト・ウィコムに移動した訳ですが、暮れ行くウェスト・ウィコムを歩いていて、こんな可愛い村で夕食をとったら、きっと素敵な誕生日の思い出になるね、と夫婦で意見が一致しました。折りしも、村には良さげなパブが幾つかあります。
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その中の一つ、「George & Dragon ジョージ(聖ゲオルギウス)&竜亭」に目を付けました。
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変わったメニューが多いし、未だ6時前なのに結構混んでいます。中に入ると、案の定その晩は既に予約でいっぱいだけど、7時までなら空きがあるとのこと。これは俄然期待出来きそうなお店です。
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地元産エールを、半パイントだけ注文。この程度なら、飲酒運転にはならないそうです(日本ほど飲酒運転に厳しいのは、フィンランド位らしい)。これが、フルーティで非常に美味しいエールでした。私は、ラガーよりエールのほうが好きです。以前は「室温で飲むビールなんて」と思っていましたが、実際イギリスの気候には合っているし、特に未だ夜は冷え込むこの季節には、ラガーよりずっと美味しく感じます。
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イギリスとしては結構メニューの豊富な店で、しかも魅力的で独特な料理が多いので、選ぶのには迷いました。P太は割と即決で「豚バラ肉の栗と白キャベツとリンゴ煮込み、ブラックベリー・ソース添え」、私は結局「軽食メニュー」の中から「カニと海老の揚げ団子、照り焼きソース添え」を選びました。
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これが「豚バラ」。柔らか~く煮込んだ豚肉の表面は、ぱりぱりにローストしてあります。付け合わせのドーフィネ風ポテト・グラタンも美味。
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こちらが、私の注文した「カニと海老の団子」。一口食めば、口の中に物凄く豊かな魚介の風味が広がります。一瞬おでんの具っぽくもあり、日本人には何だか懐かしい親しみ易い味かも。下に敷いてある付け合せは、ケールをカリカリに揚げたもので(中華料理の揚げ海苔に似ている)、組み合わせがお洒落。…しかし! 前菜もサラダもナシでこれだけでは、さすがに量が少な過ぎました。とても後引く美味しさで、この三倍位は食べられそうです(笑)。イギリスでは、例え軽食と詠っていても、日本人にとっては丁度良い分量の場合が多いのですが、ここは味に自信有りのガストロ・パブな為、イギリスとしては全体的に量が少なめ。普通のメイン・コースで適量でした。そこで、デザートを一人一品ずつ頼まずには居られませんでした。
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デザート・メニューにも、一工夫ある品が並んでいました。P太が選んだのは、「バナナとダーク・チョコレートのブレッド&バター・プディング、アイスクリーム添え」。「ブレッド&バター・プディング」自体は、イギリスの一般的なデザートなんですけど、イギリスのパンそのものが不味い為、プディングもイマイチのことが多いのです。しかしここのは、中はとろとろで外側はさっくりの、高級なフレンチ・トーストのような味わいでした。
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私が注文したのは、「ブラック・ベルベット・スマッグラー(密輸入者)のガトー、シャンティリー・クリーム添え」。濃厚で甘さ控えめなチョコレート・ケーキの塊に、ベリーの酸味と甘いクリームのまろやかさが美味。
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今回もまた、味、値段、雰囲気、サービス共に、大正解&大満足の選択となりました。結局、特に下調べせずに行き当たりばったりで飲食店を選んでも、私達夫婦が選択を外す事は余りないと思いました。再びこの村を訪れる機会があったら、絶対またこの店で食事をしたいと思います。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-11 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

