カテゴリ:旅行・お散歩( 250 )

再びデヴィッド・オースティン・ローズ・ガーデン 2

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P太と義母とのシュロプシャー旅行で、今回の一番の目当てで最後の目的地、バラのブリーダー会社デヴィッド・オースティン社の直営バラ園を訪れました。
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ここは、庭園として美しいだけでなく、オースティン社の言わば生きた商品サンプル&カタログで、同社のバラを見て選ぶのには最適な場所です。
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そして、会社が新製品を一押しするのは当たり前です。ここでもその通りで、新しい品種は目立つように多く植えられています。新品種のバラの大きく育った姿を見るチャンスは、一般の店舗や他の庭園ではまずないので、私も自ずと一層注目します。特にERの場合、新しい(特に2006年以降の)品種のほうが、健康的にも寄り優れて、自信がある為に推奨されます。
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今年発表されたのは、この「デイム・ジュディ・デンチ」。「Dame デイム」は「Night ナイト」に相当する女性向けの称号で、ジュディ・デンチは「007シリーズ」のM役としても出演している、イギリスを代表する存在感に圧倒される女優さんです。アプリコット色のバラは、人気が根強いそうです。
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この「ジェームス・L. オースティン」も、今年発売された新品種。初代デヴィッド・オースティンの息子で、二代目の弟の名前だそうです。売り上げの10%がパーキンソン病基金に寄付されることから、恐らくこの方はパーキンソン病を患っているのでしょう。「デイム・ジュディ・デンチ」と共に、独特なうっとりする香りでした。
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その他、この庭園を見渡して、オースティン社が強く推していると分かる新しめの品種の一つが、2013年発売の「ザ・レディ・ガーデナー」。デヴィッド・オースティン氏拘りの、透明感のある花色が素敵。
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この「オリヴィア・ローズ・オースティン」(2014年)も然り。推奨する理由として、花自体の美しさや香りだけでなく、耐病性や育て易さ、花付きの良さ、株のまとまり具合などが総合的に含まれるようです。
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そして、エリザベス女王の長女の名を頂く「プリンセス・アン」(2010年)も、発売から7年経つのに、今も強くお薦めされている品種です。鮮やかな花色が目立って美しいけれど、棘が割と多いのが難点。「御本人も棘棘しいからね!(ズバッ)」と義母。
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昨年発売の「デスデモーナ」は、蕾はピンクなのに、花開くと純白になる魅惑のバラ。香りも非常に強くて心地良く、最近はすっかり鼻の利かなくなった義母が、このバラの香りなら分かると嬉しそうでした。
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「ジ・アンシェント・マリナー」(2015年)は、中心程ピンクの濃くなるのが魅力。
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私が特に惹かれたのは、ERの数少ないランブラー・ローズの一つ「ザ・レディ・オブ・ザ・レイク」(2014年)です。世の中の全てのランブラーの中でも、繰り返し咲き、尚且つ香りが良い品種は稀です。このバラの場合、四季咲きの上、ダブル咲きの小さな花弁も花色も香りも、全てが魅力的。ただしランブラーは凄く大きく育つので、もううちには植える場所がないなあ(苦笑)。
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しかしたまに、ここ2、3年の内に発売されたのに、後から何らかの問題が発生・発見されて、早々とカタログから姿を消す品種もあります。例えば、2014年の赤バラ「ヒースクリフ」とか。赤バラは、開発が難しいと聞きます。これは、「テス・オブ・ザ・ダーバーヴィルズ」。
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最近のオースティン社のカタログで、この「チャールズ・ダーウィン」(2003年)がかなり推されているのに驚きました。それまでそんなことはなかったのに、今はお買い得な推薦コレクション・セットにも含まれている程です。もしかしたら、最近改良されて質が安定したのかも。
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「ガートルード・ジェキル」「グラハム・トーマス」、そしてこの「メアリー・ローズ」なんかは、発売から数十年経つのに、今でもERを代表する不動の人気です。
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もしかしたら、義母と一緒なら寄るのでは…と密かに期待していたのが、このバラ園付属のティールーム。
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やっぱりお茶することになりました! 義母は食事の量は少ないのですが、いつも何かしらお茶菓子を食べている食いしん坊なのです。三人とも、クリーム・ティーを注文しました。
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食器は、オースティン社のオリジナル。描かれたバラの品種は、うちにもある「ザ・ジェネラス・ガーデナー」です。この食器は、売店や通販でも購入出来ます。
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食べ方が汚くてスミマセン。クロテッド・クリームが良質で、スコーンもさっくり美味しく焼かれて、満足のクリーム・ティーでした。時々ホイップ・クリームしか出さないクリーム・ティーに、バターが付いて来る事があるんですけど、ここのは本物のクロテッド・クリームの他にも、バターが付いていました。因みに、ホイップ・クリームとバターを混ぜると、本当にクロテッド・クリームっぽい味になります…。
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周りを見渡すと、多くの客が「あの三段トレイ」を注文していました。アフタヌーン・ティーは予約制ですが、待っている間、バラ園をぶらぶらしていれば良いようです。
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勿論、バラを買って帰る予定で、このバラ園に寄りました。P太から、車に積めなくなる為一人一株ずつまでと念を押されたので、私も義母もどれを選ぶかウンウン迷いました。前回と違って、鉢植えのバラは人気&お勧めの品種に搾られ、アルファベット順ではなくなっていましたが、欲しい品種は割とすぐに見付かりました。この時期、裸苗は未だ売られていません。
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相変わらず、孔雀がえらそーに店内を闊歩しています。
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トイレにも試供品が置いてあった為、全員その香りの良さに感動したのが、オースティン社オリジナルのバラの香りのハンド・ソープとローション。値段は凄く高いんですが、セットで買うと若干割安になるので、義母は義妹へのお土産に買っていました。
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結局クリーム・ティーの威力で、その日は夕食が必要ありませんでした。お年寄りと旅行するのは大変なこともありますが、義母とは興味やノリが大体共通するから、正直言って実の両親と出掛けるよりずっとラクです。何より、義母が楽しんでくれて本望です。そしてやっぱり、初夏にもう一度このバラ園を訪れたい!





