カテゴリ:旅行・お散歩( 204 )

遠き山に日は落ちて

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ある日、夫婦で車での外出から戻って来ると、丁度日没時で、抜群に美しい夕焼けが目に入って来ました。急いで車庫に車を入れて、ただちに近所の広場へカメラを持って走りました。
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夕陽は刻々と変化し、空の色もその時折の表情を見せます。この日は快晴で、青空が夕陽の赤い色と混じり、部分的には紫色に見えました。
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一方、こちらは東の空の月。以前の私のカメラなら無理でしたが、現在のカメラは結構暗くても撮影出来て便利です。
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実際には歌の内容と違い、この辺に山は全くないのだけど、見慣れたはずの在り来たりな近所の風景も、気象条件に寄って、こんなに美しく見える時があるんだなあとしみじみ思いました。





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by piyoyonyon | 2017-02-12 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

パラグライダーの聖地デヴィルズ・ダイク

愛猫トラちゃんを亡くして以来、おまけにこの暗い憂鬱な季節なこともあり、まるで春がもう二度と来ないように気分が沈没しています。精神の健康を保つ為には、この冬はいつもより数倍積極的に、日光を浴びなきゃ駄目だ~(おたけび)と実感しました。どうせ出掛けるのなら、日光浴も出来て、更に眺望の良い場所が、一層気分が晴れそうに思いました。それで快晴の週末、ブライトン近くの小高い丘、「Devil’s Dyke デヴィルズ・ダイク」を訪れることにしました。
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ここへは、いつもなら手っ取り早く、国道クラスのA23号線を経て東側から行きますが、今回は西側の田舎道から、のんびり向かうことにしました。
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中央の丘は、鉄器時代の要塞跡で、ブライトンからも近く、見晴らし抜群の為、地元民、観光客、サイクリスト、モーター・サイクリスト、またバラグライダー愛好者に人気です。この丘と左の丘にある谷間が、イギリス最大の乾いた谷(川が流れていない)と言われる「デヴィルズ・ダイク」。「ダイク」は「ditch」の古風な言葉で、主に土木工事に寄る「溝」を意味します。でも今は、この丘一帯をデヴィルズ・ダイクと呼ぶようです。
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今日も頂上には、パラグライダーがいっぱい。
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と思ったら、パラグライダーの幾つかが、目の前の牧草地に着地しました。その中の一人の青年が、これから歩いて再び頂上に向かうと、仲間と話しているのを聞き付け、P太が「丁度車で頂上に向かうところだから、良かったら乗って行くかい?」と、いきなり声を掛けて誘いました。青年は大喜び。パラグライダーを担いで歩い丘を登ったら、50分は掛かるらしいのに、たった5分で行けるのですから。
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P太が何故こんな親切心を出したかと言うと、パラグライダーに付いて生で色々聞きたいと言う、好奇心に他なりません。青年は今ロンドンに住んでいるけど、元々サセックスの出身で、ここへは毎週末のようにパラグライダーを楽しみに来るそうです。こんなイギリスの田園風景が大好きだから、と言っていました。
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頂上に到着。麓はまるで風のない日だったから、こんな日にパラを楽しめるのかと疑問に思っていましたが、南から海風が直撃する頂上は、常に物凄い風の強さ。青年は何度もお礼を言って、再び空に舞って行きました。一方私達は、日光摂取の為にも、しばし頂上を散策することにしました。
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実家近くの「仙台平」という山(あぶくま鍾乳洞の頂上)も、パラグライダーに人気なのですが、私が子供の頃は、ハンググライダーのほうが多かったように記憶しています。聞くところに寄ると、パラのほうが機材が手軽で初心者でも楽しめるからだとか。
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サウスダウンズの丘を、東から西に向かって眺めたところ。この日の視界はイマイチですが、一番奥の中央の丘の頂上に、もう一つの鉄器時代の要塞遺跡チャンクトン・ベリーの森も見えます。
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北側には、weald ウィールドと呼ばれる、なだらかな森林丘陵地帯が広がります。こんな快晴なのに、北の空の下方だけ暗く霞んで見えるのは…、マジでロンドンの大気汚染かも。
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東側の尾根上には、これまたDitchiling Beacon、Hollingbury、Wolstonbury等の要塞遺跡があります。イギリスの見晴らしの良い丘の上には、大抵古代の集落or要塞跡があったと思って良い感じですね…。
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頂上は草原になっていますが、ゴース(エニシダの一種)が所々に茂り、更に夏にはブラック・ベリーが大繁殖するようで、トゲトゲで歩きにくそう。この一帯はナショナルトラストで管理され、植物や昆虫の宝庫で自然豊かな場所として知られています。
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これは、北側の村フルキングから、かつて通じていた登山列車の跡のようです。一方南側には、昔は頂上近くまで鉄道が通じていましたが、どちらも自家用車が一般化する時代になると消えて行きました。
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要塞跡から、デヴィルズ・ダイクを見下ろします。確かに、長さ&深さ共にイギリス一の乾谷と言われている通り、中々迫力の大きさです。長さは約1マイル(1.6km)、深さは100mと言われています。
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その昔悪魔が、北側のウィールドに多い憎き教会を、南側の海の水を引いて水没させようと掘ったと言う伝説から、この名前が付きましたが、実際には1万4千年程前に、氷期末の川となった大量の雪解け水の浸食と、土壌流に寄って形成されたと言われています。しかし長い間、氷期の氷河谷と考えられていました。
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因みに、ケンブリッジシャーにも、同じ「デヴィルズ・ダイク」と言う名前の場所がありますが、そちらはアングロ・サクソン時代に建設された、本当に土木工事の溝だそうです。
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鉄器時代の要塞遺跡の近くだけあって、この谷の周辺にも、青銅器時代の古墳等、先史時代の遺跡が点在しています。いつかじっくり散策したいと思っていますが、太陽の位置の低い冬の間は、北向きの谷の為、常に日陰で底冷えしそうです。
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谷の端に見えるのは、「Sadlescombe サドルスコム」と呼ばれる中世から続く歴史的な集落。村全体が、ナショナルトラストで管理されています。
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谷底には、黒牛が何頭か放牧されていました。ハイカーの安全は大丈夫なのか??と心配しましたが(牛は気が立つと怖い)、ビビッて引き返す人も居れば、平気で真横を通過する人もいます。
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ヴィクトリア時代のデヴィルズ・ダイクには、英国初のケーブル・カーが掛かって谷を横断していました。右はその残骸を、後にコンクリートで固めたもののようです(当時はコンクリートが存在しなかったので)。昔の写真で見ると、単なるを空中に吊るしてあるような、極めて原始的なゴンドラで、かなり恐ろしそうでした。
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日照時間の極端に短いイギリスの冬で、あっと言う間に日は翳ってしまいましたが、日光浴は十分出来たことを祈ります。少なくとも、眺めの良い場所に行くのは、精神衛生上効果的なように感じました。「馬鹿と煙は高い所」を逆手に取って、気が滅入っている時には、高所で頭をカラッポにするのが一番かも知れません。
  