谷間の愛らしい村ウェスト・ウィコム

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ノーサンプシャーの「Brackley ブラックリー」のアンティーク・モールを訪れた後は、町自体を散策する予定でした。古いマーケット・タウンで、歴史的な建物が並ぶ…と聞いていたのですが、実は在るのは一般立ち入り禁止の幾つかのお金持ち学校ばかりで、町行く人も少ない、何だかとても眠~くなる町でした。賑やかだったのは、結局アンティーク・モールだけ(笑)。特に、中心に立つ町のアイコン的な建物タウン・ホールが、まるっと改装中で、足場とビニール・シートで覆われていたのが、この町の印象を数段つまらなくしたと思います。となれば、もうこの町に居る理由はないのですが、帰途に着くには未だ早過ぎました。そこで、別な町へ移動しようと言う事になり、候補は「マザー・グースの歌」にも登場する近くの「Banbury バンベリー」か、帰路の途中の「West Wycombe ウェスト・ウィコム」でしたが、結局ウェスト・ウィコムを選びました。
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ここは、村全体の大部分が、ナショナルトラストの指定になっており、高速道路の出口からも割と近いので、いつか訪れたいと思っていました。
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高速を降り、しばらく森や丘陵地帯を通って村に近付くと、満開の桜並木がお出迎え。その上、小高い丘の頂上には、何だか迫力ある不思議な建物が目に入って来ます。…これは面白そうで期待出来そうな村です。
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村名は、「High Wycombe ハイ・ウィコム」と言う大き目の町の、西に位置する為に名付けられました。「ウィコム」は、Wye ワイ川(イギリスに幾つか存在する川の名前)沿いの谷間を意味するそうです。その名の通り、谷に沿った目抜き通りに、古い家並みが寄り添う小さな村です。
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16世紀からの、様々な様式の建物が集まっているそうです。
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こちらのパブ「The Swan 白鳥亭」は、歴史的建造物2級指定。
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何故かこの村には、ドアや窓枠を緑色にペイントした家が多くありました。
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昔ながらのイギリスらしい店構えの駄菓子屋さん。看板の書体も、イギリスらしい物です。
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村の中でも、一際目立つ木組みの家。屋外の公共場の時計が正確なのは、イギリスでは非常に珍しい!
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この建物の下を潜ると、「Church Lane 教会の小路」と呼ばれる公道が続いています。どうやら、丘の上の教会に通じているようです。
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到着した時には既に夕方の5時近くでしたが、人気の観光地らしく、丘を散策している人が未だやたら沢山います。我々も、丘の上の建物を目指すことにしました。
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こんな小高い丘が村のすぐ側に存在すること自体、イギリス南部では結構珍しいかも知れません。
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この見るからに印象的な丘は、太古から人々の関心を集めていたようで、青銅器時代の居住地跡や、ストーンヘンジに似た祭殿跡があったと言われています。その後、ローマ時代にも神殿が建てられていたと信じられ、またアングロ・サクソン時代からは、丘の中腹に「Haveringdon」と呼ばれる村が存在したそうですが、14世紀の黒死病(ペスト)の猛威に寄り、ほぼ消滅したそうです。
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この丘は、red kite=赤鳶を観察するのに絶好なスポットとしても、知られているそうです。確かに、何羽かの赤鳶が上空を飛び回っていました。とても大きな鳥なので、羽を広げて飛ぶ姿には圧倒されます。これじゃあ、ウサギや野ネズミ等の小動物は、ここには住めないだろうなあ…。
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丘の頂上の謎の建物に到着。全体的には八角形をしています。…ん?外壁だけで、中は吹き抜けです。
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コリント柱のあるジョージアン様式で、壁にはフリントと言う石が埋め込まれています。
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上部には、中々凝ったレリーフ装飾が。
