カテゴリ:旅行・お散歩( 200 )

ノーリッジでバレンタイン・デート

2月の初旬、天気が悪くて、フリマにすら出掛けられない週末が続きました。フラストレーションの溜まったP太が、もしバレンタイン・デイに天気が良かったら、有給を取って一日出掛けようと言い出しました。その日の予報を調べると、ここ南東部の天気は余り良くないものの、イースト・アングリア地方なら良好とのこと。そこで、ノーフォークの州都Norwich ノーリッジ(ノリッチ、ノリッジとも)を久々に訪れることにしました。
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イースト・アングリアは地理的に孤立していて、全体的に交通の便が余り良くない上に、我が家からノーリッジは「東京~実家」以上の距離があります。9時に出発して、途中で昼食休憩し、結局到着したのは1時近く。それでもノーリッジに行きたいと思ったのは(勿論天気の都合もありますが)、以前訪れた際、大聖堂都市で城下町でもあるこの街が、とても気に入ったからです。…期待した通り、お天気は抜群の良さでした。
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前回訪れたのは、もう7、8年前。やはり、街のあちこちが変わっていました。小さな広場に、いきなり巨大脳ミソが。…う~ん、何処から突っ込んで良いのか分かりません。
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古風な教会と、非常にモダンな建物のコントラストが凄まじい。
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この建物は、近年建てられたショッピング・モールのようです。中には入っていませんが、まるで宇宙船のようで、ノーリッジで特に異質に見えました。
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市役所広場。市役所自体はそう古くない建物のようですが、役所前がこんなに気持ち良く広々としているのは、イギリスでは結構珍しいかも知れません。何処でも役所周辺は街のヘソであるはずなのに、見苦しい駐車場になっている場合がイギリスでは多いので。
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その脇に立つ、非常に貴重な六角柱の郵便ポスト。「RV」のイニシャルが読みにくいのですが、19世紀のヴィクトリア女王治世時の物で、英国最古のタイプだそうです。
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広場の一段低い場所は、市場になっていて、カラフルな屋根の小屋(もしかして本当に元は浜辺小屋用の建物かも)が並びます。
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この市場で売られている品物は、古本や古着も若干あるけど、アジアの食品系が一番多いかな。まあ全体的に、結構胡散臭い雰囲気ではあります(笑)。
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同じく市役所広場に並ぶ、こちらはギルド・ホール。市松模様のような外壁が印象的です。
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恐らくノーリッジの自慢の一つでもあろう、アール・ヌーヴォー時代の美しいアーケード。マスタードで御馴染みの、コールマン社の直営店が入っています。
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旧市街地では、イギリスでは少なくなって来ている石畳の、こんな雰囲気の良い小路が入り組んでいます。
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イースト・アングリア地方は、イギリスでも特に海抜が低く、この周辺も真っ平らな土地が続きますが、ノーリッジの街自体は結構丘勝ちで標高差があり、坂道が多いのです。
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こんなオレンジ色の壁は、お隣のサフォーク州の特色だとか。柱の木彫にも注目。
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このエルム地区周辺の雰囲気は、特に好きです。中央の茅葺屋根の建物はレストラン、右の元教会の建物は確かステンドグラス博物館です。ノーリッジは、英国一教会密度の高い都市としても知られています。
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ノーリッジ観光の目玉、大聖堂の入り口の門に到着。
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良く見ると、門には細かい彫刻が施されています。
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一方ノーリッジ大聖堂のファサードは、大聖堂としては拍子抜けする程シンプル。
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少し横から眺めたほうが、この大聖堂は絵になるかな。右の遺跡の組み込まれた新しい建物は、7年前に建てられた施設。展示場や聖歌隊の練習場があり、現在はここが大聖堂の入り口になっています。入場寄付金の目安一人5ポンドだったので、大聖堂の内部は見送りました。前回見学したし、時間もたっぷりある訳ではなかったから、結局正しい選択でした。
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中央尖塔は、イギリス第二位の高さを誇るそうです。外壁の装飾文様が、ちょっと独特です。
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その大聖堂の敷地内に立つ、ノーフォーク州出身のイギリスの英雄ネルソン提督の像。
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ノーリッジには美大や美術学校があるらしく、画材屋を結構多く見掛けました。これはその一つで売られていた、作業制作用のスモック。同じに見えますが、襟開きや折り返しの袖から覗く裏地のプリント生地が異なっていて、欲しくなる程可愛いのです。右ポケットに縫い付けられている織りタグに、わざわざ「SMOCK スモック」と書いてあるのが、ちょっと御愛嬌ですけど。
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古さと新しさが良い具合に混じりあい、活気があって、やっぱりノーリッジは楽しい町(実際には市)だと感じました。アンティーク屋巡りも存分に楽しみ、益々ノーリッジが好きになった私達夫婦です。
  




