カテゴリ:旅行・お散歩( 241 )

松本民芸家具の老舗ホテル「花月」

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松本旅行用の宿選びをする際、ネットで検索していて、「うわー、ここ素敵! 私達に絶対合う」とイッパツで思って(一応他の二人の確認をとってから)予約したのが、この「松本ホテル花月」。明治時代の洋館に増築したレトロな建物の老舗ホテルで、インテリアは松本民芸家具で溢れていると言うのです。
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松本城縄手通り中町通りの中間位で、立地も魅力的でした。確かに、ロビーは松本民芸家具尽くし。
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西洋からの直輸入のアンティーク家具なんかだと、日本家屋ではサイズ的に合わなかったり、デザイン的に浮いてしまうことも多いと思いますが、松本民芸家具は、さすが日本の風土で生まれ育っただけあって、モダンな家にも和室にもしっくり馴染みます。それでいて、重厚でクラシックな魅力がたっぷり。
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チェアシートやテーブルセンター等の布類も素敵だし、天井の梁等の木調を強調した建物自体も魅力的。全く古臭くなく、かと言ってモダン過ぎず、センス良くレトロらしさを残しています。
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ついでに、お土産コーナーで売られている、女将さんお手製の胡桃クッキーが超美味!
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エレベーター前にも(この後ろは自販コーナー)、松本民芸家具。
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部屋は、修学旅行気分で和室を選びました(念の為、枕投げはしなかったが)。建物はレトロでも、室内の設備は抜かりなし。三人でも十分広々として、ここにも松本民芸家具のテーブル・セットが置いてあります。
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洗面所はダブル・シンク。勿論部屋にトイレとお風呂も付いていますが、入浴は名水を沸かしている地階の大浴場を、夜・朝共に利用しました。大浴場に設置してある、ウォーターサーバーの天然水がまた有り難い。
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朝食は、結婚式の披露宴やパーティが行われることもあるレストランで用意されていました。ここもまた、松本民芸家具や工芸品が沢山で心が躍りました。
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柳宗悦や芹沢銈介、新宿の「備後屋」や仙台・盛岡の「光芸社」等が好みの人には、堪らないと思います。
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朝ご飯は、ビュッフェではありませんが、和食と洋食から選べます。我々が選んだのは、三人とも和食の「とうじそば御膳」。これに、地野菜のサラダ&ドリンク・バーが付きます。
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拘りの地元産や自家製の新鮮な材料を集めて丁寧に作られたもので、一つ一つが味わい深く、かと言って朝に食べて嬉しい食品ばかりで大げさ過ぎず、理想的な宿の朝食だと感じました。
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唯一普通の朝食と違うのは、この「とうじ(投汁)そば」が付いて来ること。元々は松本の野麦街道沿いの「奈川」と言う山間地域の郷土料理で、汁にザルごと麺を入れて温めて食べる、言わば蕎麦の「しゃぶしゃぶ」です。蕎麦の入った取っ手の付いた小ぶりのザルは、「とうじ籠」と呼ばれるそうで、工芸品店で購入出来ます。和風が大充実な一方、洋風(パン)のほうも、地元老舗パン屋の焼き立てパン+長野県産の果物の自家製ジャムが各種用意されていて、非常にソソられました。
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たっぷり朝食をとった後、ホテルから無料コーヒー券を頂いていたので、併設のカフェに向かいました。ここも民芸家具や工芸品でいっぱい。
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ケーキもどれも美味しそう。朝食をとった直後じゃなかったら、試したかったのになあと思っていたら、キチ吉ちゃんが「一つのケーキをみんなで分けっこしない?」と言い出しました。…やっぱキチ吉ちゃんの食欲は、我々ぴよ・とよ姉妹を上回る!!
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でも結局魅力には逆らえず、頼んじゃいましたよ(笑)。地元産のリンゴを使った、シンプルなケーキです。
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しっとりしていて、リンゴの甘み&酸味が程良くて、スルッと平らげちゃいました。ほんのり赤く煮染まったリンゴの断面が、また綺麗でしょ?
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西洋とも勿論違う、日本でも独特なこの雰囲気は、もし松本に住んでいたら通いたくなるかも。でも、おばさま方がお喋りを楽しむより、おじさまが一人コーヒーを啜りながら新聞を読むのが、一層似合う気がしました。
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数々の魅力的なインテリアが楽しめ、正に私達にぴったりな宿でした。サービスも行き届いてスタッフの対応も良く、大満足の滞在となりました。またいつか松本に宿泊する際も、絶対このホテルにすると思います。
  
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by piyoyonyon | 2015-06-22 15:21 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

