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ヴィクトリア時代のウラン・ガラスのジェイドの花瓶

まるで日本の100円ショップで買ったと言われたら信じてしまうような、極シンプルで在り来たりな、最近の製品にしか見えないガラス製の花瓶です。しかし実は、イギリスの100年以上も昔のガラス器で、しかもブラック・ライトを当てると怪しく発光する、今では貴重なウラン・ガラスなのです。
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ドーキングのアンティーク屋巡りをした丁度翌日、隣町のフリマで出会いました。一目見て、P太が前日懸想したヴィクトリア時代のウラン・ガラスのmantle lustre(暖炉の枠の上に置くキャンドル・スタンド)に、ガラス自体の色や質感はそっくりだと思いました。フリマの曇天の自然光の下でも、何となく蛍光色に輝いています。それに、良く見ると型抜きガラスではなく、口部分が不均衡に歪んだ手作り吹きガラスなのが分かります。底には、ヴィクトリア時代の陶器に時々見られる、手書きのシリアル番号が記入してあります。
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色自体は、光に透けると結構美しく品があります。乳白掛かった緑色で、翡翠に似ているので、こんなガラスの色は「jade ジェイド」と呼ばれるそうです。実物は、もう少し黄色掛かっています。古いせいか、余り精度の良くない技法で作られたらしく、結構不純物がガラスに混じっています。
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生憎P太がブラック・ライトをフリマに持って来ていなかったので、家に帰ってから確認しましたが、見事にウラン・ガラスでした。しかも、確かにアール・デコ時代のウラン・ガラスよりも、ウランの含有量が3倍近くあるらしく(測定器買った!)、ずっと明るく輝くように見えます。
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値段は20ペンス(40円弱)。ウラン・ガラスの実物を見て学習した効果が、見事に発揮されました。ただ、デザイン的にはやはりつまらないので、単なるガラス製品の歴史的、かつ化学実験的な資料ですけどね…。
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by piyoyonyon | 2015-11-30 15:20 | インテリア・デコレーション | Comments(0)

ハリネズミ柄の鍋掴み

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今年の誕生日に、イギリスの義妹からプレゼントとして貰ったものです。包みを開けて見て、「おやっ?」と思いました。何故なら、全く同じものを、クリスマス・プレゼントとして友達に上げたばかりだったから。出来るだけ自分の気に入ったものを友達に選んで贈っている訳だし、特に商品の選択の幅が狭いイギリスでは、こんな風に被ることは、今までも何度かありました。とにかく、好みのものを貰ったのだから嬉しい限りです。
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肌色みたいなピンクの濃淡+スミで、ハリネズミがあっさり目に絵本のようなタッチで描かれています。周囲のキノコ等の散らし柄も、気に入っています。もう一方の面は、線対称の柄。確か同じシリーズに、エプロンやリス柄バージョンも存在したような。鍋掴みって、主にオーブン料理に使用し、油でギトギトに汚れる運命だから、新品、ましてこんな可愛い柄のを使い始めるのには結構勇気が要ります。
 
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by piyoyonyon | 2015-11-29 15:33 | テーブル&キッチンウェア | Comments(0)

小鳥柄のワンピース

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今年の誕生日に、日本の義妹からプレゼントされたワンピースです。なんと彼女のお手製です! 手作りの服を貰えるなんて、テンション上がってしまいますね。しかも、私が好きな鳥ちゃん柄の生地を選んでくれました。勿論私の好みに合うし、特に英国ではこんなテイストの服は売られていないので嬉しい贈り物です。
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布地は、透けるような薄手で目の細かいコットンです。グレイ地に黄色い鳥がプリントされています。
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小さな部分的なスタンド襟や、少し絞られた七部袖が、特に可愛いデザインだと思います。襟ぐりがダランと広く開く、かなり大きいフリーサイズだったのを、試着の際に、襟開きにタックを寄せて着用し易くして貰うことにしました。義妹は、そんな風に意見を交換して、御喋りしながら作るのは楽しいと喜んでいました。用途は、汚れから保護する為に普通の服の上に着るオーバー・ワンピースとのことですが、勿体なくて、そんな割烹着代わりとしては着られません! 料理する際は、この上に絶対エプロンを着用しています。
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by piyoyonyon | 2015-11-28 15:30 | ファッション・コスメ | Comments(0)