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内部には入れませんが、鉄格子越しに中を除いて見ると、壁には墓標が幾つかはめ込まれてあり、巨大なmausoleum=霊廟であることが分かりました。すぐにP太は、「地元のお金持ちが自分の一族の為に建てたんだろう」と言いましたが、幾ら資産家とは言え、こんな大それた物を個人で建てるのか?? 日本の藩主の霊廟を遥かに超える規模だぞ、と私には信じ難く思われました。
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しかし、「きっと自分の屋敷から見える場所に、この霊廟を建てたはずだ」とP太が言う通り、谷の反対側の丘の斜面にはお屋敷が見えました。この館、「West Wycombe House ウェスト・ウィコム・ハウス」と言い、「ダウントン・アビー」を始めとするTVドラマや、「ある公爵夫人の生涯」等の映画の撮影にも度々使用されているそうです。噴水等の水場を生かした庭園が見所の、「ウェスト・ウィコム・パーク」と呼ばれる広大な敷地の中にあります。霊廟も屋敷も、18世紀の政治家で第11代ル・ディスペンサー男爵Francis Dashwood フランシス・ダッシュウッドが建てたもので、屋敷の一部には今でも子孫が住んでいるとか。今はナショナルトラスト管理下なので、夏に機会があれば(冬季は閉鎖中)、訪れてみたいと思います。
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フランシス・ダッシュウッドは、金に任せて放蕩の限りを尽くした根っからの道楽者で、古代ギリシャやローマの芸術を研究する「ディレッタンティ協会」、また「地獄の火クラブ」と言う秘密組織の創始者&主催者でもありました。地獄の火クラブは、修道院の廃墟を改造した秘密基地で、黒ミサ紛いの行為も行う怪しい組織でしたが、実際には名前ほど邪悪ではなく、単なる貴族のおふざけに過ぎなかったそうです。とは言え、羽目をはずした乱交パーティーだったのには違いなく、ダッシュウッドはそれまでの不摂生が祟ったのか、晩年はすっかり健康を害してしまったそうです。
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丘の上からは、先程村に入る際に通って来た桜並木を見下ろすことが出来ました。
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霊廟の少し先に、教会があります。やはり18世紀にフランシス・ダッシュウッドに寄り建てられたもので、正式名を「Church of St. Lawrence 聖ローレンス(ラウレンティウス)教会」と言います。古代には、原始宗教の祭壇が立っていた場所だと信じられています。麓の村の端にあるSt. Paul's Church聖パウロ教会が「冬の教会」と呼ばれているのに対し、こちらは「夏の教会」とも呼ばれているそうです。1920年代に聖ローレンス教会に自動車道が通じるまでは、冬季はこの丘を登って教会に通うのが不便過ぎた為のようです。
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尖塔の先に金色のボールが付いた、ちょっと独特な建築様式。歴史的建造物一級に指定されています。残念ながら、入り口のドアには鍵が掛かっていて、内部は見学出来ませんでした。
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何故か墓石の写真を熱心に撮っている男性が居る…と思ったら、猫の石像が付いたお墓でした。この猫は、ガーデン・アクセサリーとして普通に売られている物だと思いますが、墓に使うとはちょっとしたアイディアですね。私も真似して写真を撮っていたら、他の観光客のおばあさんに笑われてしまいました。念の為、被葬者は猫ではなく、生後11ヶ月の乳児のようです。1931年に亡くなったことを考えれば、この乳児の親が存命しているとは思えませんが、今でも良く手入れされている様子を見ると、きょうだいかその子孫が、今も欠かさずお参りしているのかも知れません。
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霊廟の裏側は、装飾が簡素化されていました。この霊廟、夜はライトアップされているようです。去り際に車のバックミラー越しに少しだけ眺めましたが、丘の上に浮かび上がる巨大な建物は、かなり迫力。
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この丘からは、ハイ・ウィコムに続く真っ直ぐな道路が見えます。
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丘の中腹には、通称「ウェスト・ウィコム洞窟」、正式名「Hellfire Cave 地獄の火洞窟」があります。やはり18世紀にフランシス・ダッシュウッドに寄って作られた人工洞窟で、こいつの余りに馬鹿げた金の使い方に、腹立たなくもありませんが(笑)、今はこうして村の観光資源に貢献している訳ですし、概して文化って、そういう享楽の時代に発達する物かも知れません。
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村自体は、正に記念日に訪れるのにピッタリな、本当に素敵な雰囲気で気に入りました。もっと暖かい季節に、また来てみたいと思います。しかし桜並木は、この季節だけの御褒美でした。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-10 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