モッコウバラの季節のポールスデン・レイシー

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季節に合った花々の記事を、出来るだけ早くアップしたいのですが、旅や散歩記事が立て混んでいて(特に帰国記事を未だダラダラと続けているから)、中々空きがありません(苦笑)。5月末の連休の最終日、天気が良かったので、Leith Hill リース・ヒルにハイキングに行くつもりでしたが、午前中に到着したのにも関わらず、駐車場は満杯。諦めて、急遽別の場所を目指すことになりました。そこで思い付いたのが、ナショナルトラストのお屋敷&庭園「Polesden Lacy ポールスデン・レイシー」。
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以前義母がナイマンズの売店でモッコウバラの苗を買った時、店員さんが「ポールスデン・レイシーの壁面に、このバラの見事な見本がありますよ」と言っていました。その義母のモッコウバラの苗も、今年ようやく花を沢山咲かせています。と言う事は、ポールスデン・レイシーでも見頃に違いない…と思い、目指すことにした訳です。ここにはいつも紅葉を見に来るので、初夏に訪れたことはありませんでした。
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お屋敷南側のテラスでは、沢山の人がピクニック&日光浴を楽しんでいました。デッキチェアは、ここで一般訪問者に貸出しているようです。
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ありました、屋敷の西壁にモッコウバラが。中国原産の棘の全くない品種で、日本の高温多湿な気候にも適した、最も栽培が簡単なバラと言われていますが、イギリスではそれ程知られていません。ここでは耐寒性がギリギリの為、西向きに植えるのが推奨されています。
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義母のも八重の黄木香ですが、これも同じ。イギリスでは、学名の「Rosa banksiae lutea」で呼ばれます。この他モッコウバラには、黄の一重、白の一重と八重があるようです。芳香は、余りありません。
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この季節、藤の黄色版みたいな金鎖も見事。
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続いて、壁に囲まれたバラ園に行きます。ここのバラは、見頃までは未だもう少し間がありました。モッコウバラは、開花が早いのです。
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ここでも、満開だったのはルゴサ系のバラだけ。
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ここのバラ園は、20世紀前半に流行した、一区画に同じ種類のバラばかりをまとめて植える、フォーマル・ローズ・ベッドです。だから、これだけ広大なのに、植えられたバラの種類はかなり限られています。
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うちにもあるけど、完璧な花びらだと思った、フロリバンダの銘花「アイスバーグ」。
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「Rosa spinosissima Andrewsii」と言う、原種系のバラ。直径3cm程度のちびちびの花弁でも、ちゃんとカップ咲きです。葉も、サンショウバラのような小ささ。
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この旧水道塔の中で、花壇で余った植物を無料(寄付金制)で配布していました。この時は、根上げしたチューリップ。募金して貰って来ました。
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圧倒されるような、壁を覆う白いクレマティス・モンタナ。これで空が青いと尚良しだったのに、午後になってからどんどん曇って来ちゃいました。
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シャクヤクだけのボーダー花壇でも、種類に寄っては満開です。
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この時人々を特に魅了していたのが、このアイリス・ガーデン。ジャーマン・アイリスを、色別に仕切って大量に植えてあります。
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この隣は、同じようなラベンダー・ガーデンにする予定だそうですが、未だ何も植えられていませんでした。
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どちらにせよ、まとめて同じ種類を大量に植えるフォーマル・ガーデンは、広大な土地を持つ庭のみに許されるスタイルで、庶民の庭造りの参考にはなりません(苦笑)。
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大きな庭園には、必ず育苗所があります。言わば庭の裏方です。いつも花を絶やさない状態なのは、ここで次の季節の苗をせっせと育ているからです。キッチン・ガーデン(菜園)も一緒になっていました。
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ここには、大き目の園芸小屋(potting shed)もありました。こんなに大きくなくて良いから、憧れます。
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ウォルド・ガーデンの南側が、また見事なペレニアル・ボーダー花壇になっています。
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こういう巧みな植物の組み合わせ方は、英国式庭園の真骨頂です。
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先程のアイリス・ガーデンを、壁の丸窓から覗いて見るとこんな風。
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濃いガーネット色のアストランティア。
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「Helianthemum Wisley Pink」と言う、繊細なピンク色の花。葉も銀色で綺麗。英語では「ロック・ローズ」と呼ばれる、結構御馴染みの庭草ですが、日本の風土には合わないそうです。
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やはり銀葉が目を引く、マーガレットの一種の群生。
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アリウム・ギガンチュームとカルフォルニア・ライラックの組み合わせ。同じ紫色系でも、色味や質感が全く違って奥行きがあります。
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ここで、何だか凄―くうるいハンガリー人家族に遭遇。子供が三人もいる上に、両親も叫びまくってメチャうるさかった…。
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急遽やって来たポールスデン・レイシーでしたが、庭も中々見応えがあるので、いつもと違う季節もやっぱり良いもんだなと思いました。紅葉の時期にはウットリする程美しいサリー丘陵地帯は、若葉の季節もやはり美しいと実感しました。
  