ビンテージの刺繍布から人形のドレス

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古いテーブル・センターやトレイ・クロス(トレイに敷く為の布)等の長方形の刺繍布だと、柄のポイントがコーナーに集中している場合が多いのですが、この布の場合、短辺の中央に柄のポイントが来ており、更に楕円形に沿った刺繍の構図で、一目で人形の服のスカート部分に使えそうだと思いました。
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野の花を束ねたモチーフの刺繍も、中々の可愛さ。手の込んだ巧みなハンガリー刺繍に比べると、かなり朴訥で子供っぽいのですが、自分で仕上げるとなったら大変だし、何せ安いので(25ペンス=50円未満)、利用しない手はないと思いました。地が白ではなく、実はかなり濃いクリーム色なのも気に入っています。
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未使用らしく、青い線の下絵が残ったままです(洗濯したけど落ちません)。
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長辺の中央にある刺繍も可愛いので、袖か何かに使えないかと思いましたが、生地が厚過ぎて断念。何せ、キャンバス地のように分厚いコットンなのです。
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生地の厚さから、スカートのウェストにギャザーを寄せるのは無理なので、円錐形のAラインにします。生地は厚くとも、織は粗目だから、縫いにくくはありません。裾にレース・テープを縫い付け、この時点で、とてもドイリーっぽく見えます。もし本当にドイリーだったら、端の処理も必要なく、もっと簡単だったことでしょう。
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コットンと言えど、かなりボリュームがある生地で、刺繍自体も、人形にとっては結構インパクトが強いので、トップをどうするかが問題でした。薄い布地では、ボリュームが釣り合わなくて、どうもしっくり来ません。そこで、刺繍の中の一色を選んで、フェルトのコートを作り着せることに。
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コートの下は、結局スカートと共布の、こんなシンプルな身頃のドレスになっています。初めはリカちゃん人形用に作りましたが、生地にボリュームが有り過ぎて、実際着せて見ると、服が浮いて見える程違和感が有り捲くりました。それで、一回り大きいジェニー人形に着て貰い、何とか落ち着きました。少しハイウェスト気味、丈がフルレングスよりちょい短いのは、その為です。モデルは、90年代前半の「エスプリ・ド・パリ」。元はエルメス・スカーフ柄の趣味の悪いスーツを着て売られていましたが、着替えたら実は美人さんでした(笑)。刺繍布は未だ半分以上残っているので、勿論無駄にせず、他の人形服に利用する予定です。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-27 15:33 | おもちゃ・人形 | Comments(2)

アール・デコ時代のフィリグリーのクリップ

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いかにもアール・デコ時代らしいデザインのブローチですが、留め具がピンではなく、ぱちんと挟むクリップ式になっています。こういうクリップ・タイプのブローチは、アール・デコ特有の形態で、挟むだけの手軽さが流行ったようです。この時代のドレスの深く開いた襟ぐりの中心に使ったのかな、と想像しています。
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繊細なフィリグリー(透かし金具)で、マルチカラーのラインストーンが嵌め込まれ、葉っぱの部分のみ緑掛かった灰色でエナメル塗装されている、中々好みの充実したブローチです。縦5.5cm。多分20世紀初頭のチェコ製で、アール・デコと言うよりは、ユーゲントシュティールと呼んだほうがピンと来るようなデザインです。地金の素材は金メッキで、留め具のみブラス製だと思います。
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裏の留め具は、こんな風になっています。棘が結構出っ張っていて、挟んだ生地を傷めてしまう恐れがある為、使用の際には注意が必要です。チェーンを通して、ペンダントとして使ったほうが安心かも知れません。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-26 15:26 | アクセサリー | Comments(0)

額装のクロス・ステッチ

フレームに入った刺繍の壁掛けは、古物として頻繁に見掛けるアイテムですが、イギリスでは、毛糸のニードルポイントの具象的&絵画的な刺繍が、一番多いように思います。
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そんな中、こんな文様的なクロスステッチの額装は、私には輝いて見えました。特に、上部の花模様が素敵。地布がベージュに近い粗めの麻布なのも、ナチュラル感が出てマルです。フレーム自体も、裏面から見ると実は結構古いようで、割と良い味が出ています。ガラスは、元々嵌め込まれていませんでした。
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文章は、「友情はお金では決して買えない」的なことを言っているのですが、思わず「そんなことねえだろ」と呟いてしまいました(爆)。こう言う標語や格言の壁掛けって、英語だから、ネイティブではない私にとっては、ワンクッションあって頭に入って来ますが、もしかしたら日本語で言うと、相田みつをみたいなもんかも知れません。もしこういう言葉が、母国語で直接的に目に入るとなると、相当ウザイですね(笑)。
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by piyoyonyon | 2015-11-25 15:32 | ファブリック | Comments(0)