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by piyoyonyon | 2017-02-09 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ルイスのアンティーク・モール巡り ガラス器編

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昨年末に訪れた城下町Lewes ルイスの、幾つかのアンティーク・モールを回って見掛けた、ガラス製品を御紹介します。ウラン・ガラス探しが夫婦共通の趣味なので、やはりガラスへの注目度は一番位の高さです。しかし今回は、ウラン・ガラスの他にも、ソルト・セラーにも注目してみました。
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まず右上の黄色い花瓶が、ウラン・ガラスでした。
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ヴィクトリア時代に流行し、暖炉の棚の上に飾って炎の反射を楽しんだらしい、mantle lustre マントル・ラスターが集めてあります。
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その中でこれは、細い縁だけがウラン・ガラスのマントル・ラスター。
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ハンドルだけがウラン・ガラスのジャム・ポットですが、蓋とスプーンが純銀なので、このお値段。
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凄く美しい、吹きガラスのウラン・ガラスでした。エパーンの一種? 価格は確認出来ず。でも高そうです。
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形的には一見在り来たりなコップですが、実は通常のコップのサイズより数倍大きいのです。最早コップとして使用するのは不可能な位、片手で持ち上げられません。
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フォルムはシンプルですが、霜降り状になった色が中々綺麗なウラン・ガラスの花瓶。ちょっと風船みたい。
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以前私達がシュルーズブリで買ったボウルと同じ、蝶のシリーズのコスメ・セットですが、こちらは意外にもウラン・ガラスじゃないのです。
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この三つの緑の吹きガラスの花瓶も、非ウラン・ガラス。でも手描きの模様が、それぞれ繊細で魅力的。
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かなり平べったい、ウラン・ガラスのパウダー・ジャー。蓋のカット模様が細く、中々綺麗です。
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いかにもアール・デコらしいデザインの、ウラン・ガラスの花瓶。
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こちらはクリーマー、またはミルク・ピッチャー。…いちいち店内で発光させて、撮影しなくてもって言われそうです(なんて怪しい客だ!)。
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続いて、ソルト・セラーです。まず私が持っているのに近い、無色透明で極スタンダードなタイプのオープン・ソルト(セラー)。ペアで10ポンドとは、結構なお値段です。
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無色透明ガラスのオープン・ソルト、勢揃い。やはり塩入れとして使うことは、今は考えられないので、幾つかはキャンドルに仕立ててあります。
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ガラス製ソルト・セラーも色付きになると、ぐんと数が減るようです。色付きガラスのオープン・ソルトばかりを、コレクションしている人も居るそうです。
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こちらは、頭だけ銀製のウサギ型。全部銀か、ガラスで統一したほうが良かったのに…。こういう具象的なモチーフ型は、どんなアイテムでも「ノベルティ~」と呼ばれます。
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銀製、または銀の縁や蓋付きになると、途端に値段が上がります。右から二番目のには、MOP製のミニ・スプーンも付いています。ネット式の銀製は、かつてライナーのガラス器が付いていたものと思われます。
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このガラス製の白鳥は、オープン・ソルトかどうか分かりません。でもウットリ美しい。
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ダブルのハンドル付きオープン・ソルト。わざわざ貝に貼り付けてあって、正直言って安定悪いです!
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インタリオ(裏彫り)のガラスのオープン・ソルトも、割と見掛けるアイテムです。浅めなので、ピン・トレイとして再利用出来そうです。
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同じくインタリオ。左の鳥とシャボン玉は可愛いんですけど、右がアール・デコ期に流行った裸の女の組み合わせってのが…。しかも、腹筋割れてマッチョな女性??
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最後に、昭和の日本にもあったような、50~60年代っぽいポップな花柄のコップとピッチャーのセットです。


  
第一回プラチナブロガーコンテスト
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by piyoyonyon | 2017-02-02 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