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by piyoyonyon | 2015-06-21 15:38 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

神父様の祈りの家、旧司祭館

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旧開智学校のすぐ側に、素敵なペパーミント・ブルーの洋館が立っています。かつて松本カソリック教会の宣教師の住居であった「旧司祭館」です。
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正面上部には、可愛い装飾が付いています。1898年に建てられた長野県内最古の西洋館で、アーリー・アメリカン様式です。こちらも閉館ぎりぎりの時間でしたが、中に入ってみました。
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擬似洋風建築の旧開智学校と違って、正真正銘の西洋建築の為、内部に居ると、まるで欧米に居るような錯覚を覚えます。設計したのは、最初の住人のフランス人のクレマン神父。
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クレマン神父の後、同じくフランス人のセスラン神父が赴任しました。彼は、22年間この地に滞在し、地元民にフランス語を教えたり、世界初の本格的な和仏大辞典の編纂に尽力しました。
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調度は多くありませんが、日本では貴重な、アールヌーヴォー~デコ時代の西洋家具が集められ、所々に配置されています。旧開智学校に比べると、こじんまりして見えますが、民家としてはかなり大きな規模です。
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二階と一階の北側は、ガラス張りのベランダになっています。北にサンルームは不自然なので、多分かつては別な方角に建てられたものと思われます。旧開智学校同様、解体移築されたのです。
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すぐ北には、全面ガラス張りのモダンな図書館が立っているのが対照的です。
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図書館のガラスに司祭館全体が写り込み、更に私達が動いているのさえ見え、何だか不思議な光景。
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クレマン神父もセスラン神父も、共に母国ではなく日本で亡くなりました。クレマン神父は、一度フランスに帰国してから、再度日本での布教を希望し来日したとか。幾ら信仰の為とは言え、当時は長い航海さえ命の掛かった一大事で、文化のまるで違う遠い異国で暮らすことは、並大抵の苦労ではなかったはずです。しかしどちらの神父も、日本への愛の確かな足跡を残してくれました。
 
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by piyoyonyon | 2015-06-17 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

いにしえの学び舎、旧開智学校

松本城を去った後は、そのすぐ北にある「旧開智学校」を目指します。閉館時間の間際になってしまい、結構早足で向かいましたが、歩道が所々雪や氷で滑って中々進めず焦りました。
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ここは、明治9年(1876年)に建てられた、日本で最初の本格的な小学校の洋風校舎の一つです。一見まあ素敵な西洋館…と思いきや、「擬似洋風建築」と呼ばれる、外国の建築知識・技術の全くない当時の日本の大工さんが、見よう見真似で建てた「なんちゃんて洋館」なんです。と言っても、勤勉な昔の日本人故、担当の大工の棟梁は、事前に東京の西洋式建築を熱心に観察し勉強したようです。偽物でも、貴重な歴史的資料になる事がある訳ですね。この校舎は、1963年までの約90年間使用されました。
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正面玄関上のバルコニーのキューピッド像とか、確かに良く見るとヘン。
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すぐ南には、現在の開智小学校があります。
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案の定、私達がその日の最後の訪問者でした。内部は、昔の授業や学校教育、擬似洋風建築について展示した博物館になっています。
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教室は、割とこじんまりしていました。
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明治時代の教科書。イギリスで表現される日本が、1980年代位まで全くいい加減でデタラメだったのに対し、日本で紹介していた西洋の文化は、子供用とは言え、この頃から極めて正確だったのが伺えます。
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昔の児童の絵画作品。明治時代の子供の絵が、めちゃめちゃ上手でした! 昭和初期になるとそうでもなく…、キチ吉ちゃんと、たまたま抜群に絵の上手い子供が、当時在学していただけだろうか?と話ました。
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昔の子供の玩具も展示。これはトレード・カードみたいなものなのかな?
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アメリカから寄贈された「ジェーンちゃん」人形と、そのお友達の市松人形だそうです。人形好きの私から見ても、ちょっと怖い…(失礼)。
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建設当初の校舎の模型。今は一字型の手前の部分のみの校舎ですが、昔はL字型で、現在の倍以上の大きさだったようです。
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とてもシンプルなステンド・グラスだけど、返ってこの校舎には似合っています。色付きガラスは、わざわざ東京で買い付けた高価な舶来品だったそうです。
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廃寺の木彫を再利用している為、ドアにこんな装飾が付いていたりします。
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階段の踊り場の、高さ1m以上の壁に突然設置されている扉。一体どうやって使ったの?と思ってしまいますが、当時はこの先に渡り廊下みたいなものが続いていたそうです。
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ナンチャッテとは言え、相当贅沢で凝った建物なのには違いなく、これが公立の小学校だったところにまた驚きです。当時の松本市の、教育に対する意識の高さが感じられます。
 
