タグ:庭園 ( 29 ) タグの人気記事

バラの季節のナイマンズ 2

a0208783_1944204.jpg
初夏の「Nymans Garden ナイマンズ庭園」の、バラ園だけを御紹介するつもりでしたが、この季節、他の花々も美しいので、お見せしたくなりました。
a0208783_19154917.jpg
広大な敷地の中でも、きっちり手入れされた花壇と呼べるのは限られた場所のみですが、あちこちの鬱蒼とした木々の間にも、草花がほぼ野生化して楽しませてくれます。
a0208783_19384657.jpg
盛夏や秋には見事なボーダー花壇は、今は未だ植栽されたばかりと言うところ。
a0208783_19394293.jpg
んん?これは紫蘇?? 葉に触ってみたら、確かに紫蘇の香りでした。イギリスでは、紫蘇を食用にする発想は一般的ではなくて、紫色の葉が美しい為か、花壇に使おうと考えた訳です。
a0208783_19401241.jpg
お屋敷の前の花壇は、今年は「meadow flowers 牧草地の花」畑になっていました。
a0208783_200115.jpg
ヤロウとアザミを中心に、バジキタリスやフェンネル、宿根ロベリア等が混じっています。
a0208783_19403455.jpg
廃墟部分の前の円形花壇には、ネペタがびっしり植えられていました。
a0208783_19415439.jpg
廃墟のホール部分の外壁を伝う、迫力の蔓バラ。高さ20m位あります。一体バラって、最長何m位まで伸びることが出来るのでしょう?
a0208783_19165855.jpg
ロック・ガーデンの合間から、国立公園のサウズダウンズの丘が見渡せませす。この日の視界はまあまあ。
a0208783_1941199.jpg
この「loggia ロッジア」も、バラの季節は一層絵になります。壁面のガーゴイルはキモいですが。
a0208783_19412844.jpg
ロッジアの脇のカクタス・ガーデンの中の、何故か赤いポピー。ポピーの花びらの陽に透ける様が好きですが、ちょっとした風でもすぐに揺れ動くので、撮影するのが一苦労です。
a0208783_19324459.jpg
再び、バラ園にやって来ました。
a0208783_19504427.jpg
またしても人を避けて撮影していますが、この日のバラ園は、実はかなり訪問者でいっぱいでした。
a0208783_19501536.jpg
それで、遅い時間になれば、ここの人も少し減るかなと期待していたのですが、日の長いこの季節、閉園間近でも結構混んでいました。
a0208783_2005245.jpg
しかし以前に比べると、庭園の訪問者は、白人(アングロ・サクソン人)だけではなく、色んな人種が増えたように思います。
a0208783_19344786.jpg
チェリー・セージにも、色んな種類があります。これも多分セージ。
a0208783_1935137.jpg
非常にシンプルで、ほとんど雑草のように見えるエリゲロンの花も、群生するとうっとりする可愛い。
a0208783_19353517.jpg
庭園内には、イギリスでは珍しい、ハナミズキ、またはヤマボウシ系の樹木が多く植えられていました。
a0208783_1936852.jpg
在り来たりのジキタリスなんですが、こういう奥行きのある場所で見ると、やはり自宅の庭より数段絵になります。スペースや背景の成せる技なのか…。その手前には、ブロンズ色の葉が魅力的なガクアジサイが。
a0208783_1936418.jpg
ここの庭園、アジサイも中々見事なのですが、この時期アジサイには未だ早く、咲いていたのはこのガクアジサイだけです。
a0208783_19372295.jpg
アジサイの下の日陰で、煌く星のように咲くティラリア。
a0208783_19374584.jpg
6月のイギリスとしては記録的に暑い日で、庭園鑑賞後は勿論アイスクリームを食べました(いつものナショナルトラストのアイスだが)。「花より団子」だとは思いませんが、美味しい物は、美しい花を眺めた後だと尚更美味しいのは当ったり前です(笑)。
 



[PR]
by piyoyonyon | 2017-07-12 15:29 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

