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可愛い校門

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ブライトン近くの村の小学校の鉄製の門に、思わず目が留まりました。子供達のズラリと手を繋いだシルエットが装飾されており、可愛いかったからです。
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合わせてあるベルのモチーフや書体、ポップな塗装の色も可愛いと思います。レンガ造りの校舎とも、似合っいます。でもP太にそう言ったら、子供の造形が、デフォルメし過ぎで気持ち悪いって…(汗)。この他にもイギリスの小学校舎には、巨大色鉛筆型のフェンスなど、子供が喜ぶ工夫を凝らした装飾が多いようです。
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by piyoyonyon | 2015-08-29 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

海辺のリゾート、イーストボーン

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ペヴェンシー城を去った後、P太に頼んで、一度訪れてみたかった、近くの「Eastbourne イーストボーン」の町に立ち寄って貰うことにしました。ここは、ブライトンと並ぶ、イギリス南東部を代表する海辺のリゾートと言われています。それなのに、今まで一度も来た事がありませんでした(ルイスの祭りを見に行く為、駐車だけしたことはある)。何故かと言えば、P太が「老人が死にに行く町」と呼んで、馬鹿にして嫌っているからです。イギリスの御年寄りは、定年後海辺に住むことを望む人が多いらしく、この町は特に人気だそうです。実際町には、年金者用のアパートメントが沢山設けられているとか。
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まず海岸沿いには、イギリスの海辺の町らしく、ジョージ時代やヴィクトリア様式の立派な建物がズラリと並んでいます。多くは、マリーン・ビュウのホテルになっている模様。
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そして、これもイギリスの海辺のリゾートの象徴、「Pier ピア(桟橋)」があります。ヴィクトリア時代に立てられた優雅な建物が多いのですが、内部は大抵単なるゲーム・センターかソソられない飲食店になっており、特に面白いものではありません。しかも、海辺のゲーセンと言う事で、ガラの悪い連中が集まり易いせいか、火事で燃やされるニュースを度々耳にします。このイーストボーンのピアも、昨年放火されました。
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その側では、巨大スクリーンで音楽フェスが行われていました。グラストンベリーの様子を放送していたようです。
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この無骨な塊は…、かつての軍事要塞で、現在博物館になっています。大陸に近い南東部の海岸線には、チューダー時代、ナポレオン戦争時代、世界大戦中の、こんな軍事建造物が今だあちこち残ったままです。
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町の発展に尽力を注いだ貴族の領主、後の7代目デヴォンシャー公ウィリアム・キャヴェンディッシュの像だそうです。P太は、「オビ・ワン」だと言い張って、聞き入れませんでしたが…(勝手にしてくれ)。公爵様のお陰かどうか、ビーチ沿いは、概ね花壇も良く手入れされ、綺麗に整備されているようです。
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町の中心部へも行ってみました。カール・マルクスやドビュッシー等多くの著名人お気に入りの、古くからのリゾート地だし、国際観光都市だし、優雅な雰囲気なのかなと少し期待していたのですが…、
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優雅なのは、駅舎だけのようです。後は、イギリス中何処でも同じチェーン店ばかりで、道行く人もどうも概ね品がなく、「なんか…、私達の町よりクラップ・タウンだね!」と、P太と意見が一致しました。
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それと、ここのカモメは一際凶暴です! イギリスのカモメは、良くチップス(揚げ芋)を狙いますが、ここのは通行人のアイスクリームを奪っていました。
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歩行者天国のショッピング・モール前にいきなり立っている、「ポートランド石」の石像(って言うか石のまんま)。良く見ると、貝の化石がびっしりです。ドーセット州の島で採掘される、建造物用としては高級な石材ですが、この街には相応しい、美しいとは言い難いオブジェです。
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しかし、ちょっと中心から外れると、雰囲気良さげな古本屋が残っていたりします。
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こんなコレクタブルズ屋さんがありました。主に切手やコインを扱っているようですが、中にはこんな木製人形もあり、むっ、これは私も買ったことがある、スペインの人形じゃないか。閉店時間じゃなかったら、じっくり覗いてみたかったお店でした。
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お年寄りの町だけあってか、多くのチャリティショップで、ビンテージ・ドレス(単なる古着ではなく)がやたら充実していると思いました。町の中心部は全く期待出来ませんが、ビーチは雰囲気が良いし、それと中心部の間の所々には、アンティーク・モール等もあるようなので、それなりに楽しめるかも知れません。
 
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by piyoyonyon | 2015-08-08 15:18 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

