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一枚の板チョコ

子供の頃、姉が毎晩寝る前に少しずつ読んでくれた本「チョコレート工場の秘密(映画「夢のチョコレート工場」や「チャーリーとチョコレート工場」の原作)」が、好きだったと言うより印象的でした。挿絵が結構気持ち悪くて汚らしかったし、主人公のチャーリーの家庭の高齢化が既に悲しい程著しく、その頃でさえ、板チョコ一枚を年に一度しか買って貰えない程貧乏と言う設定が、非常に忘れ難かったからです。ましてこの飽食の時代に、一体先進国でどれだけの子供が、板チョコ一枚に感動する様子を想像出来るのでしょうね…。今時板チョコ一枚なんて、バレンタインの義務チョコですら有り得ませんよ。一方、チャーリーと共にチョコレート工場を訪れた、4人の脱落者のようなムカ付く子供達なら、今は履いて捨てる程居て現実的です(笑)。更に、大人になるに連れ、幾ら伝説の美味しさの(イギリス人にとっては)チョコレートとは言え、イギリスが舞台だから、きっとカドバリー並の味で、実際には大して美味しくないだろうと想像するようになりました。その後、ネスレ社製から「ウォンカ・バー」が本当に発売され、しかも販売されたのがイギリス、アメリカ、オーストラリアの、一般的に美食とは言い難い国だけだったので、恐らく他のヨーロッパの国や日本では、想像通りどころか、夢をぶち壊すレベルだったのかも知れません。
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しかし、私にとって今だ「チャーリーのウォンカ社のチョコレート」並に価値があるのが、このフィンランドの老舗菓子メーカー「Fazel ファツェル」の板チョコです。多分本国フィンランドでは、スーパーなんかで気軽に買える商品だと思いますが、ここイギリスでは、ほとんどロンドンのフィンランド教会のバザーでしか手に入らない貴重な存在です。元々物価の高い北欧からの輸入品の上、EU離脱決定後のポンド安の英国では更に値上がり、益々気軽に買えない値段となりました。
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とは言え、今年も義母はクリスマスにプレゼントしてくれるかも…と密かに期待していたところ、しっかりプレゼントの中に混じっていました! しかも、チョコの中に、これまた好きな「マリアンネ」と言うミント・キャンディーの欠片が入った特別バージョンです。因みに、200gある大きなズッシリ重い板チョコです。本来の「マリアンネ」は、カリッとした歯応えの滑らかなミント・キャンディーの中に、チョコレートが詰まっている仕様です。
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イギリス人はチョコとミントが大好きで、ミント・チョコも勿論定番。沢山の種類が売られていますが、イギリスのミント・チョコは甘過ぎて、私には全く美味しくありません。イギリスのレストランで、会計時にチューイング・ガム代わりに渡される「アフ★ーエイト」とか、私には食用不可能。ですが、「マリアンネ」と言うフィンランドのチョコ・ミント・キャンディーは、チョコとミントのバランスがバッチリの程良い甘さと爽快感で、さすがの美味しさです。このマリアンネ入りチョコレート・バーは、とろりとクリーミーで豊かなコクのあるチョコレートを邪魔しない、マリアンネの上品な風味が、最後に舌の上にスッと残ります。貴重な一枚の板チョコを、食後に2ピースずつ(勿論P太にも分けて)、ちびちびと有り難―く頂いています。
  




# by piyoyonyon | 2018-02-13 15:35 | 飲み物・食べ物

フィンランドの肩掛けバッグ

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義母からのクリスマス・プレゼントで、クロスボディ・バッグ、またはポシェットです。義母が毎回出店しているフィンランド教会のクリスマス・バザーで、フィンランド人のお友達から買ってくれた手作り品だそうです。
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フィンランド製の布かどうかは分かりませんが、大胆な柄使いが北欧っぽくて個性的。着こなしの程良いアクセントになる一方で、色味的には渋めでモノトーンに近く、合わせる服の色を選びません。大きさや肩紐の長さが、私に丁度ぴったりなところも気に入っています。
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裏面はこんな柄で、ちょっと印象が違います。内側は、赤いサテン生地。正直言って、日本の手作り品に比べると、造りは少し甘いと言うか大味ですが、強度は十分なようです。
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ブランド名は「MUSTIKKA」となっています。フィンランドで愛されているブルーベリーの一種で、英語名は「Bilberry」です。
 