バラの季節のナイマンズ1

a0208783_1882054.jpg
今回日本に滞在していた時は、丁度桜前線を追う形で、東京から福島に移動し、桜の名所を訪ねる機会が多かったのですが、イギリスに帰ってからは、丁度バラの最盛期だった為、割とバラを追っているように生活しています。桜に比べ、バラは花期のずっと長い花ですが、例え四季咲きのバラでも、秋より初夏の初めの開花時期、しかも咲き始めて最初の一ヶ月間の、長い、または激しい雨の降る前が一番美しいと感じます。バラの花色は、やはり快晴の日に映えますが、イギリスで快晴の週末は貴重です。それで、シシングハースト城庭園を訪れた次の週は、「Nymans Garden ナイマンズ庭園」のバラ園を見に行くことにしました。
a0208783_1884363.jpg
まずは、野趣溢れる宿根草の長いボーダー花壇が迎えてくれます。
a0208783_18984.jpg
ここへ来ると、やっぱり耐寒性ジェラニウム(風露草)は良いなと思ってしまいます。
a0208783_1892815.jpg
青紫のジェラニウムと、反対色の黄色いアルストロメリアとの組み合わせ。
a0208783_1810749.jpg
レース・フラワーとの組み合わせ。
a0208783_18103282.jpg
繊細な色のデルフィニウム。
a0208783_18105984.jpg
これはベロニカかな? 合間に非常にでっかいアザミの、葱坊主のような蕾が見えます。その背後にはトリカブトの群生。恐ろしいことに、イングリッシュ・ガーデンの割と定番の植物なのです。
a0208783_18112392.jpg
このチェリー・セージのボーダーに囲まれた、生垣の中に入ると…、
a0208783_18115338.jpg
…お目当てのバラ園があります。
a0208783_18441382.jpg
1987年の記録的なハリケーンで壊滅的な打撃を受けた後、再建されたバラ園なので、80年代頃から人気が確立したイングリッシュ・ローズを積極的に取り入れています。その他にはオールド・ローズ系や原種系で、ハイブリット・ティーやフロリバンダは見掛けません。
a0208783_1847437.jpg
とは言え、シシングハーストモティスフォント・アビーのバラ園と異なり、ミックス・ボーダーではなく、植えられているのは、ほとんどバラのみ。言わば、ここは「バラの見本帳」です。
a0208783_18444690.jpg
バラを選ぶ際、カタログだけでは、香りは勿論、花色の移り変わり、樹形、トゲ具合等が分かり辛いので、実物を確認してから購入するのが一番なのです。実際ここに植えられているイングリッシュ・ローズで気に入った品種は、既にほとんど買ってしまいました。
a0208783_18434678.jpg
若干黄色、オレンジやアプリコット色のバラは混じっているものの、ほとんどが白~ピンク~クリムゾンの、オールド・ローズ本来の花色です。
a0208783_18431552.jpg
バラの下草として、ジェラニウムやネペタ、ラベンダー等は植えられています。
a0208783_1814434.jpg
そんなバラ尽くしの中、このハニーサックルの巨大オベリスクは目を引いていました。
a0208783_18132541.jpg
この「ロビン・フッド」と言う名前とラベンダーの可憐な組み合わせには、特に心惹かれました。青紫は、バラにはない花色なので、やはりバラとの相性が抜群です。
a0208783_18373031.jpg
ここのバラは、蔓バラと生垣沿いを除いては、ほとんど1m以下の高さに揃えてあります。うちでは蔓バラにするしかない程伸び巻くっているコロコロ・バラこと「ロウブリッター」も、フロリバンダ程度の高さになっていました。まあ元々が、グランド・カバー・ローズなんですけど。
a0208783_18384972.jpg
「モティスフォント・アビー」では大木に絡まって迫力の「コンプリカータ」も、この低さ。結局バラは、剪定次第でどんな高さにも調整出来るってことなんでしょうか。
a0208783_1832695.jpg
更に、アーチやオベリスクをふんだんに利用して、バラ園に高さ的な変化を付けています。
a0208783_18324562.jpg
こうやって見ると、うちのアーチはやっぱ盛り過ぎ(苦笑)。こんな風に、涼しげに垂れ下がる風情にしないと…。
a0208783_18155100.jpg
イチイの生垣に囲まれており、背後の巨大な樹木と共に、濃い緑色がバラの背景として映えます。芽吹いたばかりのイチイの若葉に触ってみたら、驚く程の柔らかさ。
a0208783_18563670.jpg
例え自宅に沢山バラを植えても、やはりこういう敷地に余裕たっぷりの庭園の魅力とは全く違うので、結局毎年こうしてバラ園を訪れてしまう事になります。





[PR]
by piyoyonyon | 2017-07-11 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