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by piyoyonyon | 2017-11-21 15:23 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

再びデヴィッド・オースティン・ローズ・ガーデン 1

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今回のシュロプシャー旅行に義母を誘ったのは、元々「イングリッシュ・ローズ」のブリーダーで有名なデヴィッド・オースティン社のバラ園を、一緒に見に行く事が一番の目的でした。義母もバラが好きなので、滅多に行けないこのの機会を楽しみにしていました。しかし本当は、6月の最初のバラの季節に訪れたかったのですが、亡くなった義父の相続等の手続きで未だ忙しく、また今年の6月は記録的に気温が高く、バラの開花期が異様に短かった為、秋の二度目の開花時まで待つしかありませんでした。
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この「David Austin Rose Garden デヴィッド・オースティン・ローズ・ガーデン」は、Albrighton オルブライトンと言う村に在ります。最寄の大きな町はTelford テルフォードかWolverhampton ウルヴァーハンプトンで、其処に宿泊する手もありましたが、どちらも観光に魅力的ではない為、30km程離れた歴史的な州都Shrewsbury シュルーズブリを選びました。とは言え、オルブライトンは高速の出口に近い為、シュルーズブリからのアクセスは良好です。
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車のドアを開けると、建物や駐車場の周囲もバラが沢山植えられていて、やはり今回も既に濃厚なバラの香りが漂っています。
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こちらの建物は、併設されたティー・ルーム。
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ここは、言わばバラのブリーダー会社の生きた商品カタログなので、入場は無料です。バラは、香りや咲き進みに寄る花色の移り変わり、枝ぶり、葉の茂り具合、幹の棘の多さ等、紙やネットのカタログだけでは分かりにくい事が多いので、実物を見てから選ぶのが一番です。ショップ内を通って、いよいよバラ園に向かいます。最初は、巨大な鉢植えに植えられたバラがお出迎え。
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そして、三本の平行した通路に沿ってバラだけが植えられた、「ロング・ガーデン」に進みます。この庭園ならそれ程広くないし、高低差もほとんどないから、義母にとっても歩き易いはずです。
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バラには、初夏にしか咲かない一季咲きもありますが、ER(イングリッシュ・ローズ)のほとんどは、1年に2回開花時期を迎える返り咲き、または6月から初霜まで絶えず咲き続ける四季咲きです。そして夏の冷涼なイギリスでは、9月頃にバラの二度目の最盛期を迎えます(日本では大抵10月)。
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ところが今年の9月は、ERの多い自分の庭を見ても、余りバラが咲いていませんでした。それで、折角このバラ園へ遥々やって来たのに、もしバラの花の数がショボかったら責任重大だなあと、内心心配していたのですが、…前回同様沢山咲いていました。
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透明感のある繊細な花色は、初代デヴィッド・オースティン氏が、オールド・ローズの魅力を持つ現代のバラ「イングリッシュ・ローズ」を作ろうと思い立った時から、特に拘って来たものだそうです。
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義母がまずこのバラ園で驚いたのは、バラの株が非常に健康だと言う事。前回訪れた時、私も同様に驚きました。イギリスの他の名立たる庭園を訪れても、この時期のバラは、これ程傷んでいない葉を青々とこんもり茂らせてはいません。ERは品種自体が丈夫だし、勿論肥料や薬剤は最良の物を使用しているのもあるのでしょうが、剪定にもその秘密があると見ました。
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中央のレンガ敷きの通路沿いには、ERばかり植えられていますが、両脇の芝生の通路沿いには、ERに混じってオールド・ローズやその他のバラが植えられています。
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沢山の種類のバラが植えられている中、目を引かれる品種は自ずと決まっています(大抵は自分が既に持っているバラ。笑)。これは、「レディ・オブ・シャロット」。
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俯き加減が愛らしい、「ウィンド・フラワー」。
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モティスフォントでも見掛けた、可憐な黄バラ「ブライス・スピリット」。
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ウェールズ語で「愛」を意味する、「キャリアド」。
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フロリバンダの「ラプソディー・イン・ブルー」は、人気の高い紫色のバラで、うちの近所でも植えられているのをしょっちゅう見掛けます。色味は、我が家の紫バラ「ブルー・フォー・ユー」より濃く暗め。母が紫の蔓バラを欲しがっていたので、これを誕生日に贈りました。育成が良いから、蔓バラにもなります。
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ランブラーの「ランブリング・ロージー」。オースティン社では、自社作出のバラだけでなく、ハイブリット・ティーを含む、あらゆる人気&推薦品種も育成・販売していますが、この庭園には剣弁高心咲きは一つもありません。総じて剣弁高心咲きはフォーマルなイメージが強く、他のバラや宿根草と調和しにくい為だと思います。
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お次に、低い柘植の垣根が描く文様の中にバラが植えられた、「ルネッサンス・ガーデン」を尋ねました。
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普段は惹かれないフォーマル・ノット・ガーデンですが、ここのはバラそのものの魅力が物を言います。もしこれがハイブリット・ティーに多い剣弁高心咲きのバラ中心だったら、雰囲気が全く違うと想像します。
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そして、前回と違って、やっぱりバラ園は、青空の明るい日差しの下が格別。時折雲の濃くなる時はありましたが、雨が降る程には一度もなりませんでした。
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所々に置かれた彫像は、初代デヴィッド・オースティン氏の亡き妻パット・オースティンの作品。
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残念ながら、蔓バラの見本となるパーゴラには、ほとんどバラが咲いていませんでした。
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でもやっぱり私は、バラだけでなく宿根草と混栽された「ライオン・ガーデン」が一番好きです。
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ここで最も目立っていたのがアスター。一つ一つは地味な花ですが、群生すると見事です。
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そしてルドベキア。黄色やオレンジ色は、盛夏から秋ならではの宿根草の色彩です。
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秋の訪れを象徴するセダムには、蜂がびっしり。
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秋明菊も、イギリスの秋を代表する宿根草。
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白蝶草の和名を持つガウラ。
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すっと背の高い宿根草も、バラとの相性が良く、目を引くアクセントになります。
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スタンダードの下草のエリゲロンも、バラに似合っています。義母の話だと、「こんな雑草みたいな花なのに、ガーデン・センターとかで買うと結構高い(怒)」のだそうです。何処かから種を拾って来たら、後は勝手にどんどん増えそうですが…。
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とにかく義母は、棘の少ないバラが好き。そう話していたら、見知らぬ女性(他の訪問者)が、「私の一押しはこれよ。香りは最高。棘は多いけどね」と言って示したバラは、「ムンステッド・ウッド」でした。
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…うーん、この時期でも十分美しく見応えはありますが、やっぱりいつかは6月にここを訪れたいなあとつくづく思いました。ルピナスやデルフィニウム等、イングリッシュ・ガーデンを代表する宿根草との組み合わせは、色彩がいかにも英国らしく、文字通り絵のように美しいと想像します。



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by piyoyonyon | 2017-11-20 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