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by piyoyonyon | 2017-03-07 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

ルイスのアンティーク・モール巡り ファッション編

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昨年末に訪れたLewes ルイスのアンティーク・モールで見掛けた、好みのビンテージ物の内、今回は服やアクセサリー、バッグ等のファッション雑貨を御報告します。
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これは、古いベルトのバックルばかりを集めたコーナー。主に20世紀初頭の物で、この頃のバックルは装飾性が高く、ジュエリーと呼んで良い程です。普段この町へは、姉へのプレゼントのビンテージ・ジュエリーを探しに行くので、アクセサリーを一番熱心にチェックしますが、今回はその目的がなかった為(既にプレゼントは買っていた)、それ程アクセサリーは観察しませんでした。
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自分用には幾つでも持っていたい、1960年代のポップなエナメル花ブローチ。
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ビンテージ・バッグも、姉が欲しがるので、アンティーク・モールではチェックが欠かせないアイテム。ビーズびっしり&ずっしりのバッグは、昔のパーティー・バッグの定番です。
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現在残っている、特に1950年代以前のビンテージ・バッグには、フォーマル使いのバッグが多いらしく、白か黒ベースに同色、または金や銀色の装飾を沢山見掛けます。がま口タイプが多く、凝った細工の口金も目を引きます。透かし金具の口金には、古い時代の優雅さが感じられます。
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こんなゴブランのビンテージ・バッグも、割と良く見掛けるタイプです。留め具が何気に素敵。
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着物の帯のような金糸入り織り地のバッグ。やはり留め具が、透かし金具で凝っています。
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これはビンテージではなさそうですが、渋いストライプの布地、華やかな赤いコサージュ、木製のハンドルの組み合わせが、かなり絶妙でお洒落。
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70年代辺りの素直に可愛い、チェックのカントリー風の子供服。
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この古着専門のストールは、モッズ時代のロンドン・ファッションらしさ溢れるビンテージ・ドレスが多く、心躍りました。一々引っ張り出して撮影(笑)。お客さんが多く混んでいる時は、勿論しませんよ。
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柄は派手だけど、フォルムがシンプルなこの時代の服には、心引かれる物が多くあります。この少女らしいハイウェストのワンピースは、眩しい程白い襟とカフスが決め手。
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実際着るかどうかは別として、こんなポップで子供っぽい花柄が、この時代で一番好きかも知れません。
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オレンジや黄色は、この時代の象徴。こちらも白い大き目の襟が、全体をピシッと引き締めています。
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こんなワンピは、今でも街で着ているおばーさんを時折見掛けます。ちょっと赤い花が、ラフレシアみたいですね…。どのワンピも、P太からは目がチカチカするから着ないで欲しいと釘を刺されました(爆)。
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形自体は結構コンサバ。共布のトーク帽と、白い手袋が似合いそうな雰囲気です。
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柄は大胆ですが、色味は渋くて落ち着いています。左のポケットがアクセント。
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これは、現代でも着られそう。って言うか、余りビンテージらしくなく、もしかしたらそう古くない製品かも。セラドン・グリーンの葉と黄色の花の組み合わせが、爽やかで上品です。
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昔の白いコットンのナイティは、日本でもお洒落に着こなしている人をちらほら見掛けるアイテム。結構厚手なので、外着としても(日本なら)組み合わせ次第で大丈夫です。
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これはビンテージではありませんが、「seasalt」と言うコーンウォール発のファッション・ブランド。ホリデイ&リゾートがコンセプトらしく、ラクチンなフォルムに着心地良い素材の、お洒落で目を引くプリントのデザインが多く、イギリスには珍しく、中々私好みの服がいっぱいです。
  




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by piyoyonyon | 2017-03-04 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

