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工業と移民の都市バーミンガム

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平日にP太が仕事で日帰りバーミンガムへ行く用事があり、ミーティングが行われるのは街の中心部だと言うことで、一緒に連れて行って貰うことにしました。彼がミーティングに参加している間、街をうろつく計画です。バーミンガムは、言わずと知れた、ロンドンに続くイギリス第二の大都市。しかし、伝統的に工業都市の為、聞くからにつまらなさそー、おまけに治安もロンドン以上に悪そうで、多分一生訪れる事はないと思っていました。とは言え、週末にわざわざ行く価値は確かにないかも知れないけれど、平日に「ついで」に来て見ておく分には、悪くない機会かもと思った訳です。
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時間は午前10時から午後4時までとたっぷりあるので、まずは普通に観光してみることにしました。街のヘソとも言える、ヴィクトリア広場へ直行。
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ヴィクトリア女王の像があるので、ヴィクトリア広場と呼ばれているのではないかと思います。
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これが市庁舎。この後ろが、バーミンガム博物館&美術館になっているようです。
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こちらの大英博物館のような新ギリシャ様式の建物は、タウン・ホールだそうです。
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この広場には、幾つかの彫像が並んでいます。これはモダンなスフィンクスかな。
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ミイラ…? 「アイアン・マン(鉄人)」と言うそうです。
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しかし、こう言う現代アートが点在する、一生懸命「文化的なんですよ~」と主張する街って、何だか返って文化度が低くて安っぽい感じがするのは、私だけでしょうか。
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この像なんて、正面から見ると相当ヘン。多分50~60年代に制作されたからなのか、何となく共産圏の香りがします。
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続いて、大聖堂に向かいます。イギリスの大聖堂には珍しく、バロック様式です。
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大聖堂と言っても、ノルマン、サクソンどころかローマ時代に起源を持つイギリスの多くの大聖堂とは違い、建てられたのは18世紀だし、司教座が置かれて教会から大聖堂に格上げされたのは20世紀に入ってからだし、そもそも大聖堂とは思えない非常に小さな規模です。
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ともあれ、大聖堂の周囲は、居心地の良さげな公園になっています。ここで工事作業員のにーちゃん達が、墓石の上に座って弁当を食べていました。
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しばらく入り口を眺めていても、誰一人入って行く様子がないので、大聖堂の内部は見ていません。
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大都市の中心部だけに、さすがに大きな建物ばかりで、イギリスには珍しく非常にモダンなビルも犇めき合っていますが、その合間にこんな古めかしい建物もあります。
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イギリス第二の都市と言えど、第一のロンドンに比べると、ずっとこじんまりして見えます。それ程、ロンドンがズバ抜けて巨大と言うことです。
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この通りの間から覗く、アルミ箔を貼り付けたような斬新な建物は、バーミンガムの中央駅と言える「New Street Station ニュー・ストリート駅」。
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バーミンガムは、地下鉄の他に路面電車も走ります。
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バーミンガムは移民の多い街としても有名で、その割合は、私が住んでいる英国南東部より高いんじゃないかと感じる程。特にインド・中近東系が多く、バーミンガムを去る時はモスクを幾つか見掛けました。アフリカ人や中国人も、沢山住んでいるようです。
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このブースは何かと言いますと、イスラム教の勧誘をしているのです。こんなの、初めて見ました。ブースの側面には、「テロに信仰はない」と大きく書かれています。一般のイスラム教徒とテロリストは全く違うと訴えたい訳ですが、テロリスト本人達は、それが信仰だと信じて疑わないのだから厄介です。丁度この時、メディアか何かのインタビューを受けていました。
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ニュー・ストリート駅の東側は、「Bull Ring ブルリング」と呼ばれる街一番の商業地帯になっています。
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ここの真新しいショッピング・モールに入って、正直ホッとしました。街中がゴミだらけで汚く、ここのみが清潔に見えたからです。しかし、イギリスのショッピング・モールの常で、全国何処でも同じ顔ぶれのメジャーなチェーン店ばかりが入っており、見るべき物はほとんどないつまらない場所でした。
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インド女性用のドレス専門の店は、バーミンガムらしいかも。パンジャービーやサリーの専門店なら、今やイギリス中にありますが、ショッピング・モールに入っているのを見るのは初めてでした。
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カード専門店にて。右上のカードには、「ドナルド・トランプは君が嫌いだってさ。きっと君が、何か正しいことをしているからだね」と書いてあります。ある意味、カードのモチーフとしては人気者のトランプ(笑)。この両脇には、ここでお見せ出来ない程、これ(トランプの顔)以上に下品なカードが並んでいました。
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ショッピング・モールの南側は急に低くなっており、中世から今でも続く市場が残ります。大都市の中心部に、これ程高低差があるとは意外でした。
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ショッピング・モールの外観。ブツブツ恐怖症には、大変不快な建物だ…。
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その一段低くなった場所に立つ、赤い砂岩で出来た「St. Martin's Church セイント・マーティン(聖マルティヌス)教会」。はっきり言ってこの教会のほうが、大聖堂より古くて風格があります。
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内部では、何故か信者のおばーさん達が、やたらうるさくお喋りしていました。
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大きな市場地帯を抜けると、丁度ニュー・ストリート駅の南東に当たる場所に中華街があります。…んん?これがそう? 横浜や神戸、ロンドンに比べると大変ショボく見えるんですけど、これは単なる一部だと信じたい。念の為、飲食店の内部は、中国人客ばかりで大変賑わっていました。この中華街があるせいか、地元民ではない、中国人の観光客も、観光地じゃないのに多く見掛けました。
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再び、ニュー・ストリート駅の北側に戻り、この赤いレンガの立派な建物は裁判所。
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その向かいにある、「Central Hall」と呼ばれる建物。歴史的建造物二級指定の由緒ある建物で、元はメソディスト教会の所有だったようですが、今は雑居ビルになっているようです。
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バーミンガムの中心部には、あちこちにアーケードがあります。
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ここは、その中でも一番美しく見えました。
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おたくショップ。日本語が表示され、日本のアニメや漫画グッズを中心に売るけど、こういう店がイギリスで日本人経営の例がありません。そして、必ず堂々と海賊版を売っています。この店先にも、いきなり中国語の書かれた怪しいポケモン(バチモン!)・グッズが売られていました。
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結局大幅に時間を持て余してしまい、やはりバーミンガムは、期待しなかった通りに、観光には不向きな街だと実感しました。住んでいる人に対しては失礼ですが、立派な建物も多く、特に真新しいビルが多いのにも関わらず、街中がみすぼらしい不潔な印象で、浮浪者や物乞いも集中して多く見掛けました。P太曰く、「産業革命以来の労働者の街で、家も物価も安いから、多くの移民が住み着いたけれど、イギリスの産業自体が衰弱している現在、経済の悪化に比例して犯罪も多い」とのことです。ショッピングが致命的につまらなく、チャリティショップすら少ないのも、私にとっては退屈でした。しかし、もう二度とこの街を訪れることはないだろうと確信しただけでも、来た甲斐はあるかも知れません(笑)。



