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結婚記念日にライ 2

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今年の結婚記念日に訪れたのは、イースト・サセックス州の中世の雰囲気を色濃く残す人気の町Rye ライ。昼食を取った後、アンティーク屋(と言うかジャンク屋)巡りをしています。
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唯一現存している城門を通って、旧市街地(かつての市街壁内部)に入ります。
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城門のすぐ脇のお店。良く見ると、結構趣味の悪い物を売っています(笑)。
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真っ平らな土地の中で、ライは島のように盛り上がった高台の上に築かれています。
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かつては実際海に囲まれていたようで、「Cinque Port シンク・ポート」と呼ばれる、中世の最も重要な港の一つでした。
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イギリスでは珍しくなって来ている石畳も、ライの旧市街地には多く残ります。
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ただし、フリントと言う漬物石のように丸い石が並べてあり、幾ら足裏マッサージに良いと自分に言い聞かせても、半端ない歩き辛さです。
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そんな石畳の通りの中でも、町のアイコン的な老舗ホテル「Mermaid Inn 人魚亭」のある、特に観光客率の高い「Mermaid Street 人魚通り」。
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中世の町並みらしさの決め手は、やはり重厚な木組みの家。
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これが人魚亭です。かつては、密輸入者や密入国者のアジトだったと言われています。
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一方「The Mint」と言う通りに在る、人魚亭と共に密輸入犯罪集団の根城だったらしい「Bell Inn」。どちらも内部には、逃走する為の秘密の地下道もあったとか。
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この教会近くの家の煙突は、にょろんと曲がっています。
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丘の一番高い部分に、教区教会「St. Mary Church セイント・メアリー教会があります。
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ノルマン時代に起源を持つ歴史の古い教会ですが、この教会で思い出すのは、以前内部で聖歌隊?の子供達が、忘れ難い程強烈に下手な合唱を練習していたこと。しかも、曲目は何故かABBAの「マネーマネーマネー」! …お布施しろってことか?
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教会の周囲には、古い建物が集まっていて特に良い雰囲気です。
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結局回る場所は、毎回同じ(笑)。旧市街地の南東端には、13世紀にフランスに対して築かれた要塞「Ypres Tower イプレス塔」が残っています。
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元々は、市街壁の一部だったとか。牢獄だったり、一般住居だった事もあるそうです。今は内部は、資料館になっています。
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塔の手前は、かつての砲台で、今は「大砲公園」になっています。
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南西の低地には、チューダー時代の要塞「Camber Castle カンバー城」が見えます。
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やっぱりライは、結婚記念日や誕生日等、何かお祝い事に訪れるのに相応しい町です。勿論そういう町は、何でもない日に訪れても十分素敵です。でもやはり、快晴の日に訪れるのが正解みたい。小さな町なので、アンティーク屋巡りや食事かお茶の時間を入れても、3~4時間あれば、ゆっくり一周することが出来ます。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-19 15:23 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

快晴の城下町ロチェスター

新石器時代の古墳「Coldrum Long Barrow コールドラム・ロング・バロウ」を見学した後は、北東へ進んで、久しぶりに古城と大聖堂の町「Rochester ロチェスター」を訪れることにしました。
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この町へ来るのは、二年前の夏以来です。これが町のシンボル、ノルマン様式の城の最も完璧な見本の一つと言われる、Rochester Castle ロチェスター城。ただし廃墟で、内部はほとんど空洞になっています。うーむ、快晴の青空を背景にした中世の城は、やはり迫力(…おどろオドロしい暗雲も似合うけど)。
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冬は樹木の葉がない分、城が一層良く見えます。かつ、城に写った木々のシルエットが綺麗。
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城と大聖堂。この町の大聖堂は、大聖堂としては小さめです。また、大聖堂が在るのに、ロチェスターは「市」ではなく「町」の指定になっています。
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ロチェスターは、古くからの港町でもあります。と言っても海ではなく、River Medway メッドウェイ川の河口近くの、大きく蛇行した部分に、まるで突き出た半島のように面しています。
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イギリスの港には、大抵カラフルなヨットがいっぱい。個人所有のヨットだったりします。
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ロチェスター城は、メッドウェイ河畔の高台の上に立っているので、川のすぐ側から見上げると、丘の側面(崖)も合わせて、城壁が凄い高さに見えます。
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ロチェスターと、隣町「Strood ストゥルード」を繋ぐロチェスター橋。ちょっとブダペストの鎖橋に似ています。ロンドンからロチェスターを訪れる場合、鉄道も自動車道も大抵この橋を渡り、そこからいきなり高台に立つお城が目に入ることになるのは中々ドラマティック。
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これが、橋から眺めたロチェスター城。12月直前だったので、城内の敷地にはクリスマス・シーズン用の移動遊園地が設置されていました。何だか本物のお城なのに、まるでテーマ・パークの作り物のよう(笑)。
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更にロチェスターは、市外壁にも囲まれた城塞都市でもありました。市外壁は、未だ部分的に残っています。
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市外壁の突起した部分は、barbican=外堡と呼ばれます。
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勿論、その後High Street 目抜き通りも散策。
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イギリスには珍しく、割とショッピングが楽しい町です。
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結構人気の観光地なので、アンティーク屋が幾つかあります。この店は小規模ですが、二階は食器やアクセサリーや布物等女性的な小物が中々充実。
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ビンテージ屋にしか見えない、実際アンティーク&ビンテージしか売っていないチャリティショップ。値段も、相変わらず一般のビンテージ屋並み。
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その店頭で、ビンテージ・ドレスも売られていましたが、ハンガー・レールが低過ぎて、全てドレスの裾が地面に付いちゃっているよ。
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前回覗いて衝撃を受けた、広い店内に只ひたすらガラクタが山積みだった、迫力のチャリティショップ。ウラン・ガラスの一つも埋もれているかと思いきや…、今回も見事にゴミばかりでした~。
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ここは、多分町では一番の規模で、アンティーク・モール形式。
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建物自体が、これぞイギリスって感じで重厚でした。
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二階は、ビンテージ・ドレス専門フロア。
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中々セレクトの良さげな品揃えです。
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これはインナー? それともナイティなのか。現在の英国人女性からは、大人用とは考えにくい細さです。
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レースの付け襟等、服に比べて買い易いファッション小物も。
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1960年代らしいハイウェストの、色と柄がパンチ有るワンピース。
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やはりハイウェストの、60年代のシンプルなウェディング・ドレス。
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窓に飾られた、レースのアンティークの子供服が、うっとりする愛らしさ。
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夕暮れの大聖堂(の側面)。
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本当に、一日中見事に雲一つない快晴で、こんな日を無駄にせず有意義に過ごせてラッキーでした。冬なので、あっという間に日は暮れてしまいましたが、黄昏時の雰囲気もまた中々のロチェスターです。