湿地の聖マリア教会

概ねなだらかな森林丘陵地帯weald ウィールドが続く英国南東部でも、広大な平地が延々と広がる部分があります。丁度人気の観光地Rye ライHythe ハイスに挟まれた、Romeny Marsh ロムニー・マーシュやWalland Marsh ウォランド・マーシュと呼ばれる地帯で、マーシュは湿地を意味し、この一帯は、かつて海だったのを干拓された為、見事に真っ平らなのです。その中でも、古代ローマ時代に干拓されたロムニー・マーシュには、小さな中世の趣のある教会が点在し、教会巡りが密かな人気の観光コースになっています。
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そんな教会の一つが、ロムニー・マーシュでも最も人口の少ない地域の、「湿地の聖マリア」を意味する「St. Mary in the Marsh」と言う村にあります。教会の正式名称は「The Church of St Mary the Virgin 聖処女マリア教会」と言い、この教会に因んで、村自体の名前が「セイント・メアリー・イン・ザ・マーシュ」となったようです。知らなければ見落としてしまいそうな寒村の、一見何の変哲もない小さく簡素な教区教会ですが、実はイギリスでは貴重な、サクソン時代(1065年以前)に起源を持つ教会なのです。
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教会の搭は、地元ケント州産の「ラグストーン」と呼ばれる石灰岩で作られ、三重構造になっています。
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教会を囲む墓地の中には、「砂の妖精(日本の80年代のアニメ「おねがい!サミアどん」の原作)」等の作者として有名な、児童文学作家Edith Nesbit イーディス(またはエディス)・ネズビットの墓があります。二番目の夫によって建てられた、不思議な形の素朴な木製の墓碑です。
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ネズビットは、最晩年にこの近くの村St. Mary's Bayに住んでいました。教会内部には、彼女の記念碑もあります。ネズビットは、現代的な児童文学の先駆者で、子供向け冒険小説の元祖とも言われています。その作品は、後に「メアリー・ポピンズ」のパメラ・トラバースや、「ナルニア国」のC.S. ルイス、「ハリー・ポッター」のJ.K.ローリング、「ハウルの動く城」のダイアナ・ウィン・ジョーンズ等に影響を与えたとか。
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元々は「Siwold's Circe」と呼ばれるサクソン時代の教会の場所ですが、「聖処女マリア教会」自体は、その後12世紀のノルマン時代に建てられました。現存する建物の大部分は、その時代の物だそうです。
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内陣はそれより若干新しく、13世紀に増築されました。
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内陣の右手のアーチの下の棚は、「sedilia」と呼ばれる助祭用のベンチだそうです。
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アーチに付けられた二つのガーゴイルが、子供の工作かと思える位稚拙、かつ不気味の狭間…。これらの石材は、フランスのCaen カーンからわざわざ輸入されたとか。
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ステンド・グラスは比較的新しい19世紀頃の物と思われますが、分厚い壁に極小サイズの窓が、古い教会建築の特徴を伝えています。
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「一生に一度は見ておくべき」的な、著名で大規模な教会建築には勿論興味を持ちますが、こんな一見在り来たりに見えて、実は歴史が深い「知る人ぞ知る」小さな教会にも、非常に魅力を感じます。山育ちの私なので、完璧に真っ平らな土地では、異様に孤独と不安を感じます。だからこそ、そういう立地の建物は一層印象に残ります。更に青みの薄い寂しげで儚げな冬の空が、この教会の雰囲気には似合うように思います。
 




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by piyoyonyon | 2017-01-30 15:34 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

快晴の城下町ロチェスター

新石器時代の古墳「Coldrum Long Barrow コールドラム・ロング・バロウ」を見学した後は、北東へ進んで、久しぶりに古城と大聖堂の町「Rochester ロチェスター」を訪れることにしました。
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この町へ来るのは、二年前の夏以来です。これが町のシンボル、ノルマン様式の城の最も完璧な見本の一つと言われる、Rochester Castle ロチェスター城。ただし廃墟で、内部はほとんど空洞になっています。うーむ、快晴の青空を背景にした中世の城は、やはり迫力(…おどろオドロしい暗雲も似合うけど)。
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冬は樹木の葉がない分、城が一層良く見えます。かつ、城に写った木々のシルエットが綺麗。
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城と大聖堂。この町の大聖堂は、大聖堂としては小さめです。また、大聖堂が在るのに、ロチェスターは「市」ではなく「町」の指定になっています。
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ロチェスターは、古くからの港町でもあります。と言っても海ではなく、River Medway メッドウェイ川の河口近くの、大きく蛇行した部分に、まるで突き出た半島のように面しています。
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イギリスの港には、大抵カラフルなヨットがいっぱい。個人所有のヨットだったりします。
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ロチェスター城は、メッドウェイ河畔の高台の上に立っているので、川のすぐ側から見上げると、丘の側面(崖)も合わせて、城壁が凄い高さに見えます。
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ロチェスターと、隣町「Strood ストゥルード」を繋ぐロチェスター橋。ちょっとブダペストの鎖橋に似ています。ロンドンからロチェスターを訪れる場合、鉄道も自動車道も大抵この橋を渡り、そこからいきなり高台に立つお城が目に入ることになるのは中々ドラマティック。
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これが、橋から眺めたロチェスター城。12月直前だったので、城内の敷地にはクリスマス・シーズン用の移動遊園地が設置されていました。何だか本物のお城なのに、まるでテーマ・パークの作り物のよう(笑)。
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更にロチェスターは、市外壁にも囲まれた城塞都市でもありました。市外壁は、未だ部分的に残っています。
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市外壁の突起した部分は、barbican=外堡と呼ばれます。
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勿論、その後High Street 目抜き通りも散策。
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イギリスには珍しく、割とショッピングが楽しい町です。
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結構人気の観光地なので、アンティーク屋が幾つかあります。この店は小規模ですが、二階は食器やアクセサリーや布物等女性的な小物が中々充実。
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ビンテージ屋にしか見えない、実際アンティーク&ビンテージしか売っていないチャリティショップ。値段も、相変わらず一般のビンテージ屋並み。
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その店頭で、ビンテージ・ドレスも売られていましたが、ハンガー・レールが低過ぎて、全てドレスの裾が地面に付いちゃっているよ。
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前回覗いて衝撃を受けた、広い店内に只ひたすらガラクタが山積みだった、迫力のチャリティショップ。ウラン・ガラスの一つも埋もれているかと思いきや…、今回も見事にゴミばかりでした~。
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ここは、多分町では一番の規模で、アンティーク・モール形式。
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建物自体が、これぞイギリスって感じで重厚でした。
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二階は、ビンテージ・ドレス専門フロア。
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中々セレクトの良さげな品揃えです。
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これはインナー? それともナイティなのか。現在の英国人女性からは、大人用とは考えにくい細さです。
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レースの付け襟等、服に比べて買い易いファッション小物も。
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1960年代らしいハイウェストの、色と柄がパンチ有るワンピース。
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やはりハイウェストの、60年代のシンプルなウェディング・ドレス。
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窓に飾られた、レースのアンティークの子供服が、うっとりする愛らしさ。
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夕暮れの大聖堂(の側面)。
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本当に、一日中見事に雲一つない快晴で、こんな日を無駄にせず有意義に過ごせてラッキーでした。冬なので、あっという間に日は暮れてしまいましたが、黄昏時の雰囲気もまた中々のロチェスターです。