再びシュルーズブリのアンティーク・モールへ

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シュルーズブリの中心部に到着した時、小雨がパラ付く天気だったので、雨宿りも兼ねて、アンティーク・モールで過ごす事にしました。確か前回も、同じ理由でここを訪れたと記憶しています。
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街のド真ん中の、旧市場会館近くの便利な立地ですが、売り場は地下になっており、足腰の弱い義母にとっては、降りるのがちょっと大変でした。
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売り場自体にも幾つか段差が在り、梯子のように急な狭い階段付きの、古い木組みの建物のアンティーク・モール程ではありませんが、お年寄りには優しいとは言い難い造りになっています。アンティーク・モールは、大抵古い建物を再利用している為、完全バリア・フリーと言うのは滅多にないようです。
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テーブルの左側の、二つのアール・ヌーヴォーの椅子がとても素敵でした。値段はかなりお買い得で、イギリスに住んでいると、アンティーク&ビンテージの家具類は、驚く程の安さで手に入れられる機会があります。
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多分素人がリメイクした、子供部屋用のキャビネットだと思いますが、中々捨て難い愛らしさです。手前の、透かしの鉄細工が動物柄の青いベンチも可愛い。
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50年代っぽいバラ柄の、かなり大きな宝石箱。木製にブ厚くペイントしてある仕様です。
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開けると、こんな造りなっています。日本製のように見えます。
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前回も圧倒的だった、ビンテージ缶(+玩具)の専門ストール。
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丁度一年経ちましたが、昨年も見た同じ商品が、未だかなり残っていました。多分自分のコレクションを見せたいが為、博物館代わりに出店していて、儲けは二の次なのだと思います。
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本型、家型、ドラム型…。缶には、本当に色んなデザインが在ります。
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駅のホームを、ブリキで表現した玩具。素材がブリキだと、どうしてこう魅力的に見えるんでしょうね。
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可愛いし手頃な値段だったので、最初にこのビスケット缶を買おうかと懸想しました。
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猫ポスターもテディベアも昔の玩具も可愛いのですが…、実はこの隣に、子供の皮膚病の見本の、凄―く気持ち悪いポスターが飾ってありました。
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昔の香水のラベルを額装したもの。中々素敵ですが、結構強気のお値段。
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80年代のバービー人形。着ているドレスは、フェアリー・グレンの製品のようです。お相手は、ケンではなくアクション・マン
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制作途中の、刺繍のぺらぺらティーコジー。…にしちゃ高いなあ。続きは、自分で仕上げろって事ですか? こんな風に図案が直接布地にプリントされた仕様も、販売されていたんですね。
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イギリスには、今でも様々な種類のアニュアル本(主にギフト用の年鑑読本)がありますが、かつてはテディベア専門のアニュアル本も存在したようです。中身も、この表紙並みに可愛い絵ばかりだったら良かったのですが、複数のイラストレーターが執筆していて、いつも全くそうは行かないのがアニュアル本。
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勿論、ウラン・ガラスは幾つか見掛けました。このキャンドル・スタンドは、良く見ると土台の魚がブキミです。
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典型的なアール・デコのデザインの花瓶。フロスト・ガラスなので、思いの他濃く発光します。
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これも花瓶。…うーん、どれもかなり大きくて場所を取るし、デザインが大味です。
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こちらは、スウィンギン時代のポップなプリント生地が充実したストール。
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特に、この青地の花柄の布が好みでした。こんな素直に愛らしい、言わば子供っぽい花柄は、イギリスのビンテージには珍しく、どちらかと言うと、ドイツとかで良く見掛ける生地みたい。
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この時代のイギリスらしい花柄と言えば、一癖有るこんな感じです。
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2枚とも色違いのハンカチに思える、中々魅力的なプリント布なんですが、小さい割に結構高かった。
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このワイン瓶柄の布は、ハーフ・エプロンのようです。言わば飲兵衛エプロン。
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右下のエプロンは、メキシコ柄。アメリカなら、メキシコ柄の布は割とスタンダードなようです。
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こっちのエプロンは、ファッション雑誌柄です。本当にビンテージ・エプロンには、様々なデザインがあります。黒地にカラフルな水玉、色使いやタッチ等、イラスト的には好みです。
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ウェールズに割と近いせいか、ウェールズ織りのコートが3着もありました。緑系のが素敵。
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こちらは、ウェールズ織りの財布。
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結局、P太も義母も私もそれぞれ収穫に恵まれ、ここで楽しく有意義に時間を過ごせました。
 




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by piyoyonyon | 2017-11-15 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

晴れの日のシュルーズブリ

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シュロプシャーの州都シュルーズブリのB&Bは、街の中心部から1.5kmだけ離れた便利な立地にあり、建物自体は古いものの、快適に改装されてました。しかし階段が急で、高齢の義母にとっては昇り降りが大変だったようです。宿を予約する際、義母の為に、B&Bは建物が古くて階段が急な事が多いから、味気ないけど、エレベーター付きのビジネス・ホテルを予約してはどうかとP太に提案しましたが、「平気だよ。母さんは家でも普通に階段を登っているだろ?」と言って相手にしませんでした。
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一泊した翌日は、まずシュルーズブリの観光を予定していました。1.5kmと言えば、私達夫婦なら十分歩いて行ける距離ですが、足腰が痛む義母には無理な為、おまけにシュルーズブリは非常に坂道が多く、義母には歩き辛いので、街のド真中の料金の高い駐車場に車を止めなくてはなりませんでした。宿の人が、その駐車場の4階に車を止めると、丁度目抜き通りに通じるショッピング・モールの地上階に出る、と予め教えてくれましたが、…本当にその通りで、その位丘勝ちで高低差の大きな町なのです。
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シュルーズブリは、チャールズ・ダーウィンの生まれ故郷でもあります。
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生憎午前中は小雨が降ったり止んだりだったので、前回も入ったアンティーク・モールで過ごす事に。モールについては、また後日御報告します。イギリスは、大西洋から湿った空気がやって来る為、概ね国の西側は雨が多く、東側は雨の少ない気候になっています。湿った空気が丘にぶつかる度に雨を降らせ、東に到着する頃にはほとんど乾燥しているからです。やや西寄りのシュルーズブリは、やはり雨が多いようで、前回訪れた際は、豪雨で暗くて寒い惨めな天気でした。
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しかしアンティーク・モールを出る頃には、雨は上がって、街並みは前回とは全く違って輝いて見えました。
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酷い天気の日でも十分魅力的な街に見えたのだから、晴れの日には殊更美しく見えます。
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これはシュールズブリのヘソ、「Old Market Hall 旧市場会館」前の広場。
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ここでこの日、シェトランド・ポニーの保護の為のチャリティ・バザーが行われていました。スコットランド最北のシェトランド諸島を起源に持つ、非常に小型で気性の穏やかな馬です。
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これは御飯をおねだりしているところ。触らせて貰うと、その毛は柔らかくフコフコで、…ううっ可愛い。
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あ、ヴィクトリア時代の一番古いタイプのポストだ。
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この広場の前に、義母のお気に入りの衣料店の支店があったので、喜んで入って行きました。運良く丁度バーゲン中で、気に入った服を見付けることが出来たそうです。
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ヨーロッパに住んでいて変だけど、この町に来ると、久々にヨーロッパを旅行してる~と感じます。
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昼食は、前回も入って気に入ったフレンチ・ビストロで取ることにしました。フレンチなら量もそれ程多くないので、義母も気を揉まなくて済む筈です。
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前回注文したお得で魅力的なフレンチ・プレートはなくなっていましたが、典型的なパブ・メニューとは違う料理が楽しめました。義母と私は、ベジタリアン・メニューの「サツマイモと山羊のチーズのリゾット」を注文。山羊のチーズがかなり濃厚で、スパイスがふんだんに利いていて美味でした。
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P太は、ポーロックと言う白身魚のオランディーズ・ソースを選びました。前日の夕食が相当重かったので、こんなあっさりした魚料理は丁度有難かったとか。
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ランチのメイン・コースには、どれも別添えで野菜がどっさり付きます。前日から野菜不足を感じていたので、これは嬉しい。野菜は、生(サラダ)と温野菜の内から選べますが、三人とも温野菜を選びました。甘めに煮てある赤キャベツが気に入りました。
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このビストロ、美味しいし量も丁度良いし手頃な値段だし、街の中心で便利なものの、トイレが二階だったのが難点。欧米では飲食店でお手拭が出る習慣がまずなく、義母は食前に手を洗いにも行けませんでした。しかし、私が丁度携帯用のハンド殺菌ジェルを持っていたので、二階に登らずとも、手を清潔にすることは出来ました。イギリスの飲食店は、トイレは二階と言うのが結構多く、特に半端なく古い木組みの家の老舗パブなんかだと、トイレは最上階の梯子のような急な階段の先、と言う場合も経験したことがあります。
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折角美しく晴れて来て、見応えのある建物も目白押しのシュルーズブリでしたが、義母が長時間は歩けない為、昼食後はすぐに発つことにしました。高齢者と旅行する際、多くのことが自分達とは同じようには行かず、何かと大変です。シュルーズブリは私にとって二度目だから良かったものの、もし初めて訪れる場所だったら、少ししか見て廻れないことを凄く残念に感じたことと思います。でも本来旅行好きの義母が、昔のように活発に動き廻れないことに、一番フラストレーションを感じているのに違いありません。
 