 


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by piyoyonyon | 2017-01-26 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

川と修道院の古都シュルーズブリ

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旅行二日目のメインは、シュロプシャーの中心地「Shrewsbury シュルーズブリ」です。4年前のシュロプシャー旅行で、木組みの家だらけの城下町「Ludlow ラドロウ」がすっかり気に入り、州都シュルーズブリもそれに負けない程魅力的な、中世の面影を色濃く残す町と聞いていたので、是非一度訪れてみたいと思っていました。尚、日本語では「シュールズベリー」と記載されることが多いようですが、ウィキぺディアの英語版だと発音記号が「シュルーズブリ」に近いので、これで通すことにします。
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シュルーズブリは川の町。大きく湾曲した川に囲まれた、まるで中州か半島のような地形に在ります。かつて川が自然の要塞として重要な役目を果たしていた為で、スイスのベルンやフリブール、チェコのチェスキー・クルムロフ等、歴史的な美しい街は、しばしばこういう場所に築かれています。言い換えれば、こんな立地に在る古い町に、雰囲気の悪い町はまずないと言うこと。
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この川は、ウェールズのスノードニア近くに源流を持つ「River Severn セヴァーン川」で、 この下流には世界遺産の「アイアンブリッジ」があり、河口付近ではウェールズとイングランドの国境を流れます。
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前日、チェスターの木組みの家が思ったよりも新しくて、ちょっとガッカリしていたのですが、シュルーズブリでは、本物のチューダー時代の建造物らしい木組みの家を沢山見掛けました。
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これこれ、木組みの家と言えば、傾いていなければ(笑)。
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丁度正午頃到着したので、まずはお昼御飯を食べる場所を探しました。選んだのは、フレンチの「Bistro Jacques」。リヴァプールを中心に展開するチェーン店だそうです。二人とも、「L’Assiette de France」と言う「フランス人のお気に入りの盛り合わせプレート」なるものを注文しました。左上から焼きカマンベール、あっさり目のガーリック・トースト、サラミと生ハムのサラダ、オリーブ、魚のフライ、リンゴの煮物、鯖のパテです。どれも繊細で美味しく、サラミも生ハムも、普段スーパーで買うのとはさすがに違うな~と(当たり前じゃ)思いました。特に、丸ごと一個の熱々カマンベールが、パンに付けても、リンゴを乗っけても美味! 給仕も素早く、量もバランスも丁度良く、正に理想的な旅行メシでした。ほぼ同じ金額で3コースも選べましたが、旅行中の昼食にコース料理では、時間が掛かり過ぎると思います。
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ところが、食事を済ませて丁度店を出ようとした途端、予報通りに雷&大雨が降り出しました。雨宿りも兼ね、しばし近くのアンティーク・モールで過ごしました。
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そこで小降りになるまで待つことが出来た…のですが、結局その後その日は、雨が完全に止むと言う事はありませんでした。魅力的な町並みが目白押しなのに、写真を撮るのもままなりません。
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ここは街のヘソ、古い市場の建物(左)とその広場。現在の市場は、近くの屋内で開かれているようです。
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旧市場の広場から、こんな心惹かれる石畳の小径を登って行くと…、
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「Butcher Row 肉屋横丁」と言う名前の通りに出ました。多分、かつては肉屋が並んでいたようです。
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一方こちらは、その近くの「Fish Street 魚通り」。元々魚市場でも立っていてのか、魚屋があったのか、はたまた左の「Three Fishes」と言うパブの名前に因むのかも知れません。
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坂を登り切ると、最終的にはこんな教会に到着しました。もしかしたら、ここが旧市街地で一番標高の高い場所なのではと思いました。「St. Alkmund’s Church」と言うそうです。
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内部はこんな感じになっています。主祭壇には、ステンド・グラスではなく「ガラス絵」が。
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教会のすぐ横にも、また教会??と思いきや、元は確かに「St. Julian’s」と言う教会だったようですが、今は青少年会館か何かになっているそうです。
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そして、この町のシンボルの一つである修道院を目指します。その途中も、木組みの家がいっぱい。
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坂道が多い町なのも、私の好み(…勿論歩くのは大変ですが)。
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南東の修道院へ行くのには、「イングランド橋」を渡ります。因みに、一番最初の写真に写っているのは、旧市街地の反対側(北西)に通じている「ウェールズ橋」です。
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修道院は、チェスター大聖堂同様、赤い砂岩で出来ています。今でも「Shrewsbury Abbey シュルーズブリ大修道院」とは呼ばれているものの、機関としては現在は単なる教会です。修道院そのものは、16世紀のヘンリー八世の解散法に寄り廃止され、この付属の教会と名前のみが残っている訳です。
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内部はノルマン様式。イギリスに住み始めた頃、「ノルマン様式」とは何なのか分からず、美術史の授業でも習った覚えがありませんでしたが、少し調べると、ヨーロッパ大陸では「ロマネスク」と呼ばれる様式にほぼ一致することが分かりました。規模的には、一般の教区教会としては大きく、大聖堂よりはずっと小さめ。
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私が持っているイングリッシュ・ローズ「Brother Cadfael ブラザー・カドファエル」は、ここの修道院を舞台にした人気の探偵小説の、主人公の修道士の名前から名付けられました。
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古い石棺のすぐ脇に、スタッフ用の簡易台所のあるのが…、何気に凄い光景だなと思います。
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入り口近くの洗礼台は、実は古代ローマ時代の石柱をリサイクルしたもの。
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次に北東の城を目指しましたが、城の入り口脇にも中々素敵な教会が、と思ったら、こちらも今はパーティー・ルームか何かに再利用されています。現在のイギリスのキリスト教徒は、1割しか教会に行かないらしいので、やはり教会建築が余っているのですね。
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その隣の、黄土色の漆喰の壁の木組みの家も迫力。
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城の閉門時間にはギリギリで、外観のみ写真を撮りました。建物は余り残っていませんが、美しい庭園として整備されています。城の内部は、軍隊博物館になっているようです。
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そうこうしている内に、再びの豪雨で雨宿り。向かいに見えたのは、やけに立派な建物の図書館で、その前に立っている像は、どうやらこの町出身のダーウィンのよう(未確認)です。
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最後に、シュルーズブリの鉄道駅にやって来ました。この駅は、丁度中州のように湾曲して流れる川に囲まれた旧市街地が、唯一川に囲まれていない、首のような部分にあります。とてもクラシックで絵になる駅舎で、この町に到着する時に車で通過した際、是非写真を撮りたいと思っていました。
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その上、何せ城のすぐ脇に立っているのです。こんな劇的な立地の駅、ドイツのニュルンベルク(目の前が城壁)やケルン(すぐ横に大聖堂)以来だと思います。写真では工事の足場がちょっと邪魔ですが、この町を列車で訪れる人にとっては、かなり感動的なのではと想像します。
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悪臭が強烈だったチェスターと違い、シュルーズブリは、期待に反せず、ヨーロッパの歴史的な町らしさに溢れ、とても素敵な町でした。が、とにかく天気が残念でした。「このところずっと快晴が続いていたのに、旅行の時だけ雨なんて、僕達は不運だったなあ」とP太は言いましたが、…違うよ、元々予報で雨になると言われていた場所を、わざわざ私達が目的地に選んだの。現に、この日も自宅は好天のままでした。帰路の車中もしばらく凄まじい雷雨で、翌日のニュースを見たら、この地方には洪水に見舞われた地域もあったとか。次回訪れる時は、晴れた日にじっくり時間を掛けて、小路の隅々まで歩いてみたいシュルーズブリです。
  




