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ピンク系ラインストーンのブローチ

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昨年のフリーマーケットでの、最後の戦利品です。かなり大きなブローチで、縦7cm以上あります。その上ラインストーンびっしりで、ずっしり重みもあります。特徴的なのは、薄~い藤色掛かったピンク色と無色AB加工のラインストーンで構成されており、輝きは派手なれど、色合いがかなり繊細なこと。
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一番上のラインストーンに欠けがある以外(不思議な箇所が壊れたものだ)、状態は良好です。大振りなので、またしても姉に上げようと思っています。
  




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by piyoyonyon | 2017-01-31 15:28 | アクセサリー | Comments(0)

湿地の聖マリア教会

概ねなだらかな森林丘陵地帯weald ウィールドが続く英国南東部でも、広大な平地が延々と広がる部分があります。丁度人気の観光地Rye ライHythe ハイスに挟まれた、Romeny Marsh ロムニー・マーシュやWalland Marsh ウォランド・マーシュと呼ばれる地帯で、マーシュは湿地を意味し、この一帯は、かつて海だったのを干拓された為、見事に真っ平らなのです。その中でも、古代ローマ時代に干拓されたロムニー・マーシュには、小さな中世の趣のある教会が点在し、教会巡りが密かな人気の観光コースになっています。
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そんな教会の一つが、ロムニー・マーシュでも最も人口の少ない地域の、「湿地の聖マリア」を意味する「St. Mary in the Marsh」と言う村にあります。教会の正式名称は「The Church of St Mary the Virgin 聖処女マリア教会」と言い、この教会に因んで、村自体の名前が「セイント・メアリー・イン・ザ・マーシュ」となったようです。知らなければ見落としてしまいそうな寒村の、一見何の変哲もない小さく簡素な教区教会ですが、実はイギリスでは貴重な、サクソン時代(1065年以前)に起源を持つ教会なのです。
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教会の搭は、地元ケント州産の「ラグストーン」と呼ばれる石灰岩で作られ、三重構造になっています。
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教会を囲む墓地の中には、「砂の妖精(日本の80年代のアニメ「おねがい!サミアどん」の原作)」等の作者として有名な、児童文学作家Edith Nesbit イーディス(またはエディス)・ネズビットの墓があります。二番目の夫によって建てられた、不思議な形の素朴な木製の墓碑です。
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ネズビットは、最晩年にこの近くの村St. Mary's Bayに住んでいました。教会内部には、彼女の記念碑もあります。ネズビットは、現代的な児童文学の先駆者で、子供向け冒険小説の元祖とも言われています。その作品は、後に「メアリー・ポピンズ」のパメラ・トラバースや、「ナルニア国」のC.S. ルイス、「ハリー・ポッター」のJ.K.ローリング、「ハウルの動く城」のダイアナ・ウィン・ジョーンズ等に影響を与えたとか。
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元々は「Siwold's Circe」と呼ばれるサクソン時代の教会の場所ですが、「聖処女マリア教会」自体は、その後12世紀のノルマン時代に建てられました。現存する建物の大部分は、その時代の物だそうです。
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内陣はそれより若干新しく、13世紀に増築されました。
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内陣の右手のアーチの下の棚は、「sedilia」と呼ばれる助祭用のベンチだそうです。
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アーチに付けられた二つのガーゴイルが、子供の工作かと思える位稚拙、かつ不気味の狭間…。これらの石材は、フランスのCaen カーンからわざわざ輸入されたとか。
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ステンド・グラスは比較的新しい19世紀頃の物と思われますが、分厚い壁に極小サイズの窓が、古い教会建築の特徴を伝えています。
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「一生に一度は見ておくべき」的な、著名で大規模な教会建築には勿論興味を持ちますが、こんな一見在り来たりに見えて、実は歴史が深い「知る人ぞ知る」小さな教会にも、非常に魅力を感じます。山育ちの私なので、完璧に真っ平らな土地では、異様に孤独と不安を感じます。だからこそ、そういう立地の建物は一層印象に残ります。更に青みの薄い寂しげで儚げな冬の空が、この教会の雰囲気には似合うように思います。
 