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by piyoyonyon | 2017-11-13 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

愛と怠慢の館、アッティンガム 2

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我々夫婦+義母とのシュロプシャー旅行の途中、突然「Attingham Park アッティンガム・パーク」と言うNT(ナショナルトラスト)のお屋敷に立ち寄りました。豪華絢爛な主一家の居住部屋部分を見学した後、順路は地下に向かいます(正確には半地下)。
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屋敷の地下は、何処でも使用人のエリアと決まっています。屋敷の所有者一家及びその賓客を「上階」、使用人達を「下階」と呼ぶこともあります。この巨大なイギリスの地図が壁紙となった部屋は、壁上部に沢山のベルが並び、何処の部屋から呼び出されているか一目で分かる仕組みです。言わば、昔のインターフォン。
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使用人達の制服も、今見ると十分可愛い。厳格な階級社会のイギリスなので、彼等の仕事は長時間労働で厳しく、しばしば理不尽な上に概ね低賃金でした。しかし、三度の食事と真っ当な寝床ときちんとした服装は保障されていた分、20世紀以前の下層階者にとっては、破格に恵まれた労働環境だったそうです。
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ここは、使用人用の食堂です。こことて、この屋敷では日当たりが良く、結構居心地良さそうに見えます。
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面白いのは、このテーブルの上に乗った皿に、使用人の名前と仕事内容、給料がそれぞれ記されてる事。この食卓での最高給取りは御者頭で、最低の下級メイドのほぼ5倍です。現在のイギリスでも問題になっていますが、例え同じ仕事をした場合でも、女性は男性より必ず少ない賃金でした。
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「odd man=奇妙な男」なんて言う、奇妙な職種が混じっていました。一度退職した年老いた使用人、または働き始めの少年(丁稚?)の雑用係だったらしく、賃金は不明なものの、相当安かったようです。
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これ程銀食器が持て囃されて発達したのは、衛生設備の劣悪だった昔、銀は殺菌作用が強く、一番安全な食器だったからです。今でもイギリス人は、欧米の中でも特に銀器を愛する国民じゃないかと思います。
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一方、執事や家令、近侍等の使用人幹部達は、他の使用人達とは別に、こちらで食事を取ったようです。尚、日本語では「バトラー」も「スチュワード」もしばしば「執事」と訳され、格付けが曖昧ですが、少なくともこの館では、バトラーが最高位で使用人達を束ねていたようです。
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この部屋の、刺繍のテーブル・クロスが可愛いくて気になりました。
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こっちの、レースのテーブル・クロスも可愛い。
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上級使用人ともなると、他の使用人達とは給料や待遇が全くケタ違いで、執事クラスは専用の執務室兼私室も宛がわれていました。
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ピカピカの銅鍋がズラリと並んだ、見事な厨房。
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しかし、屋敷の規模を考えると、コンロの数が異様に少ないのです。この脇には巨大な暖炉とオーブンはあるので、主な料理はオーブン料理か煮込み頼りだったのかも。
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ここにも、見事なパイ細工が展示されています。
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日本のような精巧な蝋細工の食品サンプルなんて存在しないので、実際に小麦粉の生地で作成し、劣化しないようにバリバリに乾燥させた物と思われます。
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どちらにせよ、どんなに豪華な料理を作っても、どんなに急いで運んで給仕しても、主の食堂ホールがあんなに離れていちゃあ、料理は食事開始の頃には冷めていたのに違いありません。
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厨房にある、調理人達の賄い食卓。この規模が、現在の一般家庭のダイニングですね~。
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一方こちらは、「Still room」と呼ばれる、家政婦長直属のメイドの待機室。待機している間、香水やアロマ・オイル、アロマ・ウォーターやスピリッツ等を蒸留したり、お菓子やジャムやピクルス等を作ったり、またその貯蔵室でもありました。当時それらは貴重だった為、他の使用人に猫ババされないよう、家政婦長とその直属メイドで、厳重に管理されていたようです。私が台所を持つのであれば、この規模で十分でございます。棚や引き出しがいっぱいあって、中々使い易そうな部屋じゃありませんか。
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ウォルド・ガーデンなど庭園内や、ショップ等を楽しむ時間は全くありませんでしたが、本館内は閉館ギリギリまでたっぷり見学しました。室内装飾が見事に再現された主一家の居住区も勿論興味深かったのですが、この使用人達のスペースを見て、一層当時の生活が想像出来る、奥深い見学になりました。「ダウントン・アビー」もそうですが、豪邸ドラマは、やはり使用人達の人間模様も織り交ぜてこそ、面白いと思います。
 




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by piyoyonyon | 2017-11-09 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