ウラン・ガラスのバスケット型ボンボン・ディッシュ

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ウラン・ガラスを見学に行ったドーキングのアンティーク・モール巡りで、P太が二軒目で買ったガラス器です。今まで私達が手に入れたウラン・ガラスは、皆黄緑色でしたが、実はそれはウランに鉄分を加えて着色しており、本来のウランの色はこんな酸っぱそうな黄色で、それが「ワセリン・ガラス」とも呼ばれる由来だそうです。傍目からは気付きませんが、実は端が結構欠けている為、値段はチャリティショップ並みでした。
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こういう形態を、「オープン・バスケット型」と呼ぶそうです。元々の用途は、お菓子を入れる為のボンボン・ディッシュだと思います。結構捻りの入った複雑なフォルムなので、一瞬どうやって型抜きで形成したのか考えてしまいましたが、良く見るとハンドルの縦の中央に繋ぎ目があります。
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デプレッション・ガラスらしく、中々繊細な模様が付いています。しかし安っちい蛍光色の為、そんなに古いものには全く見えないどころか、まるでプラスティックのようにも見えます。
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ところが、紫外線光を当てると、こんな形や装飾の凝ったガラス器のほうが、撮影して面白く、断然映えることが分かりました。購入する際にP太は、「この原子力食器を買います」と言って、周囲にウケていました。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-24 15:22 | テーブル&キッチンウェア | Comments(0)

ベークライトかも知れないバングル

イギリスでは、バングルが驚く程人気のアイテムのようです。フリマの一つのストールで、箱や篭にバングルがぎっしり詰まって売られているのを、しょっちゅう見掛けるので、良くこれだけ買ったもんだ(そして結構すぐ飽きて不要になる)と思います。大抵現代の安物ばかりですが、その中に貴重なビンテージが混じっていないとは、全く言い切れないので、時折チェックは怠れません。
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その中でこれは、もしかしたらベークライトかも知れないと思い買ったバングル。模様が手彫りなのは確かなようです。見事に黄ばんでいたり、微妙なマーブル模様だと、一目でベークライトと分かり易いのですが、テスターは持っていないし、濃い単色はその場では判断が難しいと思います。ただ、質感はプラスティックとしてはちょっと独特で、ベークライトっぽい音がします。
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ちょっと緑掛かったような、不思議な茶色です。彫刻された模様には、金のシートのようなものが嵌め込まれています。ネットで検索したら、一つだけ同じものにヒットし、ベークライトとは記されていないものの、ビンテージだとは書いてありました。
 
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by piyoyonyon | 2015-11-23 15:22 | アクセサリー | Comments(2)