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by piyoyonyon | 2015-06-15 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

藤の季節のナイマンズ

P太は、休日でも平日と変わらない時間に起床しますが、休日はずうっとパジャマのままで、経済雑誌を読んだりSNSに夢中になってダラダラ過ごします。休日位良いだろってことでしょうけど、出掛ける予定の前もこれだと困ります。その上(大して重要なことでもないのに)、途中で止められない性分だし。その週末は、午前中に食料の買出しを済ませるはずだったのに(店が空いているから)、お昼までパジャマ姿でした。「パジャマ男にはお昼御飯は上げないよっ」と言って、ようやく着替えさせました。昼食後買い物に出ると、その後一日家で過ごすのには勿体無い、抜群に良いお天気。さっさと買い物を済ませて、ナショナルトラスト(NT)の「Nymans Garden ナイマンズ庭園」に出掛けることにしました。
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少なくとも、こんな充実した庭園が、うちから割と近いところにあり、更にNTの会員なので、思い立ったら午後からでもサクッとすぐ行けるのは有難いことです。
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まず目に入って来るのは、宿根層のボーダー花壇。この時期は、アリウムやジュームが咲いていました。
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このティアレア、日陰に強く、尚且つ良く映えるので、うちにも欲しいと思っています。しかし近所のナーサリーで買うと、NTの売店の半額。
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バラ園は、この時は未だ早過ぎる状態でした。多分、丁度今が見頃じゃないかな?
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咲いているのは、ハマナス系のルゴサ・ローズのみ。けれど、香りはかなり強く匂っています。
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それと、コンパニオン・プランツのネペタとジェラニウム(風露草)。
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この一際香りの強い八重のルゴサ・ローズは、実はイングリッシュ・ローズの「ワイルド・エドリック」でした。一度買おうと思ったことがありますが、実物を見て、余りに幹がトゲトゲなので止めたんだ…。
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ここの庭園でも、巨大なシャクナゲやツツジが見事です。
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今まで、チョーク質のアルカリ性土壌の多いイギリス南東部で、酸性土壌を好むシャクナゲやツツジが、どうしてこんなに元気良く育つのだろう?と疑問に思っていましたが、weald(森林丘陵地帯)の土は概ね弱酸性の粘土質の為、それらの発育に向いているそうです。
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プラスティックのような質感に見える、シャクナゲの一種。
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イギリスのシャクナゲが巨大なら、クチナシの木や花弁も巨大。香りは、日本で一般的な種類ほど強くありません。
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オーニソガラム? カマッシア? 花色や、すっくとした姿が絵になっていました。
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そして、ナイマンズの最大見所の一つが藤の季節。何せ英語版ウィキの「藤」の項目を引くと、ここの写真が出て来る位です。見事な藤棚ですが、周囲が草ぼーぼーなせいか、余り注目されていません。藤棚は、日本が本場みたい。
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西洋では、藤が建物の壁面を覆うのは珍しくない光景ですが、花に近付いて見ると、やっぱり何だか和風だな…と思ってしまいます。
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廃墟のお屋敷の壁に這う藤も、丁度見頃でした。
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このお屋敷前のノット・ガーデンも、ツゲが育って「らしく」なって来ました。
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屋敷前の円形庭園は、この時期の植え込みはチューリップとウォール・フラワー(エリシマム)。随分、開花の遅いチューリップがあるもんですね。
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クリケット場(?)脇の長~い藤棚は、日当たりがイマイチで開花が遅れていました。このクリケット場の四隅に、どう見ても場違いな日本の石灯籠があるのですが、…気にしないでおこう(笑)。
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この脇で、ミツバチの大群を目撃。丁度引越し中だったようです。
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アセビ、シャクナゲ、椿の大木。皆、大抵日本から導入されたもので、酸性土壌好きです。
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今まで余り入ったことのなかったロック・ガーデンも、この時期は色んな花に溢れて、見応えがありました。工事中や作業中とかで、立ち入り禁止のことが多かったのです。
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ミヤマホタルカズラの群生。鮮やかな青に目を奪われウットリ。
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空色のネモフィラが一般的ですが、こんな色のもあります。品種名は「ブラック・ペニー」。
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オキナグサ(の花後)が、陽に透けて綺麗。
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ほんの数時間でも、こういう場所を歩くと、一層季節を実感しますね。今年のバラは大変期待出来そうなので、近々また来ようと思います。
  
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by piyoyonyon | 2015-06-14 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