初夏のシシングハースト城庭園 2

a0208783_6571541.jpg
イギリスを代表する庭園の一つ、「Sissinghurst Castle Garden シシングハースト城庭園」を、今回はバラの最盛期に訪れました。
a0208783_6574668.jpg
コテージ前のオレンジ&イエロー・ガーデンは、春より返って花が少ない位で、少し落ち着いた雰囲気。
a0208783_6581622.jpg
既にダリアが咲いていました。
a0208783_65955.jpg
これは「ladybird poppy」と言います。見ての通り、テントウムシのようなケシの花です。
a0208783_6593366.jpg
いつも今にも動き出しそうに見える、迫力のモコモコのトピアリー。
a0208783_703822.jpg
コテージのキッチン脇の、春にはプリムラの植木鉢が並んでいた棚は、今はこうなっています。
a0208783_7137.jpg
古いレンガ壁に伝う赤い蔓バラが、青空に映えます。
a0208783_7125641.jpg
果樹園の草むらの中でも、バラが咲いています。
a0208783_74148.jpg
人気のホワイト・ガーデンは、やはりこの時期が最盛期と思える賑やかさ。
a0208783_7134388.jpg
盛り沢山でも涼しげで、憧れる日本人が多いのも頷けます。
a0208783_744836.jpg
中央のアーチには、白い蔓バラが、出来るだけ多く花が付くように工夫されて巻かれています。
a0208783_764893.jpg
青空とレースフラワー。撮影しながらP太が、「カウパセリ(イギリスの御馴染みのセリ科の雑草)に似ている花だけど、どう違うんだ?」とボヤいていました。
a0208783_754937.jpg
ホワイト・ガーデンに、一つだけこんなアウトサイダーが咲いていました。こんな完璧に手入れされた庭園でも、愛嬌のあるアクシデントが起こるんですね。そして、抜き取らずに残して置くセンスが、また素敵です。
a0208783_773769.jpg
春には、ウィンド・フラワーやシラーに覆われていたシェイド・ガーデン「Delos」。
a0208783_781516.jpg
今は、アストランティア・マイヨールや、マルタゴン・リリー(タケシマユリの一種)が群生していました。
a0208783_791148.jpg
紫色の花の植物ばかりを集めたパープル・ボーダー。
a0208783_795287.jpg
その中で、目を引いた色の四弁のクレマティス。
a0208783_716153.jpg
ちょっとした脇のボーダー花壇でも、完璧なバランスで、こんなに美しい。
a0208783_7105349.jpg
視界が良さそうな日でしたが、混んでいたので、今回はお城の塔へ登るのは見送り。階段も屋上も狭いから、入場人数を制限しているのです。
a0208783_7102744.jpg
最後に、お決まりのアイスクリーム・タイムです。右のブラックベリー味が、ヨーグルト・アイスで凄く味が濃くて、大変美味でした~。
a0208783_7165882.jpg
結局、同じ庭園でも、2ヶ月前とは咲いている花が大きく違うし、全体的な印象もまるで異なり、二人とも始終全く飽きませんでした。そして、こんな完璧な快晴でこそ、イギリスの庭は完全に映えて見えることを、改めてしみじみ納得した私達夫婦です。
  



[PR]
by piyoyonyon | 2017-07-04 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