征服王上陸の地、ペヴェンシー城

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快晴の週末があったので、久々にイングリッシュ・ヘイリテイジ(EH)の遺跡に行くことにしました。しかし、申し込んで半年以上経つのに、未だ本会員証が届かないないんですよ…。仮の会員証の期限すら切れ、既に発行二回目の仮証です。しかも、最初に向かったこの↑「Michelham Priory ミッチェルハム修道院」は、いつの間にかEHの管轄ではなくなっていました。昨年までは、EHの会員なら半額の割引があったようですが、それすら消えていました。結局、会員証が利かない場合、入場料金が凄く高いので、入り口だけ見学して見送り。それもこれも、本会員証と共にガイドブックが届かず、確認出来なかったせいです。きっとEHがいい加減なので、修道院側が愛想を尽かしたのに違いない!と思いました。
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気を取り直して、次の目的地「Pevensey Castle ペヴェンシー城」に向かいました。ここは、Eastbourne イーストボーンの西の小さな村にあります。
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このチューダー時代の建物には、少年王エドワード6世が滞在したことがあるそうです。以前はアンティーク・ショップだったことがあるようで、看板が残っていますが、今は売りに出されていました。
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村のハイストリートは、そのまま真っ直ぐ城門に続いています。城壁フェチなので萌えます。
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外城壁の中は、こんな広々とした草地になっています。かつて城の使用人や、村民の居住区だったと思われる場所です。この中は入場無料で、地元民が気軽に散歩に訪れています。私達も、ここだけなら以前も訪れたことがありました。
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外城壁の所々突起した部分は、見張り塔だったようです。
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大方崩れ落ちて、僅かしか残っていないように見える外城壁ですが、城壁内自体が一段高い場所に築かれている為、壁外から比べると結構な高さです。
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この場所は、ノルマンの城が築かれる以前は、「Anderitum」と言うローマ植民地の要塞でした。ノルマン時代の城壁の下に、ローマ時代の壁が残っています。ローマ時代のほうが造りがしっかりしているように見え、土木工事を始め色々な技術が、やっぱり中世には退化したんだなーと実感しました。
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外城壁の中に、更に堀に囲まれた内城壁があります。日本の城で言えば、本丸と呼ばれる部分です。
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廃墟ですが、このベヴェンシー城、ノルマンディー公ギョーム(イングランド王ウィリアム一世)が、イングランド征服の際に上陸に成功し、ヘイスティングスの戦いの足掛かりとしたことで知られ、イギリス史上、結構重要な場所とされています。
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遺跡は、まず航空写真で上空から確認するのが、一番把握し易いですね。
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堀は、かつては海に直結していたものと思われますが、今は単なる窪地で、雨が降れば水が溜まって一応堀となるけれど、そうでなければ湿地帯か空堀…と言った状態です。
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いよいよ、内城壁内に入ります。ここからは有料。昔は、跳ね橋が架かっていたものと思われます。
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城内は、こんな風になっています。城門、砦、北塔、南塔、東塔…の一部が残るのみです。北塔の内部は、現在資料室になっています。
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すっかり鳩の巣となっている、見事な廃墟っぷりの城門の内側。
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城門の階段を下ると、地下牢跡を見ることが出来ます。「洪水注意」の張り紙があるのにも関わらず、床に足を踏み入れてビシャッとやってしましました。2~3cm程度かと思ったら、10cm位浸水していたのです。この他にも、地下の幾つかが、洪水の為立ち入り禁止になっていました。
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大抵こういう昔の井戸は、半分以上埋め立てられていますが、ここのは深いままでした。
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南塔の地下に詰まっていた、砲弾ではなく砲丸の山。火薬のない時代、武器として飛ばした石の玉です。
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これが、「keep 」と呼ばれる中心となる陣地、または城主一家の居城だった部分。日本の城で言うと天守閣かな。当時の部屋らしきものは、一切残っていません。
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現在は海岸線から1km程内陸にありますが、当時は海に隣接し、この砦のすぐ脇が船着場だったそうです。
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北塔を登ります。
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と言っても、塔の上部は崩れ落ちているので、大した高さはありませんが、少なくともここからは、遺跡の全体を眺めるのには最適です。右の礎石部分は礼拝堂跡。彼方に海も見えます。
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北塔の上階。窓は弓を射る為のものなので、最小限に開けられています。
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これは何かと言うと、鳩の雛です。城の窓部分には、鳩が入り込まないように、内側からも外側からも鉄格子や網が張ってあるのにも関わらず、何処か隙間から鳩が入り込み、返って狐も猫も入れない安全な場所なので、伸び伸びと子育てしている訳です。雛のほうも、網が人間を遮っているのを知っているから、近寄っても逃げません。鳩はこんなに身近な鳥なのに、意外にも雛を見るのは初めて。P太は、「ぶっさいくな雛だなあ」と言っていましたが。
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エリザベス一世時代に鋳造された、「ペヴェンシー・ガン」と名付けられた大砲。
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城としては荒廃が進み、建築物は余り残っておらず、当時の地形からも様変わりしていますが、ローマ時代にも要塞であり、第二次世界大戦中も、ドイツ軍の侵攻に備える軍事基地として使用され、立地的に興味深いと思いました。ローマの遺跡を中世に再利用するのは、ヨーロッパでは良くあることですが、近代の戦争にも利用するのは、イギリス南東部ならではかも知れません。太古から軍事的に重要な場所が、飛行機の飛ぶ時代になっても重要だった訳です。ここは、主にアメリカ軍とカナダ軍が使用したそうですが、彼らにとっては、中世の城が軍事基地だなんて、さぞ驚きだったことでしょうね。
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by piyoyonyon | 2015-08-06 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

