カテゴリ:旅行・お散歩( 199 )

イギリスの古墳コールドラム・ロング・バロウ

冬のイギリスでは非常に貴重な、抜群に快晴の週末があり、何処かに出掛けたいと願いました。でも近場の目ぼしい所は既にほとんど回っちゃったし…とウンウン考えて、前日に偶然ネットで見付けたのが、ケントの州都Maidstone メイドストーン近くにある、「Coldrum コールドラム」と言う遺跡でした。ケント州で最も保存状態が良いと言われる新石器時代の巨石文明遺跡で、「long barrow=長墳」と呼ばれる古代の墳丘墓です。こんなに私にピッタリな場所が、実は割と身近にあったなんて!と、結構ワクワクしました。NT(ナショナルトラスト)管理ですが、入場無料の多くはガイドブックに掲載されていない為、今まで知りませんでした。
a0208783_2442564.jpg
最寄の市町村は「Trotisscliffe トロティスクリフ」と言い、ヨロズヤの一軒もないような(でもパブはある)小さな村。中心から、しばらく細く折れ曲がった農道を進みます。3、4台しか止められませんが、一軒の農場の脇に、NTの専用駐車場があります。
a0208783_2445685.jpg
駐車場のある入り口から長墳まで、10分位歩きます。イギリスらしく、遊歩道は完備されています。
a0208783_2453342.jpg
途中、野イバラのヒップなど、赤い実を色々見掛けました。
a0208783_2461070.jpg
5、6分歩いた森の中の遊歩道を抜けると、突然視界が開けます。
a0208783_247183.jpg
コールドラムは、ノースダウンズ丘陵地帯の丁度麓にあるのです。この丘の尾根には、カンタベリーとウィンチェスターの二つの重要な大聖堂都市を繋ぐ、中世から続く「Pilgrim's Way 巡礼者の道」も通っています。
a0208783_24926.jpg
コールドラムの魅力は、保存状態の良い遺跡そのものだけでなく、そのドラマティックな立地だと言われています。日本の古墳も、風水に乗っ取り、最高の立地を選び建設したのではと言われていますが、イギリスの古墳も、古代人の研ぎ澄まされた感性で選び抜かれた、大抵風光明媚な眺望の良い場所に建設されたようです。どちらにせよ、死者や死後の世界に対する畏敬の念が感じられます。
a0208783_3172172.jpg
牧草地に出てから少し右に折れると、やっと木々に囲まれた遺跡そのものが見えて来ます。遊歩道より一段高い場所に築かれており、階段か坂道を少し登ります。
a0208783_251371.jpg
頂上に到着しました。実は子供の頃から、古墳キチ★イだった私。日本の古墳時代と言うと、紀元3世紀から7世紀を指しますが、この長墳は、それより遥かに古い紀元前4000年頃に築かれました。かの有名なストーン・ヘンジよりも、更に1000年程古い時代に築造されたと言われているのだから、胸がときめきます(…ヘンタイ?)。その上、日本の天皇陵等の大規模で歴史上重要な古墳の多くは、宮内庁管轄に指定されており、一般人の入場が厳しく禁止されていますが、ここのは誰でも気軽に近付くことが許されています。
a0208783_2523850.jpg
盛り土は失われ、石室入り口が露出した、言わば石舞台古墳状態です。
a0208783_2534948.jpg
このメイドストーンの近くのRiver Medway メッドウェイ川流域には、「Kit’s Coty House」や「Countless Stones (Little Kit’s Coty House)」と呼ばれる新石器時代の古墳(の残骸)が幾つかありますが、やはりどれも石室が剥き出しの状態です。中世の暗黒時代に、異教の遺物だと言う理由で破壊されたとか。ついでに巨石を、建築物等にちゃっかり再利用したそうです。
a0208783_2543774.jpg
これらの巨石は、sarsen サーセンと呼ばれる砂岩の一種。氷河期の名残りと言われ、欧州最大のストーン・サークル「エイヴベリー」でも使用されている、イギリスでは良く見られる岩石です。普通砂岩は脆いのですが、サーセンは石英の粒を含み、かなり強固です。
a0208783_255134.jpg
こちらは、かつて古墳の側面を覆っていた石。コールドラムは、「長墳」と言えど他の一般的な長墳に比べ、かなり短い形状な為、長い間ストーン・サークルだと誤解されていました。
a0208783_2555773.jpg
石室入り口は、こんな風に結構急な崖の上に築かれています。
a0208783_2564956.jpg
新石器時代の古墳の入り口は、どれも東を向いているそうです。
a0208783_4232873.jpg
古代遺跡の見学に限って言えば、冬が最適。夏は、定期的に草刈りはされていても、それ以上に植物の成長が早く、部分的に隠れて良く見えなかったり、藪が深くて思い通りに近付けなかったりして不便です。それに、冬の低い日差しのほうが、遺跡の撮影には向いています。
a0208783_2573490.jpg
これが、埋葬当時の想像図なんですが、…崖は何処に? 中世から盗掘が繰り返された為、副葬品の多くは失われていましたが、20世紀初頭の発掘調査で、子供を含む男女22体が埋葬されていたそうです。多分後のDNAの鑑定結果から、同じ一族の2百年以上に渡る埋葬地だったと言われています。遺体は、一定期間他の場所で放置され、白骨状態になってから埋葬されたとか、内臓を取り除き、手足を切断する(スペース有効利用の為??)など、「excarnation」 と言う死体処理方法の一部が取られたと考えられています。
a0208783_2581723.jpg
古墳の脇に立つこの大木には、リボンが沢山結び付けられています。イギリスのスピリチュアル・スポットに多い、「wishing tree 願いの木」と言うもので、ちょっと日本のおみくじの木に似ています。
a0208783_2585339.jpg
その木の根元には、不気味に焼け焦げたギターが。遺跡周辺で焚き火の痕も度々見掛けるイギリスですが(おいおい)、文化財の近くで無断で火を使用するのは止めましょう。
a0208783_302651.jpg
古墳の巨石の上には、更に藁細工のお供え物(念の為藁人形ではないよ)が置いてありました。どちらにせよ、キリスト教とは無関係の、原始宗教的、自然崇拝的、またはヒッピー的とかペイガン的と言えます。
a0208783_31612.jpg
ハロウィーンの後だったせいか、何故かカボチャのお供えも。色の近いコマドリと仲良し。
a0208783_314384.jpg
「Coldrum」と言う地名は、ケルト系のコーンウォール語の「魔法の地」を意味する「Galdrum」から来ていると言われています。名付けられたのは、多分建造よりずっと後の時代だと思いますが、そう呼びたくなるのも頷ける、否応無しに神秘的で特別な場所に感じられるコールドラムです。
  