愛と怠慢の館、アッティンガム 1

我々夫婦+義母とのシュロプシャー旅行で、ロクセターのローマ遺跡から、予約してあるシュルーズブリの宿へ向かう途中、幹線道路から立派なお屋敷が見えました。おっ、こりゃNT(ナショナルトラスト)だ。三人ともNT会員と言うこともあり、見て行こうか!と言う訳で、急遽立ち寄ることにしました。
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ここは「Attingham Park アッティンガム・パーク」と言い、州都シュルーズブリの南東約5kmのAtcham アッチャムと言う村に在ります。後から知ったことには、NTで最も人気(訪問者数が多い)の場所の一つだそうです。そして折りしも、今年はこのアッティンガムがNTに寄贈されてから、丁度70周年になるとか。
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歴史的建造物2級に指定されている、馬屋からして既に豪華で、この邸宅の規模を物語っています。
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現在馬屋は、カフェやショップになっています。
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しばらく歩いて、屋敷が見えて来ました。これは右翼側。
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ここには、元々敷地内を流れる川の名に因んで、「Tern Hall ターン・ホール」と呼ばれる屋敷がそれまでありましたが、18世紀末に所有者の初代バーウィック男爵に寄り、このジョージアン様式のカントリー・ハウス(主に避暑や狩猟の為の貴族の邸宅、または別荘)が建設されました。
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のっぺりした外観に見えますが、近付くと、その大きさが圧巻です。
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敷地は4000エーカーもあり、その中には森、川、所々に池、ウォルド・ガーデン、鹿公園等があります。しかし、初代男爵は非常に羽振りが良かったので、当時はこの2倍の広さだったそうです。
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生憎鹿は一匹も見掛けず、目に入るのは牛ばかりでした。屋敷の南側の緑地に、「ha-ha」と呼ばれる深い溝があります。これは、家畜を屋敷に近付けない為のバリアーの役目を果たしますが、柵や塀と違って、屋敷からは景色を遮る障害物にはならない賢い仕組みです。
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入館締め切り時間ギリギリでしたが、内部に入ってみました。思った通り、玄関ホールからしてダダ広っい! 郵便ポストが設置されている程です。壁のギリシャ彫刻は騙し絵です。
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一番初めに心を捉えたのは、天井のレリーフが非常に繊細で美しい事。
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順路は玄関から右手に回ります。ここは応接室かな。椅子等の調度も素敵です。
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これらの部屋は南向きで、日当たりはばっちりで居心地良さそうです。
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次の部屋も、天井のレリーフ+天井画がウットリ綺麗。
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これなんて、絵画ではなく、単なる一枚の扉の装飾です。
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壁に掲げてある肖像画より、これらの内装のほうが遥かに興味深いと思いました。
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暖炉のマントル・ピースは、大理石の象嵌細工です。
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根っからの小市民なので、こういう半端無く巨大なお屋敷の内部を見ると、掃除が大変とか暖房費が掛かり過ぎる、などと思ってしまいます(笑)。そう言う事を気にしないで済む大金持ちしか住めない訳ですが、燃料費が半端無く掛かり、地球に厳しい事は確かです。
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しかし、幾ら宮殿のような屋敷を建てる大富豪でも、やはりいつまでも金があるとは言えないようです。ここの二代目主は、年若い妻の浪費を見過ごしてしまい、結局破産してイタリアに夜逃げしたそうです。
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食堂ホール。当時の晩餐の様子を再現する為か、紫外線対策なのか、この部屋だけカーテンは全て閉められ、非常に暗くなっています。
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給仕用ワゴンの上には、細工の見事なパイ料理が。昔のイギリス料理なので、中身はマズイに決まっていますが。
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ここの天井が、一番美しく印象的でした。弁柄色の地に、白いレリーフが映えます。
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食堂の隣は、ブライトン・パヴィリオンの建築家として有名なJohn Nash ジョン・ナッシュの設計に寄る、絵画ギャラリーになっています。壁は、夥しい数の絵画で埋め尽くされています。
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しかし私も義母も、絵画そっちのけで、この石の象嵌細工のテーブルに見入っていました。
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一部は、こんな風景画になっています。この景色から、イタリア製であることが分かります。
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こちらのサイド・テーブルは、まるで半貴石の見本帳のよう。鮮やかな青はラピスラズリ(瑠璃)、緑はマラカイト(孔雀石)。オニキスやアゲートなど瑪瑙系も沢山混じっています。
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こちらは、古代ローマのモザイク画を彷彿とさせる、割とあっさりした文様。
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何代目かの娘が音楽好きで、このパイプ・オルガンを購入したのだとか。
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何だか紫色が怪しい雰囲気の階段を登って、二階(イギリス風には一階)へ行きます。
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この丸い天窓も照明も美しい。
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二階からは、ギャラリーの天窓の上部が見えます。現在は、この上に更に透明のカバーを張り、温度差と紫外線からギャラリーを守っているそうです。
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この人が、建築家のジョン・ナッシュさん。
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二階の窓からは、先程車で通って来た石橋と、美しいシュロプシャーの丘が、かなり遠くまで見渡せます。地上階の天井が凄く高い為、ここは二階でも、一般の建物の三、四階の高さはあるかも知れません。
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二階は、一階と違って豪華な調度で埋め尽くされている訳ではなく、資料室のようになっています。ジェーン・オースティンかケイト・グリーナーウェイの世界のような、ハイウェストのドレスがありました。係員が駐在する休日などには、訪問者がコスプレ出来る仕組みなのだと思います。
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芸術品のような内装は、多くの修理者達の長い年月の作業に寄る賜物です。この時代に、ほとんどが手作業に頼るローテクぶり。しかし、個々の人間そのものと技術としては、非常に高度だと思います。
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「愛と怠慢の」と言う煽り文句は、NTサイトの説明に寄る物なのですが、多分元持ち主が一度浪費が祟って破産したことを意味しているのでは?と思います。しかし、精巧に丁寧に美しく修復された室内装飾の現在の姿を見ると、返って享楽や怠惰なイメージからは程遠く感じます。無駄に大金を掛けたようなセンスの豪邸なら、他に幾らでもありますし。続いて、この館の裏方、つまり使用人達のエリアを御紹介します。

 



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by piyoyonyon | 2017-11-08 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