藤の季節のナイマンズ

P太は、休日でも平日と変わらない時間に起床しますが、休日はずうっとパジャマのままで、経済雑誌を読んだりSNSに夢中になってダラダラ過ごします。休日位良いだろってことでしょうけど、出掛ける予定の前もこれだと困ります。その上(大して重要なことでもないのに)、途中で止められない性分だし。その週末は、午前中に食料の買出しを済ませるはずだったのに(店が空いているから)、お昼までパジャマ姿でした。「パジャマ男にはお昼御飯は上げないよっ」と言って、ようやく着替えさせました。昼食後買い物に出ると、その後一日家で過ごすのには勿体無い、抜群に良いお天気。さっさと買い物を済ませて、ナショナルトラスト(NT)の「Nymans Garden ナイマンズ庭園」に出掛けることにしました。
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少なくとも、こんな充実した庭園が、うちから割と近いところにあり、更にNTの会員なので、思い立ったら午後からでもサクッとすぐ行けるのは有難いことです。
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まず目に入って来るのは、宿根層のボーダー花壇。この時期は、アリウムやジュームが咲いていました。
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このティアレア、日陰に強く、尚且つ良く映えるので、うちにも欲しいと思っています。しかし近所のナーサリーで買うと、NTの売店の半額。
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バラ園は、この時は未だ早過ぎる状態でした。多分、丁度今が見頃じゃないかな?
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咲いているのは、ハマナス系のルゴサ・ローズのみ。けれど、香りはかなり強く匂っています。
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それと、コンパニオン・プランツのネペタとジェラニウム(風露草)。
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この一際香りの強い八重のルゴサ・ローズは、実はイングリッシュ・ローズの「ワイルド・エドリック」でした。一度買おうと思ったことがありますが、実物を見て、余りに幹がトゲトゲなので止めたんだ…。
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ここの庭園でも、巨大なシャクナゲやツツジが見事です。
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今まで、チョーク質のアルカリ性土壌の多いイギリス南東部で、酸性土壌を好むシャクナゲやツツジが、どうしてこんなに元気良く育つのだろう?と疑問に思っていましたが、weald(森林丘陵地帯)の土は概ね弱酸性の粘土質の為、それらの発育に向いているそうです。
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プラスティックのような質感に見える、シャクナゲの一種。
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イギリスのシャクナゲが巨大なら、クチナシの木や花弁も巨大。香りは、日本で一般的な種類ほど強くありません。
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オーニソガラム? カマッシア? 花色や、すっくとした姿が絵になっていました。
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そして、ナイマンズの最大見所の一つが藤の季節。何せ英語版ウィキの「藤」の項目を引くと、ここの写真が出て来る位です。見事な藤棚ですが、周囲が草ぼーぼーなせいか、余り注目されていません。藤棚は、日本が本場みたい。
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西洋では、藤が建物の壁面を覆うのは珍しくない光景ですが、花に近付いて見ると、やっぱり何だか和風だな…と思ってしまいます。
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廃墟のお屋敷の壁に這う藤も、丁度見頃でした。
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このお屋敷前のノット・ガーデンも、ツゲが育って「らしく」なって来ました。
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屋敷前の円形庭園は、この時期の植え込みはチューリップとウォール・フラワー(エリシマム)。随分、開花の遅いチューリップがあるもんですね。
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クリケット場(?)脇の長~い藤棚は、日当たりがイマイチで開花が遅れていました。このクリケット場の四隅に、どう見ても場違いな日本の石灯籠があるのですが、…気にしないでおこう(笑)。
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この脇で、ミツバチの大群を目撃。丁度引越し中だったようです。
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アセビ、シャクナゲ、椿の大木。皆、大抵日本から導入されたもので、酸性土壌好きです。
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今まで余り入ったことのなかったロック・ガーデンも、この時期は色んな花に溢れて、見応えがありました。工事中や作業中とかで、立ち入り禁止のことが多かったのです。
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ミヤマホタルカズラの群生。鮮やかな青に目を奪われウットリ。
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空色のネモフィラが一般的ですが、こんな色のもあります。品種名は「ブラック・ペニー」。
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オキナグサ(の花後)が、陽に透けて綺麗。
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ほんの数時間でも、こういう場所を歩くと、一層季節を実感しますね。今年のバラは大変期待出来そうなので、近々また来ようと思います。
  
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by piyoyonyon | 2015-06-14 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