 


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by piyoyonyon | 2017-01-26 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

イギリスの古墳コールドラム・ロング・バロウ

冬のイギリスでは非常に貴重な、抜群に快晴の週末があり、何処かに出掛けたいと願いました。でも近場の目ぼしい所は既にほとんど回っちゃったし…とウンウン考えて、前日に偶然ネットで見付けたのが、ケントの州都Maidstone メイドストーン近くにある、「Coldrum コールドラム」と言う遺跡でした。ケント州で最も保存状態が良いと言われる新石器時代の巨石文明遺跡で、「long barrow=長墳」と呼ばれる古代の墳丘墓です。こんなに私にピッタリな場所が、実は割と身近にあったなんて!と、結構ワクワクしました。NT(ナショナルトラスト)管理ですが、入場無料の多くはガイドブックに掲載されていない為、今まで知りませんでした。
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最寄の市町村は「Trotisscliffe トロティスクリフ」と言い、ヨロズヤの一軒もないような(でもパブはある)小さな村。中心から、しばらく細く折れ曲がった農道を進みます。3、4台しか止められませんが、一軒の農場の脇に、NTの専用駐車場があります。
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駐車場のある入り口から長墳まで、10分位歩きます。イギリスらしく、遊歩道は完備されています。
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途中、野イバラのヒップなど、赤い実を色々見掛けました。
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5、6分歩いた森の中の遊歩道を抜けると、突然視界が開けます。
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コールドラムは、ノースダウンズ丘陵地帯の丁度麓にあるのです。この丘の尾根には、カンタベリーとウィンチェスターの二つの重要な大聖堂都市を繋ぐ、中世から続く「Pilgrim's Way 巡礼者の道」も通っています。
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コールドラムの魅力は、保存状態の良い遺跡そのものだけでなく、そのドラマティックな立地だと言われています。日本の古墳も、風水に乗っ取り、最高の立地を選び建設したのではと言われていますが、イギリスの古墳も、古代人の研ぎ澄まされた感性で選び抜かれた、大抵風光明媚な眺望の良い場所に建設されたようです。どちらにせよ、死者や死後の世界に対する畏敬の念が感じられます。
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牧草地に出てから少し右に折れると、やっと木々に囲まれた遺跡そのものが見えて来ます。遊歩道より一段高い場所に築かれており、階段か坂道を少し登ります。
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頂上に到着しました。実は子供の頃から、古墳キチ★イだった私。日本の古墳時代と言うと、紀元3世紀から7世紀を指しますが、この長墳は、それより遥かに古い紀元前4000年頃に築かれました。かの有名なストーン・ヘンジよりも、更に1000年程古い時代に築造されたと言われているのだから、胸がときめきます(…ヘンタイ?)。その上、日本の天皇陵等の大規模で歴史上重要な古墳の多くは、宮内庁管轄に指定されており、一般人の入場が厳しく禁止されていますが、ここのは誰でも気軽に近付くことが許されています。
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盛り土は失われ、石室入り口が露出した、言わば石舞台古墳状態です。
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このメイドストーンの近くのRiver Medway メッドウェイ川流域には、「Kit’s Coty House」や「Countless Stones (Little Kit’s Coty House)」と呼ばれる新石器時代の古墳(の残骸)が幾つかありますが、やはりどれも石室が剥き出しの状態です。中世の暗黒時代に、異教の遺物だと言う理由で破壊されたとか。ついでに巨石を、建築物等にちゃっかり再利用したそうです。
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これらの巨石は、sarsen サーセンと呼ばれる砂岩の一種。氷河期の名残りと言われ、欧州最大のストーン・サークル「エイヴベリー」でも使用されている、イギリスでは良く見られる岩石です。普通砂岩は脆いのですが、サーセンは石英の粒を含み、かなり強固です。
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こちらは、かつて古墳の側面を覆っていた石。コールドラムは、「長墳」と言えど他の一般的な長墳に比べ、かなり短い形状な為、長い間ストーン・サークルだと誤解されていました。
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石室入り口は、こんな風に結構急な崖の上に築かれています。
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新石器時代の古墳の入り口は、どれも東を向いているそうです。
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古代遺跡の見学に限って言えば、冬が最適。夏は、定期的に草刈りはされていても、それ以上に植物の成長が早く、部分的に隠れて良く見えなかったり、藪が深くて思い通りに近付けなかったりして不便です。それに、冬の低い日差しのほうが、遺跡の撮影には向いています。
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これが、埋葬当時の想像図なんですが、…崖は何処に? 中世から盗掘が繰り返された為、副葬品の多くは失われていましたが、20世紀初頭の発掘調査で、子供を含む男女22体が埋葬されていたそうです。多分後のDNAの鑑定結果から、同じ一族の2百年以上に渡る埋葬地だったと言われています。遺体は、一定期間他の場所で放置され、白骨状態になってから埋葬されたとか、内臓を取り除き、手足を切断する(スペース有効利用の為??)など、「excarnation」 と言う死体処理方法の一部が取られたと考えられています。
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古墳の脇に立つこの大木には、リボンが沢山結び付けられています。イギリスのスピリチュアル・スポットに多い、「wishing tree 願いの木」と言うもので、ちょっと日本のおみくじの木に似ています。
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その木の根元には、不気味に焼け焦げたギターが。遺跡周辺で焚き火の痕も度々見掛けるイギリスですが(おいおい)、文化財の近くで無断で火を使用するのは止めましょう。
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古墳の巨石の上には、更に藁細工のお供え物(念の為藁人形ではないよ)が置いてありました。どちらにせよ、キリスト教とは無関係の、原始宗教的、自然崇拝的、またはヒッピー的とかペイガン的と言えます。
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ハロウィーンの後だったせいか、何故かカボチャのお供えも。色の近いコマドリと仲良し。
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「Coldrum」と言う地名は、ケルト系のコーンウォール語の「魔法の地」を意味する「Galdrum」から来ていると言われています。名付けられたのは、多分建造よりずっと後の時代だと思いますが、そう呼びたくなるのも頷ける、否応無しに神秘的で特別な場所に感じられるコールドラムです。
  