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by piyoyonyon | 2017-01-30 15:34 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

プール・ポッタリーの手描きの器

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この陶器は、昨年の夏頃フリマで入手しましたが、ちょっと思い出したくない不愉快な経験がありまして、今まで御紹介せずにいました。用途は多分シュガー・ボウルの、人気の「Poole Pottery プール・ポッタリー」の手描きの花模様の器で、内側のくすんだピンク色も魅力的で、50ペンス(約70円)で手に入れられてラッキーと思っていました。ところが買った直後、売り手の女性が私を追っ掛けて来て、「貴女の払った50ペンス玉はなので、別なお金で払って欲しい。持っていなければ売らない」と言われました。つまり、私の手渡したコインを偽金だと疑っているのです。1ポンド玉の偽硬貨は、普通に大量に出回っていると聞きますが、まさか50ペンスの偽金はあり得ないだろうと思いました。何故って、偽硬貨を作るほうがコストが掛かる。しかし、売り手の女性は頑として譲らない様子。丁度他に50ペンスの持ち合わせがなかったから、その偽金疑惑の50ペンス玉を返却して貰い、渋々替わりに1ポンド玉を払って御釣りを受け取りました。
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良く見れば、私が手渡したコインは、確かに部分的に緑青を噴いたように変色しています。50ペンス玉は銀色硬貨なので、銅を含む訳がなく、従って緑青を噴くはずもないのです。たかが50ペンスとは言え、そりゃ騙されたと思ったら不愉快だろうし、こちらだって、そんな胡散臭い外国人だと疑わられては屈辱です。
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イギリスでは、外国との流通が非常に盛んな上、似た外国のコインが結構多いので(例えば同じくエリザベス女王の肖像が入った香港ドルとか)、正しくない、または怪しいコインを、ちょろ誤魔化して渡す人が絶えません。しかし、日本と違って自動販売機を使用する機会はほとんど無い為、確認する機会もなく、大抵はいつの間にか入手して持ち続けています。一般の店舗でも、対応が店主本人じゃない限り、偽コインや似た外国コインを受け取っても、従業員は(お札は確認する義務があるようですが)一向に気付かないし気にしません。と言うことは、そう言うコインを御釣りとして客に渡しても、全くお構いナシなのです。この私の怪しい50ペンスも、地元の一般チェーン店で釣銭として受け取ったはずです。正しくないと指摘されやっと気付くのは、大抵フリマで支払う時だけ。もっともフリマ自体が、怪しい硬貨の根城だと言えます。
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皆様もイギリスを旅行する際は、どんな有名店で買い物しようと、現金で支払う限り、注意して一々釣銭を確認して下さい。例え偽金じゃなくとも、しょっちゅう金額自体を間違えますから(笑)。しかし、正規のイギリスのコインにしても、数種類デザインがある為、特に慣れないと即断するのは大変です。―――はたして私の怪しい50ペンス玉が、偽硬貨だったのか、または良く似た他所の国のコインだったのかは、何せ頭に来ていたから、その後すぐに他のストールで支払ってしまったので(爆)、今だ謎のままです。
 




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by piyoyonyon | 2017-01-29 15:32 | テーブル&キッチンウェア | Comments(2)

ウラン・ガラスの小ぶりのトリンケット・ボックス

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お城と大聖堂の町Rochester ロチェスターでも、当然アンティーク・ショップやチャリティ屋を見て周りましたが、私達夫婦好みの美しくて面白くて小さくて御手頃な価格のウラン・ガラスは、生憎余り見掛けませんでした。一通りの店を見渡した後、最終的に今回一番の選択であろうと判断したのがこれ。ビンテージ屋にしか見えない、お洒落なチャリティショップで買いました。
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毎度の如く、コスメ・セットに付属していたトリンケット・ボックス、またはパウダー・ジャーだと思いますが、私の小さな両手にすっぽり収まる程小ぶりです。小さい上にガラスは分厚く、つまり容量は大してありません。
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蓋をとると、本体の縁の花びらにように波打っているのが、何気に可愛いと思います。
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本体をひっくり返すと、またしてもジェリーのよう。実際にはもっと濃い、黄色味の結構強い緑色で、放射線量はアール・デコ時代のウラン・ガラスとしては高めでした。
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同じ時代の他のトリンケット・ボックスと比べても、狙った通りブラック・ライトで強めに発光します。
  