巨人伝説の丘ザ・レキン

9月の初旬、夫婦でシュロプシャーに一泊旅行に行く際に、義母も一緒に行かないかと誘いました。5月に義父が亡くなり、その直後は実感が余り沸かなくとも、徐々に寂しさが増して来るものなので、気晴らしが必要なのではと思ったからです。元々旅行好きな義母は、喜んで同意し、その日を心待ちにしていました。それで州都Shrewsbury シュルーズブリに宿を予約し、当日は朝早くに出発しました。
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生憎その日の朝は雨で、途中昼食を取ったサービス・エリアでは雷が鳴ったりもしましたが、丁度シュロプシャーに入った頃、天気が回復し出しました。晴れて来たので、どうせなら高速道路ではなく、景色の良い田舎道を通ろうと言い出した時、印象的な小高い丘が見えました。まるで引き寄せられるように、高速を降りてその丘を目指しました。
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まず丘の北側の坂道を登り、森の中に入ると、こんな凝灰岩(?)が剥き出しの絶壁が在り、思わず全員目を奪われました。全体的に標高が低く、崖と言えば「セブン・シスターズ」のような白いチョークばかりの南イングランドに住んでいると、こんなに切り立った岩崖は非常に珍しく見えます。
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丁度駐車場も完備されているので、しばし車を止めて崖を眺めることにしました。元は、採石場だったのではと思います。みうらじゅん的に言えば、正に「いい崖出してる」。
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この駐車場は、丘の登山道入り口となっており、周辺地図兼説明板も設置されていました。丘の名前は「The Wrekin ザ・レキン」で、地元ではどちらかと言うと「ザ・リーキン」と呼ばれるそうです。海抜は407mで、約680万年前に火山活動に寄って、大地から染み出した溶岩が重なって出来たと言われています。
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駐車場の脇には移動カフェもあり、こんな山の中なのに結構人気の様子。
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生憎丘の頂上までは車では登れませんが、丘の東側の道路を通ったら、こんな展望スポットがありました。丁度峠道と言った道路の最高地点で、南、東、そして北側の平野部が見渡せます。
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南側の麓には、世界遺産の「アイアンブリッジ」を通り、最後はイングランドとウェールズの国境に続くセヴァーン川が流れています。
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東の麓は、工業都市Telford テルフォード方面。
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崖のあった北には、もう一つの丘「The Ercall ジ・エアコール(または Ercall Hill)」が見えます。
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このザ・レキン、印象的な丘なのも道理で、頂上には、鉄器時代にケルト系民族に寄って築かれた要塞遺跡があります。丘自体が天然の要塞の役目を果たしており、頂上からの眺めが抜群なのは疑いようもなく、防衛機能を持つ環状集落としては最適な立地だったと思われます。比較的なだらかなのは、崖の麓から登山道が伸びている北側だけで、東・南・西側は、かなり急な斜面になっています。どちらにせよ頂上に向かうのには、本格的なトレッキング装備が必要だそうです。
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ザ・レキンの丘には、巨人に寄って築かれたと言う伝承があります。そう聞くと、まるで北欧神話のような雄大な物語を思い浮かべるかも知れませんが、この場合はちょっと違います。昔々、何故かシュルーズブリに恨みを持っている巨人が居ました。それで巨人は、壁を壊しに…ではなく、セヴァーン川を堰き止めて、シュルーズブリに洪水を起こし、住民を皆殺しにしてやろうと考え、土を一抱えしました。シュルーズブリに向かう途中、Wellington ウェリントンと言う町で、一人の靴職人に出会いました。職人は、客の壊れて修理依頼された靴を、大量に運んでいるところでした。巨人は、洪水を起こすつもりなので、シュルーズブリは何処かと靴職人に聞きます。実はこの靴職人、かなり頭の回転が速い男で、洪水を起こされては一大事と、咄嗟に嘘を思い付きました。「シュルーズブリ? 今帰って来たところだけど、とんでもなく遠いよ。何せ、この靴を全て履き潰して来たからなあ」と、壊れた靴を全部巨人に見せました。ナヌッ?そんなに遠いのか?と、巨人はすっかり鵜呑みにしてすぐに計画を諦め、その場にドカッと投げ捨てた土の山が、ザ・レキンとなりましたとさ。…山になる程の大量の土を抱えられる大きさの巨人なら、ウェリントンからシュルーズブリがもう見えるはずじゃん、とか突っ込み所は満載ですが、どうもイギリスの伝説の巨人や悪魔はマヌケなようです。そして、巨人が川を堰き止めなくとも、皮肉な事にシュルーズブリは、今までも何度も洪水に見舞われました。因みに、北側のエアコールの丘は、巨人の踵で跳ねた泥で出来た丘だと言われています。
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その後、丘の南側をしばらく西に向けて運転していたら、あちこちからレキンが良く見渡せました。南側から眺めると、綺麗な円錐形で、本当に成層火山のように見えます。しかし実際には、火山活動で出来ただけで、丘そのものが火山と言う訳ではないようです。
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更にシュルーズブリを目指して西へ進むと、何やら遺跡らしき物が見えて来ました。「Wroxeter ロクセター」と言う村に在る、「Viroconium Cornoviorum」と呼ばれるローマ時代の都市の跡です。
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アーチが残っている建物は、「The Old Work」と呼ばれる公衆浴場跡だそうです。ローマ遺跡に風呂は付き物…。ドーヴァーからロンドンに続く現在のA2号線道路、ロンドンからはA5号線と呼ばれる道路は、実は「Watling Street ワットリング道」と言う、古代ローマ時代の重要路だったのです。ロクセターは今は小さな村ですが、この遺跡の都市は、そのワットリング道の終着点として栄えました。
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こちらは、当時の一般住居(町屋)を再現したもののようです。その手前の一段低い場所に、当時の石柱の土台が発掘されて残っています。
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こんな在り来たりな、只長閑に見える田園風景にも、先史時代から人が住んでいたり、昔は都市だったりと、太古の人々の様々な痕跡があちこちに残されていて、色々興味深いと思いました。





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by piyoyonyon | 2017-11-06 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