冬の松本城

お蕎麦の昼食をとり、縄手通りをブラ付いた後は、三人とも当然のように足が松本城に向かいました。何せ国宝で、松本観光の筆頭ですから。
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私にとっては二回目の松本城訪問ですが、快晴の上冬で空気が澄んで、周囲の山並みがはっきり見え、お城も一層美しく見えました。
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明治の廃城令に従い、現在日本には城が余り残っていない中、この松本城の完璧な堂々とした姿は、日本のアイコン的な光景で、外国人観光客のみならず、日本人にとっても中々感動の眺めでしょう。
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ただしこの松本城、一体誰の城だったかと聞かれても中々ピンと来ず、城内の案内板の歴代城主一覧表を何度見ても、とんと頭に入りません。同じく国宝の姫路城が、歴史にも度々登場し興味深いのに対し、正直言って松本城は、姉やキチ吉ちゃんも話していたけれど、「たまたま残っていたら国宝にまでなっちゃいましたよラッキー♪」ってな具合のようです。
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門をくぐり、城内に入ります。
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仙台の青葉城同様、お出迎え隊の方々が居て、観光客との記念撮影に応じていました。
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以前も書きましたが、天守閣の内部は、元々決して居心地の良い造りではありません。実際、後期は城主一家はここには住まず、ほとんど儀式用にのみに使用されたようです。天井は低いし、昼尚薄暗く、とにかく階段が梯子のように急なので、お年寄り、妊婦、赤子&小さな子供連れ、体調の悪い人、高所恐怖症には不向き。訪れるなら、足腰の丈夫な内をオススメします。ついでに、城内は土足厳禁で、自分の靴をビニール袋に入れて持ち歩く為、ロングブーツみたいな着脱しにくいデカイ重い靴も不便。特に、係員の方が指示してくれるものの、天守閣頂上への最後の階段は、結構緊張する程急です。城内用のスリッパは滑るので脱がなくてはならず、予め滑り止め付き靴下でも履いて行くと安心かも知れません。
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しかし、ここからの眺めは、やっぱり苦労して登った甲斐のある程抜群です。こちらは東の美ヶ原高原方向。眼下には城の庭園が。元は、ここに藩の行政機関の建物が立っていたようです。
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南側は市街地。
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北には旧開智学校が見え、その先は丘陵地帯の住宅地になっています。遠くは長野市に通じます。
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一番の見所は、やはり西側の北アルプス(飛騨山脈)の山並み。槍ヶ岳や穂高岳も見えます。
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二階部分の南東に突き出た「月見櫓」。月を眺める為の部屋(テラス)だなんて、優雅ですねえ。
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昔の様子を再現した鳥瞰図を見ると、かつては堀が三重構造になっていたようです。
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城を北西側から眺めたところ。何処から見ても絵になります。前回通って城内に入った赤い欄干の橋は、この時は通行禁止になっていました。
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そして、黄昏時のライトアップ姿が見られるのも、現地に宿泊するからこその機会です。
 
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by piyoyonyon | 2015-06-12 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