[PR]
by piyoyonyon | 2017-01-23 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ハンガーフォード・アーケードでウラン・ガラス探し

a0208783_329318.jpg
オックスフォードシャーの古代遺跡「アフィントンの白馬」で、たっぷりパワー・チャージ&トレッキングした後は、お隣バークシャーのアンティークの町「Hungerford ハンガフォード」がそう遠くないじゃないかと言うことで、再び訪れました。ここは、高速道路M4号線の出口からも割合近く、アクセスが良いのです。
a0208783_3293298.jpg
到着したのは、かろうじて日没前の4時頃。
a0208783_33015.jpg
真っ先に向かったのが、このTVにも度々登場するアンティーク・モール「ハンガフォード・アーケード」です。
a0208783_3312198.jpg
早速、主に食器類が軒並みチャリティショップ以下の値段で売られている魅惑のストール(ブース)へ。今回初めて、この部分に「The Junk Shop」と言う名前が付いていることに気付きました。
a0208783_3314586.jpg
やはり今回も、一番のお目当てはウラン・ガラスです。上から二番目の棚の、黄緑色の変な形の吹きガラスの花瓶がウラン・ガラスでした。最初は、これを買うつもりでいました。
a0208783_3324283.jpg
前回、手描きのフロスト・ウラン・ガラスの花瓶を買った、ガラス専門のストール(って言うか棚だけです)。ウラン・ガラスをウラン・ガラス(またはヴァセリン・ガラス)と記して販売しているのは、このストールぐらいです。
a0208783_3331584.jpg
こちらは、ヴィクトリア時代の黄色いウラン・ガラスのキャンドル・スタンド。中々凝ったフォルムの上、ウランの含有量が高そう、かつ発光も強そうでしたが、ヒビ有りにしては値段が高かったので見送り。
a0208783_3335172.jpg
同じく、ウラン入りデプレッション&エレガンス・ガラスのティー・セット。繊細な型押し模様が付いています。
a0208783_3352427.jpg
ブラック・ライト(紫外線光)を当てて撮影しています。ウラン・ガラスの中でも、香水瓶は特に高価なアイテムです。とは言え、ガラスの問題ではなく、香水瓶自体に凝った贅沢な仕様が多く、人気のコレクタブルズだし、キャップが純銀製だったりする為です。
a0208783_336130.jpg
こちらも、紫外線光を当てて撮影。元はプリムローズ色の型押しガラスで、専用カタログも出版される程人気のデヴィッドソン社の製品らしく、お値段は高めでした。
a0208783_3401336.jpg
見事バラバラで揃っていないピアノ・レスト。どれもウラン・ガラスではありません。しかし、全て合成着色料たっぷりのジャンク・ジェリーに見えます。
a0208783_3341699.jpg
クランベリー・ガラスに、手描きの優雅なロココ調のエナメル彩色のお皿。
a0208783_3343819.jpg
こちらのコバルト・ブルーのデキャンタ?は、私の花瓶に良く似た仕様。多分同時代の物。
a0208783_3362859.jpg
チロリアンな魅力が一杯の、ガラス製のビア・ジョッキ。用途的には私には無用だけど、絵柄には非常に惹かれます。蓋に、ホルンのモチーフが付いている所も可愛い。
a0208783_3372463.jpg
とても手の込んだ、ヴィクトリア時代のクロス・ステッチのサンプラー。色褪せ具合が素敵です。やはり、コレクターの多い人気アイテムです。
a0208783_338329.jpg
北欧ビンテージを多く扱ったストール。私も持っている、ローゼンタールのビョルン・ウィンブラッドの絵皿のバリエーションがありました。下段は、ロイヤル・コペンハーゲンのクリスマス・プレート。
a0208783_338211.jpg
ややっ、これは楽器のハンマー・ダルシマー? 実物は初めて見ました。
a0208783_3385542.jpg
布物が多いストール。ビンテージ布の端切れ等もありましたが、値段は概ね高めでした。
a0208783_3391682.jpg
イギリスらしい、ヘキサゴン・パッチワークのブランケット、またはカバー。かなり大きなサイズの大作です。
a0208783_3393867.jpg
やっぱりここのアンティーク・モールは毎回楽しく、ウラン・ガラスも充実していて、来て良かったと思いました。私もP太も、買いたい物に出会うことが出来ましたし。今回の収穫については、また後日御紹介します。スピリチュアル・スポットで清々しい気分になった直後に、物欲で煩悩塗れの浅ましい私達夫婦です(笑)。
  




[PR]
by piyoyonyon | 2017-01-12 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

「アフィントンの白馬」へ、パワー・チャージ!