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by piyoyonyon | 2017-05-17 15:29 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

谷間の愛らしい村ウェスト・ウィコム

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ノーサンプシャーの「Brackley ブラックリー」のアンティーク・モールを訪れた後は、町自体を散策する予定でした。古いマーケット・タウンで、歴史的な建物が並ぶ…と聞いていたのですが、実は在るのは一般立ち入り禁止の幾つかのお金持ち学校ばかりで、町行く人も少ない、何だかとても眠~くなる町でした。賑やかだったのは、結局アンティーク・モールだけ(笑)。特に、中心に立つ町のアイコン的な建物タウン・ホールが、まるっと改装中で、足場とビニール・シートで覆われていたのが、この町の印象を数段つまらなくしたと思います。となれば、もうこの町に居る理由はないのですが、帰途に着くには未だ早過ぎました。そこで、別な町へ移動しようと言う事になり、候補は「マザー・グースの歌」にも登場する近くの「Banbury バンベリー」か、帰路の途中の「West Wycombe ウェスト・ウィコム」でしたが、結局ウェスト・ウィコムを選びました。
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ここは、村全体の大部分が、ナショナルトラストの指定になっており、高速道路の出口からも割と近いので、いつか訪れたいと思っていました。
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高速を降り、しばらく森や丘陵地帯を通って村に近付くと、満開の桜並木がお出迎え。その上、小高い丘の頂上には、何だか迫力ある不思議な建物が目に入って来ます。…これは面白そうで期待出来そうな村です。
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村名は、「High Wycombe ハイ・ウィコム」と言う大き目の町の、西に位置する為に名付けられました。「ウィコム」は、Wye ワイ川(イギリスに幾つか存在する川の名前)沿いの谷間を意味するそうです。その名の通り、谷に沿った目抜き通りに、古い家並みが寄り添う小さな村です。
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16世紀からの、様々な様式の建物が集まっているそうです。
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こちらのパブ「The Swan 白鳥亭」は、歴史的建造物2級指定。
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何故かこの村には、ドアや窓枠を緑色にペイントした家が多くありました。
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昔ながらのイギリスらしい店構えの駄菓子屋さん。看板の書体も、イギリスらしい物です。
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村の中でも、一際目立つ木組みの家。屋外の公共場の時計が正確なのは、イギリスでは非常に珍しい!
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この建物の下を潜ると、「Church Lane 教会の小路」と呼ばれる公道が続いています。どうやら、丘の上の教会に通じているようです。
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到着した時には既に夕方の5時近くでしたが、人気の観光地らしく、丘を散策している人が未だやたら沢山います。我々も、丘の上の建物を目指すことにしました。
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こんな小高い丘が村のすぐ側に存在すること自体、イギリス南部では結構珍しいかも知れません。
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この見るからに印象的な丘は、太古から人々の関心を集めていたようで、青銅器時代の居住地跡や、ストーンヘンジに似た祭殿跡があったと言われています。その後、ローマ時代にも神殿が建てられていたと信じられ、またアングロ・サクソン時代からは、丘の中腹に「Haveringdon」と呼ばれる村が存在したそうですが、14世紀の黒死病(ペスト)の猛威に寄り、ほぼ消滅したそうです。
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この丘は、red kite=赤鳶を観察するのに絶好なスポットとしても、知られているそうです。確かに、何羽かの赤鳶が上空を飛び回っていました。とても大きな鳥なので、羽を広げて飛ぶ姿には圧倒されます。これじゃあ、ウサギや野ネズミ等の小動物は、ここには住めないだろうなあ…。
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丘の頂上の謎の建物に到着。全体的には八角形をしています。…ん?外壁だけで、中は吹き抜けです。
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コリント柱のあるジョージアン様式で、壁にはフリントと言う石が埋め込まれています。
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上部には、中々凝ったレリーフ装飾が。
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内部には入れませんが、鉄格子越しに中を除いて見ると、壁には墓標が幾つかはめ込まれてあり、巨大なmausoleum=霊廟であることが分かりました。すぐにP太は、「地元のお金持ちが自分の一族の為に建てたんだろう」と言いましたが、幾ら資産家とは言え、こんな大それた物を個人で建てるのか?? 日本の藩主の霊廟を遥かに超える規模だぞ、と私には信じ難く思われました。
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しかし、「きっと自分の屋敷から見える場所に、この霊廟を建てたはずだ」とP太が言う通り、谷の反対側の丘の斜面にはお屋敷が見えました。この館、「West Wycombe House ウェスト・ウィコム・ハウス」と言い、「ダウントン・アビー」を始めとするTVドラマや、「ある公爵夫人の生涯」等の映画の撮影にも度々使用されているそうです。噴水等の水場を生かした庭園が見所の、「ウェスト・ウィコム・パーク」と呼ばれる広大な敷地の中にあります。霊廟も屋敷も、18世紀の政治家で第11代ル・ディスペンサー男爵Francis Dashwood フランシス・ダッシュウッドが建てたもので、屋敷の一部には今でも子孫が住んでいるとか。今はナショナルトラスト管理下なので、夏に機会があれば(冬季は閉鎖中)、訪れてみたいと思います。
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フランシス・ダッシュウッドは、金に任せて放蕩の限りを尽くした根っからの道楽者で、古代ギリシャやローマの芸術を研究する「ディレッタンティ協会」、また「地獄の火クラブ」と言う秘密組織の創始者&主催者でもありました。地獄の火クラブは、修道院の廃墟を改造した秘密基地で、黒ミサ紛いの行為も行う怪しい組織でしたが、実際には名前ほど邪悪ではなく、単なる貴族のおふざけに過ぎなかったそうです。とは言え、羽目をはずした乱交パーティーだったのには違いなく、ダッシュウッドはそれまでの不摂生が祟ったのか、晩年はすっかり健康を害してしまったそうです。
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丘の上からは、先程村に入る際に通って来た桜並木を見下ろすことが出来ました。
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霊廟の少し先に、教会があります。やはり18世紀にフランシス・ダッシュウッドに寄り建てられたもので、正式名を「Church of St. Lawrence 聖ローレンス(ラウレンティウス)教会」と言います。古代には、原始宗教の祭壇が立っていた場所だと信じられています。麓の村の端にあるSt. Paul's Church聖パウロ教会が「冬の教会」と呼ばれているのに対し、こちらは「夏の教会」とも呼ばれているそうです。1920年代に聖ローレンス教会に自動車道が通じるまでは、冬季はこの丘を登って教会に通うのが不便過ぎた為のようです。
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尖塔の先に金色のボールが付いた、ちょっと独特な建築様式。歴史的建造物一級に指定されています。残念ながら、入り口のドアには鍵が掛かっていて、内部は見学出来ませんでした。
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何故か墓石の写真を熱心に撮っている男性が居る…と思ったら、猫の石像が付いたお墓でした。この猫は、ガーデン・アクセサリーとして普通に売られている物だと思いますが、墓に使うとはちょっとしたアイディアですね。私も真似して写真を撮っていたら、他の観光客のおばあさんに笑われてしまいました。念の為、被葬者は猫ではなく、生後11ヶ月の乳児のようです。1931年に亡くなったことを考えれば、この乳児の親が存命しているとは思えませんが、今でも良く手入れされている様子を見ると、きょうだいかその子孫が、今も欠かさずお参りしているのかも知れません。
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霊廟の裏側は、装飾が簡素化されていました。この霊廟、夜はライトアップされているようです。去り際に車のバックミラー越しに少しだけ眺めましたが、丘の上に浮かび上がる巨大な建物は、かなり迫力。
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この丘からは、ハイ・ウィコムに続く真っ直ぐな道路が見えます。
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丘の中腹には、通称「ウェスト・ウィコム洞窟」、正式名「Hellfire Cave 地獄の火洞窟」があります。やはり18世紀にフランシス・ダッシュウッドに寄って作られた人工洞窟で、こいつの余りに馬鹿げた金の使い方に、腹立たなくもありませんが(笑)、今はこうして村の観光資源に貢献している訳ですし、概して文化って、そういう享楽の時代に発達する物かも知れません。
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村自体は、正に記念日に訪れるのにピッタリな、本当に素敵な雰囲気で気に入りました。もっと暖かい季節に、また来てみたいと思います。しかし桜並木は、この季節だけの御褒美でした。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-10 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