松本へ女子旅

今回の帰国は、当初P太より1、2ヶ月早く日本にやってきて、最後の一ヶ月のみ一緒に滞在するつもりでした。なので、P太が来ないうちに、友達や姉と旅行する予定でいました。ところが、例のヴァージンのロンドンー東京便の廃止で、結局始終P太と一緒に一ヶ月強を日本で過ごした訳です。しかし、P太を一人で東京に残してでも、女子旅は実行したかったので、キチ吉ちゃんと姉に都合を聞いたら、同じ日程しか空きがなく、それならいっそ三人で一緒に行こう!と言うことになりました。選んだ目的地は、一泊でも十分可能で、歴史と文化の薫り高い、買い物もグルメも楽しめる場所と言うことで、長野県の松本市にしました。今までも何度か松本は訪れ、いかにも城下町らしい雰囲気と、魅力的な工芸品の多いことで、とても気に入っていましたが、いつも途中下車して数時間立ち寄るだけで、宿泊したことは未だ一度もありませんでした。
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ところが出発当日の朝、予め座席を指定してチケットを取っていた「特急あずさ」の乗車ホームで、姉と二人でキチ吉ちゃんと落ち合う約束でしたが、幾ら待っても現れません。とうとう列車は発車してしまい、やっと車内でキチ吉ちゃんと連絡が付いたことには、焦って逆方向行きのあずさに乗車してしまったとか!
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姉は日頃の激務の疲れで、車内でぐーすか眠り出したので、一人窓からの景色を眺めていました。この中央線は、美しい山並みや甲府盆地のブドウ畑など、中々車窓を楽しめます。まずは、徐々に山深くなって来ると、山梨県大月市の「岩殿山城」跡が見えて来ます。名前の通り、凄く険しい岩場にお城が立っていた訳ですね(…一体どの辺に?)。戦国時代の小山田氏の居城だったそうです。
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この日は快晴だった為、山梨と長野の県境にある八ヶ岳が、私にとっては今までで一番美しく見えました。
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武田晴信(信玄)に滅ぼされた、諏訪氏の支城の「桑原城」跡も、列車から見ることが出来ます。諏訪湖も、所々ちらっとだけ見えます。
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退屈することなく、松本駅に到着。カクゴしてがっつり着込んで来たせいか、思ったよりは寒くないようです。予約した宿まで徒歩で15分位ありますが、荷物もそれ程大きくないし、天気も良いので歩くことにしました。
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市内循環バスは、大胆な水玉模様。普通は水玉が大好きなはずなんですけど、これは何だか草間彌生っぽくて禍々しい…と思いきや、彼女は松本市の出身なので、本当に草間彌生バージョンのバスなのかも。
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キチ吉ちゃんは次の列車に無事乗車し、それが「スーパーあずさ」と言う「あずさ」よりも早い列車だったので、約一時間後には予約してあるホテルで合流することが出来ました。まずはホテルに荷物を預けて昼食を食べに出た後、女鳥羽川沿いの「縄手通り」を歩きます。
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この通りは、江戸時代の城下町の商店街の雰囲気を再現している歩行者天国で、いつも観光客でいっぱい。ただし売られている物自体は、特に面白い物があったとはと記憶していません。
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何故かカエルが、この通りのトレード・マークになっているようです。
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あ、でも骨董品屋が幾つか増えていました。こちらは、野菜と一緒に日本の古いお土産物(地元品とは限らない)を売るお店。
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手頃な値段で、結構可愛いものがありました。
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こちらは、ビンテージの玩具、古道具、古美術品など、何でも日本の古いものを取り扱うお店。このテーブルの上は、中々義兄好みのセレクトですが、このゴジラの尻尾の長さは、東京に持って帰れまい。
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松本は名水の街。あちらこちらから、こんな泉が湧き出ています。私の経験上、清流の流れる、水の美味しい町に、雰囲気の悪い処はまずありません。
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縄手通り近くの「四柱(よはしら)神社」。その名の通り、四祭神を御祀りする神社です。未だ一月だったせいか、参拝者で賑わっていました。
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リラックマの絵馬なんてのが混じっていますね。
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神社から鉄塔がニョッキリ生えたよな(本当は近くのNTTのタワー)、結構シュールな眺め。
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今ではとんだ季節はずれの景色ばかりになってしまいましたが(笑)、こういう訳で、(ちょっとハプニングはあったけれど)我々三人の楽しい松本一泊旅行は始まりました。
  
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by piyoyonyon | 2015-06-08 15:38 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

英国パワースポット紀行 フィグスベリー・リング

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オールド・サラムの東に4km程離れた丘の上に、「Figsbury Ring フィグスベリー・リング」と呼ばれる、もう一つの鉄器時代の要塞遺跡があります。帰路の車窓からも、そのいかにも人工らしい独特な土手が見えたので、未だ陽も明るいことだし、寄ってみることにしました。
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イングリッシュ・ヘリテイジ管理のオールド・サラムに対し、このフィグスベリー・リングはナショナルトラストの管理です(入場は無料ですが)。P太は、「こんな近くにもう一つ? オールド・サラムとケンカばっかしていたんじゃないのか?」と言っていましたが(鉄器時代の要塞は、部族同士の抗争や、ローマ軍の侵略に対する為に作られた)、「いや、親戚だったのかも知れないよ。部族を超えた婚姻は行われていただろうし、日本の中世の城だって、周囲の支城は一族に任せていたからね」と答えました。
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こちらも、まずは航空写真(どっかから拾って来た)を見るのが、一番把握し易いかと。丁度オールド・サラムを一回り小さくしたほぼ円型で、同じく二重の堀、三重の土塁のドーナッツ状で構造も良く似ています。
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しかしオールド・サラムに比べると、堀がとても浅いのです。幾らなんでも、この浅さでは防衛の機能として役に立たないんじゃないかと思いましたが、後から調べたところ、最近の研究では、この遺跡は実は「hill fort 要塞」ではなく、「henge ヘンジ」ではないかと言われているそうです。「ヘンジ」とは「ストーンヘンジ」にも使われる同じ考古学用語で、多分ストーン・サークルや円墳等の宗教的なモニュメントの為に作られたのではと考えられている、内側に溝を持つ円型の土塁の、古代の土木工事のことです。
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見晴らしの良い立地なのは確かで、ここからは雄大なソールズベリー平原の丘陵地帯の他、オールド・サラムもソールズベリーの街も見渡せます。
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他に訪れる人もなく(犬の散歩をしている人位は居るかと思ったが)、スピリチュアルな雰囲気は満点。に見えるところですが、実際には、周囲の牧草地から漂う牛糞が大変臭かった(笑)。絶景ながら、余り長居は出来なかったフィグスベリー・リングです。
  