a0208783_20204343.jpg
昨年の秋、体調も心も冴えないことが続いたので、何処かパワースポットにパワー・チャージに行きたいと思いました。イギリスにはレイライン(地霊の線のようなもの)が幾つも通り、その中でも最強なのが、コーンウォールの聖地St. Michael’s Mount セイント・マイケルズ島と、イースト・アングリアのGreat Yarmouth グレート・ヤーマウスを繋ぐ、「St. Michael leyline 聖ミカエルのレイライン」と言われています。このレイライン上に、グラストンベリーエイヴベリーのストーン・サークルもあります。そして、聖ミカエルのレイラインと、ブリテン島をほぼ南北に貫通する英国最長のレイライン「Belinus leyline ベリナス・レイライン」が交わる場所に、英国の数ある先史時代の遺跡の中でも代表的な、謎の地上絵「Uffington White Horse アフィントンの白馬」が存在します。我が家からは結構遠いのですが、ここを訪れることにしました。
a0208783_20221064.jpg
…とまあ、色々怪しい屁理屈&こじ付けを並べましたが、結局は自分の行きたい場所が、自分にとってのパワースポット。気晴らしには、一番有効なはずです。この所私は、「ちょっと違った景色」を眺めたいと切に思っていました。イギリスのなだらかな丘陵地帯の牧草地は、確かに美しいのですが、余程遠く(湖水地方とかスコットランドとかウェールズ北部とか)に行かない限り、標高差も少なく、延々と似たような風景ばかりが続きます。しかし、同じイングランド南部でも、この見晴らし抜群の「アフィントンの白馬」のある小高い丘なら、気分が晴れるだろうと直感的に思った訳です。
a0208783_20234364.jpg
ここを再び訪れたいと思ったのは、前回は地上絵の頂上にあるhill fort 要塞遺跡を見送ってしまったからでもあります。その頃は未だ、要塞遺跡熱に目覚めていなかったもので…。①が地上絵部分、②が「竜の丘」、③が「Uffington Castle アフィントン・キャッスル」と呼ばれる要塞跡です。
a0208783_2042362.jpg
駐車場からしばらく丘を登って、頂上部分の要塞遺跡に到着。毎度の如く、航空写真でも見ない限り、単なる土手で囲まれた原っぱと言う感じですが(笑)、紀元前7~8世紀頃の鉄器時代に建てられました。一方、白馬の地上絵は、それより昔の青銅器時代の作と言われているので、この砦が建設された頃には、既に存在していた訳です。しかし、やはり何か地上絵に関連して、砦が建設されたのでは考えられています。
a0208783_20455967.jpg
イギリスに多く残る古代の要塞遺跡の中でも、一際標高の高い眺望抜群の立地。ここはオックスフォードシャーと西バークシャーの州境であり、オックスフォードシャーの最高峰でもあります。とは言え、海抜は260m程しかないのですが、平地から突如盛り上がった状態の上、樹木がないので、視界はほぼ360度。リフレッシュに最適なのも道理です。
a0208783_2044594.jpg
溝は一重、土塁は部分的には二重で、要塞遺跡としては割とシンプルな構造です。既に攻め難い高台にある為、防衛機能は簡素化されたのかも知れません。
a0208783_6334717.jpg
この遺跡の西方面の約2km先には、「Wayland's Smithy」と言う新石器時代の埋葬地(イギリスで多く見掛けるlong barrow=長墳)もあります。最寄の駐車場はないようなので、ハイキング装備と時間の余裕が必要です。石室内にも入れるらしいから、次回は是非訪れなくちゃ。
a0208783_20505742.jpg
上空を、赤鳶が数羽飛んでいました。その内一羽は、何とこの直後地面に急降下して、野ネズミか何か獲物をゲット。P太の話では、かつては赤鳶は英国の限られた地域でのみ見られましたが、近年増え過ぎた兎等を駆除する目的で、他の地域にも人工的に生息範囲を広げているそうです。
a0208783_20485326.jpg
例えレイラインの信憑性が疑わしくとも、「Icknield Way イクニールド・ウェイ」と呼ばれる実在したイングランド最古の道の一つが、ここに通っていたのは確かなようです。イクニールド・ウェイは、未だ多くが解明されていませんが、鉄器時代に現在のイースト・アングリアと呼ばれる部分に住んでいたケルト系部族イケーニ族が、他領域との交易の為に築いたと考えられ、他にも「Grime’s Graves グリムズ・グレイヴス」と言う古代の採石場跡や、有名なストーンヘンジ等の遺跡をも通過しています。
a0208783_20251749.jpg
この要塞遺跡から、北に少し下った斜面に、白馬の地上絵(ヒル・フィギュア)があります。
a0208783_2027503.jpg
ナショナルトラストとイングリッシュ・ヘリテイジの共同管理で、定期的に草を刈ったり、チョークの描線を補修したりしています。
a0208783_20292324.jpg
今回は、地上絵の真下の「Dragon’s Hill 竜の丘」にも行ってみることにしました。かなり急な斜面で、下る多くの人が悲鳴を上げていましたが、田舎育ちの私にとってはお手の物(笑)。竜の丘は、形の整ったプリン型の為、長い間ノルマン様式の城を建てる為の人口丘(「モット&ベーリー形式」のモット)だと信じられていたらしいのですが、近年の研究で天然の丘だと判明しました。
a0208783_20331727.jpg
丘の中腹までは、「Dragon Hill Road」と呼ばれるループ状の急な自動車道で登ることが出来ます。しかし、ここを自転車で登るのは相当根性が要りますね…。
a0208783_20315516.jpg
竜の丘まで降りれば、白馬の全体像が眺められるかも、と期待しましたが、湾曲した斜面に描かれている為、真下からも真上からも全容を見ることは出来ません。全体を見るのには、麓と呼ぶには離れ過ぎた村「Longcot」「Fernham」「Great Coxwell」からが一番だとか。ただし、北斜面に描かれている為、特に天気の良い日はモロ逆光だとは思います。
a0208783_20344283.jpg
竜の丘のすぐ西側には、「The Manger 飼い葉桶」と呼ばれる、印象的な形の谷が。
a0208783_20362418.jpg
こんなに小さくとも氷河谷で、この「Giant’s Stair 巨人の階段」と呼ばれる独特な谷の斜面は、自然の造形だそうです。
a0208783_20381490.jpg
いつもここへ来る時は、天気が悪いとか、非常に寒いとか、大変な気候ばかりなのですが(多分風は常時強い)、今回も鼻水が始終止まらなかったものの、今までの中では一番マシな天気でした。何より、最終段階の美しい紅葉を楽しめました。夏は非常に混み、駐車場の空きを得るのが大変だとか。
a0208783_20394469.jpg
レイラインが存在するにしろしないにしろ、ここが古代の人々にとって神聖で特別な土地だったことは、疑いようがないと思います。古代人には、現代人にはない感覚が発達していて、そう言う場所を察知する能力に長けていたのでは?と勝手に想像しています。それは魔術や超能力とかではなく、動物が超音波で獲物を感知したり、地震を予知出来たりする、言わば第六感や野生的な本能。イギリスには古代遺跡や聖地が非常に多いので、点と点を繋げば、必ず他のどれかも線上に当たると言う気はします。とは言え、レイラインを丸否定するよりは、信じるほうが面白いとは思います。





[PR]
by piyoyonyon | 2017-01-11 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

クマのプーさんの故郷、アッシュダウンの森

毎年クリスマスは、イヴの日から義両親の家に泊まり込むのですが、今年はクリスマスを楽しむ雰囲気にはとても耐えられそうもなく、25日には訪れるからと約束し、24日は夫婦だけで過ごしました。天気はまあまあ良かったので、少しでも日光を浴びる為に、午後から近辺へ出掛けることにしました。イギリスの冬は、日照時間が短い&天気が良くない為に半端なく暗く、日光が不足すると、本当に体調にも精神にも響くので、晴れの日には積極的に外出しなくてはならないのです。
a0208783_653416.jpg
選んだ行き先は、A.A.ミルンの児童文学「クマのプーさん」の舞台で有名な「Ashdown Forest アッシュダウンの森」。ケント州や東西サセックス州に広がる「weald ウィールド」と呼ばれる丘陵森林地帯の中では、サウスダウンズノースダウンズを除けば、恐らく標高的には最も高い地域と思われます。大体、East Grinstead、Tunbridge Wells、Crowborough、Uckfiled、 Haywards Heathの五つの町に囲まれた部分を指すかな。ただし森と言っても、主に自動車道が通る尾根部分は、実際にはゴース(エニシダの一種)やヘザー(エリカ、またはヒース)の低い藪が生い茂る、高原荒野地帯になっています。
a0208783_65415100.jpg
自動車道脇には、あちこちに無料駐車場が設けられ、ピクニック用のテーブルや遊歩道が完備されています。クリスマス・イヴだと言うのに、訪れている人が結構沢山居ました。主に犬連れの近隣住民で、犬の散歩にはクリスマス休暇なんてありませんからね(…なので犬フン多し。要注意!)。
a0208783_6544870.jpg
今回まず最初に車を止めたのは、Coleman's Hatch村近くの「Broadstone」と言う場所でした。何でもこの麓に、ダーウィンが発見した、珍しい生態系を持つ酸性の湿地があるそうです。
a0208783_651546.jpg
この日は霞んでいて、これらの写真からはお伝え出来ませんが、本当は眺望抜群です。
a0208783_6513078.jpg
次に訪れたのは、「King’s Standing」。アッシュダウンの森は、元々中世からチューダー時代に掛けては王家の狩猟場だったので、それに因む名前のようです。それ以前の青銅器時代、鉄器時代、古代ローマ時代にも、この森は活用されたとか。特に豊富な木材を生かし、製鉄業が盛んだったようです。
a0208783_6515863.jpg
これがゴースの花。この一帯には、野生の鹿もいっぱい生息しているらしく、「鹿飛び出し注意」の道路標識を沢山見掛けます。鹿が車にぶつかると、体が大きいだけに相当大ゴトですよ…。
a0208783_6524574.jpg
日光を浴びると言っても、日差しは薄く、おまけに日はすぐ翳り、更に風が強くて寒かった為、歩くのはちょっとだけで、ほとんど車の移動で過ごしました。クマのプーさん目的の海外からの観光だと、大抵Hartfield村を拠点に、徒歩で森の中の棒投げ橋を目指すだけになりますが、出来ればレンタカー等で、この森全体を見て回って欲しいと思います。イギリス南東部にも、こんな風景があるのだと結構意外に思える、ちょっと独特な景観です。お勧めは、A22号線~Wych Cross~Coleman's Hatch~B2026号~再びA22号線のコース。もし家族や友達がイギリスに来たら(ここ数年誰も来ませんが…)、連れて行きたいと思います。
 