コッツウォルズの宝石、キャッスル・クーム

Bradford on Avon ブラッドフォード・オン・エイヴォンを去る際、既に午後6時位でしたが、帰路の高速道路M4号線に入る手前で、「Castle Combe キャッスル・クーム」と言う村に、我侭を言って、ちょっとだけ立ち寄って貰うことにしました。ここは、コッツウォルズを紹介するガイド・ブックには必ず掲載されているような有名な村ですが、他のコッツウォルズの代表的な町や村はほとんど訪れたのに対し、この村だけは未だ通過したことさえありませんでした。この時期は未だ日は長いし、小さな村だから、多分30分もあれば全体を見て回れると思ったのです。そして小さな村なので、恐らく駐車場も狭いだろうから、遅い時間になら、こんな観光シーズンでも駐車出来るかも知れないと思いました。
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実際行ってみて、まず思い描いていたのと全く違う立地で驚きました。コッツウォルズの風景と聞くと、羊が草を食む広々とした牧草地のなだらかな丘陵地帯を、普通は真っ先に思い浮かべるはずです。ところがこの村は、幹線道路から奥まった、車がすれ違うのがやっとな程の細い道路が一本だけ通じる、深い森の中の川に沿った谷間にポツンと突然現れ、古いコッツウォルズ・ストーンの家々が肩寄せあっているのです。
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危惧した通り、駐車場が狭い所か皆無。路駐する(合法)しかないのです。何せ小さな小さな村なので、その場所も僅かしかありません。しかし夕暮れだった為に、一つだけ駐車スペースを確保出来てラッキーでした。
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コッツウォルズの村と言えば、Bibury バイブリーを、19世紀の元祖デザイナーのウィリアム・モリスは「イギリスで最も美しい村」と評しています。私も数回立ち寄ったことがあり、確かに美しい村です。しかしキャッスル・クームのその独特なロケーションとまとまった美しさは、バイブリー以上だと私は感じました。
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イギリスで他にこんな村を見たことがなく(どちらかと言うとドイツ語圏の村のような立地)、恐らく私にとって、今まででイギリスで最も忘れ難く魅力的な村は、ここだと思います。地図で確認すると、高速道路からも近いはずなのに、21世紀の喧騒からは掛け離れた、最早浮世離れした雰囲気。
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とは言え、バリバリの観光地なのは確かです。私達が到着した時も、こんな遅い時間なのに、狭い村はインド人の観光客でいっぱいでした。本来夏休み中なら、日中はどんなに混雑していることかと想像します。
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その上、村の半分位が、かつてのマナー・ハウスの五つ星ホテルの敷地で、道路さえ宿泊客&関係者以外立ち入り禁止。団体客の観光バスが駐車出来る場所なんて、全く村内には一切見当たらないのに、もしかしたら、ホテルに特別に駐車させて貰う契約なのかも知れません。
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まるで村全体が博物館かテーマパークのようですが、福島県の大内宿(P太が日本で最もガッカリした観光地。私は結構好きだが)とは違い、住民の活気、生活の匂いもしっかり感じられます。
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中央の建物は、村のヘソの14世紀に建造された「マーケット・クロス」。この村は、スピルバーグ監督の「War Horse 戦火の馬」を始め、映画&ドラマの撮影にも度々使われました。
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マーケット・クロスは、イギリスの古い市場の開催場所には良く設置されているモニュメントです。インチキ商売をしないよう、「神が見ているぞ」と言う意味で十字架を立てたのだとか。
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村の規模の割には、かなり立派な教区教会「セイント・アンドリュー教会」。
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かつての荘園主が、相当裕福だった為と思われます。
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しかし、荘園制が消滅し、国民の信仰心も顕著に薄らいで来ている現在では、恐らく昔程の高額納金者もなく、これだけの規模の教会を維持するには大変なようです。
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古そうな天使の壁画が印象的。
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墓地を見たら、チェックせずには居られない私(笑)。この主にジョージアン時代に流行ったらしいチェスト型の墓は、一体剥き出しの石棺なのか??いつも気になります。
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何故か赤い御影石の三つの玉が嵌め込まれた、ちょっと珍しいタイプの十字架。
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観光地とは言え、土産物屋が軒を連ねることはなく(どうせイギリスにはロクな商品が存在しない)、お土産を売っているのは、せいぜい村の教会の中で絵葉書等と、民家が手作りのお菓子を玄関先で無人販売している長閑さ。お金は郵便受けに入れる仕組みです。
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下手過ぎて迫力の看板(…本当に一体何を描いたつもり?)。
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こんもり盛り沢山で、見事なベコニアのハンギング・バスケット。
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このティールームは、予約客のみ受け付けだそうです。
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キャッスル・クームが紹介される際、掲載されるのは大抵この橋の写真。
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川の対岸は、私有地の為立ち入り禁止。総じて立ち入り禁止区域が多い為、小さな村が一層狭く感じられます。しかしそれが、観光と村民の実生活が共存出来る秘訣なのかも。
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ほんの短時間だったけど、帰り際にここに立ち寄って本当に良かったと思える程印象的な村でした。まるで、森の中に突然現れた宝石のよう。無理矢理私に付き合わされたP太も、すっかり感動していました。そして、こんなハイシーズンは、遅い時間に訪れて本当に正解でした。寒い季節なら、もっと早い時間でも駐車出来るかも知れません。四季それぞれに、美しさがあるのではと思います。