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by piyoyonyon | 2017-01-23 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ハンガーフォード・アーケードでウラン・ガラス探し

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オックスフォードシャーの古代遺跡「アフィントンの白馬」で、たっぷりパワー・チャージ&トレッキングした後は、お隣バークシャーのアンティークの町「Hungerford ハンガフォード」がそう遠くないじゃないかと言うことで、再び訪れました。ここは、高速道路M4号線の出口からも割合近く、アクセスが良いのです。
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到着したのは、かろうじて日没前の4時頃。
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真っ先に向かったのが、このTVにも度々登場するアンティーク・モール「ハンガフォード・アーケード」です。
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早速、主に食器類が軒並みチャリティショップ以下の値段で売られている魅惑のストール(ブース)へ。今回初めて、この部分に「The Junk Shop」と言う名前が付いていることに気付きました。
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やはり今回も、一番のお目当てはウラン・ガラスです。上から二番目の棚の、黄緑色の変な形の吹きガラスの花瓶がウラン・ガラスでした。最初は、これを買うつもりでいました。
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前回、手描きのフロスト・ウラン・ガラスの花瓶を買った、ガラス専門のストール(って言うか棚だけです)。ウラン・ガラスをウラン・ガラス(またはヴァセリン・ガラス)と記して販売しているのは、このストールぐらいです。
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こちらは、ヴィクトリア時代の黄色いウラン・ガラスのキャンドル・スタンド。中々凝ったフォルムの上、ウランの含有量が高そう、かつ発光も強そうでしたが、ヒビ有りにしては値段が高かったので見送り。
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同じく、ウラン入りデプレッション&エレガンス・ガラスのティー・セット。繊細な型押し模様が付いています。
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ブラック・ライト(紫外線光)を当てて撮影しています。ウラン・ガラスの中でも、香水瓶は特に高価なアイテムです。とは言え、ガラスの問題ではなく、香水瓶自体に凝った贅沢な仕様が多く、人気のコレクタブルズだし、キャップが純銀製だったりする為です。
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こちらも、紫外線光を当てて撮影。元はプリムローズ色の型押しガラスで、専用カタログも出版される程人気のデヴィッドソン社の製品らしく、お値段は高めでした。
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見事バラバラで揃っていないピアノ・レスト。どれもウラン・ガラスではありません。しかし、全て合成着色料たっぷりのジャンク・ジェリーに見えます。
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クランベリー・ガラスに、手描きの優雅なロココ調のエナメル彩色のお皿。
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こちらのコバルト・ブルーのデキャンタ?は、私の花瓶に良く似た仕様。多分同時代の物。
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チロリアンな魅力が一杯の、ガラス製のビア・ジョッキ。用途的には私には無用だけど、絵柄には非常に惹かれます。蓋に、ホルンのモチーフが付いている所も可愛い。
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とても手の込んだ、ヴィクトリア時代のクロス・ステッチのサンプラー。色褪せ具合が素敵です。やはり、コレクターの多い人気アイテムです。
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北欧ビンテージを多く扱ったストール。私も持っている、ローゼンタールのビョルン・ウィンブラッドの絵皿のバリエーションがありました。下段は、ロイヤル・コペンハーゲンのクリスマス・プレート。
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ややっ、これは楽器のハンマー・ダルシマー? 実物は初めて見ました。
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布物が多いストール。ビンテージ布の端切れ等もありましたが、値段は概ね高めでした。
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イギリスらしい、ヘキサゴン・パッチワークのブランケット、またはカバー。かなり大きなサイズの大作です。
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やっぱりここのアンティーク・モールは毎回楽しく、ウラン・ガラスも充実していて、来て良かったと思いました。私もP太も、買いたい物に出会うことが出来ましたし。今回の収穫については、また後日御紹介します。スピリチュアル・スポットで清々しい気分になった直後に、物欲で煩悩塗れの浅ましい私達夫婦です(笑)。
  




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by piyoyonyon | 2017-01-12 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

「アフィントンの白馬」へ、パワー・チャージ!