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by piyoyonyon | 2016-10-17 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

木組みの家天国チェスター

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チェスターの大聖堂を去った後は、チェスター市内を歩きます。今回の旅行で何故、この地を最初の目的地に選んだかと言えば、ローマ時代に起源を持ち、大聖堂と城が在り、更にほぼ完璧な状態で城壁が残り、その上チューダー様式の木組みの建物が街の中心に集まっている、正に私にとって理想的な観光地に思えたからです。元々「Chester チェスター」と言う名前が、ラテン語の城や砦を意味する「castra」に由来します。上の写真は、ほぼ大聖堂の向かい側の市庁舎。
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これが商店街の中心なんですけど、確かに木組みの家が盛り沢山!
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そして商店街の中にいきなり、こんな橋と時計台が。実はこれ、城壁(市外壁)の東門なんです。
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橋の上には、脇の狭い階段で登ることが出来ます。
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橋の鉄柵と時計台は、ヴィクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリーを記念して建てられたもの。
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橋の上から眺めた「Eastgate Street 東門通り」。まるで絵のよう。恐らく車と店舗を除けば、100年前とそう変わらない景色なのではと思います。
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城壁の上は、一般の遊歩道になっていて一周出来ます。この城壁、北と東側はローマ時代のオリジナル、南と西は新しく再建された…と言っても12~13世紀築で、東西0.7km位、南北ほぼ1kmの周囲約3kmを、ぐるりと囲んでいます。大聖堂と同じく、赤い砂岩で出来ています。
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南東の門「Newgate」に到着しました。この門は、城壁の中で一番新しいもので、交通量の増加に伴い、間口の広い門として1930年代に建てられました。それまでは、ここには「Peppergate」「Wolfgate」と呼ばれる門が立っていたそうです。
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Newgate側のこれは、古い門の跡、またはローマ時代の塔の礎石かな。
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ここから城壁外に見える、少し窪んだ土地は、実はローマ時代の円型劇場跡。
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その側には、ローマ遺跡公園もあります。
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城壁に沿っても、木組みに家が。
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この小さなテラス・ハウスは、ヴィクトリア時代の労働者層の典型的な住居(P太は「コロネーション・ストリート」と呼んでいた)。裏庭の狭さに驚きました。その裏庭に、それぞれ一つずつ立っている小さな小屋のようなものは、昔の屋外トイレ。他人の裏庭を眺められる機会は余りないので、これは中々貴重な眺めです。
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更に南に向かって歩き続けると、「River Dee ディー川」が見えて来ました。
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川の上には、鴨やカモメの他に黒鷺がいっぱい。白鷺と青鷺は日本でも見たことがありますが、黒鷺は初めて見ました。
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「Bridge Gate」と呼ばれる南の門。その名の通り、「Old Dee Bridge」と言う石橋に続いています。
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城壁は所々段差があり、川沿いには自動車道脇の歩道と同化した低い部分もあります。最早「壁」ではありませんが、川が天然の要塞の役目を果たしていたようです。
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城壁の南西角には、ノルマン時代の城もあります。ウィリアム一世が、イングランド征服直後に建てたもので、かつてはウェールズに対する軍事の要でした。しかし多くの部分は18~19世紀に再建されたもので、中世の城らしさは余り感じられませんでした。
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その日の予報は曇りだったのですが、実際には霧雨が降り続き、その内雨足が強くなって来たので、この辺で城壁を離れ、再び市街地に入ります。
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魅力的な石畳の小径の脇に立つのは、アンティークの人形専門店。入店は、基本的に予約オンリーの敷居の高さだそうです。
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St. Micheal's Church 聖ミカエル教会。と言っても廃教会で、今は博物館。教会へ行く人が激減し、継続が難しいイギリスでは、教会建築をリサイクルする例が特に多いように思います。
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その名もズバリ、「Three Old Arches 三つの古いアーチ」の家。13世紀の建造。
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確かに大好きな木組み家だらけなのですが、どうも重厚な雰囲気がイマイチだなと物足りなく感じていたら、本物のチューダー時代の建築物は割と少なく、実は多くは19世紀に建てられた「チューダー・スタイルのリバイバル」なのです。言わば、リバティ本店が並んでいるかんじ。
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一階の店舗の俗っぽさと、木組みの家の雰囲気のギャップが凄まじいものも沢山(笑)。
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こちらは、本物のチューダー・ハウス。
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そんな中、新し目の木組みの家でも、この建物は圧巻でした。何と、ショッピング・モールなんです。
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内部も、こんな感じでエレガント。入っている店舗は、イギリスでは何処でも一緒のメジャー・チェーン店ばかりのようですが。
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そのモールの入り口の両脇には、歩道に沿って、こんなアーケードが続いています。雨の日には便利。ただし、段差は多いし、それぞれ歩道へは細い急な階段で繋がっており、極めてアンチ・バリアフリー。
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そして、地方なので閉店時間が異様に早い! 多くの店が、平日なのに5時には閉店していました。雨の上にこれでは、街を歩き続けようがなく、未だ日は明るいけど引き上げることに。
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正直言って、ここでは多くの木組みの家が新し過ぎて綺麗過ぎて(やはり木組みの家は傾いていないと…)、ちょっとだけガッカリしました。元々のこの街に対する期待が、大き過ぎたのかも知れません。それに天気が悪かったのも加わり、何より街全体が、非常に臭かったのが辛かったなあ(涙)。これは牛糞の臭いでして、チェシャー州はチーズで有名なので、周囲が酪農地帯なのは当然です。しかし、チェスター自体は結構大きな街なのに、中心地でもこれ程強く臭うとは一体?? 結局二人とも最後まで、この臭いに慣れることはなく、仕舞いには鼻が疲労したように感じ、悪臭で鼻が曲がりそうとはこのことだと実感しました(笑)。
 