  


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by piyoyonyon | 2016-09-08 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(4)

コッツウォルズの川辺の町、ブラッドフォード・オン・エイヴォン

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Farleigh Hungerford Castle ファーリー・ハンガーフォード城を見学した後は、その割と近くの、歴史ドラマの撮影にも度々使われる、コッツウォルズ・ストーンの家並みが美しいので有名な「Corsham コーシャム」と言う町を訪れるつもりでした。ところが、城へ行く途中にたまたま通過した「Bradford on Avon ブラッドフォード・オン・エイヴォン」の町が、余りに魅力的に見えたものだから、城からの帰りには、急遽予定を変更して、このブラッドフォードを訪れることにしました。
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多分コーシャムも負けない程魅力的な町だと想像しますが、川沿いの丘の斜面にコッツウォルズ・ストーンの建物の並ぶ光景には逆らえません。ブラッドフォードは、ローマ時代に起源を持ち、17~18世紀には、他のコッツウォルズの町同様に羊毛産業で栄えました。この町にある歴史的に主要な建物の多くは、その時に建てられたフランボワイヤン様式やジョージアン様式のもの。
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右の堂々とした建物は、この地域一帯の観光局のようです。
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典型的なコッツウォルズ・スタイルのコテージ(田舎家)のレストラン。
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このオブジェは、比較的新らしく、16年前に新世紀を記念して建てられたそうです。
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町のシンボル、その名もずばり「タウン・ブリッジ」と呼ばれる石橋。その歴史は古く、13世紀に建てられ、18世紀に倍の幅に拡張されました。
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橋の中央の川上に出っ張った小さな建物は、元は中世の礼拝堂で、17世紀には拘留所に使用されました。多分定員一名。こんな川の上では、さぞ効果的なお仕置き場所だったことと思います。その天辺にある風見は、初期キリスト教のシンボルの「ガッジョン」と言う淡水魚を表しているそうです。
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町の名前が示す通り、橋の下を流れるのはRiver Avon エイヴォン川。しかし、シェイクスピアの出身地で有名なストラトフォードを流れるエイヴォン川とは別物です。「エイヴォン」は、ブリテン島の先住民族ケルト人の言葉で川そのものを意味する為、この名の川はイギリスに数箇所あります。
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オーラ・カイリーの雑貨を売る店など、お洒落な店はチラホラと。
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イギリスの古い小中規模の町の常で、幹線道路が町の中央を貫通し、交通量が非常に多くて落ち着かず、歩き辛いのは玉に傷です。
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しかし古い町らしく、魅力的な入り組んだ公道はあちこちに。
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特に惹かれたのは、この「The Shambles」と言う名前の短い小路。
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写真ではお伝えにくいのですが、このゴシックの扉を持つ石壁は、凄く傾いています。
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この小路には、一瞬現役かどうか疑う古風な構えの郵便局があり、その脇に立つ金色のポストは、イギリスではオリンピックのゴールド・メダリストを輩出した土地の証。ブラッドフォード出身のEd McKeever エド・マッキーヴァー選手は、ロンドン五輪のカヤック男子200mで優勝しました。
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丘にも登ってみましたが、生憎家が隙間なく並んで、町を見下ろすことは出来ませんでした。
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ここは、コッツウォルズ丘陵地帯の南端位に当たります。この地方の建築規定は厳しく(つまり景観を損なう突飛な建設物は許可されない)、新築でもコッツウォルズ・ストーンで建てられることが多いようです。「はちみつ色」と形容されるコッツウォルズ・ストーンも、北では暖かみがある色合いで、中央では色が薄く、南では若干灰色掛かっていると、産出場所に寄って微妙に色味が異なるそうです。
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丘の中腹には、Holy Trinity Church 聖霊教会の尖塔が見えます。
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聖霊教会のすぐ脇に、極めて簡素だけれど、何だかとても古めかしく只ならぬ重厚な雰囲気の建物が。
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…と思ったら、サクソン時代の教会でした。名前を「St. Laurence Church」と言います。ブリテン島でキリスト教が本格的に広まったのは12世紀のノルマン時代からの為、それ以前のサクソン時代に起源を持つ教会は中々珍しいのです。まして、これ程保存状態が良い例は、非常に貴重かも知れません。この教会は8世紀に建てられ、その後いつの間にか学校や民家として長年使用されていましたが、19世紀になってから、隣の精霊教会の司祭が、屋根が十字架形であることに気付き、教会だったことが発見されたそうです。
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想像した通り、内部も至って簡素。古い壁画や彫刻が少し残っています。贅を尽くした大聖堂より、こんな質素な教会のほうが、何故だか厳かに感じられます。
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町で一番大きいと思われる聖霊教会は、大きく改装中だったので、中には入っていません。
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再び川沿いに出ると、やはりマッキーヴァー選手を記念して作られた、歩行者専用の橋が見えました。
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橋を渡ると、公園に入ります。川沿いには、雰囲気の良い遊歩道が続いています。
洪水のリスクは高いものの、川が中心を流れる町は、やはり雰囲気の良い場所が多いと感じます。
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先程通った、タウン・ブリッジが見えます。
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エイヴォン川が流れる一方で、ブラッドフォードには運河も通っています。運河の上にはカラフルなボートが、運河沿いにはカフェやパブ等の飲食店が並び、こんな天気の良い日には、何処も賑わっているようでした。
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運河の水位を調節する為の閘門(ロック)。
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運河に沿って、快適な遊歩道&サイクリング・コースが、かなり長く続いているようです。
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運河管理局の建物が、コッツウォルズ・ストーンに花いっぱいで絵になります。
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その近くの、庭先で花の苗を販売している民家。自身の庭も、抜かりなく見事に手入れされています。
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何の前情報もなく、思いがけず立ち寄った町でしたが、直感通り魅力的で、夫婦揃って大満足でした。イギリス観光の筆頭のコッツウォルズ地方とは言え、世界遺産都市バースや人気のバートン・オン・ザ・ウォーターに比べると、こんな夏休み中の快晴の週末でも、ここはメチャ混みすることはないようです。見掛けた観光客は、英国人か西欧人の個人旅行者ばかり。コッツウォルズとしては、結構穴場の観光地なのかも知れません。それでいて、十分見所の多いブラッドフォード・オン・エイヴォンです。
  