イスラム教徒の結婚式

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P太が、会社の若い同僚の結婚披露宴に招待されました。その同僚は、英国生まれの英国育ちですが、インド系のイスラム教徒だそうです。私はその人とは面識がありませんが、イギリスなので、配偶者及び小さな子供は、ほぼ自動的に同伴で招待されることになります。それで、私が咄嗟に思ったことは、「貴重な機会。面白そう」と「花嫁さん、めっちゃ綺麗に違いない!」でした。昨今のテロや難民問題で、イスラム教徒に良いイメージを持っている日本人は、正直言って少ないと思います。私も然りです。決してイスラムだからと言う訳ではなく、現代文明にそぐわない宗教にしがみ付いている人が頂けません。しかし、我々がイスラム教徒について知識がなく、また知る機会もないのは、紛れも無い事実です。こんなにムスリムが多いイギリスに住んでいても、です。それで、折角見ず知らずの私まで招待して頂けるのだし、この機会にイスラムの文化や習慣に対する知識を多少得るところで、損も害も全くないだろうと思いました。
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招待状からして、西洋とはスタイルがまるで違います。花婿さんは、これをイギリスで印刷すると結構高いので、わざわざインドに発注したそうです。送料込みでも、1/3程度の値段だったとか。
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披露宴会場は、南ロンドンのクロイドン近くの、「Addington Palace アディントン宮殿」と言うお屋敷です。元々は17世紀に建てられたマナー・ハウスで、その後裕福なアメリカ商人に買い取られたり、カンタベリー大聖堂の大司教の別荘となったりもしました。
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丘勝ちな地形に造られた庭園は、著名な「ケイパビリティ」ブラウンに寄って設計され、見事だったはずですが、今は残念ながら大部分がゴルフ場になっています。
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披露宴自体は、お屋敷の中ではなく、こので行われます。
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こことて相当広く、豪華なのは確かです。8人掛けのテーブルが30位あるので、招待客は全部で200名は軽く超えそう。私が若い頃は、故郷では結構あった規模ですが、今は日本の田舎でも、それ程の派手婚が存在するのかは分かりません。
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到着した招待客は、まず全身の写るフォト・ブースに立ち、そのインスタント写真を二枚受け取り、一枚は記念に持ち帰り、もう一枚は芳名帳に貼ってお祝いのメッセージを書く仕組み。言わば、プリクラの豪華版です。これ程大きな結婚式でも、誰が来て誰が何を書いたのか、一発で分かります。これは別にイスラム教の伝統ではなく、最近のイギリスの豪華婚のオプションみたいです。私の格好が若作り過ぎたのが問題なんですけど、自分達の写真を見て、これじゃまるでお父さんと娘じゃないか!と、二人ともガクゼンとしました。
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こんな仲睦まじい写真が展示されている程ですから、新郎新婦はすっかりイギリス化されて、それ程厳格なイスラム教徒ではないようです。
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出席者は、白人が10名程度、黒人も少し、東アジア人は私だけ、後は、イスラム教徒ばかりではなさそうですが、皆インド系のようでした。
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期待した通り、正装したムスリム&インド人女性の美しいこと。金色のブレード等の装飾が非常に華やかで、ライトの下で星の如く煌きます。パッション・ピンクにエメラルド・グリーンを組み合わせたサリー等、服の地色自体が鮮やかな人も居ますが、渋めの地色一色のほうが、装飾が映えてお洒落に見えました。
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一言でムスリムと言っても、信仰の熱心さは様々です。新郎の家族は、女性は皆頭髪を出していたし、男性は預言者モハメットに対する敬意と言われている髭は生やしていないし、何より私達のような非ムスリムを招待してくれる程なので、やはりガチンゴチンの教徒ではなく、かなり自由な家族のようです。その一方で、この晴れの日でも、ほとんど黒ずくめの格好のムスリム女性も見掛けました。さすがに、全身黒テントで目だけ出した女性は居ませんでしたが。男性では、西洋のスーツでかなりお洒落にキメたインド人も居ました。
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彼女達は、ブライド・メイドとフラワー・ガールです。新婦が揃いで衣装を用意するので、彼女達の数が多い程、新婦側の財力と結婚式の豪華さの見せ所になります。この見ていて飽きない民族衣装の美しさに比べると、今の西洋の正装は、私の服装も含めて、何てつまらないんだろうと痛感しました。これに対抗出来るのは(対抗する気はありませんが)、日本人の場合、やはり着物しかありません。
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開始は1時半のはずで、新郎新婦もとっくに到着していていましたが、何故かいつまで経っても始まる様子がありません。何度か「もうすぐ始まるので着席して下さい」とアナウンスがあっても、多くの出席者が好き勝手に歩き回っています。結局、新郎新婦の入場は3時過ぎ!
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正餐開始も、当然その後です。ムスリムなので、アルコール類は一切ありません。食事は、勿論インド料理。前菜は、サラダ、タンドリー・チキン、魚のフライ、そして何故か春巻きを、各テーブルでセルフ・サービスで取り分けるシステムでした。
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私の知る限り、一般のインドのレストランでは、春巻き、炒飯、焼きソバ程度の中華料理はメニューにあります。しかしこの春巻きが…、春巻きなのに相当辛かった。こんなに辛い春巻きは、生まれて初めてです。味は、概ね美味しかったのですが。
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メインはカレー。チキン・ティッカ・マサラ、ダール(豆カレー)の他に、もう一つ違うソースのチキン・カレー、そして野菜カレーの四種。白米と、シナモン香るピラウ・ライスが用意されていました。イスラム教徒は、豚肉を不浄として食べません。ヒンドゥー教徒は、牛肉を神聖視して食べません。それでインドの大抵の飲食店では、肉は鶏か羊しか提供しないのですが、ここではラムはなくてチキンだけでした。
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普通の結婚式の食事と言うと、特に西洋料理のコースの場合、給仕に時間が掛かり、人に寄っては冷めていたりパサパサに乾いていたりで、余り美味しくないのが定番です。その点カレーは、かなり時間が経って煮詰まっても、更に美味しくなるだけで、こんな大規模のパーティーには持って来いの料理だ、とP太は言います。実際彼にとっては、今まで一番美味しい結婚式の食事だったそうです。私にとっては、美味しいことは美味しかったのですが、全体的にかなり辛く(ダールでさえ辛い)、油とニンニクの量も半端なく、更に散々待った空きっ腹状態で食べたので、次の日は腹具合が少し可笑しくなりました。
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デザートだけは西洋風。チーズ・ケーキのサマー・フルーツ・ソース乗せです。かなりあっさり軽くて、ほとんどムースのようなチーズ・ケーキでした。
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他の招待客も、同じくかなり空腹だったらしく、皆一気に平らげたようです。食事が終わるや否や、再び皆テーブルを好き勝手に離れて行きます。普通のイギリスの結婚披露宴と言うと、日本同様にスピーチまたスピーチなんですけど、この披露宴、スピーチや出し物等が全くないんです! 司会のアナウンスすら、ほとんどありません。良く言えば、全く自由気ままで堅苦しくないのです。
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じゃあテーブルで他の招待客と談笑でもしよう…にも、出席するはずだったP太の同僚・上司の2~3組が、待てど暮らせど誰一人来ない! まさかの、ドタキャンどころかすっぽかしです。こんなに人が多いのに、私達のテーブルは非常に寂しい状態でした。後で義母に話したところ、「白人だから、ムスリムの結婚式に躊躇したんじゃない?」と言っていましたが、もしそうだったら、何か理由を付けて予め断れば良いだけだし、同僚の一人は同じムスリムだそうです。
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仕方なく、新郎新婦に挨拶に行き、カードとお祝いを渡して会場を去ることにしました(既に5時頃)。ウェディング・ケーキが、上部の重さに耐え兼ねて、崩壊寸前のピサの斜塔状態。
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期待した通り、花嫁さんもウットリ綺麗ですが、花婿さんも男前で、とても絵になるカップルです。まるでボリウッド・スターのよう。P太に寄ると、新郎は頭も抜群に良いそうです。背後の女性達も、凄い美人揃い。
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義母は一度ムスリムの結婚披露宴に出席したことがあり、やたら長い上に相当奇妙だったと感じたそうです。また義母は、インド人の結婚式にも招待されたことがあるものの、辛い食べ物が大の苦手の為、食事をほとんど食べられなかったとか。P太は、モーリシャスの富豪のインド人の友人の結婚式には出席したことがあります。招待客は五千人規模で、警察が交通整理に出る程だったそうです。P太の友人アジョイもインド人ですが、古城で行われた結婚式は、インドらしさは微塵もありませんでした。たかがこの一件に参加したところで、イスラム教徒orインド人の結婚式が分かったとは全然言えませんが、スピーチも進行係もない位で、驚く程の変わった物は特に無かったと言うのが感想です。始終ボリウッド音楽が、大音響で会場に流れていたのも想定内です。P太の同僚達が無断欠席した事のほうが、余程驚きでショックでした。
  




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by piyoyonyon | 2017-10-30 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウィズリー庭園の植物フェア 2