# by piyoyonyon | 2018-02-12 15:27 | バッグ・靴・帽子

パッチワーク柄プリントの鍋掴み

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夏頃にフリマで見付けた、いかにも70年代らしい小花のパッチワーク柄のプリント生地のキッチン・ミトンです。カナダ製の未使用で、未だパッケージにも入ったままでした。
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そのパッケージと言うのが、こんな感じでして、キッチュ&ポップな鍋掴みと、ジョージアンな女性を描いたイラストの、全くそぐわない所が面白いと思いました。
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素材はコットン100%。オレンジ+緑+黄色+茶色のプリントで、色合いからしてとても70’sです。しかし、端のバイアス・テープはきちんと処理されておらず、カナダ製とは言え、一体現在の中国製とどう違うの?と言った造り…。
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鍋を掴む両端の部分も、中に薄いスポンジが入っているだけで、耐熱性はまるでなく、鍋掴みとしてはまるで役立たずのようです。まあ元から使うつもりはなく、昔のプリント生地として眺めるだけで、十分楽しいと思っています。
  




# by piyoyonyon | 2018-02-11 15:26 | ファブリック

クリア・ラインストーンの花型ネックレス

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無色透明のラインストーンを花状に繋げた、今時の普段の格好に使い易そうだし、フォーマルにも十分活躍しそうなビンテージ・ネックレスです。
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ラインストーンの輝きは綺麗ですが、良く見ると少し黄ばんだ物と、そうじゃない物の二種類が使用されています。ラインストーンの製造年が違ったのか、それとも材質自体の違いでしょうか??
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それにしても、昔のネックレスって本当に短い上に、アジャスターの付いていない場合が多く、自分は首だけは細めで良かったよと思います(ついでに短い首だけどな)。今のほとんどのイギリス女性にとっては、着用不可能の短さだし、わざわざアジャスターを自分で取り付けてまで、使用する発想はないと思います。
 



# by piyoyonyon | 2018-02-10 15:25 | アクセサリー

あの子は苺チョコ

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2月の主な行事と言えば、節分とバレンタインですね。リカちゃんをモデルに、バレンタイン向けの、苺チョコレートのような甘い雰囲気の服を作ってみようと思いました。
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作り始める前に、一応「バレンタイン」「ドレス」で検索しましたが、ヒットしたのは主にドール用でした。特に、リカちゃんのお城で毎年発売されるあの服。人間用でバレンタイン向けと言うと、単に勝負服や彼氏好みの服を着れば良い訳で、わざわざバレンタインのみをテーマにした服、と言うのは少ないようです。ついでに「苺チョコ」「ドレス」で検索すると、圧倒的にロリィタ・ファッションが出て来ました。ロリ服の甘ったるさが、スウィーツのイメージと必然的に重なるようです。苺チョコと並んで、ミント・チョコ風のドレスも人気のようです。
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しかし、ロリ服は作るのが面倒臭いし、どうせなら他と余り被らない服にしたいと思いました。今回はこのピンク髪ツーテールのリカちゃんを、初めからモデルと決めていたので、目指したのは単純に子供らしい服です。身頃の切り替えをジャスト・ウェストではなく、ハイ・ウェストかロー・ウェストと考えて、ロー・ウェストを採用。
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身頃のチョコレート色地の水玉柄布は、フリマで買ったコットン(一応ビンテージ?)。模様のプリントが凄いイビツなんですけど、イギリス製なのかな…。スカートの苺柄布は、バーミンガムのマーケットで買った、イギリスでは毎度お馴染みの素材ポリ・コットン。地色は、薄―いピンクになっています。現行品なのに、既にこのレトロ具合。可愛い苺柄プリントの生地は、日本では沢山出ているでしょうから、このイギリスの不便さなんて想像出来ないと思います。
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結果、狙った通りと言えばその通りで、凄~く子供っぽい服になりました。柄on 柄on柄で、安っぽさも全開(笑)。決して高級苺チョコ・トリュフではなく、チロル・チョコかアポロ・チョコみたいな、駄菓子系苺風味チョコってとこでしょうか。何だか、リカちゃんの廉価版アウトフィット(しかもお得価格シリーズの)に実際ありそうな服です。
 




# by piyoyonyon | 2018-02-09 15:26 | おもちゃ・人形


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

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