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昨年の秋、体調も心も冴えないことが続いたので、何処かパワースポットにパワー・チャージに行きたいと思いました。イギリスにはレイライン(地霊の線のようなもの)が幾つも通り、その中でも最強なのが、コーンウォールの聖地St. Michael’s Mount セイント・マイケルズ島と、イースト・アングリアのGreat Yarmouth グレート・ヤーマウスを繋ぐ、「St. Michael leyline 聖ミカエルのレイライン」と言われています。このレイライン上に、グラストンベリーエイヴベリーのストーン・サークルもあります。そして、聖ミカエルのレイラインと、ブリテン島をほぼ南北に貫通する英国最長のレイライン「Belinus leyline ベリナス・レイライン」が交わる場所に、英国の数ある先史時代の遺跡の中でも代表的な、謎の地上絵「Uffington White Horse アフィントンの白馬」が存在します。我が家からは結構遠いのですが、ここを訪れることにしました。
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…とまあ、色々怪しい屁理屈&こじ付けを並べましたが、結局は自分の行きたい場所が、自分にとってのパワースポット。気晴らしには、一番有効なはずです。この所私は、「ちょっと違った景色」を眺めたいと切に思っていました。イギリスのなだらかな丘陵地帯の牧草地は、確かに美しいのですが、余程遠く(湖水地方とかスコットランドとかウェールズ北部とか)に行かない限り、標高差も少なく、延々と似たような風景ばかりが続きます。しかし、同じイングランド南部でも、この見晴らし抜群の「アフィントンの白馬」のある小高い丘なら、気分が晴れるだろうと直感的に思った訳です。
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ここを再び訪れたいと思ったのは、前回は地上絵の頂上にあるhill fort 要塞遺跡を見送ってしまったからでもあります。その頃は未だ、要塞遺跡熱に目覚めていなかったもので…。①が地上絵部分、②が「竜の丘」、③が「Uffington Castle アフィントン・キャッスル」と呼ばれる要塞跡です。
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駐車場からしばらく丘を登って、頂上部分の要塞遺跡に到着。毎度の如く、航空写真でも見ない限り、単なる土手で囲まれた原っぱと言う感じですが(笑)、紀元前7~8世紀頃の鉄器時代に建てられました。一方、白馬の地上絵は、それより昔の青銅器時代の作と言われているので、この砦が建設された頃には、既に存在していた訳です。しかし、やはり何か地上絵に関連して、砦が建設されたのでは考えられています。
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イギリスに多く残る古代の要塞遺跡の中でも、一際標高の高い眺望抜群の立地。ここはオックスフォードシャーと西バークシャーの州境であり、オックスフォードシャーの最高峰でもあります。とは言え、海抜は260m程しかないのですが、平地から突如盛り上がった状態の上、樹木がないので、視界はほぼ360度。リフレッシュに最適なのも道理です。
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溝は一重、土塁は部分的には二重で、要塞遺跡としては割とシンプルな構造です。既に攻め難い高台にある為、防衛機能は簡素化されたのかも知れません。
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この遺跡の西方面の約2km先には、「Wayland's Smithy」と言う新石器時代の埋葬地(イギリスで多く見掛けるlong barrow=長墳)もあります。最寄の駐車場はないようなので、ハイキング装備と時間の余裕が必要です。石室内にも入れるらしいから、次回は是非訪れなくちゃ。
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上空を、赤鳶が数羽飛んでいました。その内一羽は、何とこの直後地面に急降下して、野ネズミか何か獲物をゲット。P太の話では、かつては赤鳶は英国の限られた地域でのみ見られましたが、近年増え過ぎた兎等を駆除する目的で、他の地域にも人工的に生息範囲を広げているそうです。
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例えレイラインの信憑性が疑わしくとも、「Icknield Way イクニールド・ウェイ」と呼ばれる実在したイングランド最古の道の一つが、ここに通っていたのは確かなようです。イクニールド・ウェイは、未だ多くが解明されていませんが、鉄器時代に現在のイースト・アングリアと呼ばれる部分に住んでいたケルト系部族イケーニ族が、他領域との交易の為に築いたと考えられ、他にも「Grime’s Graves グリムズ・グレイヴス」と言う古代の採石場跡や、有名なストーンヘンジ等の遺跡をも通過しています。
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この要塞遺跡から、北に少し下った斜面に、白馬の地上絵(ヒル・フィギュア)があります。
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ナショナルトラストとイングリッシュ・ヘリテイジの共同管理で、定期的に草を刈ったり、チョークの描線を補修したりしています。
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今回は、地上絵の真下の「Dragon’s Hill 竜の丘」にも行ってみることにしました。かなり急な斜面で、下る多くの人が悲鳴を上げていましたが、田舎育ちの私にとってはお手の物(笑)。竜の丘は、形の整ったプリン型の為、長い間ノルマン様式の城を建てる為の人口丘(「モット&ベーリー形式」のモット)だと信じられていたらしいのですが、近年の研究で天然の丘だと判明しました。
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丘の中腹までは、「Dragon Hill Road」と呼ばれるループ状の急な自動車道で登ることが出来ます。しかし、ここを自転車で登るのは相当根性が要りますね…。
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竜の丘まで降りれば、白馬の全体像が眺められるかも、と期待しましたが、湾曲した斜面に描かれている為、真下からも真上からも全容を見ることは出来ません。全体を見るのには、麓と呼ぶには離れ過ぎた村「Longcot」「Fernham」「Great Coxwell」からが一番だとか。ただし、北斜面に描かれている為、特に天気の良い日はモロ逆光だとは思います。
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竜の丘のすぐ西側には、「The Manger 飼い葉桶」と呼ばれる、印象的な形の谷が。
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こんなに小さくとも氷河谷で、この「Giant’s Stair 巨人の階段」と呼ばれる独特な谷の斜面は、自然の造形だそうです。
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いつもここへ来る時は、天気が悪いとか、非常に寒いとか、大変な気候ばかりなのですが(多分風は常時強い)、今回も鼻水が始終止まらなかったものの、今までの中では一番マシな天気でした。何より、最終段階の美しい紅葉を楽しめました。夏は非常に混み、駐車場の空きを得るのが大変だとか。
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レイラインが存在するにしろしないにしろ、ここが古代の人々にとって神聖で特別な土地だったことは、疑いようがないと思います。古代人には、現代人にはない感覚が発達していて、そう言う場所を察知する能力に長けていたのでは?と勝手に想像しています。それは魔術や超能力とかではなく、動物が超音波で獲物を感知したり、地震を予知出来たりする、言わば第六感や野生的な本能。イギリスには古代遺跡や聖地が非常に多いので、点と点を繋げば、必ず他のどれかも線上に当たると言う気はします。とは言え、レイラインを丸否定するよりは、信じるほうが面白いとは思います。