ウィルトシャーの夕陽

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欧州最大のストーン・サークル、エイヴベリーを去る際、丁度日没時近くで夕焼けが綺麗だったので、ちょっと横道に反れて、展望スポット「Hackpen Hill」に立ち寄って貰うことにしました。イギリスの道路地図の多くには、見晴らしの良い場所が記されており、そこには大抵無料駐車場が設けられています。
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狙った通り、ここからの眺めは抜群。タイミングもばっちりでした。ソールズベリー平原に連なる雄大な丘陵地帯を一望出来、更に美しい夕陽が、寂しげで幻想的な雰囲気を醸し出しています。
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ここは、エイヴベリーとバーベリー・キャッスルの中間辺りの、急な坂道を登り切った丘の上です。丘の斜面には、白馬のヒルフィギュアが描かれています。と言っても、アフィントンの白馬のように太古の物ではなく、19世紀にヴィクトリア女王の戴冠を記念して制作されたと言われています。
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青空に夕陽のピンク色が加わり、不思議な色彩を見せています。ウィルトシャーでの遺跡巡りの締め括りに相応しい、印象的な眺めでした。その後、ここから北へ向かって、スウィンドンの高速道路4号線に出て帰途に着くつもりでしたが、多分4号線で事故渋滞でも起きていたのか、車のナビゲーターが南へ向かって高速3号線を通ることを示したので、それまでしばらく、ウィルトシャーの半端なく暗い田舎道を通って帰りました。それはそれで、結構スリリングで面白い体験でした。
 




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by piyoyonyon | 2017-02-25 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

欧州最大のストーン・サークル、エイヴベリーへ再び

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鉄器時代の要塞遺跡「Barbury Castle バーベリー・キャッスル」を訪れた後は、南方面に位置する、ヨーロッパ最大のストーン・サークル「Avebury エイヴベリー」に向かいます。この日は未だクリスマス休暇中で、冬としてはまあまあのお天気の上、私達夫婦は2時過ぎと結構遅めに到着したせいか、ナショナルトラスト付属の駐車場は既に満杯。空きを探す為に、しばし駐車場内をぐるぐる回りました。多分この時間が最も混み、返ってもっと遅い時間のほうが駐車し易いと思います。
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ここを訪れるのはもう5回目ですが、何度来ても飽きません。何せ、ストーン・サークルの中に村がある程大きいのですから。初めてここを訪れたのは、単に「ストーンヘンジのついで」で、元々イギリスに全く疎かった私は、エイヴベリーの名前さえ聞いたことがありませんでした。ストーンヘンジには、余りにも海外からの観光客が多くて騒がしく、しかも遺跡そのものには近付けず、遠巻きにしか眺められないことにガッカリした直後だったこともあり、このエイヴベリーにはしみじみ感動したのを憶えています。
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偶然義妹家族が、丁度この一週間後位に、ウェールズから帰宅する途中にここに立ち寄ったそうです(同じような写真を撮っていた…)。意外にも義弟は、初めてここを知って訪れたとか。姪っ子はいかにもこういう場所が好きそうなのに、義弟は余り興味がないようです。
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このストーンサークルは、紀元前2600年前頃の新石器時代に建造され、その後千年間は使用されと言われ、約2千年前の鉄器時代には既に放棄されていたそうです。イギリスで最も重要な古代巨石文明遺跡なのは確かで、ストーンヘンジと共に、世界遺産に登録されています。
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ここから南東の太古の謎の人口丘「Silbury Hill シルベリー・ヒル」に向かって、「West Kennet Avenue ウェスト・ケネット・アベニュー」と呼ばれる遺跡が続き、道路に沿って対になった巨石が並んでいます。
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これらの巨石は、「sarsen サーセン」と呼ばれる、イギリスでは在り来たりな砂岩の一種です。地上に立っている部分は文字通り氷山の一角で、実は地中に潜っている部分がかなり大きいそうです。
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石は皆、天然のままの形です。その中でもこの石は、特に変な形かも。ちょっとヘンリー・ムーアの彫刻風。
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こっちの石も、相当奇妙。
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これも自然の現象なのか…? 石にはびこる苔が、まるで描かれた文様のように見えます。
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ストーンサークルの周囲を、「henge ヘンジ」と呼ばれる、環状のかなり深い溝と土手が囲んでいます。ヘンジと要塞遺跡を囲む溝と土塁の違いは、後者が鉄器時代の居住区の防衛設備なのに対し、前者は石器時代の主に宗教儀式場の囲い(境界線?)と言われています。
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毎度ながらこの土木工事が、ブルトーザーもない時代に、手作業だけで形成されたと思うと、古代人の執念に近いパワーを感じずには居られません。
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説明板に寄ると、直径約330mの巨大なストーンサークル(ヘンジの直径は約420m)の中に、更に直径100m程の二つのストーンサークルが存在するそうです。その一つがこれ。右の教会のような建物は、今は観光案内所になっています。
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ヘンジの上に、巨大な木が生えています。この木の下で、カップルが人目も憚らずかなりイチャ付いていましたが、その後すぐに騒がしい子供達が大勢でやって来て、退散を余儀なくされました(笑)。
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この木はwishing tree、つまり願い事の木になっており、沢山のリボンが結び付けられています。枝の張り振り自体が、何だか曰く有り気な木ですが、根の張り方がまた圧巻! 多分この一帯の土壌が極めて浅い為、根が地上に盛り上がり、尚且つ広範囲に広がるしかないのだと思います。
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やっぱりここには、冬の夕暮れに近い時間に訪れるのが、一番雰囲気あるような気がします。何千年も前からここに立っている、様々な形の巨石達が、まるで会話をしているように感じられます。