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by piyoyonyon | 2016-09-05 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

オットフォードのアンティーク・モール

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ラリングストーン・ローマン・ヴィラへ行ったら、ついでに、その近くのOtford オットフォードと言う村の、アンティーク・モールにも寄りたいと思っていました。以前この村を通過した際、素敵な家の多い雰囲気の良い村で、中々魅力的なアンティーク・モールがあると憶えていたからです。
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駐車場が有料で、コインの手持ちもなかった為(ラベンダー畑のアイスクリームで使い果たした)、村外れの住宅街に駐車することに。記憶通り、花いっぱいの魅力的なコテージ(田舎家)が沢山並んでいます。
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明るい斑入りの葉の木が印象的な前庭。このオットフォードのハイストリート(目抜き通り)そのものが、かつてはカンタベリーウィンチェスターに通じる、歴史的な「巡礼者の道」の一部だったそうです。
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この家の外壁に、何故か棚か祠のような小さな窪みがあるのが気になりました。元々は、多分照明器具を入れておく為の窪みでは?と、P太に言われて納得。
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この大きな木組みの家は、博物館クラスです。
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何せ窓が全面ステンド・グラスで、ドアの木彫も凄く凝っていて立派。実際、保存建築物として登録されているのに違いありません。
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まるで公園のようなこの場所は、マナーハウスの庭。カナダ・グースが沢山居るので、大きな池がある庭のはずです。生憎マナーハウスそのものは、樹木に隠れて写真が撮れませんでした。
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こちらも、まるで公園みたい。家に続く長いアプローチ脇に、バラがずらっと並んでいます。
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そして、お目当てのアンティーク・モール(本名:Otford Antique & Collectors Centre)に到着。
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モール自体も、18世紀築の歴史的な建物で、元は一般の住居だったと思われ、幾つかの部屋に分かれています。
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ただし、店内は段差だらけで、やはり歳をとって足腰が弱くなってからでは、アンティーク・モール巡りはキツイだろうなと思いました。
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子供用のままごとのアイロン台のようです。プリントが可愛い。
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単価の安い小物は結構豊富にあり、ジャンク率も標準的。
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狭い急な階段を登った突き当たりは、昔はバスルームだったとしか思えない凄く小さな部屋。
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二階は、木の梁が剥き出しで、古い建物感が更に顕著。
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ウラン・ガラスも幾つか見掛けましたが、シンプルで大きめの花瓶とかばかりだったので見送り。
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このアール・デコ時代のネックレスは、ビーズの一部がウラン・ガラスでした。もし全部がウラン・ガラスだったら、10ポンドはお買い得なんだけど。
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大好きな、ソビエトのプラスティック製首振り人形に遭遇。もし値段が安かったら、買いたいところでしたが、ガラス・ケースの中で、しかも値札が見えませんでした。ガラス・ケースの中にあって値段が分からないと、更にレジから遠いと、やはりスタッフに尋ねるのが億劫で、そのまま諦めることが多いですねえ。
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キ★ガイ染みた黄色の電話器(…何故この色?)。
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裏庭にも、主にガーデニング用品の商品が。とげとげのブラックベリーも生い茂り、ほとんど打ち捨てられた状態です(笑)。
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この小さな小屋のような建物は…、なんと昔のトイレ。水洗トイレが普及する以前は、当然トイレが臭かった為、昔の日本の農家のように、イギリスでもトイレを外に別個に設けていたのです。
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ついでに、モールのお隣のこの庭にも、外付けトイレが残されたままでした。
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結局、このアンティーク・モールでは何も買いませんでしたが、建物自体が興味深くて楽しめました。商品は小物類が多いので、また訪れる機会があったら、今度は収穫に恵まれるかも知れません。
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アンティーク・モールの隣は、アンティーク屋にしか見えないけど、アンティーク専門のチャリティショップ。
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かつては一般住居だったのに違いないこちらの店内も、凄く古めかしくて立派な作りです。
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しかし、やはり古い家は、やたら段差が多く、年寄りが住むのには、さぞ不便だったことだろうと思いました。
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道路を挟んだその向かい側には、同じチャリティショップの、衣料中心の店舗があります。ティールームも併設されていて、こちらも大きな暖炉がある古い立派な内装。
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その並びに、もう一軒アンティーク屋が。
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家具中心ですが、多少アクセサリーやウラン・ガラスもありました。
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オットフォードの「フォード」は、歩いて渡れる位の浅瀬のある川のことを意味し、この名の付いた場所には、必ず浅めの川が流れています。確かにオットフォードでも、至るところに小川が流れていました。その分洪水のリスクは否めませんが、水が豊かな町や村は、決まって雰囲気が良いなと実感しました。





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by piyoyonyon | 2016-08-18 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