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by piyoyonyon | 2017-01-11 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

クマのプーさんの故郷、アッシュダウンの森

毎年クリスマスは、イヴの日から義両親の家に泊まり込むのですが、今年はクリスマスを楽しむ雰囲気にはとても耐えられそうもなく、25日には訪れるからと約束し、24日は夫婦だけで過ごしました。天気はまあまあ良かったので、少しでも日光を浴びる為に、午後から近辺へ出掛けることにしました。イギリスの冬は、日照時間が短い&天気が良くない為に半端なく暗く、日光が不足すると、本当に体調にも精神にも響くので、晴れの日には積極的に外出しなくてはならないのです。
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選んだ行き先は、A.A.ミルンの児童文学「クマのプーさん」の舞台で有名な「Ashdown Forest アッシュダウンの森」。ケント州や東西サセックス州に広がる「weald ウィールド」と呼ばれる丘陵森林地帯の中では、サウスダウンズノースダウンズを除けば、恐らく標高的には最も高い地域と思われます。大体、East Grinstead、Tunbridge Wells、Crowborough、Uckfiled、 Haywards Heathの五つの町に囲まれた部分を指すかな。ただし森と言っても、主に自動車道が通る尾根部分は、実際にはゴース(エニシダの一種)やヘザー(エリカ、またはヒース)の低い藪が生い茂る、高原荒野地帯になっています。
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自動車道脇には、あちこちに無料駐車場が設けられ、ピクニック用のテーブルや遊歩道が完備されています。クリスマス・イヴだと言うのに、訪れている人が結構沢山居ました。主に犬連れの近隣住民で、犬の散歩にはクリスマス休暇なんてありませんからね(…なので犬フン多し。要注意!)。
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今回まず最初に車を止めたのは、Coleman's Hatch村近くの「Broadstone」と言う場所でした。何でもこの麓に、ダーウィンが発見した、珍しい生態系を持つ酸性の湿地があるそうです。
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この日は霞んでいて、これらの写真からはお伝え出来ませんが、本当は眺望抜群です。
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次に訪れたのは、「King’s Standing」。アッシュダウンの森は、元々中世からチューダー時代に掛けては王家の狩猟場だったので、それに因む名前のようです。それ以前の青銅器時代、鉄器時代、古代ローマ時代にも、この森は活用されたとか。特に豊富な木材を生かし、製鉄業が盛んだったようです。
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これがゴースの花。この一帯には、野生の鹿もいっぱい生息しているらしく、「鹿飛び出し注意」の道路標識を沢山見掛けます。鹿が車にぶつかると、体が大きいだけに相当大ゴトですよ…。
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日光を浴びると言っても、日差しは薄く、おまけに日はすぐ翳り、更に風が強くて寒かった為、歩くのはちょっとだけで、ほとんど車の移動で過ごしました。クマのプーさん目的の海外からの観光だと、大抵Hartfield村を拠点に、徒歩で森の中の棒投げ橋を目指すだけになりますが、出来ればレンタカー等で、この森全体を見て回って欲しいと思います。イギリス南東部にも、こんな風景があるのだと結構意外に思える、ちょっと独特な景観です。お勧めは、A22号線~Wych Cross~Coleman's Hatch~B2026号~再びA22号線のコース。もし家族や友達がイギリスに来たら(ここ数年誰も来ませんが…)、連れて行きたいと思います。
 




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by piyoyonyon | 2016-12-29 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