初夏のシシングハースト城庭園 1

a0208783_6223767.jpg
イギリスに帰って来てすぐ、抜群に天気の良い週末があり、折りしもバラの最盛期なので、何処か庭園にバラを見に行こうと言うことになりました。最初に目的地として思い付いたのは、国家財産的なオールド・ローズのコレクションで有名な、ハンプシャー州の「Mottisfont Abbey モティスフォント・アビー」でしたが、天気予報では西より東のほうが断然天気が良いとのこと。そこで、2ヶ月前に行ったばかりだけど、ケント州の「Sissinghurst Castle Garden シシングハースト城庭園」を訪れることにしました。
a0208783_6232062.jpg
ここへは大抵春の球根植物の開花時期に来るので、バラの季節にも来なければと思っていたのです。かつてピクニック・スポットだった入り口前の芝生は、今は牧草花畑に換わっています。
a0208783_556742.jpg
特に、「oast オースト(ビール醸造の為のホップ乾燥用のとんがり屋根の建物。ケントの名物)」前の、オックスアイ・デイジーのお花畑が、うっとりメルヘンの世界。
a0208783_5563674.jpg
イギリスの庭の一番美しい季節なので、大陸から観光バスで団体客が続々とやって来ました。この日は、ドイツからの訪問者が多かったようです。
a0208783_557959.jpg
母屋の外壁を這う蔓バラも、開花して絵になっていました。
a0208783_5574541.jpg
この、蔓性のアジサイが伝う壁の向こう側がバラ園。
a0208783_5595326.jpg
バラ園に入った途端、濃厚な花々の香りに包まれました。
a0208783_5591644.jpg
2ヶ月前に訪れた時とは、印象がまるで違う!
a0208783_602471.jpg
ここは、幾つかあるバラ園の形式の中でも、オールド・ローズとモダン・シュラブ・ローズのクラシック系(イングリッシュ・ローズ等)中心の、宿根草と合わせたミックス・ボーダーのインフォーマル・ガーデンのウォルド・ガーデンで、その点ではモティスフォントのバラ園に雰囲気が似ています。
a0208783_613929.jpg
一季咲きの品種が多い為、バラ園をこんなに充実した状態で楽しむのには、やはり6月か7月に訪れるしかないと思います。
a0208783_6211100.jpg
バラの他にも、眼を引く美しい植物は沢山あります。例えば、クリーム色のカルフォルニア・ポピー。
a0208783_624377.jpg
繊細な色合いのルピナス。
a0208783_632186.jpg
バイカラーのスウィート・ピー。
a0208783_6375684.jpg
バラと美女撫子とギガンジューム。
a0208783_635834.jpg
クラシック系のバラは、宿根草と合わせてこそ絵になると勝手に思っています。特に、背の高い青いデルフィニウムは、バラとの相性抜群で映えるので、是非一緒に植えることをオススメします。
a0208783_6294774.jpg
そして、イングリッシュ・ガーデンに欠かせないのが、良く手入れされた芝生と、花壇のエッジとなる、こんな柘植の低い生垣。
a0208783_6324631.jpg
今回初めて、バラ園の奥の育苗所のドアが開いていました。私有地なので中には入れませんが、こちらの家には、この庭の制作者で元所有者だった、ヴィタ・サックヴィルとハロルド・ニコルソン夫婦の子孫が、今も住んでいるのかも知れません。
a0208783_653169.jpg
一方、春にはあんな賑やかだった春の球根植物のボーダー花壇「Lime Walk」は、訪れる人も少なくひっそりしていました。
a0208783_655878.jpg
新緑が美しかった広葉樹林「Nuttery」も、今は只鬱蒼としています。
a0208783_663974.jpg