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by piyoyonyon | 2017-01-28 15:31 | 箱・缶・入れ物 | Comments(0)

青系パッチワークのバッグ

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クリスマス前のチャリティショップでは、未使用の手作り品が寄付されることも多くあります。造りが一般の市販品よりずっとしっかりしている上、勿論一点物で個性があるので、デザインの可愛いものが見付かれば、友達へのプレゼントに利用することがあります。このパッチワークのバッグも、そんな一つ。試しに鏡で自分に合わせて見て、すげー私のスタイルに合うじゃないかと思ったものの、グッと堪えて(笑)友達へのクリスマス・プレゼントにしました。
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入れ口は、紐で結んで留めるタイプ。制作した人の織りタグが、何故か中底に縫い付けてありました。
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多分手縫いではなく、ミシンによるパッチワークだと思います。青系ですっきりまとめてあるし、シャープに繋げてあるので、パッチワークらしいカントリーな甘さが若干和らいでいます。アメリカ製のプリント生地が中心のようですが、結構可愛い柄も混じっています。
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持ち手が、ちょっと薄いのが難点。でも幅は広く、強度的には問題ないと思います。友達は、紐を肩に掛けると、なで肩なので落ちて来る~と言っていましたが、多分なで肩のせいでなく、冬の防水化繊のコートなど滑り易い素材のせいではないかと思っています。何故なら、いかり型の私でも、コートの素材に寄っては肩紐が落ちて来る! どちらにせよ、冬はアウターで着膨れしたりするので、肩にバッグの持ち手を掛けるのは、少し不便だと思うことがあります。そう考えても、春が待ち遠しくなります。
 




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by piyoyonyon | 2017-01-27 15:31 | バッグ・靴・帽子 | Comments(0)