中世の港町、サンドウィッチ

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リッチボロー・ローマ要塞を訪れた後は、その近くの古い港町、その名も忘れ難きSandwich サンドウィッチを尋ねることにしました。ここは、イギリスで最も中世の雰囲気を残す町の一つとして知られており、前々から訪れたいと思っていたのです。ところが、その日はたまたま「フォーク(音楽)&エール祭り」の真っ最中で、非常に混んでいて街中には駐車出来ず、南端の住宅地に駐車しました。
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すると、何の変哲もない町外れの住宅地の中に、突然「St. Bartholomew's Chapel 聖バルトロメオ礼拝堂」との歴史案内板があり、他とは明らかに空気の違う一角が。何だかとても由緒ありそうなので、街へ向かう前に尋ねて見ることにしました。
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ここは、かつての病院、救貧院、かつ巡礼者用の宿舎の付属礼拝堂だったようです。中には入れませんでしたが、今でも礼拝堂として信仰の場になっています。
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その礼拝堂をぐるっと囲む、元宿舎だったらしき建物は、今は一般住居に改装されています。
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どの家の玄関先も、良く手入れされ、沢山の花で美しく彩られていてウットリ。しかし写真を撮っていたら、住居人のおじーさんが、興味深げに中から出て来て声を掛けて来ました。今はあくまで一般住居なので、ここでは控えめに行動しないといけませんね…。(あんまりコソコソするのも、返って怪しいかも知れないけど)
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町の中心に向かいます。サンドウィッチは、かつては市外壁に囲まれた城壁都市でした。取り壊された壁の部分は、今は町民の憩いの遊歩道に。
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町のあちこちで、祭りの催しが行われています。ここは、町のヘソ部分のギルド・ホール前の市場広場。
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広場の正面は比較的新しい建物ですが、向かって右手↑は、16世紀にエリザベス一世も訪れたことのある古い建物です。
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その向かいに、古物屋(写真左端)がありました。「アンティーク」と勿体ぶらず、「ビンテージ」と名乗っているところに好感が持てます。実際には、アンティークも売っていましたが。
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ギルド・ホール前の広場から、聖ペトロ教会に向かう小路は、「No Name Street 名も無き通り」と言う名前。その脇(左)には、「No Name Shop 名も無き店」と言うデリカテッセンが。
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この小広場では、劇が行われていました。カンタベリー物語か何かかな?
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そして、イギリスのこういうイベントには欠かせない、私の大好物のモーリス・ダンサーズが~。
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生憎時間もなくスケジュールも合わず、ダンスそのものを眺める機会はなかったものの、男女混合組は、衣装が伝統的ではなく、色々工夫が凝らされていて興味を引きます。
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食べ物屋台も沢山出ていて、国際色豊か。写真右は、ロシア風パンケーキ屋さん。
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町で最も古い、11世紀に起源を持つThe Church of St. Peter 聖ペトロ教会にも入ってみます。
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その日は、中でクラフト・フェアが行われていました。ここで日本の観光客に、P太の「ぶっだくん」Tシャツを笑われてしまいましたよ…。まさかこんな町で、日本人に会うとは。
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古いフラスコ画が、この教会の歴史の長さを物語っています。
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サンドウィッチは、中世の時代には「Cinque Ports シンク・ポーツ(cinque=5を意味するノルマン・フランス語)」に選ばれ、イギリス海峡の最重要港の一つでした。現在は地形が変わって、海岸線から2、3km離れていますが、川を通じて港になっています。因みに、この川からボートに乗って、リッチボロー遺跡に向かうサービスもあるそうです。
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この橋は、かつては通るのに有料だったもの。
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町のランドマーク的な、この橋脇の櫓門(The Barbican)で、通行料を払ったようです。
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門の中には、今でも料金表が残っています。
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櫓門の前でも、コンサートが開かれていました。左の女性の洗濯板を使った演奏が、やたら迫力!
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サンドウィッチには、期待した通り、素敵な木組みの家や、雰囲気の良い小路が沢山ありました。
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こんな賑やかな祭りの日でも、ちょっと中心を離れれば、しっとりとした静寂が漂います。
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町の北のセイント・メアリー通り周辺は、特に雰囲気が良いようです。
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St.Mary’s Church 聖マリア教会向かいのパブの軒下には、木彫りのガーゴイルが。
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こちらは、もしかしたら元フィギュアヘッド?(figurehead=船体の先に付いている彫像)
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この小川の先には、かつての馬の水飲み場があります。余計なお世話だけど、こんなに家のすぐ側を川が流れていては、湿気が大変だし、洪水の被害も怖くて住みにくそう…。
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鎧戸に朱赤のペラルゴニウムの窓は、イギリスでは少数派で、どちらかと言えばドイツ風。
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このアール・デコの建物の映画館は現役です。「ターザン」が上映されていました。
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商店も、イギリスの他の町とは一味違います。これは、その名の通り「角の家」。ビール醸造所のようです。
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こちらは、名前もインパクトのある「ファンキーばあちゃん、グルーヴィーじいちゃん」。
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ビンテージ風のファンキーな衣料品を売るお店のようでした。
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町のあちこちに小川が流れている、自然豊かなサンドウィッチ。こちらの小川は、各家の良く手入れされた庭に面しています。
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その庭の一つで、こんな手作り看板を発見。「セイウチに餌を与えないで下さい」 ユーモアも一級なら、絵も中々の腕前ですね! 
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こんな風に、何処を歩いても楽しいサンドウィッチなのでした。念の為、町名の由来は、あの食パンにハムやチーズを挟んだやつではなく(モチロン)、古英語で「砂地の貿易の中心地」を意味するそうです。パンのほうは、一説に寄ると、この地の領主だった伝説のゲーマー、サンドウィッチ伯爵の発想と言われています。
  



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by piyoyonyon | 2016-08-04 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

ウィッツタブルの商店街

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Whitstable ウィッツタブルの魚市場でシーフードを堪能した後は、当然ウィッツタブルの商店街を歩きます。主な商店街は、このハイストリートと、写真中央のパブの右手から港に続くHabour Streetです。元々魅力的な店の多いウィッツタブルですが、テレビで「イギリスで最も独立した個人経営の店舗が多い町」と紹介されているのを見て以来、再び訪れたい気持ちがムクムクと湧き上がっていました。何度もしつこく言いますが、何処へ行っても同じチェーン店ばかりの現在のイギリスでは、本当に珍しい町なのです。
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イギリスで服が欲しくなることは滅多にない(つまり好みの服がない)私でも、この町では全く違います。
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特に毎回覗かずには居られないのが、この「The Whiting Post」と、何度かP太に服を買って貰っている「 The Clothes Horse」と言うお店。
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このワンピースはビンテージかなあ。赤いボタンのアクセントが素敵。
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海辺のリゾートだからか夏近くだからか(多分両方)、衣料店のディスプレイも街行く女性も、マリン・テイストの服装を多く見掛けました。
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「The Clothes Horse」では、店員さんもバリッバリに決めたスタイルでした。この手のばーちゃん色コーディネイトの格好をしている人なんて、実際にはイギリスではまず見掛けませんよ。
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でも、今回どちらのお店も50’sスタイルが多く、私の体型には致命的に似合いません(とほほ)。
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形的に似合う服となると、この店に並んでいるようなカフタン・タイプが多いんですけど、結局似たようなデザインなら既に何着も持っているし、と言うことになってしまいます。
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ウィッツタブルへは、とかとか早春とか、普通なら海を楽しむのには程遠い季節に来ることが多いのですが、さすがにこの時期は一層混んでいるのを実感しました。おまけに、町の中心の狭い道路を、多くの車が結構なスピードで通過するし、更に歩道が狭い為、楽しけれど落ち着ける町ではありません。
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ウィッツタブルには、アンティーク・モールはありませんが、個人のアンティーク・ショップなら幾つかあります。おじいさんが経営するこのお店は、日曜の開店時間:朝10時から飽きるまでだそうです。店内には、商品(主にガラクタ)がごっちゃりと出来る限り詰め込まれ、人一人すら通れない、つまり購買不可能な狭さ! 単なる趣味だけで続けて、商売っ気はほとんどないのが明白でした。
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その向かいのビンテージ屋さんは、女性店主らしい好みの品揃え。
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まるで、アール・デコの見本のような建物。ロゴも、いかにもそれっぽい書体です。元は劇場だったようですが、今はチェーン・パブになっています。
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ろくに店を眺め回れられないうちに、残念ながら閉店時間となってしまいました。このウィッツタブルとフェイヴァーシャムは、ほぼ隣合っていますが、どちらも魅力的な町なので、一日で両方を回ると言う計画自体が無理なのかも。次回は、それぞれ別個にじっくり訪れたいと思います。
 