クリスマス・シーズンのルイス

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12月に入り、快晴の週末があり、何処へ出掛けようと考えて、恐らくこの辺りで一番ヨーロッパのクリスマスらしい雰囲気が味わえる町、Lewes ルイスに行くことにしました。チチェスターやウィンチェスター、カンタベリー等の大聖堂都市も、クリスマスは良い雰囲気だと想像しますが、駐車のし易さを考えると、多分ルイス位の規模の町のほうが、訪れるのにはずっと手軽です。
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ルイスに来て何をするかと言えば、勿論主にアンティーク・モール巡り。まずは、「フリー・マーケット」と言う名の、元礼拝堂を改造したモール。
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入り口に、中世のお姫様が使用したような、天井付きのベッドがありました。
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毎度の如く私が惹かれるのは、100年以上昔の「アンティーク」よりも、やはりミッドセンチュリーやスウィンギング時代の「ビンテージ」が多い、更に女性らしいセレクトの小物がストール。
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1950年代辺りの食器棚を利用したディスプレイは、何度見ても素敵。
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今回は、クリスマスらしいアイテムを中心に御紹介します。この季節、私の大好きな、薄いガラス製のビンテージ・ボーブルがあちこちで売られていました。
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「フリー・マーケット」の近くの、旧マーケットの建物では、実際クラフト・マーケットが開かれていました。
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お次にやって来たのが、やはり教会を改造したアンティーク・モール。宗教建築の再利用、イギリスでは特に多いと思います。
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入り口には、手作りのリースが。生の植物を利用しても、大抵一ヶ月位は色褪せずに長持ちするよう工夫されています。
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中二階から眺めると、天井が高くて、教会らしさが良く分かります。
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ここのモールは、全体的にやや高級なアンティークが多め。でも一つだけ、キッチュなビンテージ・ボーブルを沢山扱うストールがありました。
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バラで販売するストールもあれば、一箱分セットで販売するストールもあります。ここはバラ。一個2ポンドから5ポンド位です。
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全体的に見ると、何度眺めて飽きない程魅力的なのですが、実際買いたいかと言えば、もう随分似た物を持っているしってことになります。
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唯一惹かれたのは、手前のリスのようなモール製の動物が張り付いたボーブル。
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左のカラフルなクレープ・ペーパーを巻いた物も、何かクリスマスの装飾のようです。
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ちょっと小生意気そうな、スノーマンの人形。もしかしたら、昔の日本製かも知れません。
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こちらのストールは、セット販売でした。1セット20~30ポンド位。中央の長いオーナメントは、ツリーの天辺に差す物。「topper トッパー」と呼ばれます。
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パッケージの紙箱も、良い味に育っています。
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橋の袂に毎週出店している、バッジ(インド風天ぷら)屋さんの屋台。今まで何度も見掛け、毎回その匂いに激しく誘われましたが、お昼ご飯を済ませた直後だったのに、今回初めて買ってみました。
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バッジは豆の粉の天ぷらで、グルテン・フリー。オニオン以外は、パコラと呼ばれるようです。何と、バッジ・バーガーなんてメニューも。インド人ではなく、白人女性二人が切り盛りしています。その内の一人は、ジブリ映画のファンらしく、P太のコートに着いているトトロのバッジにすぐに気が付き(いい歳したオッサンがトトロのバッジ…)、「どのジブリ映画が一番好き?」と尋ねて来ました。
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私達が注文したのは、小盛りアソートです。注文後に揚げるので、カラッと出来立て熱々。付け合せに、マンゴー・チャツネ等の二種類のソース(またはインド風漬物)が選べます。オニオンの他に、パースニップ、ケール、芽キャベツなんかが揚げてありました。どの野菜も美味しい!! 天ぷらもそうですが、野菜の美味しさが一層際立つ、または野菜嫌いでも克服出来る調理法かも。ルイスを訪れる際には、是非お試し下さい。
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橋を渡り、長いルイスの目抜き通りの東の果て、「Cliffe Street 崖通り」に入って来ました。ここにも、アンティーク・モールが数軒。
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幾つかのアンティーク屋は小規模ですが、ちゃんとモール形式になっています。ディスプレイが、いかにもクリスマス仕様。
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ツリーに飾り切れないボーブルは、こうやってまとめてボウルに盛ると綺麗。
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こちらは、古物番組にも度々登場するモール。奥が迷路のように深く複雑な構造で、掘り出し物に出会える確率も高めです。
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イギリスのお土産モチーフとしても代表的な、赤いポストの缶。この三つは貯金箱のようです。右の裏面には、実は成婚時のチャールズ&ダイアナの写真がプリントしてあります。
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そのお向かいのモール。やはり奥が深く、地下&屋根裏も含めて4階の構造です。
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針金で作った、卓上ミニ・ツリー。ちょっと楽しいアイディアです。
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上階の奥のほうには、部屋を丸ごと表現したような、1950~70年代のレトロ率の高いストールが幾つかあって、いつ見ても心が躍ります。
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左の戸棚の扉の文字の書体が、いかにもイギリスらしい。
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椅子の上には、実はおもちゃの国のノディ君の人形が座っています。
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屋根裏の小部屋ってところが、また好み。
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緑と赤の鹿のガーランドを飾って、少しクリスマス気分。
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緑のビニールのレトロ籠も、赤と緑の刺繍テープ、金のリボンでクリスマス仕様。
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でもやっぱり、ビンテージ・ボーブルのキッチュな色合いが一番クリスマスらしいかな。
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アンティーク・モールの窓から、町並みとお城が見えます。丁度雪が降っているような雰囲気ですが、実は窓が汚れているだけ(笑)。
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日が翳り出すと、薄暗い古風な町並みにイルミネーションが映えて、益々クリスマスらしさが盛り上がって来ました。
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特にツリーの電飾は、やはり薄暗くなったほうが見栄えが増します。
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最後に訪れた、Needlesmaker内のアンティーク・ショップの聖歌隊人形。…他人とは思えん(笑)。
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今回既にクリスマス・プレゼントは買い終えていたので、ここに来る目的は特になかったのだけど、やはりクリスマス・シーズンのルイスは雰囲気抜群です。
 




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by piyoyonyon | 2016-12-21 15:22 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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