 


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by piyoyonyon | 2017-02-23 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウィルトシャーの要塞遺跡バーベリー・キャッスル

昨年の11月頃、どうも気力が弱っているように感じたので、パワー・チャージのつもりで、スピリチュアル・スポットと呼ばれる幾つかの古代遺跡を訪ねました。…しかし、その後トラちゃんの死や自分の手術で、すっかり充電したはずのパワーを消耗し切ってしまいました。そこで、再びパワー・スポットを訪れたいと願いました。我が家から日帰りで行ける、最大級の古代遺跡と言えば、ストーンヘンジエイヴベリー。その中でも、ストーンヘンジ程観光客でごった返していない、遺跡そのものに近付けるエイヴベリーは、寄り古代のパワーが感じられます。そこでエイヴベリーを目指すことにしましたが、その途中、前々から一度行って見たかった、「Barbury Castle バーベリー・キャッスル」と呼ばれる鉄器時代の要塞遺跡にも立ち寄ることにしました。
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鉄器時代の要塞(hill fort)は、軍事的な理由で、大抵見晴らしの良い丘の天辺に建設されましたが、その中でもこのバーベリー・キャッスルは、特に眺望抜群の立地に建てられたように、地図上からも確認することが出来ました。尚且つ、カントリー・パークに指定されている為、無料駐車場が近くに設けられ、車でのアクセスが簡単なのも良いところ。これは駐車場からの北の眺め。しばらくひたすら真っ平らな土地が続いた後、手前の5分位のみ急な丘の斜面を登り詰めると、ここに到着します。
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駐車場から、しばらくこんな牧草地を歩いて遺跡に向かいます。長雨が続き、更に気温が低くて乾きにくい冬のことなので、地面は大変ぬかっています。ウェリーズ(ゴム長靴)を持参して正解!
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遺跡が見えて来ました。前方の少し盛り上がった場所がそれです。
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東側の入り口に到着。要塞遺跡の入り口(門)は、何か宗教的な意味合いでもあったのか、大抵西と東に築かれています。
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訪れる要塞遺跡を選ぶ際には、予めGoogle mapの航空写真で確かめておきます。航空写真からでも、溝や土塁等の土木工事跡がはっきり確認出来る遺跡のほうが、実際尋ねてみて迫力があって面白いからです。このバーベリーも、期待した通り、かなり険しい溝&土塁に囲まれていました。
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ウィキからコピった航空写真。多くの古代遺跡がそうですが、上空から眺めたほうが全貌を把握出来、尚且つ偉大さが伝わります。
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実際要塞遺跡を訪れるとなると、やることはまず、正直言って土塁の上を一周歩くこと位しかありません。つまりここからの眺めの良し悪しが、要塞遺跡を楽しめるかどうかの決め手となります。
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南側には、ソールベリー平原に繋がる、雄大なウィルトシャー独特の丘陵地帯が広がります。この辺りは、古代遺跡の宝庫。
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西の入り口。この周辺には、古代の円墳が点在しているはずなのですが、柵で囲まれている訳でも、サインで記されている訳でもなく、本当に単なる土まんじゅうで、どれがそれなのかは確認出来ませんでした。
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北西の麓に、夥しい数の太陽光発電パネルの並んでいるのが見えます。いわゆる「ソーラー・ファーム」と呼ばれる発電所で、大震災後の日本でも急増しましたし、今はイギリスでも珍しくなくなりました。その場所はかつての空軍基地で、現在は科学博物館になっています。
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北側には、視界の良い日ならコッツウォルズ地方一帯が見渡せます。
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北東には、もう一つの鉄器時代の要塞遺跡「Liddington Castle(またはCamp)」のある丘が見えます。そこからは、「Alfred’s Castle」や「Uffington Castle アフィントン・キャッスル」と言った他の要塞跡が見渡せるそうです。昔のブリトン人達は、烽火が見える距離毎に要塞を建築し、連携して情報を伝え合い、ローマ人の侵攻に備えていたのかも知れません。これらの遺跡は、「Ridgeway」と呼ばれる古代の尾根道で繋がれ、現在は国立遊歩道として整備されています。
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上空には、パラグライダーが飛んでいました。遺跡を空から眺めるなんて、最高な気分に違いありません。しかし余り上昇気流のない日だったのか、エンジンの音がやけにうるさかった…。
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この要塞は、全体的には東西にやや長い卵ような形をしています。ここは遺跡の中心近く。要塞の土塁に囲まれた中の居住区跡は、多少建築物跡が残っている場合もありますが、大抵単なる野っぱらだけです(笑)。一応ここでは、20基の竪穴式住居跡が発掘されたそうです。
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まあまあ天気が良いと言っても、冬らしい薄い日差しの日で、視界も余り良くありませんでしたが、期待した通り素晴らしい立地の、自分にとってはベスト3に入る位の要塞遺跡っぷりでした。ただし夏は、やはり草がかなり深く生い茂るようで、遺跡巡りなら冬が最適だと実感しました。