[PR]
by piyoyonyon | 2016-12-29 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

クリスマス・シーズンのルイス

a0208783_18195983.jpg
12月に入り、快晴の週末があり、何処へ出掛けようと考えて、恐らくこの辺りで一番ヨーロッパのクリスマスらしい雰囲気が味わえる町、Lewes ルイスに行くことにしました。チチェスターやウィンチェスター、カンタベリー等の大聖堂都市も、クリスマスは良い雰囲気だと想像しますが、駐車のし易さを考えると、多分ルイス位の規模の町のほうが、訪れるのにはずっと手軽です。
a0208783_18202359.jpg
ルイスに来て何をするかと言えば、勿論主にアンティーク・モール巡り。まずは、「フリー・マーケット」と言う名の、元礼拝堂を改造したモール。
a0208783_18204530.jpg
入り口に、中世のお姫様が使用したような、天井付きのベッドがありました。
a0208783_1821658.jpg
毎度の如く私が惹かれるのは、100年以上昔の「アンティーク」よりも、やはりミッドセンチュリーやスウィンギング時代の「ビンテージ」が多い、更に女性らしいセレクトの小物がストール。
a0208783_18212997.jpg
1950年代辺りの食器棚を利用したディスプレイは、何度見ても素敵。
a0208783_1822791.jpg
今回は、クリスマスらしいアイテムを中心に御紹介します。この季節、私の大好きな、薄いガラス製のビンテージ・ボーブルがあちこちで売られていました。
a0208783_21373869.jpg
「フリー・マーケット」の近くの、旧マーケットの建物では、実際クラフト・マーケットが開かれていました。
a0208783_18224147.jpg
お次にやって来たのが、やはり教会を改造したアンティーク・モール。宗教建築の再利用、イギリスでは特に多いと思います。
a0208783_18232076.jpg
入り口には、手作りのリースが。生の植物を利用しても、大抵一ヶ月位は色褪せずに長持ちするよう工夫されています。
a0208783_18234938.jpg
中二階から眺めると、天井が高くて、教会らしさが良く分かります。
a0208783_18242064.jpg
ここのモールは、全体的にやや高級なアンティークが多め。でも一つだけ、キッチュなビンテージ・ボーブルを沢山扱うストールがありました。
a0208783_18245842.jpg
バラで販売するストールもあれば、一箱分セットで販売するストールもあります。ここはバラ。一個2ポンドから5ポンド位です。
a0208783_18253945.jpg
全体的に見ると、何度眺めて飽きない程魅力的なのですが、実際買いたいかと言えば、もう随分似た物を持っているしってことになります。
a0208783_1826883.jpg
唯一惹かれたのは、手前のリスのようなモール製の動物が張り付いたボーブル。
a0208783_18263521.jpg
左のカラフルなクレープ・ペーパーを巻いた物も、何かクリスマスの装飾のようです。
a0208783_1827112.jpg
ちょっと小生意気そうな、スノーマンの人形。もしかしたら、昔の日本製かも知れません。
a0208783_18305198.jpg
こちらのストールは、セット販売でした。1セット20~30ポンド位。中央の長いオーナメントは、ツリーの天辺に差す物。「topper トッパー」と呼ばれます。
a0208783_18312294.jpg
パッケージの紙箱も、良い味に育っています。
a0208783_1832135.jpg
橋の袂に毎週出店している、バッジ(インド風天ぷら)屋さんの屋台。今まで何度も見掛け、毎回その匂いに激しく誘われましたが、お昼ご飯を済ませた直後だったのに、今回初めて買ってみました。
a0208783_18325165.jpg
バッジは豆の粉の天ぷらで、グルテン・フリー。オニオン以外は、パコラと呼ばれるようです。何と、バッジ・バーガーなんてメニューも。インド人ではなく、白人女性二人が切り盛りしています。その内の一人は、ジブリ映画のファンらしく、P太のコートに着いているトトロのバッジにすぐに気が付き(いい歳したオッサンがトトロのバッジ…)、「どのジブリ映画が一番好き?」と尋ねて来ました。
a0208783_18331826.jpg
私達が注文したのは、小盛りアソートです。注文後に揚げるので、カラッと出来立て熱々。付け合せに、マンゴー・チャツネ等の二種類のソース(またはインド風漬物)が選べます。オニオンの他に、パースニップ、ケール、芽キャベツなんかが揚げてありました。どの野菜も美味しい!! 天ぷらもそうですが、野菜の美味しさが一層際立つ、または野菜嫌いでも克服出来る調理法かも。ルイスを訪れる際には、是非お試し下さい。
a0208783_21312478.jpg
橋を渡り、長いルイスの目抜き通りの東の果て、「Cliffe Street 崖通り」に入って来ました。ここにも、アンティーク・モールが数軒。
a0208783_18351120.jpg
幾つかのアンティーク屋は小規模ですが、ちゃんとモール形式になっています。ディスプレイが、いかにもクリスマス仕様。
a0208783_18353960.jpg
ツリーに飾り切れないボーブルは、こうやってまとめてボウルに盛ると綺麗。
a0208783_18362364.jpg
こちらは、古物番組にも度々登場するモール。奥が迷路のように深く複雑な構造で、掘り出し物に出会える確率も高めです。
a0208783_18374243.jpg
イギリスのお土産モチーフとしても代表的な、赤いポストの缶。この三つは貯金箱のようです。右の裏面には、実は成婚時のチャールズ&ダイアナの写真がプリントしてあります。
a0208783_183881.jpg
そのお向かいのモール。やはり奥が深く、地下&屋根裏も含めて4階の構造です。
a0208783_18383224.jpg
針金で作った、卓上ミニ・ツリー。ちょっと楽しいアイディアです。
a0208783_183924.jpg
上階の奥のほうには、部屋を丸ごと表現したような、1950~70年代のレトロ率の高いストールが幾つかあって、いつ見ても心が躍ります。
a0208783_18395796.jpg
左の戸棚の扉の文字の書体が、いかにもイギリスらしい。
a0208783_21245866.jpg
椅子の上には、実はおもちゃの国のノディ君の人形が座っています。
a0208783_21252645.jpg
屋根裏の小部屋ってところが、また好み。
a0208783_21255269.jpg
緑と赤の鹿のガーランドを飾って、少しクリスマス気分。
a0208783_21263425.jpg
緑のビニールのレトロ籠も、赤と緑の刺繍テープ、金のリボンでクリスマス仕様。
a0208783_2127234.jpg
でもやっぱり、ビンテージ・ボーブルのキッチュな色合いが一番クリスマスらしいかな。
a0208783_21273927.jpg
アンティーク・モールの窓から、町並みとお城が見えます。丁度雪が降っているような雰囲気ですが、実は窓が汚れているだけ(笑)。
a0208783_21283229.jpg
日が翳り出すと、薄暗い古風な町並みにイルミネーションが映えて、益々クリスマスらしさが盛り上がって来ました。
a0208783_21291252.jpg
特にツリーの電飾は、やはり薄暗くなったほうが見栄えが増します。
a0208783_2130567.jpg
最後に訪れた、Needlesmaker内のアンティーク・ショップの聖歌隊人形。…他人とは思えん(笑)。
a0208783_21303413.jpg
今回既にクリスマス・プレゼントは買い終えていたので、ここに来る目的は特になかったのだけど、やはりクリスマス・シーズンのルイスは雰囲気抜群です。
 