反対に、春には寂しい状態だったハーブ園は、今は生き生きと植物がおい茂り、一面にハーブの香りが漂っていました。
a0208783_67855.jpg
濃い緑の生垣を背景に煙のように見える、多分フェンネル。手前のピンクの花はジキタリス。
a0208783_68175.jpg
樫の枝が重く垂れ下がって、堀の水面に届いています。
a0208783_683415.jpg
…今回こそ一回で記事をまとめてやる~と思ったのに、またしても次回に持ち越しです(苦笑)。
  




[PR]
by piyoyonyon | 2017-07-03 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ブルーベルの季節のエメッツ庭園

a0208783_22273640.jpg
最早かなり季節外れですが、4月に日本へ発つ前日は、天気が良く気温も暖かく、P太も休暇がとれたので、ケント州の「Emmets Garden エメッツ庭園」へ、急遽ブルーベルの花見へ行きました。
a0208783_22184476.jpg
ここは、ナショナルトラストの中でも割と地味な庭園でして、晴れた週末でも駐車場は結構スカスカです。しかし、その日は平日だったのに、既に学校のイースター休暇が始まっていた為、駐車場は満杯で予備まで使用され、大勢の子供達で賑わっていました。
a0208783_22191475.jpg
イギリスのこう言った場所では、復活祭の時期には、子供向けのエッグ・ハントのイベントが大抵催されるからです。姪も、ナショナルトラストのどれかにエッグ・ハントへ行くと張り切っていました。エッグ・ハントと呼べど、今時茹で卵を喜ぶ子供はおらず、チョコレート・メーカーと協賛した卵型チョコ集めです。
a0208783_22195477.jpg
このエメッツで庭園らしいのは、せいぜいこのロック・ガーデンと、この頃未だ時期ではないバラ園位。
a0208783_22202517.jpg
元々庭園が付属していたお屋敷なんて、今は個人の集合住宅で、一般人は近づくことさえ禁止だし。この辺が、今一マイナーな理由です。
a0208783_22205338.jpg
ここは庭園と言うよりは、周囲の森林内での散歩を楽しむのに適した場所と考えたほうが良いかも知れません。お目当てのブルーベルも、森の中に群生します。
a0208783_22212626.jpg
エメッツは高台にあり、森は谷間に広がっています。勿論、遊歩道が完備されています。
a0208783_22215876.jpg
谷を挟んで見える、最寄の村「Ide Hill アイド・ヒル」の教会。
a0208783_22385499.jpg
ブルーベルは、イギリス中で見ることの出来る一般的な野草ですが、群生を鑑賞するなら、平地よりも高低差のある場所が見応えあり、特にこんな斜面が一番だと思います。
a0208783_2234562.jpg
芽吹いたばかりの新緑が、ブルーベルを一層引き立たせます。
a0208783_22242129.jpg
白樺との組み合わせは、特に絵になります。
a0208783_2225017.jpg
こちらはピンクの木蓮。
a0208783_22252538.jpg
でも、今回一番ブルーベルの花色が際立つと思ったのが、この砂っぽいサーモン・オレンジ色の遊歩道とのコントラスト。
a0208783_22265440.jpg
ここで今ブルーベルを存分に楽しんでいる私が、翌日(実際には日付が変わって翌々日だが)日本で桜を楽しむとは、誰も想像出来まいw。
a0208783_22255485.jpg
絶好のアイスクリーム日和でしたが、生憎カフェには長い行列が出来ていて、この日はアイスクリームは諦めました。
a0208783_22365715.jpg
この数日前にリース・ヒルで咲き始めのブルーベルを見て、今年はこれだけで十分と思っていましたが、やはり満開のブルーベルを見る事が出来て大満足です。連れて来てくれたP太に感謝。
 