快晴の城下町ロチェスター

新石器時代の古墳「Coldrum Long Barrow コールドラム・ロング・バロウ」を見学した後は、北東へ進んで、久しぶりに古城と大聖堂の町「Rochester ロチェスター」を訪れることにしました。
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この町へ来るのは、二年前の夏以来です。これが町のシンボル、ノルマン様式の城の最も完璧な見本の一つと言われる、Rochester Castle ロチェスター城。ただし廃墟で、内部はほとんど空洞になっています。うーむ、快晴の青空を背景にした中世の城は、やはり迫力(…おどろオドロしい暗雲も似合うけど)。
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冬は樹木の葉がない分、城が一層良く見えます。かつ、城に写った木々のシルエットが綺麗。
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城と大聖堂。この町の大聖堂は、大聖堂としては小さめです。また、大聖堂が在るのに、ロチェスターは「市」ではなく「町」の指定になっています。
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ロチェスターは、古くからの港町でもあります。と言っても海ではなく、River Medway メッドウェイ川の河口近くの、大きく蛇行した部分に、まるで突き出た半島のように面しています。
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イギリスの港には、大抵カラフルなヨットがいっぱい。個人所有のヨットだったりします。
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ロチェスター城は、メッドウェイ河畔の高台の上に立っているので、川のすぐ側から見上げると、丘の側面(崖)も合わせて、城壁が凄い高さに見えます。
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ロチェスターと、隣町「Strood ストゥルード」を繋ぐロチェスター橋。ちょっとブダペストの鎖橋に似ています。ロンドンからロチェスターを訪れる場合、鉄道も自動車道も大抵この橋を渡り、そこからいきなり高台に立つお城が目に入ることになるのは中々ドラマティック。
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これが、橋から眺めたロチェスター城。12月直前だったので、城内の敷地にはクリスマス・シーズン用の移動遊園地が設置されていました。何だか本物のお城なのに、まるでテーマ・パークの作り物のよう(笑)。
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更にロチェスターは、市外壁にも囲まれた城塞都市でもありました。市外壁は、未だ部分的に残っています。
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市外壁の突起した部分は、barbican=外堡と呼ばれます。
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勿論、その後High Street 目抜き通りも散策。
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イギリスには珍しく、割とショッピングが楽しい町です。
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結構人気の観光地なので、アンティーク屋が幾つかあります。この店は小規模ですが、二階は食器やアクセサリーや布物等女性的な小物が中々充実。
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ビンテージ屋にしか見えない、実際アンティーク&ビンテージしか売っていないチャリティショップ。値段も、相変わらず一般のビンテージ屋並み。
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その店頭で、ビンテージ・ドレスも売られていましたが、ハンガー・レールが低過ぎて、全てドレスの裾が地面に付いちゃっているよ。
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前回覗いて衝撃を受けた、広い店内に只ひたすらガラクタが山積みだった、迫力のチャリティショップ。ウラン・ガラスの一つも埋もれているかと思いきや…、今回も見事にゴミばかりでした~。
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ここは、多分町では一番の規模で、アンティーク・モール形式。
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建物自体が、これぞイギリスって感じで重厚でした。
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二階は、ビンテージ・ドレス専門フロア。
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中々セレクトの良さげな品揃えです。
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これはインナー? それともナイティなのか。現在の英国人女性からは、大人用とは考えにくい細さです。
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レースの付け襟等、服に比べて買い易いファッション小物も。
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1960年代らしいハイウェストの、色と柄がパンチ有るワンピース。
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やはりハイウェストの、60年代のシンプルなウェディング・ドレス。
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窓に飾られた、レースのアンティークの子供服が、うっとりする愛らしさ。
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夕暮れの大聖堂(の側面)。
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本当に、一日中見事に雲一つない快晴で、こんな日を無駄にせず有意義に過ごせてラッキーでした。冬なので、あっという間に日は暮れてしまいましたが、黄昏時の雰囲気もまた中々のロチェスターです。

 


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by piyoyonyon | 2017-01-26 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

小熊のミーシャのバッジ

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隣町のフリマで、今回も収穫は何もないな…と思ったものの、念の為もう一度見渡したら、既に覗いたはずのプロらしきストールの、壊れたアクセサリー等のガラクタが詰まった箱の中で、このバッジに気付きました。やはり、出来るだけ何度も念入りにチェックするのに、越したことはありませんね。日本人にとっては幻のオリンピック「モスクワ五輪」のマスコット・キャラクター、小熊のミーシャを模っています。値段は50ペンス。この手のアイテムは、旧共産圏で買うと、返って高いと思います。
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縦3cm程度の小さい、軽量金属の安っちい子供騙しなバッジだと思いましたが、家に帰って良く見ると、毛並み等が異様に細かく表現され、更に保護の為に表面がコーティングで覆われているようです。ベルトには、五輪模様(って言うか単なる丸五つ)まで型押しされています。腕がうにょんと変な方向を向いて、にやりと人を小馬鹿にしたように笑っているのは、相変わらずのミーシャです。
  




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by piyoyonyon | 2017-01-25 15:31 | アクセサリー | Comments(0)