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by piyoyonyon | 2016-10-07 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

夏の終わりのスコトニー城

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ベイハム・オールド・アビーをお昼頃に去った後は、少しだけケント州側に入って、NT(ナショナルトラスト)の「Scotney Castle スコトニー城」を訪れることにしました。ここへは何度も来ていますが、ベイハム・アビーのすぐ近くなので、時間があれば、ついでに訪れない手はありません。
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まずは到着後すぐに、駐車場脇のピクニック・ベンチで昼食。今日の弁当、ズバリ「海苔弁」です。「食戟のソーマ」の創真の海苔弁に凄くそそられたのと、その名も「のり弁の秘密」と言うふりかけを、母が送ってくれたものですから…。おにぎりより返って簡単です。ただし、魚のフライの竹輪天もなく、サツマイモのかき揚げを乗っけたので、炭水化物が多くて栄養バランス悪いです(苦笑)。
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「新城」脇の、終わり掛けの褪せたアジサイの微妙な色合いが綺麗。
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ここには、「新城」と「古城」の二つの城館があり、19世紀築の新城の内部もインテリアが興味深いのですが、今回はパス。
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ひたすら谷底にある、半分廃墟の14世紀築の古城を目指します。
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バラ園には、一種類だけのバラが植えられていました。種類は分かりませんが、匂いが強く葉がマットで、オールド・ローズかイングリッシュ・ローズのようです。
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途中、新たにハーブ・ボーダーが設けられていて、バーベナ・ボナリエンシスやアメジスト・セージ、ネペタなどが満開でした。
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古城に近付いて来ました。
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堀に囲まれた古城に到着。堀と言うよりは、湖に浮かぶ島に城が立っている感じです。
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城の前には、円型のハーブ・ガーデンがあります。
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その周囲のボーダー花壇。…正直言って、余りパッとしませんねえ。まあここは、建物と景観庭園との組み合わせを楽しむ場所であって、ツツジの季節の石切り場庭園の見頃以外は、純粋に植物を楽しみたい人にとっては、ちょっと物足りないかも知れません。
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咲き始めたセダムには、蜂が群がっていました。茎が紫色の、ちょっと変わったタイプ。
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お城の裏側(東側)は、すっかり廃墟です。こちらのボーダー花壇ほうが、廃墟と植物を上手く組み合わせてあり、中々見応えあると思います。
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この季節咲いていたのは、主にフロックスと秋明菊。
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続いて、池の周囲を歩いてみます。この日は汗ばむ湿度の高い日だったので、辺りが霞んで見えます。
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ここは、新城と古城を一緒に撮影出来る、数少ないスポットなんですが、生憎新城の裏側が修理中で足場に覆われていまして、あえて足場を避けて撮影してみました。
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イギリスには珍しく、トンボが多い場所のはずなんですけど、今回は余り見掛ませんでした。
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とても暑い日だったので、最後はお決まりのアイスクリーム・タイム! お気に入りのケントの地元アイス「SOLLEY’S」が、創立30周年記念と言うことで、特別限定フレーバー「バナナ味」を出ていました。試してみたら、人工的ではない自然なバナナ風味の上、甘さスッキリでクリーミーで凄く美味しい! P太は「ハニカム味」です。それにしても、NTやEHのカップ・アイスは、一個2.5ポンドと高めです(安いジャンク・アイスじゃ意味ないけど)。外出にほとんどお金を掛けない私達夫婦にとって、唯一とも言える贅沢品です(笑)。
 




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by piyoyonyon | 2016-09-22 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