ドーキングでアンティーク・モール巡り 2

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現在夫婦揃って興味のあるウラン・ガラスを見学する為、サリー丘陵地帯に囲まれた古いマーケット・タウン、Dorking ドーキングでアンティーク屋巡りをしています。
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3軒目のアンティーク・モール。数軒分の民家を繋げて店舗に改造してある為か、実は外から見るよりも店内はずっと広く奥深く、かなり複雑な構造になっています。
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やはりここにも、人気のラリック・ガラスのコーナーが。
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このマッチ箱より小さい銀のケース達は、「vinaigrette」と呼ばれる、ヴィクトリア時代ならではのアイテムです。昔は各家庭にトイレがなく、おまるで用を足し、中身は公道に捨てていた為、街には酷い悪臭が漂っていました。そこで、この銀器に香料を詰めて携帯し、嗅ぎながら歩いた訳です。効き目があったのかどうか疑問ですが、純銀製で装飾の凝ったものが多いせいか、概ね値段も大変高くなっています。
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とてもお洒落な、モダニズム(1950年代)のコーヒー・セット。カップのハンドルが出っ張っていない、コンパクトで機能的なデザインです。ラタンのテーブル・セットは日本製。
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一階の最奥は陳列棚に囲まれたカフェになっていて、更に奥に素敵な中庭があります(ガラス越しに撮影)。
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二階へ続く急な階段の途中には、こんなステンド・グラスが嵌め込まれていました。
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一階はやや高級め。二階のほうがビンテージ率が高く、言わばカジュアルで私の好み。
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左は「アラビア」、右は「ロイヤル・コペンハーゲン」の絵皿。
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デプレッション・ガラスのコーナー。左下は、ウラン・ガラスのケーキ・プレートです。
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かなり発光は薄いけれど、これもウラン・ガラスです。スタンド部分の子供レリーフがちょっちキモイと、夫婦で意見が一致しました(笑)。
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こちらは、ムラノ(ベネツィアン)・ガラスと思しき、吹きガラスのコーナー。中下段右の赤紫っぽいガラスは、「クランベリー・ガラス」と呼ばれ、ガラス・ファンには特に人気のある色です。
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可愛い柄の「Chance チャンス」のハンカチ型花器と、ゴーリーのマグ。
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この1950年代に流行した「Pelham」の操り人形は、フリマやチャリティショップでも時々高値で売られていますが、大人気のコレクタブルズです。
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このアンティーク・モールの2階の最奥は、ファッション小物や手芸用品を中心に売る、大変好みの売り場になっていました。
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機会はないけれど、こんな帽子を被ってみたい(笑)。総ビーズのバッグも素敵。
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ビンテージ・ジュエリーは勿論、コンパクト・ミラー等の昔のコスメ用品も、コレクターの多いアイテムです。
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フェルトのアップリケを閉じ込めた、多分ルーサイトの手鏡。オランダのお土産とかかな?
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まるで、昔の洋品店をそのまま再現したようなコーナー。
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カウンター式のガラス・ケースの中には、古いボタンやバックルがいっぱい。
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布巾のような綿生地の、素朴な刺繍のエプロン。
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古着も色々。じっくりは見ていないけれど、モッズ時代のものが多そうです。
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最後の一軒は、ガラス製品は少なかったものの、昔の発電機や電機メーター、望遠鏡や顕微鏡等、科学ゴコロをくすぐる商品を集めた一室があり、P太にとっては堪らないお店だそうです。
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アーツ&クラフトの木彫テーブル。脚部分も凝っていて素敵なデザインですが、テーブルとしてはデコボコで役に立たなさそう。上に、分厚いガラス製の天板でも置いたのでしょうか?
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新しい店が増えたり、かなり店並みが前回と変わって、生憎一番目当てのガラス専門のアンティーク屋はなくなってしまったようですが、ウラン・ガラス自体は沢山目にすることが出来ました。敷居が高そうと勝手に思っていたドーキングのアンティーク屋ですが、実はブースや棚を個々に貸し出している、イギリスではお馴染みの形式で、値段はルイスやブライトンのアンティーク・モールと大差ありませんでした。また、間口が小さめで小規模に見えても、一般の古い民家を改装して繋げている建物が多い為、実は驚くほど奥が深いのです。でも急な狭い階段等も多く、アンティーク屋巡りを楽しむのも、また足腰の丈夫なうちだけだなあと痛感しました。何より、今までアンティーク・モール巡りには、仕方なく私に付き合うだけだったP太が、ウラン・ガラスと言う共通の趣味を通して、一緒に楽しめるようになったことが一番嬉しいと思いました(…しめしめ。笑)。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-22 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ドーキングでアンティーク・モール巡り 1