デブ猫に捧ぐ絵本「キャットゥンドラ」

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フリマで、表紙が割と可愛い猫の絵だし古そうなので、手にとって中身をパラパラと読んでみたら、独特な話の展開が即効気に入って買った中々の傑作です。発行は1978年で、アメリカで出版されたようです。
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主人公は、「キャットゥンドラ」と呼ばれる太ったメス猫。森の中の打ち捨てられたボロボロの山小屋に、一匹で「隠れて」住んでいます。
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何故なら、森の他の動物達から姿を見られる度に、「やーい、太っちょ!」と罵られて嘲笑われるから。この「Catundra キャットゥンドラ」と言う通称自体が、アメリカでは何か侮辱的な言葉を元にしている造語らしいのですが、イギリス人のP太に聞いても分かりませんでした。もしかしたら、イタリア語で「不吉」や「破滅」を意味する「カッサンドラ(トロイアの王女の名に因む)」から来ているのかも。だとしたら、壮絶なイジメだ…。
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この日も、「デブ~デブ~百貫デブ~♪(レトロ)」のように囃し立てられ、散々からかわれたキャットゥンドラは、すっかり悲しい気持ちになり、忘れる為にも沢山沢山食べました。…って、おい、野良猫のはずなのに、この食べ物は何処から出て来たんじゃい。そもそも、ノラなのに何故そんなに肥満?? しかも、猫が食パンとかケーキとかパフェを食べちょる。その上、涙流しているし! 尻尾はリスみたいだし。この突っ込み所満載の絵には、一発で心を奪われました(笑)。額装して飾りたい程、気に入っています。
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そんな毎日の繰り返しなので、益々大デブとなり、出歩くのもままならなくなったキャットゥンドラ。ストレスで過食となり、一層肥満を招く、抜け出すのが非常に困難な悲しいデブの連鎖です。こんな体では餌も捕れなくなり、空腹で更に惨めな気持ちになりました。
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そんな折、彼女は一匹のモグラを捕まえます。一体どんなノロマなモグラが、これ程太った猫に捕まったのでしょう。って言うか、モグラかこれ?! ネズミにしか見えないんですけど。
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「ね、猫さん、僕を食べるんですか?」「勿論にゃー。惨めな気分だからおまえを食ってやるにゃ。幸せになれるのは食べることだけなのにゃッッ」「…そりゃ全く間違っていますよ、猫さん。貴女が惨めなのは、そんなに食べてばかりで太っているからだ。それよりアナタ、痩せるべきです」と言うモグラの正論に、何故かいきなり納得したキャットゥンドラは、運動とダイエットを熱心に始めます。
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ネズミ、いやモグラも、その間にさっさと逃げたら良いのに、何故かキャットゥンドラに付き合い、彼女の減量に助言したり激励したりします。
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そのダイエットってのが、猫なのに果物と生野菜ばっかりで、更にチーズやバナナはハイカロリーだし、これまた突っ込みたくなります。野菜だけ食べていても痩せないのは、私が保証するさ…。
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とは言え、キャットゥンドラは見る見る減量に成功し、最早誰も彼女を笑わなくなりました。その上、見違える程可愛い猫になりました。おまけにモグラの友達も出来て、めでたしめでたし。最後に、「もし貴方が太っていて痩せたかったら、このお話を思い出して下さい」とのメッセージが。
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作者は、実際身近なデブ猫達を見ていて(そんなにいるのか)、このお話のインスピレーションを得たそうです。更に、世の中の全てのデブ猫に捧ぐと書いてあります。因みに、同じ作者とイラストレーターのコンビで、他にも沢山絵本を出していますが、可愛いのはこの本だけで、他は皆、外国らしくクセが強過ぎて気持ち悪く描かれた動物達が登場します。
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P太に聞かせたら大笑いしていたけど、「これいつの時代の本? 今だったら、太っている人に対する差別だって訴えられるよ」と言いました。いえ、差別って言っても、人ではなく猫ですから! …と思ったら、この本は今でもアメリカで発行され続けていて、実際物議を醸し出しているそうです。アマゾンでの評価なんて、「5」か「1」の両極端だし。やはり、主に太っている人からの批判が多いようです。Reddit(英語版2chのようなもの)でも、この本に関するスレッドが立てられていました。まあ、正直言って、子供には読ませたくない内容ですよね。容姿や身体的に問題のある場合、苛めてもOK、と肯定しているようなものですから。しかも、それを回避するのには、あくまで本にゃんが原因を解決しなきゃ駄目な訳です。ダイエットにしても、特に成長期の子供にとっては、野菜や果物だけ食べていれば良いなんて(勿論お菓子だけよりはマシですが)、現在は完璧に間違った情報です。とは言え、色んな意味で、猫好きな大人には凄く楽しめる絵本です。
 