英国で最も不気味な城、ファーリー・ハンガーフォード城

EH(イングリッシュ・ヘリテイジ)の年会員の期限が、いよいよ押し迫った8月の晴れた週末に、今のうちにEHのどれかに行かなければ~と益々結構焦りましたが、実は身近な有料の興味を引くEHの場所は、ほとんど既に訪れてしまっていました。そこで、ちょっと日帰りで行くには遠いのだけど、前から興味津々だったサマーセット(ウィルトシャーとの州境)の「Farleigh Hungerford Castle ファーリー・ハンガーフォード城」を訪れることにしました。このお城は、EHの会報誌に「EHで最も不気味な城」と紹介され、またTVでも何度か「血生臭い因縁の城」として登場し、一度是非見てみたいと思っていたのです。
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城とは言え、今はほとんど礎石しか残っていない完全な廃墟です。まず駐車場が、城門を潜り遺跡の中を通った先にあるのに、ちょっと驚きました。EHでは、NT(ナショナルトラスト)と違い、「ほんとに文化遺産守られているか?」と思えるような、意外な場所に駐車場の設置されていることがあります。
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案内板の、全盛期の17世紀の城の様子。EHでは、大抵入り口でチケットを購入する際、ガイドブック(有料)か音声ガイド(無料)を勧められます。でも大抵は案内板の説明が充実しているので、それで十分です。しかしここの案内板は、すっかり紫外線で劣化しており、非常に読み辛かった…。
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城は、農村地帯の民家が点在する丘の上にあります。と言っても、周囲にも同じ位の高さの丘が並び、特に眺望が良いようには見えません。北と東側はフロム川に沿った天然の急な崖、西側には人工の深い堀が設けられています。堀には、かつては水が張られてたようです。
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現在内城の建物として残っているのは、南西と南東の塔のみ。これは南西のほうで、御覧の通り裏側はありません。
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しかし、城付属の礼拝堂(正式名:聖レオナルド礼拝堂)は、今でも完璧な状態で残っています。
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右手は、礼拝堂の裏にある元司祭館。今は資料室になっています。
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資料室内に展示されている、城を再現した模型。左が多角形の外城と礼拝堂、右が四角い内城部分です。内城の四方には、このように塔が立っていた訳です。
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そして、現在の城の航空写真。上が南方向で、下が北方向になります。
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礼拝堂の中に入ってみます。イギリスの教会建築に良くある、屋根だけ木製のタイプ。
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左手の聖アンナ礼拝堂と呼ばれる小部屋には、城主一家の豪華な石棺が並び圧巻です。中央は、大理石の彫像が付いたのもの。壁画やステンドグラスも手が込んでいます。
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こちらは、寄り古い時代の砂岩の石棺。男性像の足元には、犬の彫刻があります。
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天井の梁には、実はびっしり天使が描かれています。
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祭壇右脇の古めかしい壁画は、ドラゴンと戦うイングランドの守護聖人、聖ゲオルグ(ジョージ)を描いているようです。右下も、多分石棺。
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そして、礼拝堂を一度出て左手に進むと、crypt 地下墓所(半地下ですが)があり、17世紀の城主一家のデス・マスク付きの鉛製の棺が並んでいます。ここは薄暗くカビ臭ささが漂い、ちょっとドキドキします。礼拝堂内の石棺に比べると質素に見えますが、当時鉛の棺は大変高級で、特権階級の象徴だったそうです。とは言え、棺桶にデス・マスクまで付ける発想が理解不能。棺の小ささが、当時の人々の体格を物語っています。右奥の二つのバイオリン・ケース大のものは、幼児の棺のようです。
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そしていよいよ、橋を渡って内城の遺跡に入ります。
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内城と外城を繋ぐ橋の下には、かなり深い堀が作られています。
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南西塔と共に、唯一城館らしさを伝える南東塔。
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南東塔の手前の一段窪んだ長方形の土地は、昔は庭園だったようです。
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ファーリー・ハンガーフォード城は、14世紀に庶民院議長だったトーマス・ハンガーフォード卿に寄って、既に存在していた荘園主館を元に建てられました。その後代々ハンガーフォード家に受け継がれ、15世紀には城らしく大きく拡張され、17世紀には当時流行のお洒落なエリザベサン様式に改装されました。因みに家名は、バークシャーの町ハンガーフォードに縁があるからだそうです。
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不気味な城と呼ばれる所以は、16世紀に城主エドワードの三番目の妻のアグネスが、当時寡だった城主の次の妻の座を狙って、自分の前夫を殺し、この城の竃でその遺体を焼いたから。アグネスは企み通り城主と結婚しますが、彼女の犯罪はエドワードの死後露見し、加担した二人の家来と共に処刑されました。
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城は、エドワードの前妻との息子ウォルターに引き継がれましたが、彼は政治的に邪魔になった妻のエリザベスを城の塔に幽閉し、度々食事に毒を盛って抹殺しようとまでしました。しかし、それを察知していた妻は、密かに村民が運び入れる食事のみ口にし、毒殺を逃れたそうです。その後ウォルターのほうは、天罰覿面とでも言うべきか、属していたクロムウェルの失脚と共に、反逆罪と同性愛と妖術の罪で処刑されます。城は裁判所に没収されましたが、エリザベスは無事解放され再婚しました。
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これが南西の塔の内側。非常に壁が厚く、上に行くに従って多少薄くなっているのが分かります。当時は五階構造だったようです。この塔にエリザベスが幽閉されていたと長年信じられていた為、今では「貴婦人の塔」と呼ばれている訳ですが、実際に彼女が幽閉されていたのは、今は残っていない北西の塔だったようです。どちらにせよ、領民から慕われる中々賢い城主夫人だったのでは?と、勝手に想像しています。
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一度裁判所に没収されたこの城は、再びハンガーフォード家に買い戻されますが、17世紀後半から一族は没落し始め、18世紀についに城は手放されます。その後裕福な一家の所有になりますが、彼等は近辺に新しく建設する館の石材としてこの城を購入しました。つまりこの廃墟は、自然に朽ち果てて出来た訳ではなく、リサイクルの為に人の手によって破壊されたものなのです! その為、イギリスの城には珍しく、内城よりも外城の保存状態のほうが良いそうです。
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北東の塔の礎石。かろうじて、塔が円柱形だったことだけは実感出来ます。
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こちらは、実際エリザベスが幽閉されていたらしい北西塔の、かつて立っていた部分。確かにこちらの立地のほうが、村人が密かに食料を届け入れるのには好都合なように思えます。
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この井戸の周囲が当時の厨房で、例の遺体を焼いた竃があったのは、どうやらこの辺のようです。
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この城の北側に、とても可愛い茅葺屋根の田舎家があります。ただ太陽の位置の低い冬期は、日当たりが凄く悪そうです。その脇には細長い池があり、もしかしたら、城の堀の名残かも知れません。
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快晴の汗ばむ日だったので、見学後はお決まりのアイスクリーム・タイムとなりました~。幸運なことに、地元製造のアイスが売られていました。左はP太の選んだ「サマーセット産の苺とクロテッド・クリーム」。右は私のチョイスで「ラズベリーとエルダーフラワー(西洋ニワトコの花)のシャーベット」。苺のはちょっと甘過ぎて、私のラズベリーのほうが美味しかったけど、全くシャーベットではなくアイスクリームでしたね。
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さて、ファーリー・ハンガーフォード城が本当に「不気味な城」かと言うと、結論としては、普通は廃墟と言えば不気味なものですが、この城の場合、壁すらほとんどない礎石だけで、まして陽が燦々と差すこんなお天気の日では、地下墓所以外は、全く不気味には感じられませんでしたあ。それにイギリスには、「幽霊の出る城」「血塗られた歴史の城」なら、他にも幾らでも(掃いて捨てる程)あります。しかし、歴史的に興味深いことは確かで、ちょっと独特な立地と好みの廃墟っぷりで、夫婦揃って非常に楽しめ、気が付けばここで3時間位過ごしていました。何より、完璧な状態で残っている付属礼拝堂と、廃城との対比が印象的でした。
   




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by piyoyonyon | 2016-09-03 15:34 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウォルマー城とディール城