天下分け目の決戦の地!その名もバトル修道院

今年の誕生日には、義母から大変嬉しいプレゼントを貰いました。それは、イングリッシュ・ヘリテイジの年間ペアチケットです。つまりこれがあると、イングリッシュ・ヘリテイジ管理の場所を、夫婦で一年間訪問し放題と言う訳です。イングリッシュ・ヘリテイジで最も人気が高いのは、「ストーンヘンジ」「バトル修道院」「ハドリアヌス帝の城壁」「ティンタジェル城」だそうです。その中で未だ唯一行っていない、前から興味深々だった「Battle Abbey バトル修道院」に、またしても非常に寒い日でしたが、まずは行くことにしました。
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バトルの町自体には何度か来たことがあるのですが、修道院は入場料が高く、今まで見学したことがありませんでした。ここは、1066年に、サクソン王ハロルド二世と、フランスのノルマンディー公ギョームに寄る、英国史を大きく変えた「ヘイスティングスの戦い」が行われた場所です。何故ヘイスティングスからかなり離れているのに、「ヘイスティングスの戦い」と呼ばれるのか?と不思議に思っていましたが、当時この地には町自体どころか村すら存在しなければ、当然名前もなかったからのようです。
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戦いはギョームが勝利し、イングランド王ウィリアム一世として即位したのは、言うまでもありません。サクソン人からノルマン人支配になった訳だから、日本の「源平合戦」や「関が原の戦い」「明治維新」どころの騒ぎではないと想像していましたが、ローマやヴァイキングと他民族支配に慣れていた一般庶民は、せいぜい「また殿様が替わった」位にしか思っていなかったのだと後から聞きました(…今や確かめる術はないが)。
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その後、信仰心の厚いウィリアム征服王に寄って、この地に修道院が創建されました。実際には、当時の教皇から、戦で大量殺人を犯した罪を懺悔する為に、修道院を建てるよう命令されたそうです。戦いに因んで「Battle バトル」と名付けられ、門前町もそれなりに発展して行きました。
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しかしウィリアムの子孫のヘンリー8世に寄って、16世紀に修道院は解散され、更に売りに出されました。すなわちここは修道院の廃墟。元々プレハブのようなヤワな造りが多かったようで、その後大部分が崩壊し、ほぼ完璧に残っているのは、この門位しかありません。因みに、追い出され職を失った修道僧が可哀相…と思っていましたが、ここの僧侶の多くは、年金をたんまり貰って悠々自適に過ごしたようです。
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買い取った貴族の館であったであろう一番大きな建物は、今は学校になっており一般の立ち入り禁止。この日は、結婚式が行われていました。つまり順路は、大体この学校の周囲をぐるりと回るコースです。
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唯一修道院当時の面影を色濃く残す門だけでも、お城のような規模と外観です。内部は暖炉等が修理・復元され、現在資料室になっています。
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あちこち狭くて急な階段を通って、秘密小部屋のような場所へ行くことが出来ます。塔の上部を、中から見上げるとこんな感じ。所々草が生えていて、吹き曝しなんですね。
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圧巻なのが壁の厚さ。1m位あるかな。
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この地上が覗ける深い穴は何かと言うと、…昔の超ぼっとんトイレです! 中世の城なんかにも、この手のトイレがあり、まあ風通しが抜群だな…とは思います。
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次に、順路に沿って、カフェも併設されているビジターズ・センターを訪れます。ヘイスティングスの戦いを再現して説明するビデオが上映され、所々「バイユー・タベストリー(ウィリアムの妻マティルダ王妃が戦いの様子の記録を刺繍して残したもの)」の図案をアニメーション化して、中々凝った見応えのある映像でした。
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その後、少し木立の中を歩くと、立派な外壁と塔の残る場所に出ます。壁と言っても部分的には一枚壁ではなく、かなり厚みがあり、内部は倉庫として使われたこともある程奥行きがあります。
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ここから見える草原が、実際に戦が行われた場所です。イギリスでも、戦場と言うと平坦な開けた場所が普通ですが、ここは「丘」で相当高低差があります。実際所々かなり傾斜が急で、戦は難航したそうです。
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戦闘(1066年10月14日)は、約6000人の兵力のノルマン側が騎馬中心だったのに対し、7000人の兵力のサクソン側はほぼ歩兵のみで、ブリテン島と大陸では文化が大きく異なっていました。最初はサクソン有利でしたが、遁走すると見せ掛けて、追うサクソン陣営が崩れた隙を攻めて、ノルマンが勝利。ハロルド王は戦死しました。サクソン軍は、約400km北のスタンフォード・ブリッジで、ノルウェー軍と対決した(同年9月25日)直後だったのだから、兵の数では多くとも、疲労し切っていただろうと想像できます。
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廃墟となっている、回廊の一部。回廊と言ってもここもかなり幅が広く、二階は修道僧の寮だったそうです。
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親子連れが集まっているのは、修道士に扮したスタッフが、子供相手にゲームを行っているから。全体的に子供の訪問者が多く、「やはり英国史上重要な場所だから、親は一度は我が子に見せたいと思うんだね」とP太に言ったら、「そんな知的で教育的な思惑はない。単に子供が騎士ごっこしたいだけだ」とバッサリ。
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回廊脇のチャプター・ハウス跡に、ハロルド王が討ち死にした場所の記念碑が埋め込まれています。しかし地元民の話に寄ると、実際死亡した場所は、現在消防署前のロータリーになっている部分だそうです。
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かつての修道院教会が立っていた場所の窪地は、「crypt」とと呼ばれる地下礼拝所の跡。大聖堂クラスの、かなり大きな教会だったようです。
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修道院が解散された後は、長年貴族のカントリー・ハウスとして使用されたので、その間敷地内には氷室(大変地下深い)や茅葺屋根のバター&チーズ製造所、ウォルド・ガーデン等が建設されました。19世紀の持ち主クレーヴランド公爵夫妻が大の園芸愛好家で、広いウォルドガーデンは、かつてはリンゴや洋ナシ、桑の木などで賑わっていたそうです。今はリンゴの木数本のみの、淋しい状態。
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クレーヴランド公爵夫人に寄って作られた、椿の小径。外壁の上は歩けるようになっていて、中々の眺め。
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おやっ、中世の修道士が歩いています。多分、さっきのゲームのスタッフですね。かなり人気の観光地で人が多く、戦や修道院当時の様子を思い浮かべるのには難しかったものの、資料は充実していて、改めて色々勉強にはなりました。やはりイギリス人なら、一度は訪れるべきであろうと思われる場所です。
  