[PR]
by piyoyonyon | 2017-06-20 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

春のシシングハースト城庭園 2

a0208783_1635497.jpg
春の植物を楽しみに、イギリスを代表する庭園の一つ「Sissinghurst Castle Garden シシングハースト城庭園」に来ています。
a0208783_165130.jpg
今年は春の植物の成長が著しく早く、未だ団体旅行客がこの庭園に押し寄せていないせいか、コテージ(田舎家)前のオレンジと黄色の花でまとめたコテージ・ガーデンも、こんなに空いているのを初めて見ました。
a0208783_1673218.jpg
普段は自分の庭では余り気乗りしないオレンジ色の花ですが、毎回ここに来ると、悪くない…と反省してしまいます。
a0208783_1662054.jpg
オレンジ色って、盛夏の花と言うイメージがあるのですが、春の花にも沢山あるのですね。
a0208783_1681499.jpg
なんと今年から、庭園の制作者である作家夫妻が執筆活動に使用したコテージの内部も、時間制で一般公開されているそうです。これはそのキッチン部分ですが、所有者だった作家のヴィタ・サックヴィル・ウェストは、キッチンとして使用したことはなく、専ら植物の植え替え場にしていたとか。そりゃ貴族のお嬢出身だから、自分で調理はしないでしょうけど、食事を運ばせるにしても、遠い母屋からより、ここで作らせたほうが冷めなくて美味しいだろうに。
a0208783_1692930.jpg
肝心のメインのコテージ内部は、未だ待ち時間がたっぷりある上、一回に付き定員は12名とのことで、我々はまたいつでも来れるから他の機会に見ようと、P太はさっさと諦めました。
a0208783_16103728.jpg
キッチンの入り口脇にある棚。植えられているのは、何てこと無いプリムローズなのですが、植木鉢の大きさ&古さや、配置のバランスが絶妙で絵になる~。
a0208783_16113596.jpg
続いて、「Nuttery」と呼ばれる人工の広葉樹林。春の木々やシダ植物が芽吹く季節は、特に綺麗です。
a0208783_16122142.jpg
これも見慣れたプリムローズですが、林で目を引く鮮やかな色合い。
a0208783_16132130.jpg
かつては、お城を「コ」の字型に囲んでいた堀。今は、一辺なくなって「く」の字です。
a0208783_1614380.jpg
その堀の脇に咲く水中植物。巨大なマーシュ・マリーゴールドと言った感じの花です。
a0208783_173948.jpg
かつてはお堀の一部だったらしい、藤の小路。レンガ塀が崩れ易いらしく、長年立ち入り禁止です。
a0208783_16154416.jpg
果樹園も、樹木の花や水仙が咲き揃って綺麗でした。
a0208783_16163610.jpg
この庭園を訪れる多くの人が、魅了されて真似したくなる、白い花や銀葉植物ばかり集めた「ホワイト・ガーデン」。
a0208783_16171899.jpg
普通はここも、春の球根植物の開花時期には、未だ寂しい状態ですが、植物の成長の早い今年は、既に庭らしくなっていました。
a0208783_16182683.jpg
その奥の、「Delos」と呼ばれるシェイド・ガーデン。入り口からもチラッと覗けましたが、…うわー、これは凄い! 見事な花のカーペットです。
a0208783_16191194.jpg
ここの群生は、今までウィンド・フラワー(アネモネ・ブランダ)がメインだと思っていましたが、今回かなり「scilla messeniaca」が混じっていることに気付きました。
a0208783_16224735.jpg
部分的には、ほとんどシラーばかりの場所も。
a0208783_16205584.jpg
繊細な色合いで、水仙との組み合わせも綺麗。
a0208783_16213170.jpg
P太が、まるでグリム童話の挿絵みたいな風景じゃないかと盛んに言っていましたが、それじゃあこのコテージには、怖―い魔女が住んでいるってことか。
a0208783_1620325.jpg
それにしても、本当に今年は植物の成長が異様に早い! ここの芍薬なんて、既に蕾がでっかくなっていましたもん。実はこれ、約一ヶ月以上前の訪問なんですけど、いつもだったら、丁度今頃がこんな風景ですね。
a0208783_16233363.jpg
母屋の脇には、紫色の花ばかり集めたパープル・ボーダー。
a0208783_16241673.jpg
そして最後に、お決まりの城の塔の上の展望台へ。
a0208783_16255752.jpg
ここは狭いので、いつもは入場者数を制限してるのですが、今回は待ち時間全くなく登れました。
a0208783_16263995.jpg
しかも、しばし私達夫婦で展望台を独占状態。
a0208783_1625195.jpg
歩き回ると少し汗ばむような気候で、今年初めてのアイスクリーム日和となりました。P太は「キャラメル&ヘーゼルナッツ」、私は珍しく「ストロベリー」ではなく「ダブル・クリーム」。…ナショナルトラストのアイス、もしかしてちょっと大きくなった? どちらも、期待通り美味でした。
a0208783_16274165.jpg
例年なら、バラ咲き揃う6月がイギリスの庭園のハイライトですが、今年は5月中になりそうです。この時期を逃すのは、日本のお花見の時期を逃すようで、やはり残念な気がしますが、まあ毎年見られるのだから良しってことにしましょう。