[PR]
by piyoyonyon | 2016-12-21 15:22 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

プルボローのアンティーク・モール

「Hardham ハードハム」の、英国最古級の壁画が残る教会へ行く途中、通過した隣村(町の規模だが村だそうだ)「Pulborough プルボロー」の端の、街道と川が交差する場所に、アンティーク屋らしき店があるのを、車窓からでも私が見逃す訳はありません。教会を見学した後は、当然立ち寄りました。
a0208783_6462038.jpg
これが、その川沿いのアンティーク屋「The Corn Store」。併設されたティールームは人気らしく、午前中からかなり賑わっていました。
a0208783_6471735.jpg
規模は然程大きくありませんが、アンティーク・モール形式になっており、我が家にもあるIKEAのガラス・ケース(笑)がズラリと並んでいます。
a0208783_6492133.jpg
ビンテージ・ジュエリーは、2ポンドからと手頃な値段。中には、結構珍しい素材の物も混じっています。
a0208783_7291866.jpg
こちら左下は、幾つでも欲しくなる、アール・デコ時代のチェコ製のフィリグリーのブローチ。
a0208783_6501162.jpg
プラスティック製ですが、既に昔ならではの味わいが滲み出ているクリスマス・ボーブル。
a0208783_651216.jpg
ウラン・ガラスに興味を持つようになって以来、ガラス器全般にも注目するようになりました。これは、フロスト加工の吹きガラスに、手描きのエナメル彩色の花柄が愛らしいピッチャー。
a0208783_6514468.jpg
ラリックのようなオパール色の、カトラリー・レスト(食卓でナイフやフォークを置く台)。右はプードル型、中央はカップ、左のにはカタツムリのモチーフが乗っています。
a0208783_652282.jpg
屋根裏のような2階にも売り場あり。
a0208783_653376.jpg
デキャンタ等ガラス瓶のストッパー(栓)。自然光では無色透明なのに、やはり幾つかはウランが何故か含まれているのか、紫外線光を当てると緑に発光します。
a0208783_6543648.jpg
ポーランドの木製人形は、今や軒並みこの位の値段だなあ。私の持っているのと、同じタイプです。
a0208783_6551398.jpg
薄いガラス製の、レトロ感満点のボーブルの詰め合わせ。箱入りセットで22ポンドです。
a0208783_6555726.jpg
中々好みの品揃えのストール。古いトランプを紐で繋げて、バンティング(ガーラント)に見立てています。中央の馬のぬいぐるみは、シュタイフ社製で、元はメリー・ゴーラウンド型の玩具のパーツだったようです。
a0208783_6562699.jpg
もう一体、ポーランドの木製人形がありました。これは、今まで見たことのないコスチュームのタイプ。
a0208783_6565555.jpg
木の枝を三角形のトレリスに組み立て、ツリー代わりにオーナメントを飾った楽しいディスプレイのアイディア。ツリーを置くスペースのない家でも、真似出来そうです。
a0208783_6573514.jpg
その中で、このクリスマスの天使人形に惹かれました。大した値段ではなかったのですが、今回は他にも幾つか買う物があったので見送り。多分、昔の日本製です。
a0208783_658124.jpg
結局、小規模ながら結構充実していて、P太も私も買いたい物に出会え、中々楽しめました。店の脇を流れるのは、「River Arun アラン川」。この下流に、人気の城下町「Arundel アランデル」があります。運河で他の川と繋がり、19世紀の後半までは、ロンドンとポーツマスを結ぶ重要な商業交通路だったそうです。
a0208783_6584249.jpg
そこに架かる、18世紀中頃に建てられた「Old Swan Bridge」と言う石橋。かつてここに、白鳥亭と呼ばれるホテルがあったことから名付けられたそうです。脇に船着場があり、今でもボート下りが楽しめるみたいです。店の側の専用駐車場は3、4台限定ですが、この橋のすぐ向こう側にも駐車場があるので、車で気軽に立ち寄れる、中々貴重なアンティーク・モールです。場所は、ペットワースからそう遠くありません。
 




[PR]
by piyoyonyon | 2016-12-13 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