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by piyoyonyon | 2015-05-23 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウォルド・ガーデンのナーサリー

シェフィールド・パーク・ガーデンの隣に、「壁に囲まれたブドウ畑兼ナーサリー」と言う看板があり、寄って見ることにしました。
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主要道路から細い農道をしばらく奥に車で進むと、こんな入り口がありました。「nursery ナーサリー」とは、この場合は「植樹園」や「種苗所」のことで、植物直売店のことを差します(「保育園」や「養成所」と言う意味もありますが)。イギリス中の都市郊外や農村部にあり、自家で植物を育てて直接販売している為、町の花屋やガーデン・センターより安く植物が買えます。でもここのは、壁で囲まれ(=walled)、ブドウ畑(=vine yard)も兼ねているのが独特で面白いと思いました。
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門の中に入ると、鬱蒼としてゴチャッとした店で、一般的なナーサリーとは全く異なり、期待通り面白そう。
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所々、こんなガーデン・アクセサリー(売り物らしい)が置かれています。
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普通ガーデン・アクセサリーだらけの庭はダサダサに見えますが(特にノームが混じると一発で駄目)、ここのは年月がそれなりに立っているせいか、不思議と上手く馴染んでセンス良く見えます。
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植物苗は、確かに一般より安め。でも苗に寄っては、雑草が豪快に伸び放題で、これでは雑草を買うようなワイルドっぷりです。
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カラフルで花がいっぱいのbedding flowers(パンジーやインパチェンスのような主に一年草)は取り扱っておらず、宿根草や庭木、バラ苗、果樹がほとんどで、その点も普通の植物店とは違って見えるのかも。
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更に奥に進むと、なるほどwalled garden ウォルド・ガーデンになっています。とは言え、かなり細長くて広大です。そしてここが、ブドウ畑のようです。これだけのレンガの塀を築くのは相当の財力が必要なことで、もしかしたら、元々はシェフィールド・パークのお屋敷に付属する庭だったのかも知れません。
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黒いデカイわんこがやって来て、通り過ぎる拍子に足にしゅりしゅりして行きました。
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この建物の中で、世界中のワインが販売されています。勿論、この農園で収穫されたブドウのワインも混じっています。イギリス産のワインは、まず他国に輸出されることはなく、国内ですら何処でも手に入る訳ではないので貴重です。大抵ブレンドされずに農家単位で瓶詰めされるから、中々の美味しさです。
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うちの裏庭は、狭くて日当たりも今一で、ほとんどウォルド・ガーデンのようなものだから、広々として完璧に整備された庭園よりも、こんなある程度野放しで、ゴッチャリ雑多な場所のほうが、庭造りのインスピレーションが沸きます。結局その日は何も買いませんでしたが、また訪れたくなるナーサリーでした。
 
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by piyoyonyon | 2015-05-17 15:35 | ガーデニング・植物 | Comments(0)