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by piyoyonyon | 2016-06-10 15:36 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

中世のマーケット・タウン、フェイヴァーシャム

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ケント州の古いマーケット・タウンFaversham フェイヴァーシャムの、船着場の昔の倉庫街「Standard Quay スタンダード・キイ」を訪れた後は、Abbey Street アビー通りを南西に進んで、町の中心に向かいます。スタンダード・キイは町外れに在ると言っても、小さな町なので十分徒歩で中心へ行けます。
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アビー通りの名の通り、この一帯は、スティーヴン王とその妻マティルダ王妃に寄って12世紀に建立された、Abbey(大修道院)の敷地でした。左側の石造りの建物は、その時の外壁の門の名残り。
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アビー通り沿いには、1950年代の取り壊しを免れた木組みの家も、沢山残っています。サクソン時代には、フェイヴァーシャムはケント王の夏の首都だったそうです。
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港町でマーケット・タウンであるフェイヴァーシャムは、ビールの町としても知られています。以前通り掛った時、丁度ホップ祭の最中だったので、モーリス・ダンスに誘われて(爆)偶然立ち寄ったものの、歩くのもままならない程混雑していました。それで、もう一度普通の日に訪れたいと思っていました。しかし、今でも毎週土曜日に市場が開かれていて、この日もかなり混んでいました。
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この爽やかな水色の、時計台を持つ立派な建物は、昔のギルド・ホール。
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ギルド・ホールの裏側です。こんな地階がギリシャ風の柱だけのピロティ形式の建物は、イギリスでは典型的な昔の市場会場ですが、今でも現役で使用され、しかも木製の柱なのは珍しいんじゃないかな。
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ギルド・ホールの脇に立つ、ヴィクトリア時代の消化栓。
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石畳や古い家も沢山残り、歴史的な町の雰囲気ばっちりです。この建物は、今は不動産屋と言うのが、ちとガッカリですけど(笑)。
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イギリスに古いマーケット・タウンは多く存在し、大抵人気の観光地になっていますが、こんなに昔ながらの面影をそのまま残す町は、少なくとも南東部では結構珍しいかも知れません。雰囲気の良さの決め手は、町の中心に車が入り込めないこと。イギリスって、例え歴史的な町(特に中小規模)でも、中心を幹線道路が通過して交通量が非常に多かったり、町のヘソの広場が全て駐車場になっていたりで、景観を大きく損ねていることが多いのです。ハンガリー人の友達に指摘されて、「確かに」と思いました。
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これは布地屋さん(の裏側)。イギリスとしては安めの薄手のプリント生地が沢山揃っていたので、じっくり見て選びたかったなあ。
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この毎週土曜日の市は、基本的に何でも売っていて、一部はアンティーク・マーケットになっていました。因みに、毎月第一日曜日には、アンティーク&ビンテージだけのマーケットも開かれるそうです。
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この古物を売るストールは、船乗りの為のチャリティ・ショップ。そんなチャリティが存在するとは、さすがは港町です。しかしこんな場所にも、EU離脱派のキャンペーンが。
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カラフルなフルーツ柄のグラス・セットも、オレンジ色のホーローのケトルも素敵。左の可愛いイラストの箱は、交通ルールを学ぶ為のドミノ・ゲームだそうです。
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箱入りデッドストックのシンディ人形の実物を、初めて見ました。この状態で25ポンドは、割とお買い得かも知れません。
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アンティーク・マーケットの裏には、アンティーク・ショップが。
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店内は、イギリスの典型的な骨董商の品揃えと言う雰囲気。
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右の50年代の食器棚と、左の白いわんこが可愛い(笑)。
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本当は、訪れる予定だったアンティーク・ショップがもっとあったのですが、駐車場の時間切れで、後ろ髪を引かれながらフェイヴァーシャムを去りました。人気の観光地なので、町内の道路は、許可証を持った住民以外は駐車厳禁になっています。町の駐車場でも4時間が最長みたいですが、4時間あってもじっくり見て回れるか疑問な程、雰囲気ばっちりで魅力的なフェイヴァーシャムです。
  



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by piyoyonyon | 2016-06-03 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ペットワースでアンティーク・ショップ巡り