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by piyoyonyon | 2017-02-20 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ルイスのアンティーク・モール巡り 陶器編

昨年末に訪れた城下町Lewes ルイスでの、私達夫婦にとっては毎度お馴染みの、アンティーク・モール巡り。今回は、陶器類を中心に御紹介します。
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まずは、イギリスでも人気の高い北欧ビンテージの、ノルウェーのフィッギオ・フリントのトゥーリ・グラムスタッド・オリヴァーのデザイン。でもノルウェー本国や日本で買うよりは、若干割安なんじゃないかと思います。
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貴重になって来ているライ・ポッタリーの、猫のフィギュリン。模様も可愛く、猫の愛らしさが結構良く表現されいます。後ろの、デンビーの青磁のような子羊のフィギュリンも可愛い。
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ロシアっぽい陶器人形、二体。確認しませんでしたが、スカート部分は呼び鈴になっているのかな?
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やはり注目してしまう、デンマークのビョルン・ヴィンブラッドのプレート。女性の服装が好みです。結構お買い得値段。右隣の古い荷札も、良い味出ていますね。
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大人気で大変高価なクラリス・クリフ。大抵絵付けや色合いが大胆過ぎて、私は余り好きではありませんが、この優しいクロッカスのパターンは可愛いと思います。
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全てが丸い、ある意味忘れ難いおばちゃんフィギュリン。もしかして、何かのキャラクター??
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共に1963年の、西ドイツ製のシュガー・ポット。右は、私の持っているミルク・ピッチャー(ジャグ、クリーマー)と柄が同じです。むむっ、…高い!
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ロンドンでは品薄になっているらしいスージー・クーパーも、地方では未だ結構見付かります。これは1958年の、「ブラック・フルーツ」と言うデザイン。今見ても、大変洗練されています。
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フランスの20世紀前半のビンテージ陶器は、大抵ステンシルっぽい絵付けが特徴。
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最後だけ陶器ではありませんが、食器繋がりで。イアン・ローガンが手掛けた「SALOME」と言うパターンの、ホーロー製のキャニスター。スウィンギン・ロンドンを象徴するようなデザインです。
  



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by piyoyonyon | 2017-02-16 15:21 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

遠き山に日は落ちて

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ある日、夫婦で車での外出から戻って来ると、丁度日没時で、抜群に美しい夕焼けが目に入って来ました。急いで車庫に車を入れて、ただちに近所の広場へカメラを持って走りました。
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夕陽は刻々と変化し、空の色もその時折の表情を見せます。この日は快晴で、青空が夕陽の赤い色と混じり、部分的には紫色に見えました。
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一方、こちらは東の空の月。以前の私のカメラなら無理でしたが、現在のカメラは結構暗くても撮影出来て便利です。
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実際には歌の内容と違い、この辺に山は全くないのだけど、見慣れたはずの在り来たりな近所の風景も、気象条件に寄って、こんなに美しく見える時があるんだなあとしみじみ思いました。





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by piyoyonyon | 2017-02-12 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