英国最古の教会壁画

ある日の昼食時間、いつものようにテレビの古物番組「Bargain Hunt」を眺めていたら、イギリスでは割と貴重なサクソン時代(5~11世紀)の教会の中でも、国内で最古級、尚且つ保存状態も最高クラスの壁画が残ると言う教会が紹介されていました。場所は、ウェスト・サセックス州の「Pulborough プルボロー」近く。うちから遠くないじゃないかと言うことで、翌日夫婦で早速訪れることにしました。
a0208783_5135013.jpg
教会は、プルボローのすぐ南の「Hardham ハーダム」と言う村にあります。教会の正式名称は、「Church of St Botolph 聖ボトルフ教会」と言います。ボトルフは、7世紀のイースト・アングリアの修道院長で、「Botwulf of Thorney」 や「Botulph」、「Botulf」とも呼ばれ、旅行者と農業の守護聖人だそうです。
a0208783_5142698.jpg
サクソン教会の例に漏れず、小さく簡素な造り。情報がなければ、そんな特殊な内部を持つ教会とは絶対気付けない、何の変哲もない地味な外観です。
a0208783_5145241.jpg
この村は、「Southdowns National Park サウスダウンズ国立公園」の端に位置します。南側に、そのサウスダウンズの山(丘)並みが見えます。
a0208783_515156.jpg
鐘楼は木製。多分、屋根からでないと登れない仕組みです。
a0208783_5154429.jpg
教会の外壁には、不思議な窪みがありました。古来、大陸からの進んだ文化の多くは、ドーヴァー海峡を渡ってイギリスに伝えられた為、その海峡に面するケント州(当時王国)は、サクソン時代にはイングランド内でキリスト教の一番発達した先進国でした。ところが、その隣のここサセックス(南サクソンの意味)は、意外にも、キリスト教化するのがイングランドでも最も遅い部類だったとか。
a0208783_5161239.jpg
今はヨロズ屋の一軒すら見当たらない、「village 村」よりは「hamlet 集落」と呼ぶのが相応しいような寒村ですが、ここは古代ローマ時代には重要な中継地でした。村を貫通する現在のA(国道クラス)29号線は、かつては「Stane (stoneの意味らしい)Street」と呼ばれる石畳敷きのローマの旧街道で、ロンドンとチチェスターを繋いでいました。この村でも、ローマ時代の駅舎や宿舎、村や浴場の遺跡が発見され、またその時代の建物や石畳の石材は、後に教会建設に再利用されたようです。
a0208783_5164210.jpg
内部も、想像した通り極めて質素。少し黴っぽい臭いがしました。後の時代のノルマン時代の教会と比べても、窓が極端に少ないのが印象的です。
a0208783_5222711.jpg
天井には、古めかしい木製の梁が。デヴォン州で一番古い建造物と呼ばれる、古城付属の茅葺屋根の礼拝堂を思い出させ、返って豪華絢爛な教会建築より、純粋な信仰心が感じられます。
a0208783_523314.jpg
そして、壁画はほぼ内壁の全面にビッシリ描かれているのが圧巻。窓の側面にさえ、壁画が施されています。中には、イングランドの守護聖人聖ゲルギオウス(ジョージ)を描いた、英国最古の像も混じっています。制作者は、「Lewes ルイスの画家集団」だったと言われています。吟遊詩人のように、当時はこう言った流れの芸人達が、各地を旅行しながら仕事をしていたようです。
a0208783_5263217.jpg
多分、キリストの洗礼の場面。教会は、ウィリアム一世に寄るイングランド征服間近の1055年に建造されましたが、壁画が制作されたのは、それより遅れて12世紀と言われ、有名なバイユーのタペストリー同様に、「アングロ・ノルマン形式」と呼ばれています。
a0208783_5174675.jpg
主祭壇部分。実は「サクソン教会」と呼ばれる建物の多くは、単に起源をサクソン時代に持つだけで、後に何度も改装され、オリジナルの建造物は部分的にしか残っていない場合がほとんどです。ところがこの教会は、建設当時の姿をほぼ完璧に残しているようです。
a0208783_5181114.jpg
更に、壁画がここまで完全な状態で残っているのは、長年この上に漆喰が塗られていたからだそうです。19世紀になって、漆喰の下から壁画が発見されました。
a0208783_5185859.jpg
受胎告知の場面。壁画は、イギリスでは珍しいフレスコ画の技法で描かれました。イタリア等地中海沿岸ではお馴染みの手法ですが、ここイギリスでは、湿気が多く乾くのに時間が掛かり過ぎる為、フレスコ画が発達しなかったそうです。
a0208783_5192473.jpg
この教会の壁画の中でもアイコン的な、アダムとイヴの像。絵が余りにも稚拙で、一瞬どちらが男で女かは見分けが付きにくいのでした(笑)。
a0208783_5195240.jpg
壁画が制作されたのは、暗黒時代と言われる中世。はっきり言って芸術の分野は、技術的にも感性的にも、前のローマ時代から退化しています。この牛の絵も、ラスコー洞窟の壁画から進化なく無く見えます。
a0208783_5463032.jpg
とは言え、千年近くも昔の、特権階級ではない、一般市民の信仰心を、こんなに生き生きと伝える資料は、世界的に見ても中々ないのではと思います。
a0208783_5203290.jpg
バチカンのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画より、300年以上も前に制作された教会壁画。うーん、非常に興味深い、貴重な物を見させて貰いました。これはイングリッシュ・ヘリテイジ級(歴史的建造物第一級には指定されている)、いや、世界遺産クラスかも知れません。入館は無料ですが、見学させて貰った後は、信者ならずとも感謝の気持ちを込めて、文化遺産保護の為にも御布施を忘れずに。




[PR]
by piyoyonyon | 2016-12-06 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