ブラックリーのアンティーク・モール 4 ファッション&小物編

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滅多に来れない場所のアンティーク・モールを訪れる場合、記念や思い出になるから、出来るだけ何か一つでも買って帰ろうと一応思っていますが、そんな時の筆頭候補アイテムが、場所も取らずに幾つ持っていても構わないアクセサリーです。なので、イギリス中部一大きいと言われるブラックリーのアンティーク・モールでも、アクセサリー類は欠かさず注目しました。
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レジの正面あたりに、ビンテージ・ジュエリーのディスプレイ・ケースが集中しているのですが、ここが一番混んでいたように思います。
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左端の二つは、1940~50年代に流行したルーサイトのインタリオのブローチ。その隣二つは、デコ時代のフィリグリーのブローチ。どちらも好みです。
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しかし、やはりガラス・ケースに入って直に触れられず、特に値札が見えない場合だと、購買意欲が数段落ちると思います。
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小さい商品なので、万引きを防ぐ為に、鍵付きのケースに入れて置くのは仕方ないんでしょうけど、余程気に入った商品じゃない限り、わざわざレジへ行って鍵を開けて見せて下さいと頼む気にはならず、ついで位に買っておこうと言うような気持ちは起きないからです。
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手前中央の、青いラインストーンが嵌め込まれた、フィリグリーのブローチが、繊細で中々の美しさです。
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在りそうでない、紫色のスミレの花びらにアメシストを使用したブローチ。元々スミレは好きな花だし、アメシストも好きな石なので、結構惹かれました。
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シンプルだけど、大きめのラインストーンの美しさが目を引くネックレス。やはりオープン・バックって美しい。
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こちらもオープン・バックのラインストーンの、中々ゴージャスなネックレス。
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こちらは、ミッド・センチュリーのキッチュなプラスティック製のアクセサリー中心のブース。
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リア・ステインも混じっているのかな? 右下の、首がぷらぷらするブローチが面白そう。
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一方こちらは、ビンテージ・ファブリックを利用してリメイクした衣料やバッグを売るストール。
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アイディア自体は悪くないのですが、造りが大味過ぎて、個性だけで実用には余り向かなさそう…。イギリスのハンドメイドって、どうもこの手の、使い手の使い勝手を考えない、作者が「これはアートだから!」って一方的に主張し、単に自己表現したいままに作りました~ってのが多いと思います。
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姉の好みに結構合いそうな、ビンテージのビーズのフリンジ付きバッグ。
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スーパーと共有の駐車場が余り広くなく、しかも最長滞在が2時間半までなので、時間内に周り切れるだろうかと気を揉む程の広いアンティーク・モールでした。実際には十分間に合いましたが(注:気になる場合、駐車場外側の道路に駐車すれば時間制限はありません)、全部回り終わった後はかなりの疲労感。しかし、新品ばかりを売るストールも結構目立ち、楽しめることは楽しめるけど、大きさの割には充実感は、古物好きにとって今一つだったかも。高速道路M40号線からのアクセスは良く、途中道順を示すサインも沢山出ているので、側を通る際、時間があったら立ち寄るのには、特に天気の悪い日の娯楽には最適です。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-06 15:21 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ブラックリーのアンティーク・モール 3 ガラス器編

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英国中部一大きいと言われるブラックリーのアンティーク・モールでも、ウラン・ガラスは相変わらず夫婦共通のお目当てなので、勿論熱心にチェックしました。まず最初に目に入って来たのが、このヴィクトリア時代の吹きガラス。ピンクとカスタード色だけど、ウラン・ガラスなのです。
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特に左端のバスケット型は、紫外線で発光すると、繊細な木のシルエットが浮かび上がる、うっとりする美しさ。発光自体も強く、P太は非常に惹かれましたが、値段は78ポンド。例え60ポンド位に値切れたとしても、私達の道楽には未だ高過ぎます。もし30ポンド程度だったら、絶対買っていたであろうと言っていました。
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このストールには、本物のアンティークと呼べる商品が多く、他にも美しいガラス製品が沢山ありました。これは、エナメル彩色が美しい、19世紀のクランベリー・ガラスのジャグ(ピッチャー)。優雅な装飾が施された口金は、ピューター製です。
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ウラン・ガラスの豪華かつ繊細なエパーン。薄ーく着色してあり、余り発光しません。
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一方こちらは、シングル・タイプのエパーン。
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1920年代の型抜きガラスの、背の高いキャンドル・スタンド。ここのストールの売り主は、ウラン・ガラスをウラン・ガラスと記して売っている、割と数少ない例です。
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小さなガラス製の花束を、同じくガラス製の植木鉢にあしらったもの。多分ムラーノ(ベネツィアン)・ガラス。

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こちらは別なストールで、やはりヴィクトリア時代の吹きガラスの、ピンクとカスタード色のウラン・ガラス。濃いピンク色の部分まで、かなり強く発光します。最初に見たウラン・ガラスに比べれば、値段は安かったのですが、繊細さや魅力が比べ物にならず、特に花のレリーフ部分が大味に見えました。
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ウラン・ガラスではありませんが、水色が爽やかで絵付けが中々美しいガラス器達。

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これはペアの花瓶かな? 発光させると、上部の葉っぱのような部分が中々綺麗です。
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こちらのストールも、魅力的な古いガラス器が揃っていましたが、概ね手が出ないお値段でした。
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最後に、この中段の優雅な花模様の食器は…、
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…実は、釉薬にウランが含まれたウラン陶器なのです。しかも、薄く覆っている釉薬のみにウランが含まれているはずなのに、凄く強く発光します! こんなウラン陶器、国内では未だ出会ったことがありませんでした。セットでも結構お手頃な価格でしたが、こんな実用出来ない物を大量に買っても、置き場所に困るだけ。もし実際に使用出来るようだったら、悪くないデザインの食器でしたが、買う訳には行きませんでした。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-05 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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