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by piyoyonyon | 2017-01-24 15:27 | 本・メディア | Comments(0)

イギリスの古墳コールドラム・ロング・バロウ

冬のイギリスでは非常に貴重な、抜群に快晴の週末があり、何処かに出掛けたいと願いました。でも近場の目ぼしい所は既にほとんど回っちゃったし…とウンウン考えて、前日に偶然ネットで見付けたのが、ケントの州都Maidstone メイドストーン近くにある、「Coldrum コールドラム」と言う遺跡でした。ケント州で最も保存状態が良いと言われる新石器時代の巨石文明遺跡で、「long barrow=長墳」と呼ばれる古代の墳丘墓です。こんなに私にピッタリな場所が、実は割と身近にあったなんて!と、結構ワクワクしました。NT(ナショナルトラスト)管理ですが、入場無料の多くはガイドブックに掲載されていない為、今まで知りませんでした。
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最寄の市町村は「Trotisscliffe トロティスクリフ」と言い、ヨロズヤの一軒もないような(でもパブはある)小さな村。中心から、しばらく細く折れ曲がった農道を進みます。3、4台しか止められませんが、一軒の農場の脇に、NTの専用駐車場があります。
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駐車場のある入り口から長墳まで、10分位歩きます。イギリスらしく、遊歩道は完備されています。
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途中、野イバラのヒップなど、赤い実を色々見掛けました。
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5、6分歩いた森の中の遊歩道を抜けると、突然視界が開けます。
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コールドラムは、ノースダウンズ丘陵地帯の丁度麓にあるのです。この丘の尾根には、カンタベリーとウィンチェスターの二つの重要な大聖堂都市を繋ぐ、中世から続く「Pilgrim's Way 巡礼者の道」も通っています。
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コールドラムの魅力は、保存状態の良い遺跡そのものだけでなく、そのドラマティックな立地だと言われています。日本の古墳も、風水に乗っ取り、最高の立地を選び建設したのではと言われていますが、イギリスの古墳も、古代人の研ぎ澄まされた感性で選び抜かれた、大抵風光明媚な眺望の良い場所に建設されたようです。どちらにせよ、死者や死後の世界に対する畏敬の念が感じられます。
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牧草地に出てから少し右に折れると、やっと木々に囲まれた遺跡そのものが見えて来ます。遊歩道より一段高い場所に築かれており、階段か坂道を少し登ります。
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頂上に到着しました。実は子供の頃から、古墳キチ★イだった私。日本の古墳時代と言うと、紀元3世紀から7世紀を指しますが、この長墳は、それより遥かに古い紀元前4000年頃に築かれました。かの有名なストーン・ヘンジよりも、更に1000年程古い時代に築造されたと言われているのだから、胸がときめきます(…ヘンタイ?)。その上、日本の天皇陵等の大規模で歴史上重要な古墳の多くは、宮内庁管轄に指定されており、一般人の入場が厳しく禁止されていますが、ここのは誰でも気軽に近付くことが許されています。
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盛り土は失われ、石室入り口が露出した、言わば石舞台古墳状態です。
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このメイドストーンの近くのRiver Medway メッドウェイ川流域には、「Kit’s Coty House」や「Countless Stones (Little Kit’s Coty House)」と呼ばれる新石器時代の古墳(の残骸)が幾つかありますが、やはりどれも石室が剥き出しの状態です。中世の暗黒時代に、異教の遺物だと言う理由で破壊されたとか。ついでに巨石を、建築物等にちゃっかり再利用したそうです。
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これらの巨石は、sarsen サーセンと呼ばれる砂岩の一種。氷河期の名残りと言われ、欧州最大のストーン・サークル「エイヴベリー」でも使用されている、イギリスでは良く見られる岩石です。普通砂岩は脆いのですが、サーセンは石英の粒を含み、かなり強固です。
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こちらは、かつて古墳の側面を覆っていた石。コールドラムは、「長墳」と言えど他の一般的な長墳に比べ、かなり短い形状な為、長い間ストーン・サークルだと誤解されていました。
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石室入り口は、こんな風に結構急な崖の上に築かれています。
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新石器時代の古墳の入り口は、どれも東を向いているそうです。
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古代遺跡の見学に限って言えば、冬が最適。夏は、定期的に草刈りはされていても、それ以上に植物の成長が早く、部分的に隠れて良く見えなかったり、藪が深くて思い通りに近付けなかったりして不便です。それに、冬の低い日差しのほうが、遺跡の撮影には向いています。
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これが、埋葬当時の想像図なんですが、…崖は何処に? 中世から盗掘が繰り返された為、副葬品の多くは失われていましたが、20世紀初頭の発掘調査で、子供を含む男女22体が埋葬されていたそうです。多分後のDNAの鑑定結果から、同じ一族の2百年以上に渡る埋葬地だったと言われています。遺体は、一定期間他の場所で放置され、白骨状態になってから埋葬されたとか、内臓を取り除き、手足を切断する(スペース有効利用の為??)など、「excarnation」 と言う死体処理方法の一部が取られたと考えられています。
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古墳の脇に立つこの大木には、リボンが沢山結び付けられています。イギリスのスピリチュアル・スポットに多い、「wishing tree 願いの木」と言うもので、ちょっと日本のおみくじの木に似ています。
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その木の根元には、不気味に焼け焦げたギターが。遺跡周辺で焚き火の痕も度々見掛けるイギリスですが(おいおい)、文化財の近くで無断で火を使用するのは止めましょう。
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古墳の巨石の上には、更に藁細工のお供え物(念の為藁人形ではないよ)が置いてありました。どちらにせよ、キリスト教とは無関係の、原始宗教的、自然崇拝的、またはヒッピー的とかペイガン的と言えます。
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ハロウィーンの後だったせいか、何故かカボチャのお供えも。色の近いコマドリと仲良し。
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「Coldrum」と言う地名は、ケルト系のコーンウォール語の「魔法の地」を意味する「Galdrum」から来ていると言われています。名付けられたのは、多分建造よりずっと後の時代だと思いますが、そう呼びたくなるのも頷ける、否応無しに神秘的で特別な場所に感じられるコールドラムです。
  