パラグライダーの聖地デヴィルズ・ダイク

愛猫トラちゃんを亡くして以来、おまけにこの暗い憂鬱な季節なこともあり、まるで春がもう二度と来ないように気分が沈没しています。精神の健康を保つ為には、この冬はいつもより数倍積極的に、日光を浴びなきゃ駄目だ~(おたけび)と実感しました。どうせ出掛けるのなら、日光浴も出来て、更に眺望の良い場所が、一層気分が晴れそうに思いました。それで快晴の週末、ブライトン近くの小高い丘、「Devil’s Dyke デヴィルズ・ダイク」を訪れることにしました。
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ここへは、いつもなら手っ取り早く、国道クラスのA23号線を経て東側から行きますが、今回は西側の田舎道から、のんびり向かうことにしました。
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中央の丘は、鉄器時代の要塞跡で、ブライトンからも近く、見晴らし抜群の為、地元民、観光客、サイクリスト、モーター・サイクリスト、またバラグライダー愛好者に人気です。この丘と左の丘にある谷間が、イギリス最大の乾いた谷(川が流れていない)と言われる「デヴィルズ・ダイク」。「ダイク」は「ditch」の古風な言葉で、主に土木工事に寄る「溝」を意味します。でも今は、この丘一帯をデヴィルズ・ダイクと呼ぶようです。
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今日も頂上には、パラグライダーがいっぱい。
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と思ったら、パラグライダーの幾つかが、目の前の牧草地に着地しました。その中の一人の青年が、これから歩いて再び頂上に向かうと、仲間と話しているのを聞き付け、P太が「丁度車で頂上に向かうところだから、良かったら乗って行くかい?」と、いきなり声を掛けて誘いました。青年は大喜び。パラグライダーを担いで歩い丘を登ったら、50分は掛かるらしいのに、たった5分で行けるのですから。
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P太が何故こんな親切心を出したかと言うと、パラグライダーに付いて生で色々聞きたいと言う、好奇心に他なりません。青年は今ロンドンに住んでいるけど、元々サセックスの出身で、ここへは毎週末のようにパラグライダーを楽しみに来るそうです。こんなイギリスの田園風景が大好きだから、と言っていました。
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頂上に到着。麓はまるで風のない日だったから、こんな日にパラを楽しめるのかと疑問に思っていましたが、南から海風が直撃する頂上は、常に物凄い風の強さ。青年は何度もお礼を言って、再び空に舞って行きました。一方私達は、日光摂取の為にも、しばし頂上を散策することにしました。
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実家近くの「仙台平」という山(あぶくま鍾乳洞の頂上)も、パラグライダーに人気なのですが、私が子供の頃は、ハンググライダーのほうが多かったように記憶しています。聞くところに寄ると、パラのほうが機材が手軽で初心者でも楽しめるからだとか。
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サウスダウンズの丘を、東から西に向かって眺めたところ。この日の視界はイマイチですが、一番奥の中央の丘の頂上に、もう一つの鉄器時代の要塞遺跡チャンクトン・ベリーの森も見えます。
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北側には、weald ウィールドと呼ばれる、なだらかな森林丘陵地帯が広がります。こんな快晴なのに、北の空の下方だけ暗く霞んで見えるのは…、マジでロンドンの大気汚染かも。
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東側の尾根上には、これまたDitchiling Beacon、Hollingbury、Wolstonbury等の要塞遺跡があります。イギリスの見晴らしの良い丘の上には、大抵古代の集落or要塞跡があったと思って良い感じですね…。
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頂上は草原になっていますが、ゴース(エニシダの一種)が所々に茂り、更に夏にはブラック・ベリーが大繁殖するようで、トゲトゲで歩きにくそう。この一帯はナショナルトラストで管理され、植物や昆虫の宝庫で自然豊かな場所として知られています。
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これは、北側の村フルキングから、かつて通じていた登山列車の跡のようです。一方南側には、昔は頂上近くまで鉄道が通じていましたが、どちらも自家用車が一般化する時代になると消えて行きました。
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要塞跡から、デヴィルズ・ダイクを見下ろします。確かに、長さ&深さ共にイギリス一の乾谷と言われている通り、中々迫力の大きさです。長さは約1マイル(1.6km)、深さは100mと言われています。
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その昔悪魔が、北側のウィールドに多い憎き教会を、南側の海の水を引いて水没させようと掘ったと言う伝説から、この名前が付きましたが、実際には1万4千年程前に、氷期末の川となった大量の雪解け水の浸食と、土壌流に寄って形成されたと言われています。しかし長い間、氷期の氷河谷と考えられていました。
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因みに、ケンブリッジシャーにも、同じ「デヴィルズ・ダイク」と言う名前の場所がありますが、そちらはアングロ・サクソン時代に建設された、本当に土木工事の溝だそうです。
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鉄器時代の要塞遺跡の近くだけあって、この谷の周辺にも、青銅器時代の古墳等、先史時代の遺跡が点在しています。いつかじっくり散策したいと思っていますが、太陽の位置の低い冬の間は、北向きの谷の為、常に日陰で底冷えしそうです。
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谷の端に見えるのは、「Sadlescombe サドルスコム」と呼ばれる中世から続く歴史的な集落。村全体が、ナショナルトラストで管理されています。
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谷底には、黒牛が何頭か放牧されていました。ハイカーの安全は大丈夫なのか??と心配しましたが(牛は気が立つと怖い)、ビビッて引き返す人も居れば、平気で真横を通過する人もいます。
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ヴィクトリア時代のデヴィルズ・ダイクには、英国初のケーブル・カーが掛かって谷を横断していました。右はその残骸を、後にコンクリートで固めたもののようです(当時はコンクリートが存在しなかったので)。昔の写真で見ると、単なるを空中に吊るしてあるような、極めて原始的なゴンドラで、かなり恐ろしそうでした。
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日照時間の極端に短いイギリスの冬で、あっと言う間に日は翳ってしまいましたが、日光浴は十分出来たことを祈ります。少なくとも、眺めの良い場所に行くのは、精神衛生上効果的なように感じました。「馬鹿と煙は高い所」を逆手に取って、気が滅入っている時には、高所で頭をカラッポにするのが一番かも知れません。
  