・  
[PR]
by piyoyonyon | 2017-05-10 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

春のシシングハースト城庭園 1

a0208783_6265325.jpg
今年は植物の成長が非常に早く、イギリスの庭がどんどん美しくなって行くので、この時期にイギリスを去るのが惜しくなってさえ来ました。そこで、日本に帰国する2週間前に、イギリスを代表する名園「Sissinghurst Castle Garden シシングハースト城庭園」で、春の球根植物のボーダー花壇を見ておくことにしました。はぼ毎年見に行っていますが、日本の桜と同じで、何度見ても飽きないのです。
a0208783_6114614.jpg
ピクニック・スポットが、入り口の前の緑地から、カフェの裏側に移動していて、こんな景色を眺めながらお弁当を食べました。側に広がるのは、多分この庭園のレストランで調理に使う野菜を育てている菜園です。
a0208783_6125734.jpg
本日の弁当、またしても海苔弁。「フィッシュ・フィンガー」と言うイギリスの一般的な冷凍食品が、魚のフライの代用品になり、海苔弁らしさを盛り上げています(笑)。しかもこのフィッシュフィンガー、衣が普通のとちょっと違っていて(どちらかと言うと天ぷらに近い)、冷めても中々美味しいのです。
a0208783_6133465.jpg
いよいよ、城内に入ります。城と言っても小規模な城館で、やはりここは庭園として有名です。
a0208783_6142846.jpg
あちこちでヒヤシンスが大量に咲いていて、花の香りに包まれました。春の球根植物では、ヒヤシンスの香りが最強かも。
a0208783_615195.jpg
母屋の前の、芝生だけでも既に見事。
a0208783_616299.jpg
母屋の外壁は、まるで蔓性植物の見本帳です。日本ではお馴染みのボケも、ここでは赤レンガの壁に這わせてあり、一味変わって見えます。
a0208783_616671.jpg
カラフルな色がグラデーションになって楽しい、エリシマム「チェルシー・ジャケット」
a0208783_6165630.jpg
ちょっと珍しい、八重のプリムロース「ブルー・サファイヤ」
a0208783_6173129.jpg
これは何かマメ科の花。
a0208783_618839.jpg
何度も言いますが、本当に今春は植物の成長が早い! 普通は春の球根植物の開花時期には、このバラ園は未だ寂しい状態なのですが、今年はバラから既にシュートがグングン伸びています。
a0208783_6184380.jpg
チューリップとウォール・フラワー(エリシマム)は、イギリスでは鉄板の組み合わせ。
a0208783_6191622.jpg
どのクレマティスより一早く開花する(ウィンター・クレマティスを除き)、アルピナ種の「ルビー」。
a0208783_6195815.jpg
そして、一番のお目当ての、春の球根植物のボーダー花壇「Lime walk」に入りましたが、…むむっ、静か。人が少なくて驚きました。
a0208783_6203889.jpg
いつもならこの時期は、人を避けて撮影するのは無理な程混んでいるのです。
a0208783_621813.jpg
どうやら、開花時期が例年より異様に早い為、バスで押し寄せる団体旅行客、特にヨーロッパ大陸からの訪問者が、未だ来ていないからのようです。
a0208783_632421.jpg
それとこの日は、イギリスの4月の天候らしく、にわか雨が多いと予報されていたからかも知れません。実際には、一度も雨に降られることはありませんでした。
a0208783_6215073.jpg
ここの花壇に新たに加わった、大理石(またはアラバスター?)の彫像。
a0208783_622345.jpg
桜も咲いていて、花見が出来ました。
a0208783_6231460.jpg
チューリップの赤が入ると、やはり映えます。
a0208783_6235015.jpg
ウィンド・フラワー、フリティラリア、水仙と、一つ一つは野の花のように地味でも、やはり群生すると見応えあります。
a0208783_6242160.jpg
白同士の組み合わせも清楚で綺麗。
a0208783_625896.jpg
スズラン水仙(スノー・フレーク)は、母のお気に入りの花だったので、私も昔から親しみがあります。
a0208783_6284324.jpg
球根植物の花壇なのですが、所々そうじゃない植物が組み合わせてあり、また楽しいのです。
a0208783_6255346.jpg
ここで、小さいながら、かなりの存在感を発揮していたのがシラーの一種「scilla messeniaca」。イギリスでお馴染みのブルーベル(scilla campanulata)より、小型で、花色が薄いと言ったところです。
a0208783_6262567.jpg
花壇だけじゃなく、敷石の隙間とか、至る所から花が咲いていて楽しませてくれます。
a0208783_626482.jpg
菩提樹の根元の、小さなスペースにも。プリムローズとムスカリの組み合わせが、色に寄って意外と新鮮。―――以下、続きます。
 




[PR]
by piyoyonyon | 2017-05-09 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(4)