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by piyoyonyon | 2017-01-23 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウラン・ガラスのネックレス

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今まで幾つかウラン・ガラスのアクセサリーを手に入れましたが、それらは大体、ウラン・ガラスの製造がほぼ終了した1940年代以降のアクセサリーで、単に前時代から余っていたラインストーンを使用しただけ、と言った感じでした。そこで、実際ウラン・ガラスの製造が盛んだったアール・デコ時代以前の、しかも部分的にではなくウラン・ガラスがメインのアクセサリーを、今度は手に入れたいと思っていました(…あくまでフリマで安く)。そしてとうとう出会ったのが、このネックレスです。
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大きさのグラデーションになった主要のガラス・ビーズが、ウラン・ガラス特有の黄色っぽい緑色ではなく、どちらかと言えば青みの強い、エメラルド・グリーンに近い緑色なのですが、間に繋げた無色透明のシード・ビーズを除いては、睨んだ通り全てウラン・ガラスでした。間には菊座も繋げてあり、間違いなくアール・デコ時代のデザインの、多分チェコ製のファイヤー・ポーリッシュ・ビーズだと思います。
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例えウラン・ガラスじゃなかったとしても、ビーズの色合いと透明感が美しい、中々素敵なネックレスです。良く見ると大きいビーズのあちこちにカケがありますが、遠目には気になりません。直に肌に触れない、衣類の上からとかなら、実際使用することも出来ます。
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アール・デコ時代のウラン・ガラスとしては放射線量は高めで、紫外線光でかなり濃く輝きます。
  




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by piyoyonyon | 2017-01-22 15:25 | アクセサリー | Comments(0)


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