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by piyoyonyon | 2015-06-06 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

太陽を浴びる大聖堂の街ソールズベリー

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オールド・サラムを去った後は、3km程南の大聖堂都市ソールズベリーに立ち寄ることにしました。この街への訪問は5年ぶりの二回目ですが、前回は寒くて大雨のひどい天気でした。天気の良い日にもう一度訪れたい!と思っていたところ、今回は快晴なので、リベンジ旅行に打って付けと言う訳です。
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街の北の住宅地に車を止めて、中心へ向かいます。まず目に入って来たのが、桜の木が美しい教会。
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おお、これは前回訪れて、内部が印象的だった「トーマス・ベケット教会」ではないか。その時は天気が悪かったせいか、やっぱり外観は余り観察していなかったんですよね…。
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ソールズベリーは川の街。この旧水車小屋の周辺は、特にそれが色濃く現われています。
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そしてその魅力を認識させるのは、やはりこんな陽の燦々と輝く日ならでこそ。
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何だか、とてもヨーロッパらしい一角(ヨーロッパに住んでいるのにヘンですが)。
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ハイ・ストリートを通って、聖アンナの門を潜り、大聖堂に近付いて行きます。
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この周辺には、歴史的な建物が集中しています。中央は、映画の撮影にも使用されたアン女王時代の建物。現在博物館になっています。
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イギリス一高い尖塔を持つ大聖堂とは聞きながら、正直言って私もP太も、ソールベリー大聖堂がこんなに美しいと言う印象を、前回は全く持ちませんでした。天気のせいもあるし、確か多くの部分が工事の足場で覆われていたからだと記憶してます。…うーん、青空に映えるなあ。
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大聖堂の正面ファサードは西側を向いている為、写真を撮るなら遅い午後がベストなようです。
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入場料(寄付金制)を払わずとも、回廊だけなら入ることが出来ます。
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回廊の中央中庭には、巨大な松の木が生えています。
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この大聖堂は、マグナ・カルタの原本(の一つ)があることで有名です。それは、このチャプター・ハウス内に展示されています。今年は、マグナ・カルタが制定されてから丁度800年。それを記念して、現在イングランドの三箇所に保管されている原本が一箇所に集められる等のイベントが計画されているようです。
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前回の訪問以来、あちこち改装されたようです。こんな子供向けの資料も、展示されるようになりました。これは、当時の剣のレプリカ。チャプター・ハウスの脇には、近代的なトイレも新たに設置されていました。
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大聖堂は、付属学校等宗教関係の建物に囲まれています。この近くでは、メアリー一世時代に、三人のプロテスタントが火炙りにされて殉死した、との説明板が掲げてありました。
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続いて、大聖堂の東側に向かいます。さすがに歴史の古い街だけあって、こんな中心部でも、木組みの建物が沢山残っています。このセイント・ジョン・ストリートからキャサリン・ストリートは、言わばチャリティショップ通り。アンティーク・モールもあります。生憎もう全て閉まっていましたが。
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右は、「Poultry Cross ポートリー・クロス」と呼ばれる18世紀の石造りの建造物。市場のシンボルで、かつては市内に4つあったうちの唯一の生き残りです。同じく大聖堂の街チチェスターにも、似た建物があります。
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数時間のみの滞在でしたが、前回訪れた時と、季節自体は変わりなかったものの、やはり天気次第で、こうも街の印象が違って見えるものなのだと、正直私もP太も驚きました。去り際に、車内でおやつでも楽しもうと、美味しそうなデニッシュが並んでいるベーカリーに立ち寄りました。そしたら、もう閉店間際だし明日は定休日なので、どれでも一個50ペンスで良いって…。結局、残り全部買いましたよ(笑)。すると更に値引きしてくれました。実際デニッシュは美味しく、ソールズベリーの印象が益々良くなりました。
 
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by piyoyonyon | 2015-06-04 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