秋の近所のヴィクトリアン庭園

a0208783_18423642.jpg
何処かに出掛けるのにしては価値の全くなさそうな、暗~い曇天の週末、それでもやはり運動はせねば!と、夫婦で近所に散歩に出掛けました。うちの周辺には、鉄道の廃線跡の遊歩道の他にも、結構良い散歩コースがあるのです。その中の一つが、ヴィクトリア時代のお屋敷の庭園跡です。長年修復中でしたが、今年ようやく復元が完了したとのことで、見に行くことにしました。
a0208783_2361624.jpg
まず、線路脇の草原を通って行きます。ここは、それまではコンクリートで川岸が固められた排水溝のような小川が流れていましたが、近年わざと川床を変更して蛇行させ、まるでビオトークのような自然の趣に改良しました。大雨の際には氾濫原となり、多分住宅地の洪水を防ぐ役目もあるのだと思います。
a0208783_23649100.jpg
そして、森を通ると人口湖に出ます。ここも、元々はお屋敷の庭園の一部でした。鴨やカナダ・ギースや水鶏、青鷺など、いつも水鳥でいっぱい。この秋は雨が少なくて、随分水位が下がっていました。
a0208783_2374843.jpg
いよいよ、ヴィクトリアン庭園に近付いて来ました。まず目に入るのが、大きな噴水。
a0208783_2383390.jpg
そして、かつては屋敷のテラスに続いていた、まるで宝塚の舞台のような(表現がなんだかなー)階段。
a0208783_239311.jpg
うーん、確かに美しく復活しましたね。フォーマル・ガーデンなので、余り好みではないのですが。合計8ヘクタールの土地が、4段階の高さに分かれて、この庭園の他に、ヴィクトリア時代に大流行した競技「クローケー(ゲートボールのようなもん)」場、テニス・コート、森、原っぱ、湖が含まれています。既に一般の住宅地に分譲されている部分を含めると、かつては更に広大な敷地だったものと思われます。
a0208783_2310416.jpg
元々この庭は、1880年代に、王室御用達でもあった庭園設計士James Pulham に寄ってデザインされたそうです。
a0208783_23111252.jpg
私達がこの町に引っ越して来た当初は、ここは、多少植物は植えられていたものの、石の装飾品の残骸があちこちに散らばる、正に「庭の廃墟」と言う感じでした。
a0208783_23115320.jpg
夏であれば、もっと花盛り沢山で美しかったことと思いますが、その頃はナショナルトラスト等の庭園巡りで忙しかったもので。
a0208783_23122045.jpg
これがお屋敷の写真。19世紀中頃に裕福な商人の邸宅として建てられ、もし今でも残っていれば、豪華結婚式場兼ホテルか、それこそナショナルトラスト級になっていたものと思います。
a0208783_23131762.jpg
そして庭園も含む航空写真。お屋敷自体は、1920年代に売却されて女子寄宿学校として使用され(良くある話)、その後取り壊され、その跡にはあろうことか、非常に醜いアパートが建てられました。多分1960年代のことなので、特に公共建築物のデザインが酷い時代です(旧共産国っぽいっと言うか高島平っぽいっつーか)。折角庭園はヴィクトリア時代らしく復元されたのに、建物自体には悲しい程似合っていません(笑)。
a0208783_23143538.jpg
でもアパートの駐車場には、大変美しい紅葉の木がありました。
a0208783_23151587.jpg
その脇には、これまたヴィクトリア時代の庭園の名残りの、「ロッカリー(ヴィクトリア時代に流行した、自然の岩場のようなロック・ガーデン)」が。このロッカーリー形式は、Pulham自身の発明であり、十八番でもあった為、彼の名をとって「Pulhamite」とも呼ばれます。
a0208783_23155944.jpg
また、アパート脇に、迫力の大きな樅の木。ここは、ヴィクトリア時代のお屋敷になる前は、中世の鹿の狩猟場だったそうです。もしかしたらこの木は、その頃から存在するのかも。かつてお屋敷正面玄関に続いたアプローチにも、大きな針葉樹並木が残り、今は瀟洒な住宅地になっています。
a0208783_23163383.jpg
当時の邸宅の豪華さを伝える建物は、現在レンガ造りの厩舎のみ。厩舎だけでも十分大きな立派な建物で、歴史的建築物2級指定。今は集合住宅に改装されています。
a0208783_23165853.jpg
厩舎の脇には、立ち枯れた赤杉のような木を利用した、こんなオブジェが。現在未だ制作中のようで、辺りにはオガクズが散らばり、針葉樹の芳しい香りが辺りに漂います。
a0208783_23172063.jpg
鹿が木の幹を貫通しているように見える、中々楽しいデザイン。
a0208783_23175789.jpg
このお庭、宝くじの利益金で復元・管理されているそうです。新たに公衆トイレも設置され、有難い限り。イギリスに住んでいると、紅茶の飲み過ぎで、やたらトイレが近いものですから(笑)。
a0208783_23182751.jpg
ヴィクトリア庭園脇に、一際見事な紅葉の木がありました。幹には、何か括り付けてあります。
a0208783_2319435.jpg
近付いて良く見ると、クロシェ・パッチのブランケットを、木の幹に巻き付けてありました。ウィッシング・ツリーに見立てているのか、メッセージ・カードらしき物も沢山括り付けてあります。
a0208783_23193810.jpg
更に木の枝には、こんなポンポンが沢山ぶら下げてあります。
a0208783_2320962.jpg
周囲のベンチも、こんな感じ。
a0208783_23203958.jpg
もう一つのベンチ。どうやら、地元の編み物愛好家達の作品のようです。
a0208783_23211283.jpg
街路灯にさえ。多分アクリル毛糸なので、雨曝しでもお構いなしってのが、イギリスらしい自由で大胆な発想と言えばその通り。
a0208783_23213796.jpg
冴えない天気の日の、数時間だけの散歩でしたが、ヴィクトリアン庭園も想像通りに美しく復元され、その他にも色々面白い物を見ることが出来、十分運動にもなって満足です。
 



00000010_13281537.png


[PR]
by piyoyonyon | 2016-11-28 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

秋のノールで鹿見散歩

a0208783_003348.jpg
快晴の週末、体を動かさねば!と思い(ほぼ脅迫観念)、ケント州のNT(ナショナルトラスト)のお屋敷&公園「Knole ノール」へ、夫婦で散歩に出掛けました。丁度「ウィンクワース森林公園」に行った次の週で、きっと紅葉が更に進んで美しいだろうね~と言う期待もありました。
a0208783_23481835.jpg
ここは貴族のお屋敷と言うか、ほぼ城規模です。「シシングハースト城庭園」の元所有者&制作者ヴィタ・サックヴィル・ウェストの実家であり、ヴァージニア・ウルフ(一時ヴィタと同性愛関係にあったらしい)の小説「オーランド」の舞台であり、「ブーリン家の姉妹」等歴史映画&ドラマの撮影も度々行われています。城内は何度か見学しているので、今回は見送り。公園へ直行です。
a0208783_23554074.jpg
城の周囲には、広大な森林&草原になっており、大量の鹿が生息しています。
a0208783_23561397.jpg
元々は中世から続く狩猟場で、ケント州の唯一の生き残りだとか。
a0208783_23565426.jpg
しかし、合間の所々にゴルフ・コースのあるのが、本当に目障り。
a0208783_23485085.jpg
公園内に、幾つか民家があることにも、今回初めて気付きました。
a0208783_23493944.jpg
上の写真の造りが独特で可愛いコテージは、遺跡(廃墟)の中に立てられているようです。元は、公園管理人の住居だったのかも。
a0208783_23501198.jpg
今回は、今まで歩いたことのない、西側の谷に沿って歩きます。
a0208783_23504294.jpg
最寄の町Seven Oaks セヴン・オークスの教会の尖塔が見えます。
a0208783_2355287.jpg
歩き始めてすぐに気付きましたが、ここは原生林に近い森で、生育しているのはイギリス古来の樹木、特に樫の木中心です。そのせいか、一週間前のウィンクワースと比べても、どうも紅葉が美しくない…。樫の紅葉って、何だか葉が焦げているみたいなのですよ。返って庭園や一般家庭の庭木や街路樹のほうが、今や外来の樹木が多く、紅葉のバラエティには富んでいるように感じました。
a0208783_23542917.jpg
1987年の記録的なハリケーンで、根こそぎ倒されたままの木も沢山残っています。この木は、S字状に折れ曲がって、未だ生きています。
a0208783_23513097.jpg
ここの鹿は、奈良公園の鹿程は人馴れしていませんが、若い好奇心の強い鹿のみは、時折人間のすぐ近くまで姿を現します。
a0208783_23515988.jpg
この若い雄鹿は、通行人の目の前を、全く気にも止めず堂々と横切って行きました。何故かと言えば、谷の反対側に、ギャル鹿達数匹が居た為です。鹿も女にゃメチャメチャ弱い!
a0208783_23584071.jpg
こんな緩やかな登りになった谷を、歩いて来ました。
a0208783_23523325.jpg
この道は、南端の出入り口に続きます。ノールの館内は高い入場料が掛かりますが、この公園だけなら入場無料です。しかし専用駐車場も、NT会員じゃない限り結構高い料金が掛かるので、非会員はこの南門付近の道路に車を止めています。
a0208783_23594255.jpg
帰りは、森の中の尾根道を通って屋敷に向かいます。所々に、見晴らしの開けた場所があります。
a0208783_23531788.jpg
とにかく、すっごくたっぷり歩くことは出来ました。紅葉は期待外れでしたが、鹿が見られたからまあいいや。
a0208783_23534230.jpg
歩いた後は、毎度の如くアイスクリーム・モード。こんなんだから、たっぷり歩いても余り意味がありません(笑)。久々に、NTオリジナルのアイスに出会いました(SOLLEY’Sのよりちょっと安い)。私は相変わらずイチゴ味、P太はキャラメル&ヘーゼルナッツ味です。イチゴは勿論美味しかったのですが、P太のも、キャラメルとナッツのつぶつぶが入っていて美味しい~。ただし屋外で食べるのには少し肌寒く、カフェの室内で食べました。多分これが今年最後の、散歩の後のアイスクリームになると思います。
  