シェフィールド・パークにブルーベル花見

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日本がゴールデン・ウィークだった時、イギリスにも連休がありました。丁度ブルーベルの開花時期だったので、花見に出掛けることにしました。選んだのは、ナショナルトラスト(NT)の「Sheffield Park Garden シェフィールド・パーク・ガーデン」。この公園に来るのは7年ぶり位で二回目ですが、明らかに以前より訪問者が増えていると感じました。新たに、予備の駐車場まで設置されています。
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園内に入ってみて、かなり大きな公園なのに、うわっ、ほんとに混んでいる!と実感しました。近くのブルーベル鉄道の一番の人気シーズンだったせいかも知れませんし、恐らくウェイクハースト・プレイスがNT会員からも駐車料金を徴収するようになって以来、その客が大量に流れ来ているのも、理由の一つだと思います。
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敷地自体は広大ですが、何せ湖が四つも占めている為、実際に歩ける面積は結構限られているからかも知れません。割と開け地が少なく、遊歩道も狭めで人が集中しているようです。
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水辺は何処でも子供に人気なので、この公園は、特に親子連れ率が高いと感じました。それと、こういう場所にしては割と珍しく、有色人種の来園者を多く見掛けました。
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元々は、このネオ・ゴシック様式のお屋敷に付属する庭だったようです。庭のみがNTに託され、屋敷は今でも個人所有です。何故イースト・サセックス州にあるのに、中部の都市名「シェフィールド」と呼ばれるかと言えば、館の代々の所有者の中に、貴族のシェフィールド伯が含まれていたからだそうです。
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豪邸の庭とは言え、「庭園」と言うよりは、森林公園と言った感じで、湖を中心にひたすら沢山の種類の樹木が植えてあり、いかにもイングリッシュ・ガーデンらしい花々に溢れた花壇が楽しめる訳ではありません。なので、シシングハースト城庭園のように、外国から観光バスで訪問者が押し寄せることはないはずです。しかしこの季節、園内に植えられている膨大な数のツツジやシャクナゲが丁度見頃でした。
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実物はもっと青み掛かっている美しいツツジ。(葉はシャクナゲっぽいですね)
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イギリスで良く見掛ける、欧米原産のニオイツツジ。百合のような優雅な香りが、一面に漂っています。
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これも、黄色が鮮やかなニオイツツジ。
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イギリスのシャクナゲの多くは、大木で迫力!
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そんなシャクナゲの大木の内部は、こんな風になっています。子供の遊び場には最適そうです。
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まるで襲い掛かって来そうで、日が暮れてからは見たくない枝っぷりです。
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ツツジやシャクナゲ、椿は、酸性土壌を好む植物です。原産国(の一つ)の日本が、火山性で酸性土壌が多いからです。一方イギリス南東部の土壌は、概ね石灰を多く含むアルカリ性。一体どうやってこれらの植物が、ここでこんなに元気で育っているのかと、いつも不思議です。
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シャクナゲの木もデカければ、花弁が巨大なものも沢山あります。
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更に、シャクナゲにも芳香のある種類があるようです。「一体何処から良い香りがするの?」と道行く人も、不思議がって探していました。
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咲き始めは花弁の全体が濃いピンクなのに、開き切ると縁だけほんのりピンク色になる品種。
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椿は終わり掛けですが、種類に寄ってはバラのように華やかで見事。
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これは、花弁が尖り気味で、実際には少し茶色掛かった赤の、珍しい花色の椿でした。
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肝心のブルーベルは?と言うと、この公園の一番奥が、最もブルーベル集中率が高いようでした。
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イギリスの何処ででも自生している、ヒアシンスの仲間の植物ですが、森の地面に群生して、青いカーペット状になっている場所は人気があります。
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もっと夏が近付くと、湖は睡蓮で覆われるようです。
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この公園での、この季節の見所の一つ、「Hinomayo」と言う品種名の日本のツツジです。
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欧米原産のツツジ(レンゲツツジやニオイツツジ等)が落葉なのに対し、日本のツツジは常緑です。
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確かに素晴らしい群生ですが、日本のツツジと言われても、一体「Hinomayo」がどう言う漢字で書かれ、どう言う意味なのか分かりません。何でも、1910年に皇居から持ち込まれた(ホントか?)古い交配種らしいのですが、今は王立植物協会からAGM(ガーデン・メリット賞)を与えられています。それは、イギリスでかなりメジャーな品種だと言うこと。
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入園者が増えたせいか、植物が歳をとったのか、多くの人に踏まれると根が傷むと言う事で、入場禁止の囲いがされている場所も増えていました。
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正直言って、その日出掛けたフリーマーケットに割と近いと言う安直な理由で、ここを花見の場所として選びましたが、ブルーベルの密度はイマイチでした。何より、広大な公園にリラックスに来たはずなのに、余りに人が多くて騒がしく、何だか余り落ち着けなかったなあ…。ちょっとこの季節、ここを訪れるのはもういいや、と思いました。ツツジとシャクナゲと新緑は、十分楽しめましたけどね。
  
2015、私のゴールデンウィーク!
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by piyoyonyon | 2015-05-15 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