英国パワースポット紀行 オールド・サラム

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イングリッシュ・ヘリテイジの管轄で、前から是非行ってみたいと思っていたのが、このウィルトシャーの「Old Sarum オールド・サラム」です。ソールズベリーの北約3kmにある、直径約400mの円型の遺跡です。ソールズベリーの北には、ストーン・ヘンジエイヴベリーを始め、古代遺跡好きには堪らない場所が沢山ありますが、これも大変興味深い遺跡です。実際、遺跡の中の遺跡。先史時代の「hill fort 要塞」遺跡であり、後に中世の城壁都市でもあったのですから。
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まずは、案内板の航空写真(西方向より)を見るのが、一番分り易いと思います。ほぼ正円に近い遺跡で、堀は二重、土塁は三重になっています。ドーナッツ部分がかつての一般市民の居住区で、その真ん中のドーナッツの穴部分には、ノルマン様式の城が築かれていました。
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上の写真は、5年前にソールズベリー大聖堂で撮影したもので、中世のオールド・サラムの様子を復元したミニチュア模型。向かって正面が、丁度東方向になるようです。
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同じく東側。現在は、駐車場が遺跡内にあるのにちょっと驚きです。
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そしてトイレは、更に大胆な立地で、土塁の側面を掘って設けられていました!
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中央の一段盛り上がった丘が、かつて城が立っていた場所。町(居住区)部分からせいぜい7、8m程高く見えます。
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しかし実は、こんな深―い堀が取り囲んでいて、橋が無ければ安易に城に近付くことは出来ません。
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木製の橋を渡って城内跡に入ります。今は固定されていますが、昔は敵が攻めて来た場合、外すことが出来るよう跳ね橋だったようです。ここからは有料。
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城内は、こんな風になっています。
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所々、石造りの城の建物の跡が残っています。これは礼拝堂跡かな。
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城の井戸は、使用人達のゴシップの場であったと、説明書きに記してあります。井戸端会議は世界共通でした。
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城の正面入り口は真東で、反対側の真西に、もう一つの入り口がありました。
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そして北西側には、かつてのオールド・サラムの町に立っていた、大聖堂の跡が見えます。ソールズベリー大聖堂の前身です。
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このオールド・サラム、最初に新石器時代に既に居住区であり、次の青銅時代には宗教儀式の場であったと言われ、鉄器時代には防衛機能を持つ、再び居住区となりました。ローマ軍に攻略されると駐屯地となり、その後のサクソン時代にも砦となりました。鉄器時代の土木工事(堀や土塁)が、ヴァイキング来襲からの防衛に役立ったからです。更にノルマン時代に入ると、ウィリアム征服王に寄って、要塞の中央にモット&ベーリー式の城が築かれました。城は長年「王城」の一つとして利用され、城壁都市として発展し、城壁内には大聖堂まで築かれました。12世紀後半には、ヘンリー二世の后で、リチャード獅子心王&ジョン欠地王の母であるエレオノール(またはアリエノール)・ダキティーヌが、この城に幽閉されていました。
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しかし町が手狭にでもなったのか、13世紀前半から、南のソールズベリーに新たな大聖堂の建設が始まると、町の機能も住民も徐々にそこにへ移って行き、オールド・サラムは衰退して行きました。14世紀にエドワード2世に寄って、城は完全に放棄されましたが、それ以後も王家に属する城ではあり続けました。けれど16世紀、ヘンリー8世に寄って売却されました(何でも売る!)。
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これは、城内のパン焼き場の跡と言われています。
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城を取り囲む土塁の上は、今は遊歩道になっています。道が白く、少し土壌を削ると、チョークの層で覆われているのが分かります。
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勿論、ここからの眺望は抜群です。南のソールズベリーの街と、現在の大聖堂の尖塔が見えます。城が立っていた当時の塔からの眺めは、更に良かったことでしょう。
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続いて城を出て、町跡部分をぐるりと一周します。
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外側の堀は更に深く、防衛設備として相当有効だったと想像出来ます。しかしこの急な傾斜を、レトリーバーみたいな大型犬が、飼い主の投げたボールを追い掛けて、何度も全速力で上り下りしていたパワーには驚き。この部分は入場無料なので、地元民の格好の犬の散歩場所のようです。
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これは、斜面に生えていた大木が、根こそぎ倒れているところ。土壌が大変浅い為、根も浅く、この他にも倒れている木を沢山見掛けました。
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旧大聖堂の一段低くなった部分。かつての地下礼拝堂跡と思われます。
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散歩中のテリア犬が、何度もボールを銜えて私の所にやって来て、投げて遊んでくれと強請りました。
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近くにエアフィールドがあり、沢山の種類の小型飛行機がひっきりなしに飛んでいました。丁度、円盤で「風立ちぬ」を見た直後だったので、興味深く眺めました。
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更に、カラフルなパラグライダーも沢山。結構忙しい空だなあ。
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やはり歴史好きなら、一度は見ておきたい偉大な遺跡だと感じました。ソールズベリーかストーン・ヘンジを訪れる際は、是非一緒に予定に組んでみてはいかがでしょうか。
  
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by piyoyonyon | 2015-06-02 15:36 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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