[PR]
by piyoyonyon | 2016-11-22 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウィンクワースで紅葉散歩

a0208783_21341720.jpg
割と晴れた週末、そろそろ紅葉でも見に行きたいねと言う話になりました。サリー州の「Winkworth Arboretum ウィンクワース森林公園」なんてどう?と提案すると、P太大賛成。ここは日本のモミジが多いことで有名ですが、今まで何故か紅葉の季節には行ったことがなかったからです。
a0208783_2121597.jpg
ここは、ナショナルトラストの中でも、「庭園」ではなく、自然の丘陵地帯を利用した「樹木園」と言った感じです。20世紀初頭に、世界中から珍しい樹木が集められて植えられました。その数、1000種類とか。一番の見頃は、春から初夏に掛けての木蓮、桜、ブルーベル、ツツジの季節。そして秋の紅葉。しかし私達は、今までブルーベルの開花時しか訪れたことがありませんでした。
a0208783_20573613.jpg
入り口から左手に向かって歩いて、まず見えて来るのが木製の展望台。
a0208783_20575647.jpg
ここから、「Badger’s Bowl」と呼ばれる窪地と、背後の牧歌的な丘陵が見渡せます。…うーん、今日の視界は、霞んで余り良くありません。夕方から雨が降る予報なので、湿度が高いのかも。
a0208783_20582710.jpg
これが「Badger’s Bowl」。言わば盆地のような地形で、多分この辺りが公園の中でも特に土地が低く、従って寒暖の差も大きいはずです。
a0208783_21242018.jpg
この窪地の端に、モミジの集まっている一角があり、その中でも一番色鮮やかな木がこれ。
a0208783_20592110.jpg
今はイギリスでも庭木として御馴染みのモミジ(Japanese maple、またはAcer)ですが、当時は珍しかったのに違いありません。ただし、ここまで木が大きく集まっている場所は、今でも目を引くと思います。
a0208783_2164673.jpg
続いて、モミジが多く植えられていると記憶していた森の中に入りましたが、意外と紅葉している木は余り見掛けませんでした。
a0208783_2101045.jpg
そこで進路を変更し、清流に沿って上流の湖を目指します。
a0208783_2103325.jpg
途中、こんなものを見掛けました。巣箱ではなく、単なるオブジェです。だって穴がない。
a0208783_2105697.jpg
もう一つありました。可愛いことは確かです。
a0208783_2124696.jpg
湖に到着。やっぱりこの時は未だ、紅葉の最盛期には早過ぎたのかなあ。
a0208783_2114825.jpg
湖の脇に一本だけ、良い色に変わっている木がありました。周囲はトゲトゲの枯れたアザミの野原だった為、P太は近付きたがりませんでした。
a0208783_2121311.jpg
湖の脇から延びる「Azalea Steps ツツジ階段」の周辺が、特に魅力的な紅葉スポットに見えましたが…、
a0208783_2131719.jpg
無情にも、丁度ここで雨が降り出しました~。確か前回も、このボート小屋辺りで雨に見舞われたような。
a0208783_2134168.jpg
いえ、予報通りなんですけど、予報よりも1、2時間位早い降り出しでした。
a0208783_214387.jpg
周囲で子供達がかなりうるさく騒いでいたので、雨のお陰で静かになったと言えばその通りです。子供の一人は、こんな場所に来るより、人工のウォーター・スライダーや、家でゲームで遊ぶほうがずっと楽しいと文句を垂れていました。早く連れて帰ってくれ。
a0208783_2151145.jpg
写真の腕と天気が残念な上に、木の種類に寄って葉の変色する時期がマチマチなので、やはり日本の一気に変化するドラマティックな紅葉に比べちゃうと、どうしても物足りないですよね…。
a0208783_2154239.jpg
その代わり、日本の人気の紅葉スポットのように、歩くのもままならない程めちゃ混みすると言うことは、イギリスでは何処もないようです。
a0208783_21679.jpg
丘の上に続く階段かと思ったら、ベンチと言うか椅子でした。森の玉座?
a0208783_219715.jpg
雨には降られましたが、まあまあ紅葉は楽しめました。何より、運動には十分なりました。帰途に着いた途端、小雨からバケツをひっくり返したような豪雨に変わったので、去るのには丁度良いタイミングでした。




00000010_13281537.png


[PR]
by piyoyonyon | 2016-11-14 15:23 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

プロフィールを見る
画像一覧

お知らせ

手帳一冊目(2014年7月までのブログ)はこちら

日々のつぶやきブログはこちら

コメント欄を承認制にしています。

Copyright
©2007-2017
Der Liebling
All Rights Reserved.

ブログジャンル

海外生活
雑貨

カテゴリ

全体
ごあいさつ&お知らせ
おもちゃ・人形
アクセサリー
テーブル&キッチンウェア
ファブリック
インテリア・デコレーション
箱・缶・入れ物
ファッション・コスメ
バッグ・靴・帽子
手芸用品
本・メディア
ステーショナリー・グラフィック
飲み物・食べ物
旅行・お散歩
ガーデニング・植物
動物
その他
イギリス生活・文化

タグ

(135)
(109)
(108)
(100)
(94)
(88)
(78)
(70)
(65)
(54)
(54)
(53)
(52)
(51)
(51)
(50)
(45)
(42)
(39)
(38)

以前の記事

2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月

最新の記事

春のリース・ヒル 2
at 2017-05-23 15:31
春のリース・ヒル 1
at 2017-05-22 15:38
鳥型のソーラー・ライト
at 2017-05-21 15:37
公衆電話ボックスの活用法 3
at 2017-05-20 15:31
リカちゃんのピンクのパーカー
at 2017-05-19 15:32

記事ランキング

検索

最新のコメント

> 真木さん、イギリスを..
by piyoyonyon at 10:59
おお、ただいま日本におら..
by 真木 at 09:42
> 真木さん、こんにちは..
by piyoyonyon at 12:24
ぴよよんさん、 こ..
by 真木 at 09:25
> はっちさん、こんにち..
by piyoyonyon at 11:34
 ぴよよんさん こんにち..
by はっち at 20:43
猫の額さん、こんにちは。..
by piyoyonyon at 23:33
kagichoさん、こん..
by piyoyonyon at 23:30
ぴよよんさんこんにちは。..
by 猫の額 at 14:13
ぴよよんさん、こんにちは..
by kagicho at 13:05

画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。