春のウェイクハースト・プレイス

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絶好のお出掛け日和の週末があり、丁度モクレンの季節だったので、王立植物園キューガーデンの別園である「Wakehurst Place ウェイクハースト・プレイス」に 義両親と行って来ました。ここは我が家から近く、ナショナルトラスト(NT)の会員なら入場無料なので、今までも度々訪れ、自分の庭の延長のような感覚でいました。ところが、元々敷地自体はNT所有であるのにも関わらず、昨年四月から王立園芸協会(RHS)員、キューガーデン&ウェイハースト友の会員以外は、とんでもなく高い駐車場を払わなくてはならなくなった為、すっかり縁遠くなっていました。ただし、こうしてRHS会員の義両親となら、訪問出来る訳です。
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お屋敷では、地元画家の個展が開かれていました。手頃な値段のプリント、ティータオル、絵葉書等も販売され、義母は、この夏フィンランドへ帰国する際の良いお土産になると喜んでいました。
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個展に伴い、普段は閉まって入れない部屋も公開されていました。この大食堂らしきホールの暖炉の脇には、中々迫力の等身大に近い修道僧の木像が。元修道院でもないのに、何故坊さん?
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一見豪華そうな壁の木彫でも、実はかなりプリミティブで、笑っちゃうと言うか不気味と言うか。この人魚なんて、体型が男のようです。
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この立派な大理石の暖炉も、やっぱり良く見ると彫刻の造形が稚拙。
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不思議な形の、ハープシコードみたいな鍵盤楽器。
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続いて、お気に入りのウォルド・ガーデンに行きました。
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咲いているのは、未だチューリップとエリシマム程度ですが、紫色系でシックにまとめています。
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そして、この庭園のアイコン的な鉛製のプランター(写真下)や、中央の石製プランターにのみ、赤いチューリップをポイント的に植えて、心憎い演出。
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この赤いチューリップにしても、葉に模様が入っている種類で凝っています。
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雉の多いウェイクハーストですが、自ら餌を求めて人間に近寄って来る、「奈良公園の鹿」状態の大胆な雉には、初めて会いました。
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続いて、小川の流れる谷へ行きます。
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どの庭園&公園でも、水辺は子供達に人気。このウェイクハーストには、広大な敷地内に大きな池が二つ、小川、湿地などがあります。
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石橋の袂に、水芭蕉が咲いていました。イギリスでも割と珍しい植物ですが、英語では「skunk cabbage スカンクのキャベツ」なんて風情のない名前(でも愛嬌はある)で呼ばれています。
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スカンク・キャベツは、こちらの黄色い少し大きな種類が主流です。
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芽吹いたばかりの、力強さがみなぎるシダ類。
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「日本の菖蒲園」の見頃は、2ヶ月位先かと思われましたが、この時はツツジが見事でした。日本でもツツジ園と言うと、傾斜を利用することが多いですね。
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モミジは紅葉だけでなく、若葉も美しいと思います。もの種類は、茎や葉脈のみ赤です。
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駐車場を有料にして以来丁度1年経った訳ですが、以前はこんな快晴の週末なら、予備の駐車場すら空きを探すのが大変な程の人気だったのに、メインの駐車場さえ空きが目立ち、確実に訪問者が減っていました。かつては充実していたショップも、随分ショボくなていました。元々利用者の80%がNT会員だったらしいので、当然の結果だとは思います。「今まで無料だった駐車場が、一日10ポンドだなんて馬鹿げている!」と、カンカンに怒る客も目にします。元々入り口のショップ&カフェだけは、入場料を払わずとも利用出来、一応最初の30分間のみ駐車無料なんですが、これを1時間に伸ばさない限り、カフェを利用したい客さえ来ないと思います。政府からの補助金が減って、キュー自体が財政難の為の苦肉の策とのことですが、イギリスが世界に誇る「王立」植物園なんだから、女王が城や船の一つ二つを売ってでも守るべきだと思います。
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by piyoyonyon | 2015-05-08 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ふこふこ三昧の店

サウスダウンズの隠れた太古の集落サドルズコムを訪問した後は、ディッチリング等のサウスダンズ麓の村々を幾つか訪れました。その中の一つに、結構魅力的なアンティーク・モールが一軒、またチャリティショップが数軒集まった村があり、立ち寄ってみることにしました。更に、この村にはちょっと風変わりなペットショップが一軒あって、確か仔猫を見ることが出来たなあと覗いて見ると…、
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仔猫達はすっかり大きくなっており、更に数が増え、お店のケージの中ではなく商品棚の上に、一斉にダラ~ンと重なって寝そべっていました。どの子も、見知らぬ人間が近寄って触っても全く物怖じせず、一見縫いぐるみかと疑う程の状態で眠り続け(実際縫ぐるみも混じっている)、まるで猫の山とか猫かたまり
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この他にも、床や椅子に寝ている猫、床を歩いている猫がおり、全部で20匹位。ついでに猫に混じって、兎数羽もも床を歩いて(跳ねて)いました。長毛種やシルバータビーとかシンガプーラに似た子など、全体的に結構毛並みの良い子が多かったなあ。しかし一体この猫達は商品なのか、それとも身寄りのない保護猫なのか?? 後からP太のこの村に住む同僚に話してみたところ、実はこのペットショップのオーナーは変人として有名で、この猫達は単に彼の飼い猫で、売り物ではないそうです。
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更にこのオーナーは、保護した狐数匹と自宅(店の二階)で暮らしており、そのうちの一番歳取った狐が最近亡くなったので、泣く泣く裏庭に埋葬しました。しかし、その後も寂しさに耐え切れず、墓を掘り返して、今は死体を冷凍庫に保存しているそうです。更に、冷凍庫に一匹ぼっちでは死んだ狐が可哀想だと、お友達としてリスの死骸を幾つか拾って来て、一緒に保管しているとか(言わば副葬品?)。このキチ★イぶりは、ローカル・ニュースでも報道されたそう。…動物を虐待しているのでは全くなく、その逆で、一応愛して止まない行動な訳ですけどね。
 