EH(イングリッシュ・ヘリテイジ)の年会員の有効期限が、そろそろ迫って来ました。そこで、天気のまあまあの週末には、前から行きたかった&未だ訪れていないEHを、積極的かつ優先的に訪れることにしました。
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リストのトップにあったのが、ケント州の「Walmer Castle ウォルマー城」。ここは、EHには珍しく、庭園も見所の一つなので、訪れるなら花々の見頃の季節でなければ、と思っていました。
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途中高速道路で2回も事故渋滞に巻き込まれ、予定より2時間位遅れてやーっと到着。この日の天気予報は「晴れ時々雨」だったものの、その時は快晴で、こりゃ庭を歩くのには有難い…と思いきや、何と今日は閉館。…え?? 今日って閉館日だった? いやいや、前日ガイドブックで、この期間は毎日オープンと、しっかり確認したはず。そう、入り口には手書きのサイン・ボードがあり、なんと城主の催しの為、突然閉鎖したそうです。私達の他にも、がっかり帰って行く訪問者は後を絶たず。その中には、ドイツ・ナンバーの車も。
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仕方なく、外側から城の写真を撮りました。城は深い空堀で囲まれていますが、その堀でさえ、今は良く整備された庭園になっています。
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この城は、空から見るとクローバー型をしているそうです。
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ウォルマー城は、元々は16世紀にヘンリー八世に寄って建てられた軍事要塞でしたが、その後ワーデン卿の公邸となりました。歴代の城主の中には、ナポレオン戦争で活躍した英雄ウェリントン公爵元帥も含まれ、ウェリーズ(ゴム長靴)の語源となった元祖ウェリントン・ブーツも、城内に展示されているそうです。
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元はと言えば、ローマ・カソリック教会と絶縁し、新たにイギリス国教会を(勝手に)設立したヘンリー八世が、大陸のカソリック教徒からの攻撃を恐れて建てた要塞なので、海岸線まではすぐ近くです。海に向かって、大砲がズラリ。と言うか、道路に向けられていて、ちょっと怖い。
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堀を囲む塀には、エリゲロンの花が沢山生えていました。
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因みに、これが門から覗いた庭園の一部。フォーマル・ガーデンらしいので、余り私の好みではないかも知れませんが、さすがに建物とはばっちり絵になるようです。
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もうこの城には来る機会は二度とないだろう…と言うか、結構マジで怒り心頭で、二度と来るもんかいとさえ思います。現在の城主は、普段は門番の家に住んでいるらしいのですが(多分自力で城を管理出来ない為)、イベントをするなら平日にしろと思います。そして、それを許可するEHも、やっぱり頼りないなあ。
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仕方なく、時間が余ればついでに見学する予定だった、すぐ近くの「Deal Castle ディール城」に向かいます。ディール城も、16世紀にヘンリー八世に寄って建てられた軍事要塞ですが、ウォルマー城と違い、その後貴族の居城になることはなく、ずっと無骨な軍事利用のままでした。以前昔の絵葉書の航空写真を見た時、まるで人喰い巨人が壁を壊して襲って来るあの漫画の舞台みたいだと興味を持っていたのですが…、
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地上から見ると、城、低ぅぅ!! 車ですぐ側を通過して、思わず見落とすところでした(笑)。海抜の極めて低い平坦な海岸際に立っている上、建物自体が低くてぺっしゃんこなのです。
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実際には、城の間に深い堀がある為、敵は簡単には近付けませんが、この低さじゃあ、海から攻めて来る敵の軍艦に対して、大砲も大して飛ぶまい。
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ヘンリー八世は、四番目の妻となるドイツのグレーヴス公爵令嬢のアンが、イングランドに初上陸する際、この城で晩餐会を催す予定でした。しかし、アンの実物を見たヘンリーが、結婚をドタキャン(…と言うか既に書面で結婚していたので即効離婚)したのは有名な話です。
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言わば幻のロイヤル・ウェディングの城かも知れませんが、ヘンリーからすぐに離婚された為、アン・オブ・グレーヴスは処刑されることもなく、ヘンリーの六人の妻の中では一番最後まで生き延びました。
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こう言った昔の軍事要塞に、大砲の展示は付き物で、特に注意書きがなければ、子供も大人も乗って遊ぶのは、イギリスの常識のようです。
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丁度雨が降り出したので、内部を見学しましょう。何故か、最初に地下から入ってしまいました。
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城の中央地下部分に、井戸があります。
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展示室になっています。
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外壁に沿って、こんな人一人がやっと通れるような隙間が張り巡らされ、兵士が敵を見張っていたようです。
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こんな小窓も所々にあり、あちこち不思議な造りです。
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一階(注:日本式に)に上がります。ここは兵士達の食堂室だったようです。
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昔のオーブンが残る厨房。
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手押しポンプは、地下の井戸に繋がって水を引き上げることが出来たようです。
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今でも軍事式典用に使用されているらしい、小さな礼拝堂がありました。この裏に、使用可能なトイレ(念の為水洗)が、いきなり設置されていました。
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城の平面図。「チューダー・ローズ」と呼ばれる花型で、一瞬可愛く見えますが、あくまで出来るだけ大砲を四方八方に飛ばす為の工夫だそうす。
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城の中央の井戸の上は、螺旋階段になっていて二階へ続きます。
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階段の天井は六角形。昔はここから屋上へ通じたのでは?と想像します。
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二階は、上官達の執務室や居室になっていて、この城で一番贅沢な造り。
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16世紀当時の壁。藁をチョークで固めた漆喰です。丁度雨が激しく降っている間、城内で過ごしました。
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雨が止んだので、城の外の海岸も歩いてみました。
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現役の漁船が並んでいます。前以て申し込む、漁船ツアーもあるそうです。その後ろに見えるのは、英語で「pier」と呼ばれる桟橋。イギリスの桟橋の先端の建物は、ゲーセンや遊園地なっている派手な装飾のものが多いのですが、ここのは単なる魚釣り場みたい。ディールは、海辺の観光地と言うより、素朴な漁村の雰囲気が色濃く残っているように感じました。
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こちらはドーヴァー側。大きなフェリーが、何隻も通過しています。どうやら雨雲が再び近付いています。
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ウォルマー城のついでに訪れるつもりだったディール城でしたが、結局十分楽しめました、しかし、折角庭園用の服装で来ていたから、ウォルマー城が閉館だったのはやっぱり悔しいぞ…。ドーヴァー城、ウォルマー城、ディール城と、共にEH管理でほぼ隣接していますが、全部を一日で見て回るのは無理なようです。海外からの旅行者であれば、EHの9日(or16日)間パスを購入して、近場に一泊以上することをお勧めします。
 