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by piyoyonyon | 2017-02-09 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ルイスのアンティーク・モール巡り ガラス器編

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昨年末に訪れた城下町Lewes ルイスの、幾つかのアンティーク・モールを回って見掛けた、ガラス製品を御紹介します。ウラン・ガラス探しが夫婦共通の趣味なので、やはりガラスへの注目度は一番位の高さです。しかし今回は、ウラン・ガラスの他にも、ソルト・セラーにも注目してみました。
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まず右上の黄色い花瓶が、ウラン・ガラスでした。
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ヴィクトリア時代に流行し、暖炉の棚の上に飾って炎の反射を楽しんだらしい、mantle lustre マントル・ラスターが集めてあります。
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その中でこれは、細い縁だけがウラン・ガラスのマントル・ラスター。
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ハンドルだけがウラン・ガラスのジャム・ポットですが、蓋とスプーンが純銀なので、このお値段。
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凄く美しい、吹きガラスのウラン・ガラスでした。エパーンの一種? 価格は確認出来ず。でも高そうです。
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形的には一見在り来たりなコップですが、実は通常のコップのサイズより数倍大きいのです。最早コップとして使用するのは不可能な位、片手で持ち上げられません。
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フォルムはシンプルですが、霜降り状になった色が中々綺麗なウラン・ガラスの花瓶。ちょっと風船みたい。
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以前私達がシュルーズブリで買ったボウルと同じ、蝶のシリーズのコスメ・セットですが、こちらは意外にもウラン・ガラスじゃないのです。
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この三つの緑の吹きガラスの花瓶も、非ウラン・ガラス。でも手描きの模様が、それぞれ繊細で魅力的。
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かなり平べったい、ウラン・ガラスのパウダー・ジャー。蓋のカット模様が細く、中々綺麗です。
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いかにもアール・デコらしいデザインの、ウラン・ガラスの花瓶。
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こちらはクリーマー、またはミルク・ピッチャー。…いちいち店内で発光させて、撮影しなくてもって言われそうです(なんて怪しい客だ!)。
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続いて、ソルト・セラーです。まず私が持っているのに近い、無色透明で極スタンダードなタイプのオープン・ソルト(セラー)。ペアで10ポンドとは、結構なお値段です。
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無色透明ガラスのオープン・ソルト、勢揃い。やはり塩入れとして使うことは、今は考えられないので、幾つかはキャンドルに仕立ててあります。
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ガラス製ソルト・セラーも色付きになると、ぐんと数が減るようです。色付きガラスのオープン・ソルトばかりを、コレクションしている人も居るそうです。
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こちらは、頭だけ銀製のウサギ型。全部銀か、ガラスで統一したほうが良かったのに…。こういう具象的なモチーフ型は、どんなアイテムでも「ノベルティ~」と呼ばれます。
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銀製、または銀の縁や蓋付きになると、途端に値段が上がります。右から二番目のには、MOP製のミニ・スプーンも付いています。ネット式の銀製は、かつてライナーのガラス器が付いていたものと思われます。
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このガラス製の白鳥は、オープン・ソルトかどうか分かりません。でもウットリ美しい。
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ダブルのハンドル付きオープン・ソルト。わざわざ貝に貼り付けてあって、正直言って安定悪いです!
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インタリオ(裏彫り)のガラスのオープン・ソルトも、割と見掛けるアイテムです。浅めなので、ピン・トレイとして再利用出来そうです。
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同じくインタリオ。左の鳥とシャボン玉は可愛いんですけど、右がアール・デコ期に流行った裸の女の組み合わせってのが…。しかも、腹筋割れてマッチョな女性??
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最後に、昭和の日本にもあったような、50~60年代っぽいポップな花柄のコップとピッチャーのセットです。