結構な運動量だった郊外の大型フリマも今年は終了してしまったので、日頃の運動不足を少しでも解消する為、せめて週末はたっぷり歩きたいと思っている私達夫婦。しかし、生憎その週末の天気は曇天でした。庭園や自然を回るのには、天気が良くないとつまらないし…。どうしたものかと考えて、うちからそう遠くないアンティークの町Dorking ドーキングに、ウラン・ガラスを見にに行こう!と提案すると、P太、気前良くオッケーしました。現在夫婦揃って興味を持ち始めたウラン・ガラスを勉強するには、まず実物を見るのが一番で、ドーキングには確かガラス器専門のアンティーク屋があったと記憶していたからです。
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古いマーケット・タウンであるサリー州のドーキングは、ルイス同様に古物番組に度々登場する、アンティーク屋の多い町です。でも概ね広々として女性的な小物アイテムの多いルイスのアンティーク・モールと違って、どの店も小規模で高級そうに見え、今まで実際入ったことのある店は余りありませんでした。
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一軒目のアンティーク・ショップ。通りに面したディスプレイには、いかにも高そうな商品が並び、まず入り口を潜ると、まるでホテルの受け付けのような御大層なカウンター・テーブルがあります。
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でも店内の奥へ進むと、それぞれ契約者を持つ沢山のブースに分かれた、普通のアンティーク・モールと変わりないことが分かりました。小型のブラック・ライトを携帯して来たので、アール・デコ以前で黄緑や黄色のそれらしいガラス器には、紫外線光を当てて、ウラン・ガラスかどうか確認して行きます。さもないと、そうは記されていない商品が多いのです。アンティーク・モールの店内は、大抵薄暗いので、小型のブラック・ライトでもはっきりと反応します。これは、1930年代のフロスト加工のウラン・ガラスの、葉っぱ型デザート・ボウル・セット。全部で17ポンドでした。ただし小皿の何枚かには、大きなヒビが。
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こちらのウラン・ガラスのゴブレットは、ペアで14ポンド。全体的に結構良心的な値段です。こうやってブラック・ライトを当てていたら(そりゃ怪しい行動だよね!)、アンティーク・ファンらしい夫婦の客が、興味深く何をしているのか尋ねて来ました。P太が得意がってウラン・ガラスについてベラベラ説明すると、夫婦はすっかり感心したようで、面白い知識を教えてくれて有難うと何度もお礼を言いました。
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このミルキー・グリーンのウラン・ガラス器は、ヴィクトリア時代のもの。「mantle lustre」と呼ばれ、元々はペアで、暖炉の上に置いたキャンドル・スタンドだと思います。コレクター・アイテムなのか、ヴィクトリア時代のガラス器自体が珍しいからか、値段は88ポンドもします。でもこれは単体だし、塗装は剥げてシャンデリア・パーツも無くなって状態は良くないので、これでも安いほうのようです。
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ヴィクトリア時代のウラン・ガラスは、アール・デコ時代の製品より、ウランを3~10倍含んでいると言われており、紫外線を当てると確かに一際眩しく光ります。余りの発光の強さに、P太は本気で惹かれたそうですが、放射能の強い、こんなデカイ安定の悪いものを家に持ち込まれては堪らんので(しかもうちのインテリアに全く合わない)、今後小さいヴィクトリア時代のウラン・ガラス器を探そうと、説得して諦めさせました。
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ウラン・ガラスではありませんが(一部はそうかも)、ガラス・ファンからは絶大的な人気の高い、フランスのルネ・ラリック(社)のガラス製品。アール・ヌーヴォーらしいデザインと、独特な乳白の色合いや質感が、大変優雅で美しいと思います。型生産ではない初期のものは、値段もとても高いようです。
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これもウラン・ガラスではありませんが、白粉を入れて使ったパウダー・ジャーと言う、古式ゆかしいアイテム。恐らくアール・デコ時代のものと思われます。
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同じくウラン・ガラスではない、多分ヴィクトリア時代の、金盛り彩色したような(銀ですけど)グラス。ちょっとデコラティブ過ぎる感はありますが、ガラスにエナメルで繊細に絵付けしたものは基本的に好きです。
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ヴィクトリア時代の吹きガラスで、値札には「ワセリン・ガラス」と書いてあります。しかしブラック・ライトを当てると、単なるワセリン色(レモン・イエロー)で、ウラン・ガラスではありませんでした。やっぱりウラン・ガラス探しには、アンティーク屋と言えどブラック・ライトは必須のようです。
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刺繍の「サンプラー」も、コレクターの多い人気アイテム。これは相当古いもののよう。
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「tea caddy ティー・カディ」と呼ばれる、イギリス版茶箱。現在のティー・カディと呼ばれるものはほとんど缶ですが、昔は大抵木箱でした。古物オークション番組に良く登場する、イギリスでは人気のコレクタブルズ。
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その昔、紅茶葉が非常に高価だった為、こんな木箱のティー・カディは特権階級のみが持つアイテムだったので、贅沢な仕様のものが多いようです。更に、使用人に中身を盗まれないように、必ず鍵を掛けていました。箱ごと持ち去られたらお仕舞いだと、いっつも思うのですが(笑)。
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この一軒目のアンティーク屋は、思いの外奥が深くて、屋根裏部屋まで売り場になっていました。
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2軒目。店舗は余り大きくないけど、入り口からもガラス製品が結構数多く見えました。御老人達(オーナー&常連客?)がお喋りに興じ、和やかな雰囲気。
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実際この店では、結構ウラン・ガラスを見掛けました。(…指写っちゃった)
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この黄色と乳白色のガラスは、ヴィクトリア時代のもの。写真は撮っていませんが、いかにもアール・デコなデザインのウラン・ガラスのネックレスも、この店で見ることが出来てラッキーでした。
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続いて、3軒目と4軒目のアンティーク・モールを訪れます。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-21 15:36 | 旅行・お散歩 | Comments(4)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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