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by piyoyonyon | 2016-07-25 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

2016年 春のシシングハースト城庭園

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日本がGWだった時、イギリスにも三連休がありました。概ね天気にも恵まれ、ようやく気温も春らしく上がって来たので(何せその前の週はが降った)、ケント州の「Sissinghurst Castle Garden シシングハースト城庭園」へ、春の植物を堪能に行くことにしました。
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ここは、英国式庭園を代表する名園の一つです。ドーヴァーからも近いので、大陸からも観光バスで団体客がやって来ます。私達夫婦も、年に1、2回は訪れています。今までも何度か書いた庭園自体の御紹介はさておき、季節の植物を御一緒にお楽しみ頂ければと思います。
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塀に囲まれた「walled garden」は、バラが主体なので、この時期は未だ寂しい雰囲気。
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この季節、一番目立つ、花壇のアクセントとなる花はチューリップでした。
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子供が一番最初に描き始める、花の代表のようなチューリップですが、実に様々な種類があります。普段私が惹かれるのは、こんな素朴で可憐なタイプ。
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バイカラーも可愛い。ちょっとカニカマみたいですが。
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八重咲きは、まるでバラのように華やか。P太は「え?これもチューリップなの?」と驚いていました。何度も庭園を訪れている割に、彼の植物に関する知識はさっぱりだ…。
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今回改めて気付いたのは、紫色のチューリップの魅力。今までチューリップの中では地味な色だと思っていましたが、こんなに花壇で映えるとは思いませんでした。ヒヤシンスやムスカリ、ブルーベルの青紫に対し、赤みの強いマジェンダに近い独特な色なので目立つ訳です。
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紫色と一言で言っても、藤色から黒に近いものまであります。
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チューリップとウォールフラワー(エリシマム)の組み合わせは、春の花壇の王道のようです。多分開花時期が、ほぼ一緒なのだと思います。
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この庭園、さりなげなくあちこちに置かれた植木鉢のバランスも、全く抜かりありません。
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そして、ここの庭園の一番の見所の一つが、春の球根植物で埋め尽くされたボーダー状花壇。
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所々に大きな植木鉢を配置して、高さに変化を付けているところがミソ。
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その中でもここは、特に花密度が高い部分。
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普段は赤と黄色い花の組み合わせには惹かれないのですが、チューリップなら可愛いと思います。
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この季節を狙って毎年のように来ているのに、何度見ても、いつまでも眺めても飽きません。
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「Nuttery」と呼ばれる人工の広葉樹林は、丁度シダ植物が芽吹いているところでした。手前のブロンズ色の葉は、エピメディウムと言うイカリソウの一種。
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八重のアネモネ・ネモローサ(ヤブイチゲ)。
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コテージ(田舎家)前のコテージ・ガーデンは、相変わらず黄色とオレンジ色の花で統一されています。
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ここでも、この時期の主役はやはりチューリップ。
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今まで「sink garden(一段窪んだ庭)」だった場所は、今回池に変更されていました。元々ライオンの顔の泉栓がある、「Lion Pond」と呼ばれる池だったそうです。
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庭園では結構御洒落な人を見掛けますが、その中でも一際完成度が高くて、輝いて見えた格好の女の子。イギリスではとても珍しいテイストの服装で、ドイツからの観光客のようでした。
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この庭園で特に人気の高いホワイト・ガーデンも、今は未だ少し寂しい状態でした。
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以前より全体的にバラがかなり増えているようなので、今年はバラの最盛期に再び見に来なくちゃと思います。このパーゴラにも蔓バラが絡めてあり、開花時にはさぞ見応えがあることと思います。
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この季節、春の球根ボーダーに負けない位魅力的なのが、「Delos」と呼ばれるシェイド・ガーデン。主に地面を覆うのは、「ウィンド・フラワー」と言うアネモネ・ブレンダの一種です。
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この日は快晴の予報でしたが、実際には午後から時折雨が降り出し、雨と晴れを繰り返す非常に変わり易い天気でした。真っ黒い雲と日光に照らされた庭の組み合わせも、イギリスらしい光景だと思います。
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仕上げに、お決まりの城の屋上へ、螺旋階段で一気に登りました。夫婦揃って少し息切れしてしまい、日ごろの運動不足を痛感します…。それにしても、完璧な直角に刈り込まれた生垣に、凄い執念を感じるでしょ。
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左がホワイト・ガーデンで、右は果樹園(果樹はパラパラとしかないけど)。その彼方のあちこちに、写真では飛んでしまいましたが、雷を鳴らしているのに違いないドス黒~い雲が見えました。
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母屋の左側、半円形の壁の後ろに、色とりどりの花が植えられている、広大な育苗場があるのが見えるでしょうか? 言わば庭園の裏舞台で、ここで常に次の開花の植物を沢山育てている為、いつも花が絶えない状態なのです。一般住居の庭では、中々真似出来ることではありません。
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結局まとまった雨が降って、敷石もすっかり濡れました。その間、訪問者の多くは、お城や母屋のトンネルで待機していました。雨に塗れて輝く庭も、また美しいと思います。
  



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by piyoyonyon | 2016-05-10 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(4)