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Petworth Park ペットワース・パークで散策を楽しんだ後は、ペットワースの町へ向かいます。町内は狭く駐車が難しいので、ペットワース・パーク内の駐車場に車を残したまま、しばし歩きます。
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ペットワースは、丘の上の町。民家に寄っては、庭からこんな素敵な田園風景が見下ろせます。
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そしてペットワースは、アンティーク屋が集まる町として知られています。私がここを知ったのも、デザイナーのマーガレット・ハウエルのお気に入りの町だと、友達が教えてくれたから。しかし、経営者自ら拘って選んだ(多分)家具やアート中心の店舗が多く、外国からの観光客が気軽に買える商品は少ないかも…。
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唯一、それぞれの契約者がブースや棚ごとに自分の好きな物を売る、アンティーク「モール」形式なのはこのお店だけ。
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隣の倉庫らしき建物も売り場になって繋がっていて、店内は結構広めです。
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このお店でヴィクトリア時代のウラン・ガラスの美しいワイン・グラスを見付けましたが、実用しないグラスにしては高いので見送り。
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古着や布小物が集まった、女性好みのブースもありました。
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右のゴブランのビンテージ・バッグは、中々好みです。
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お次は、チューダー時代の木組みの建物自体が、まるで骨董品のようなアンティーク屋さん。売られている物は高級で手が出ませんが、店内の造りを眺めるだけでも価値があります。ここで女性店主が、「ペットワースのアンティーク・フェアにも行きましたか?」と聞いて来たので、「行きましたが、サウナのような暑さでしたよ」とP太が答えたら、「あらやだ、明日は私がフェアの店番担当なのよ。明日は今日より更に気温が上がるはずなのにねえ」と心配そうでした。
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木製の塔が印象的な教会。
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古い建物が多く残る町並み自体は素敵ですが、幹線道路が町の中心を貫いており、狭い折り曲がった道路を沢山の車が結構なスピードで通過する為、歩いていてちっとも気が休まりません。ドイツとかだったら、こんな歴史的な町には、絶対バイパスを設置するところなのになーと思います。景観が良い通りや広場に駐車を許可するのも、ヨーロッパの他の国では余り見掛けないことです。
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そんな中、歩行者天国で雰囲気抜群なのが、石畳の残る、その名も「Cobble Lane 石畳小路」。
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ここにもアンティーク屋やアート・ギャラリー、お洒落な雑貨屋等が並びます。
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この通りは、店舗だけでなく民家の庭にしても、手入れが行き届いています(ペットワース中大抵そうですが)。石塀の上に、何故かチューリップが植えてある、斬新なガーデニング。
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アーツ&クラフツ専門の骨董品店です。例に寄って、手が出る商品はありませんが、ここの品揃えは徹底していて、本当にデザインが素敵な物ばかりでした。
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例えば、この小ぶりの可愛い本棚なら、並ぶ本もアーツ&クラフツらしい表装。
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お店のシンボル・マークのようです。
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一方、その向かい側にあるアンティーク屋は、レトロと呼べる小物が多くホッとしました。
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1950~60年代のテーブルウェアも。右の三角形が連なったパターンのコーヒー・セットと同じシリーズの砂糖入れを、長年使用していますが(電池やUSB入れとして…)、同柄を見掛けたのは初めてです。
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オランダのホーロー製のキャセロール。ちょっと惹かれました。ル・クルーゼ並みの厚み&重さです。
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ここでウラン・ガラスのストッパーを見掛けましたが、ストッパーにしちゃ値段が高くてパス。ストッパー位なら、カーブーツセールでも見付かりそうだし。ペットワースのアンティークは、総じて高めだと感じました。
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この古めかしい建物もアンティーク屋。やはり「大物」中心っぽいので、店内には入っていません。
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こちらの建物もアンティーク屋さん。同じく中には入っていません。
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今回初めて気が付いたお店。ペットワースでは珍しい、いかにも女性店主らしいセレクトの小物が主体の、中々好みのお店でした。小さく入り組んだ店内も楽しいし。
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やはりペットワースのアンティーク屋は、全体的にジャンク率が低く、本格的な骨董美術品中心で、結局買いたい物は何も見付かりませんでした。これだけお店を廻ったのに、ウラン・ガラスの収穫が全くなくて、P太は少しガッカリしていました。ちょっとはアンティークに対する関心が深まったので、この町のアンティーク屋も昔よりは楽しめるかも…と期待しましたが、やっぱりペットワースは町自体が結構ポッシュでした(笑)。
   




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by piyoyonyon | 2016-05-23 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ヘッドコーンのアンティーク・モール

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シシングハーストへ行く機会があったら、ついでにHeadcorn ヘッドコーンと言う村にも寄りたいと、前々から思っていました。ヘッドコーンは、シシングハーストの北東8~10km位にあり、今までも何度か通過したことはある、いわゆる「クリームティー村」です。「クリームティー村」とは(注:私が勝手に作った単語です)、古い家並みが残って雰囲気が良いので、田舎好きのイギリス人が晴れた週末なんかに訪れる村で、そういう場所には大抵クリームティー(紅茶&スコーンのセット)を給するティールームがあるのです。そしてそういう村には、アート・ギャラリーやアンティーク・ショップがあるのも、イギリスではお約束です。古物番組で、ヘッドコーンにも中々充実したアンティーク・モールがあると知り、一度覗いてみたいと思っていました。
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クリームティー村らしく、ハイストリートにこんな木組みの家があります。しかも、かなり大きな家です。
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その隣のこちらの家は、かなり傾いています。内部も、傾いているのに違いない。
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チャリティショップも2軒あり、村としては大き目です。これは、元学校っぽい建物でした。
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これもクリームティー村の特徴の一つで、イギリスでは珍しくなった個人店舗が並んでいました。これはHardware屋さん。日本で言う金物屋か荒物屋、またはホームセンターのちっちゃい版で、奥が驚く程深い店舗には、食器、DIY、ガーデニング用品、ペット用品から手芸用品まで売られていました。
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イギリスでは非常に貴重なチェーン店ではない、昔ながらの店構えのパン屋さん。思わず夫婦揃って期待して覗いてみましたが、…昔ながらのイギリスの不味そうな菓子パンしかありませんでした(当然か)。
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これがお目当てのアンティーク・モールです。間口は小さく(しかも天井がメチャ低い)、外観からはとても「モール」には見えませんが、例によって奥は深く、少しですが二階もあります。
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あっ、私が持っているのと同じ、古いソーイング・バスケット(左手)がある。
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そして、いきなりこんなブースが。ウラン・ガラスをわざわざ紫外線光で照らして発光させている陳列棚は、イギリスでは初めて見ました。二段下のコスメ・セットも、ウラン・ガラスです。
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さして古くもないテディベアや縫いぐるみでも、籐椅子に並べると絵になります。
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コスチューム・ジュエリー、コンパクト、ピル・ケース、ルージュ・ケースなど、昔の小物類が色々。
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右は、アーツ&クラフツのボウル。確か30ポンド位。
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二階には、古着中心のブースもありました。左の三段重ねのレコードは、カップ・ケーキやアフタヌーン・ティー用のトレイ。お洒落なアイディアだけど、強度が平気なのかは疑問です。
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女性らしいアイテムと、手作り布小物のブース。
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中心のバッグは、古そうには見えませんでしたが、中々素敵なデザインで気になりました。
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大きくはないけれど、村のアンティーク・モールとしては充実していて、十分楽しめました。何より、結構知られたスポットなのか、歩くのがままならない程、店内はお客さんで混んでいました。
 




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by piyoyonyon | 2016-05-13 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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