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RHS(英国王立園芸協会)直営の庭園Wisley ウィズリーで開催されている植物フェアに、夫P太と義母と義母の友人サリーと来ています。
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会場をぶらぶら眺めながら、巨大温室に到着。
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この温室が完成して10周年なのを記念して、入り口にセダムの巨大ケーキが展示されていました。
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このガラスの板には、多分温室設立の為にお金を寄付した人の名前が刻まれています。日本の神社仏閣等の奉納石碑に、ちょっと似ています。
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実は私達夫婦、こういう場所での食事は高いからと、予め車の中でおにぎりを食べて来たのですが(何処までもケチ)、この温室脇のカフェのBBQの匂いには勝てませんでした。ベジタリアンのファラフェル・バーガーもあったのに、珍しく肉食のチーズ・バーガーを選択。肉が良質でスパイスが利いていて、何よりバンズがイギリスには珍しく真っ当だったので、値段に見合う美味しさでした。
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食後は、引き続きフェアを見学します。庭園の合間には、アートが展示販売されていました。野晒しなのは、屋外に置けるガーデン・アクセサリーだからです。
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こちらの女性像は、「秋」と言うタイトル。サビサビに見えますが、実は鉄ではなく樹脂製で、あくまで錆色は人工的に着色したのだそうです。
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一方こっちは、本当の鉄製。
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世界的に有名な庭園のフェアなので、観光バスに乗ってやって来る、ヨーロッパ大陸からの訪問者もいっぱい。飛行機で来る海外旅行者は、残念ながら植物を買っては帰れませんが、植え方や組み合わせ方等のガーデニングのアイディアは、見るだけでも勉強になると思います。
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例えば、石製のシンク「トラフ」は、プランターとしてやはり人気。
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シェイド・ガーデンの見本。和風庭園に共通する、渋めのしっとり具合があります。
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モミジと紫陽花は、絵になる組み合わせ。
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多肉植物を、枯れた木の根と組み合わせた、野趣溢れる植え方。凄く好みです。
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非常に背の低い匍匐製の植物を、チェッカー状に配置したもの。見事だけど、いつまでこの状態を保てるのかなあ? ちょこんと、ネズミの像が乗っています。
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単に緑の苔をこんもり植えただけなんですけど、非常にインパクト大で惹かれる! まるで巨大な抹茶パフェのよう…。
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このフェアでは、植物だけでなく、ガーデン・アクセサリーも豊富に販売されていました。
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ガラス製の温室は、小さくとも値段が張ります。
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樹脂製のミニ滝。ポンプで水が循環します。もし流水好きの愛猫トラちゃんが生きていたら、いつかこんなのを買って上げたいと思っていました。
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こんなガーデン・チャイムには、常に目がありません。でも余程大きな庭じゃない限り、余りデカくてうるさく鳴ると御近所迷惑ですね。日本なら、季節外れの風鈴だけで苦情が来ます。
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何故か、赤いギンガム・チェック柄の蓋のジャムで御馴染みの、フランスの食品メーカー「ボンヌ・ママン」も出店していました。ここのカスタード・プリン(crème caramel)は、私達夫婦の好物。まー、日本のコンビニの高級プリン程度の味なのですが、イギリスでは凄く美味しく感じます。
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生憎この日は非常に天候が変わり易く、途中で雷がなったり土砂降りになったりもしました。雨脚が強くなった時、この右側の大きなテントに入りました。
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扉越しには、大輪の菊の展示場かと思っていましたが、良く見るとダリアでした。
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義母もサリーも私も、普段ダリアは余り好きではありませんが、こうして何種類も一堂に集まると見事だと意見が一致しました。
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天然なのに、人工物のようなキッチュな魅力があります。
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ポンポン咲きは、やっぱり可愛さピカ一。
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大輪系は、直径30cm近くあります。
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フラワー・アレンジメントも。ダリア一種類と羊歯をバスケットに盛ると言うのが、どうもお決まりのアレンジのようで…、ちょっと仏壇のお供えっぽいと思いました(苦笑)。
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英国バラ協会は知っていましたが、英国ダリア協会なんてのも存在するそうです。
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ポンポン咲きを、カップケーキに見立てたアレンジ。思わず食べたくなるような可愛いアイディアですが、ダリアは有毒注意です。
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この中国風の東屋では、ジャズの生演奏が行われていました。手前左で踊っている老夫婦は、ただ踊りたくて勝手に踊っているのです。お元気で仲が良くて何よりです。
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高齢の義母が長時間は歩けないもので、結局庭園の植物自体は余り見ませんでしたが、チェルシーやハンプトン・コート程メチャ混みではないものの、充実した植物フェアを楽しむことが出来ました。
 




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by piyoyonyon | 2017-10-19 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウィズリー庭園の植物フェア 1

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9月の初旬、RHS(英国王立園芸協会)の直営庭園Wisley ウィズリーで、フェアが開かれるので、義母から私達夫婦も一緒に久々に行かないかと誘われました。義母はRHSの会員なので、同伴一名は入場無料になります。しかし、残り一名分だけでも、入場料がかなり高いのです。そこで義母は、陶芸仲間で同じくRHSの会員のサリーも連れて来てくれて、私達夫婦二人ともタダで入場することが出来ました。
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国際的に有名なRHSの庭園の上、フェア開催日とあり、更に入り口の建物が改装中で、駐車場の一部が塞がっており、庭園までの道路には長蛇の車の列。予備の予備のかなり遠い(5km程離れた)駐車場に通され、そこからミニ・シャトルバス、更に園内の送迎乗り物で入り口に向かいました。シャトルバスの他に、シャトルトラクターなんてのも。ちょっと乗ってみたかった(笑)。
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花壇の合間のあちこちに、アートも展示されています。単なるオブジェに見えますが、実は巨大なエアー・プランツ。
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ウィズリーでは、毎年「リンゴ収穫祭」や「クラフト・フェア」等様々なイベントが開催され、今回のは具体的にどんなフェアなんだろう?と思っていましたが、ナーサリー(育苗・栽培業者)やガーデン・アクセサリー・メーカーが、直接販売するフェアのようです。
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こう言った庭園の売店で販売される植物は、普通イギリスでも一番割高ですが、この日は生育者・業者直売なだけに、かなりお得な物も数多くありました。義母もサリーも買う気満々。両手に抱え切れない程買って帰る人、カートを借りる入場者も居ます。
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出店者には、様々な植物の専門があります。例えば、ここはフーシャ(フクシア)専門。
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こちらは、日影のハンギング・バスケットに最適で御馴染みの、ベゴニア専門ナーサリー。花弁が直径10cm近い八重のベゴニアは、バラに負けない華やかさ。
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同じく日影に強い、ヒューケラの専門店。自転車は、良くあるイギリスのガーデン・アクセサリーのアイディアです。
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ヒース(エリカ、ヘザー)専門。プランターに使用しているのは、パレットと呼ばれる重機の梱包材の再利用です。垂直にも使用出来るのは驚き。
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唐辛子の専門店なんてのも…。辛さを段階別に表示していますが、見た目では全く想像付きません。
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オーナメンタル・プランツのストールでは、竹の幹から生えた根を、おじぃの髭に見立てた個性的なプランターが、注目を集めていていました。うちの庭には置きたくないが…。
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こちらもオーナメンタル・プランツのブース。天然とは思えない、激しい色合いの植物…。
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多肉植物は、イギリスでも人気。非常に平べったいセダムが目を引きました。
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デヴィッド・オースティン社と並ぶ、英国の有名なバラのブリーダー「ハークネス社」のブース。
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新種の「Cream Abundance」と言う美しいバラが、紹介されていました。
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禍々しい空気を漂わせる、「ウツボカズラ」等の食虫植物専門。でもハエとか食べてくれるのだから、お役立ちですよね。
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大輪系の百合専門。濃厚な芳香が漂っていました。
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ホスタ専門。日本の野草ギボウシが、シーボルトに寄ってヨーロッパに伝えられ(言わば密輸だ)、今やイングリッシュ・ガーデンに欠かせない植物になったと言われています。
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カラー専門。チューリップやヴィオラにも真っ黒い花は結構存在しますが、このカラーの黒は相当な迫力。
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ネリネとアガパンサスの専門ナーサリー。淡い水色の小屋との色の組み合わせがメルヘンです。
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ナメクジ&カタツムリが非常に多いイギリスの庭で、彼等に捕食されない為便利な植物、ペンステモンの専門店。
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因みに、この向こう側が、工事中の入り口の建物。囲むフェンスが古風なレンガ塀柄で、一瞬本物かと思う程良く出来ています。




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by piyoyonyon | 2017-10-18 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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