海辺の要塞、ポーチェスター城 2 sanpo

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ポーツマス近くの静かな湾に面したポーチェスター城を訪れましたが、城そのものだけでなく、城壁内&周辺もじっくり眺める価値があります。
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まず、ほぼ正方形の城壁内の、北西に立つ城とは対角にある、南東のSt. Mary Church 聖マリア教会。城とほぼ同時期に立てられたようで、ノルマン時代の外観のままです。城の二代目の所有者であったWilliam Pont de l'Archeは、この教会を修道院にしようと、建物の南側に回廊を建てたそうです。
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教会墓地は良く手入れされ、あちこち美しい花で彩られています。
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墓地と城壁の、結構珍しい光景。
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教会の内部は、想像通りの簡素さ。
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嬉しいことに、教会カフェが開かれていました。信者がボランティアで行うカフェで、お手頃価格でお茶することが出来ます。しかしケーキは、イギリスらしく皆極甘そうだったので、クリーム・ティーを選択。スコーンは市販のものでしたが、クロテッド・クリームは本物で美味しゅうございました。ケチな店だと、ホイップ・クリームかバターを出すところもあるのです。お出掛け日和で、カフェは満席。営業時間を延長していました。
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しかしカフェの入り口では、墓石がリサイクルされて、壁や床に嵌め込まれているのが何とも…。
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続いて、城壁の外周を一回りします。本当に海のすぐ側。地元民が、釣りや犬の散歩を楽しんでいます。
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対岸に見えるのはポーツマス。ランドマークのスピンネーカー・タワーは勿論、ワイト島まで見えます。ポーツマス側からこちらを眺めると、まるで城が海に浮かんでいるように見えるそうです。
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壁が完全に一周残っていて、城壁フェチの私は萌えます(笑)。しかし、ここでも壁から植物が沢山生えていて、根が壁を傷めるのではないかと、P太は心配していました。
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夕暮れ時も、ライトアップされた城やポーツマスの夜景が美しいのです。この遊歩道そのものは、怖い程真っ暗になりますが!
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城壁の西側にある、多分正門。
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天守を北西の壁の外から眺めたところ。北西の城壁の外側には、堀があります。
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未だ日没まで間があったので、帰路の途中、ポーツ・ダウンの丘の上から、ポーツマス港周辺を眺めしました。とても日が短いから、お出掛けの際の日照時間は、出来るだけ有効利用しなければ~と思います。
  
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by piyoyonyon | 2015-10-24 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

海辺の要塞、ポーチェスター城 1

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晴れた秋の週末、ポーツマス近くのPorchesterポーチェスターと言う町にある、中世の城を訪ねることにしました。この城の敷地だけなら何回か訪れていますが、例に寄って城自体はイングリッシュ・ヘリテイジ(EH)で有料な為、城内には入ったことがありませんでした。
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ここで改めて毎回興味深いと思うのが、その立地。ポーツマス湾に突き出た、半島のような部分の先端に城が立っています。海岸線は常に軍事防衛の要なので、城が多く存在するものですが、水辺から城壁まで4、5mと、ここまで海辺に近い城は、島国イギリスでも中々ないのではと思われます。海沿いの城は、ドーヴァー城ロチェスター城のように、大抵見晴らしの良い高台に立っていますが、ここは海抜1mも無い程の全くの平地です。このポーツマス湾は、潟湖とでも言うべき内海で、波が全然ありません。
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そして、イギリスの中世の城に良くある例で、元はローマ時代の要塞と言う立地にあります。
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城壁は、上から見るとほぼ正方形で、完璧に一周分残っています。
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城壁内の北西の角に、更に堀が掘られ、ノルマン様式の城が建てられました。
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売店の中の受付を通ると、まず目に入るのが、この「Ashton’s Tower アシュトンの塔」。
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まるでロック・ガーデンのように、壁面に植物が沢山育っています。我が家の庭にもある、セントランサス(紅鹿の子草)が多いようです。
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アシュトンの塔の内部。
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塔の左側の、現在ピクニック・テーブルが並ぶ場所は、かつては「Constable’s House」と呼ばれる建物が立ち、城の警備兵や従者達の宿泊所になっていました。
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12世紀には、城は王家の所有となりました。こちらは、「ヘンリー二世宮殿」と呼ばれる場所。
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今はすっかり、こんな廃墟ですが…、
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かつては、中二階の部分が大広間になって、賑やかな宴が行われていたようです。
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中々好みの見事な廃墟っぷりです。
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しかし、肝心のkeep=天守部分は完璧に残り、内部も復元されています。
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この天守、ただのっぺりとした無骨な四角い箱状態で、やたら窓が少なく、まるで監獄みたい…と思いきや、実際近世には牢獄として使用されました。
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内部の一階と二階は、資料室になっています。ここは元々、ヴァイキング来襲に対する防衛として、ローマ人の駐屯地が置かれていました。その後のサクソン時代も、ウェセックス(西サクソン)王国の砦が、ここでヴァイキングを見張っていました。ノルマン時代に入ると、ウィリアム征服王の強力な支持者William Mauduitに、この地は与えられ、本格的な城が築かれました。
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その後も所有者は変わり、12世紀にヘンリー二世の王城となりました。14世紀にはエドワード二世とその息子三世が、殊の他この城を気に入り、贅を尽くして改装したようです。100年戦争の際も市民革命時も要塞として活躍しますが、17世紀に英蘭戦争の捕虜収容所となり、その後19世紀初頭まで牢獄となります。
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牢獄当時は大盛況?だったらしく、定員オーバーの為寝床が足りず、梁からハンモックまでぶら下げていたとか。牢獄生活は相当お気楽だったようで、囚人達はギャンブルに興じ、待遇が悪いと暴動を起こし(これは今も一緒)、またゲームの部品やボトル・シップ(瓶の中の船の模型)等を制作していました。レース編みは特に人気で、地元のレース産業を脅かす程だった…と、説明板には書いてあります。
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部分的には梯子並みに急な階段で、上階にどんどん登って行きます。
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人一人がやっと通れる幅のオリジナルの螺旋階段は、更に急。やはり古城巡りは、足腰の強いうちに…と肝命じます。
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この城は、イングリッシュ・ヘイリテイジの管理になる前に、牢獄に使われた後の19世紀、一度個人の所有になったことがあります。当時の壁画の残った部分があります。
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屋上に到着。
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低地に立つ城ですが、天守が高く、周囲に視界を遮るものが何もない為、中々の眺望の良さです。
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中央の白い建物は、造船場のようです。第二次世界大戦中に「ポーチェスター・キャッスル」という名の軍艦が存在したようで、すっかりここで造られたのかと思いましたが、北のニュー・カッスルで造船されたそうです。その背後の丘はPorts Down ポーツ・ダウンと呼ばれ、頂上付近は現役の軍事施設になっています。
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潟湖には、ヨットがいっぱい。
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城壁の内の南東角は、St. Mary Church 聖マリア教会とその付属墓地。その背後の海の向こうに、ポーツマスの市街地が見えます。
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城を見下ろしたところ。入り口とヘンリー二世宮殿部分。
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以前入り口から覗いた時は、そんなに広くない城だな…と思いましたが、思いの他充実して、見るべき所は沢山ありました。特にやはり、天気の良い日の屋上からの眺めは、入城する価値ありです。
  
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by piyoyonyon | 2015-10-23 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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