  
第一回プラチナブロガーコンテスト
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by piyoyonyon | 2017-02-02 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

湿地の聖マリア教会

概ねなだらかな森林丘陵地帯weald ウィールドが続く英国南東部でも、広大な平地が延々と広がる部分があります。丁度人気の観光地Rye ライHythe ハイスに挟まれた、Romeny Marsh ロムニー・マーシュやWalland Marsh ウォランド・マーシュと呼ばれる地帯で、マーシュは湿地を意味し、この一帯は、かつて海だったのを干拓された為、見事に真っ平らなのです。その中でも、古代ローマ時代に干拓されたロムニー・マーシュには、小さな中世の趣のある教会が点在し、教会巡りが密かな人気の観光コースになっています。
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そんな教会の一つが、ロムニー・マーシュでも最も人口の少ない地域の、「湿地の聖マリア」を意味する「St. Mary in the Marsh」と言う村にあります。教会の正式名称は「The Church of St Mary the Virgin 聖処女マリア教会」と言い、この教会に因んで、村自体の名前が「セイント・メアリー・イン・ザ・マーシュ」となったようです。知らなければ見落としてしまいそうな寒村の、一見何の変哲もない小さく簡素な教区教会ですが、実はイギリスでは貴重な、サクソン時代(1065年以前)に起源を持つ教会なのです。
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教会の搭は、地元ケント州産の「ラグストーン」と呼ばれる石灰岩で作られ、三重構造になっています。
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教会を囲む墓地の中には、「砂の妖精(日本の80年代のアニメ「おねがい!サミアどん」の原作)」等の作者として有名な、児童文学作家Edith Nesbit イーディス(またはエディス)・ネズビットの墓があります。二番目の夫によって建てられた、不思議な形の素朴な木製の墓碑です。
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ネズビットは、最晩年にこの近くの村St. Mary's Bayに住んでいました。教会内部には、彼女の記念碑もあります。ネズビットは、現代的な児童文学の先駆者で、子供向け冒険小説の元祖とも言われています。その作品は、後に「メアリー・ポピンズ」のパメラ・トラバースや、「ナルニア国」のC.S. ルイス、「ハリー・ポッター」のJ.K.ローリング、「ハウルの動く城」のダイアナ・ウィン・ジョーンズ等に影響を与えたとか。
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元々は「Siwold's Circe」と呼ばれるサクソン時代の教会の場所ですが、「聖処女マリア教会」自体は、その後12世紀のノルマン時代に建てられました。現存する建物の大部分は、その時代の物だそうです。
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内陣はそれより若干新しく、13世紀に増築されました。
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内陣の右手のアーチの下の棚は、「sedilia」と呼ばれる助祭用のベンチだそうです。
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アーチに付けられた二つのガーゴイルが、子供の工作かと思える位稚拙、かつ不気味の狭間…。これらの石材は、フランスのCaen カーンからわざわざ輸入されたとか。
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ステンド・グラスは比較的新しい19世紀頃の物と思われますが、分厚い壁に極小サイズの窓が、古い教会建築の特徴を伝えています。
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「一生に一度は見ておくべき」的な、著名で大規模な教会建築には勿論興味を持ちますが、こんな一見在り来たりに見えて、実は歴史が深い「知る人ぞ知る」小さな教会にも、非常に魅力を感じます。山育ちの私なので、完璧に真っ平らな土地では、異様に孤独と不安を感じます。だからこそ、そういう立地の建物は一層印象に残ります。更に青みの薄い寂しげで儚げな冬の空が、この教会の雰囲気には似合うように思います。
 




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by piyoyonyon | 2017-01-30 15:34 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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