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by piyoyonyon | 2015-05-05 15:35 | 動物 | Comments(0)

サウスダウンズの隠れ里サドルスコム

お誕生日にライに行って以来、しばらく晴れた週末に恵まれなかったイギリス南東部。それでも何処か出掛けたいね~と言うことで、近場の「Devil’s Dyke デヴィルズ・ダイク」と言う小高い丘に行くことにしました。
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「小高い」と言っても、海抜自体はせいぜい200m程度なんですが、ブライトンのすぐ北で、周囲は平地だから眺望は抜群、ハイキングやバイク乗り、パラグライダーに最適な場所なので、いつも人気の高いスポットです。東西にはサウスダウンズ丘陵地帯が連なり、南にはイギリス海峡、北には「weald ウィールド」と呼ばれる森林地帯が見渡せます。因みに、この一帯が国立公園に指定されています。上の写真は西方向で、眼下に見える村はフルキング。この丘の先には、ノルマン時代のモット&ベーリー式の城跡も残っています。
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鉄器時代の要塞遺跡、イギリス一大きな乾谷(沢や川が流れていない谷のことらしい)を持つ丘でもあります。この谷は、悪魔に寄って掘られたと言う伝説が残っています。ウィールドにはサクソン時代から教会が多く、キリスト教会=神聖な場所=悪魔にとっては敵と言う訳で、怒った悪魔が、ウィールド一帯を洪水で全滅させようと、海の水を引く為、丘を削ってこの谷を掘ったのだそうです。ところがその大きな掘る音に驚いた雄鶏が鳴いて、朝が来たと勘違いした悪魔は、慌てて土砂に埋もれてしまい、計画は未遂に終わったとか(どうもイギリスの伝説に登場する悪魔は間抜けだな)。上の写真は北方向で、手前に要塞の土塁が見えます。
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頂上にはパブがあり、今でも人気の行楽地ですが、ヴィクトリア時代には北側から登山電車が通じ、南側には鉄道が通り、頂上に遊園地があり、また乾谷には英国初のケーブルカーが跨り(当時の写真を見ると単なる檻状のゴンドラで凄く怖い!)、かつては更に観光化が進んでいたようです。---元々海風が直撃する場所ではありますが、この日は殊更風が強く&冷たく、頂上に居ることは早々と断念しました。
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しかし今回は、元々デヴィルズ・ダイクに行くのなら、ついでに「Saddlescomb サドルスコム」の村も訪れてみようと言う予定でした。デヴィルズ・ダイク自体がナショナルトラストの管理下にあり、このサドルコムも、村全体がナショナルトラスト管轄になっています。
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知らなければ絶対気付かない、一見何の変哲もない山間の村(village)…、と言うか、農家が数件のみ集まった集落(hamlet)ですが、実は歴史的に興味深い場所なのです。
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1000年以上続く集落で、かつてはテンプル騎士団の村だったと言われています。テンプル騎士団は、12世紀に設立された騎士修道会で、つまり修道士であると同時に戦士である、僧兵だった訳です。当時はエルサレムへ巡礼する旅人を保護する為に、順路のあちこちにテンプル騎士団の村が設けられていたそうです。
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納屋の一つは、古い農具やパネルを展示した資料室になっています。
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ワラワラと一斉にやって来た七面鳥の群れ。農村らしさに溢れています。
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ハイカーの為に、カフェも設置されています。中々良さげな雰囲気でしたが…、ケーキはイギリス人しか食べない甘ったるそうなものばかりだし、値段も街中と分からぬ高さだし、トイレもなさそうだったのでパス。
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納屋を改造したカフェの中を、鶏が自由きままに歩いています。
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イギリスの典型的な長閑な農村ですが、中世の建物が残っている訳でもなし、理由を聞かなければ、本当に何故村全体がナショナルトラストで管理されているのか不思議に思う程でしょう。
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この村で一番興味深かったのが、このDonkey Wheel。私有地を避ける為、遊歩道がかなり遠回りで、ちょっと行き方が分かり難い場所にあります。
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言わばハムスターの回し車の巨大版で、車輪の中にロバを入れてひたすら歩かせ、地下深い水を汲み上げる仕組みらしいのですが、実際にはロバだけでなく子供も働いたとか。
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この集落の周辺には、青銅器時代の古墳も残っているそうです。車のない時代には、さぞかし来るのが不便だったであろうと思われる立地ですが、太古から結構重要な土地であったようです。
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by piyoyonyon | 2015-04-29 15:38 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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