春のナイマンズ散歩

a0208783_782836.jpg
先週末、曇天で風が強くて天気はイマイチでしたが、とにかく運動せねば!と言うことで、ナショナルトラストの「Nymans ナイマンズ庭園」にちょっくら行って来ました。今年は植物の成長がとても早く、例年は4、5月に咲く植物でも、既に多くが花開いています。近所の木蓮が満開なので、きっとナイマンズの木蓮も、今頃咲き始めているだろうと気付いたからなのもあります。
a0208783_713476.jpg
天気は今一どころか、時折霧雨が降っていましたが、駐車場は既に満杯の人気ぶり。ロンドンからアクセス抜群なのが、いつも混んでいる理由の一つです。入り口前の花壇にも、水仙が見事に咲き揃っていました。
a0208783_74654.jpg
何かのサインなのか、こんなウェリーズ(ゴム長靴)に植物を植えたものが、あちこちに置かれていました。古い長靴を鉢植え代わりに使うのは、イギリスでは定番のアイディア。
a0208783_724158.jpg
この時期の見所は、まずヘレボラス。
a0208783_73318.jpg
12月に咲く「クリスマス・ローズ」ではなく、「レンテン・ローズ」のほうです。
a0208783_744023.jpg
八重のヘレボラスは、華やかで見応えがあります。
a0208783_753322.jpg
ヘレボラスとラングワート(別名ベツレヘム・セージ)の組み合わせ。
a0208783_765076.jpg
それから石楠花。イギリスの石楠花は、概ね日本人が驚く程樹木が大きく、花弁も大きいのです。
a0208783_771756.jpg
見事にボール状に花が集まった石楠花。
a0208783_775011.jpg
石楠花と水仙。
a0208783_7273552.jpg
そして、期待した通り木蓮(及びコブシの仲間)。
a0208783_7285862.jpg
木蓮も、イギリスのには驚く程大きな花弁の種類があります。
a0208783_794746.jpg
でも木蓮は、やはり青空を背景にしたほうが絵になりますねえ…。
a0208783_7103264.jpg
背が高過ぎて写真に納まり切れない木蓮が多い中、この木は手頃な大きさで、人気ナンバーワンでした。
a0208783_711253.jpg
人が居ない時の撮影を狙っていましたが、ひっきりなしに人が集まって来ます。それにしても、今はカメラを持っている人が少ないと、改めて実感しました。皆スマホで撮影しています。
a0208783_7113545.jpg
椿はこの時期終わりかけですが、まだ賑やかに咲いている木も沢山ありました。
a0208783_7121280.jpg
やはり八重の椿は、バラに負けない華やかさ。
a0208783_7131927.jpg
葉が艶やかで濃い緑色なのも、花を際立てています。
a0208783_7141072.jpg
木蓮、椿、石楠花の組み合わせ。全て、酸性土壌を好む樹木です。
a0208783_7145795.jpg
桜も、種類に寄っては満開でした。
a0208783_7154649.jpg
この桜のこんもり具合は、日本のソメイヨノシを思い出させます。
a0208783_7163565.jpg
一方、夏と秋には見事なボーダー花壇は、この時期何も植えられていない寂しい状態。
a0208783_7172816.jpg
ヘザー(エリカ、ヒース)も、寒い季節が見頃です。
a0208783_7183833.jpg
生憎ヘザーが植えられているロック・ガーデンは、冬季の長雨で岩が脆くなっているのか、大部分が立ち入り禁止でした。
a0208783_7192491.jpg
ピンクと白のヘザー、オレンジ色のサンゴミズキ、濃い緑色の針葉樹と、目を奪われるコントラスト。
a0208783_7201591.jpg
春の球根植物では、まず水仙が真っ盛りでした。
a0208783_7212023.jpg
私の庭ではチューリップが咲き始めていますが、ここでは未だでした。うちとそう離れていませんが、農村部なので気温が少し低いのです。
a0208783_7204861.jpg
ミニ・シクラメンは、夏を除いてほぼ通年咲いているような。
a0208783_7221550.jpg
水仙の合間に、バイモが咲いています。
a0208783_7235138.jpg
この牧場脇の並木道沿いには、特に水仙が見事。
a0208783_723541.jpg
天気は悪いけど、視界は割と良い日で、遠くまで見渡せました。
a0208783_7243467.jpg
ここは一番在り来たりな黄色いラッパ水仙ばかりですが、これだけ群生すると、やはり見応えがあります。
a0208783_7252420.jpg
クロッカスは終盤ですが、クロッカスの紫&藤色と水仙の黄色の組み合わせは、何度見ても飽きません。
a0208783_7261053.jpg
残念な天気の未だ肌寒い日でしたが、思いの他沢山の花を楽しめ、やっぱり来て良かったと思える、春の訪れを確実に感じたナイマンズでの散歩です。
  



[PR]
by piyoyonyon | 2017-03-21 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

秋の近所のヴィクトリアン庭園

a0208783_18423642.jpg
何処かに出掛けるのにしては価値の全くなさそうな、暗~い曇天の週末、それでもやはり運動はせねば!と、夫婦で近所に散歩に出掛けました。うちの周辺には、鉄道の廃線跡の遊歩道の他にも、結構良い散歩コースがあるのです。その中の一つが、ヴィクトリア時代のお屋敷の庭園跡です。長年修復中でしたが、今年ようやく復元が完了したとのことで、見に行くことにしました。
a0208783_2361624.jpg
まず、線路脇の草原を通って行きます。ここは、それまではコンクリートで川岸が固められた排水溝のような小川が流れていましたが、近年わざと川床を変更して蛇行させ、まるでビオトークのような自然の趣に改良しました。大雨の際には氾濫原となり、多分住宅地の洪水を防ぐ役目もあるのだと思います。
a0208783_23649100.jpg
そして、森を通ると人口湖に出ます。ここも、元々はお屋敷の庭園の一部でした。鴨やカナダ・ギースや水鶏、青鷺など、いつも水鳥でいっぱい。この秋は雨が少なくて、随分水位が下がっていました。
a0208783_2374843.jpg
いよいよ、ヴィクトリアン庭園に近付いて来ました。まず目に入るのが、大きな噴水。
a0208783_2383390.jpg
そして、かつては屋敷のテラスに続いていた、まるで宝塚の舞台のような(表現がなんだかなー)階段。
a0208783_239311.jpg
うーん、確かに美しく復活しましたね。フォーマル・ガーデンなので、余り好みではないのですが。合計8ヘクタールの土地が、4段階の高さに分かれて、この庭園の他に、ヴィクトリア時代に大流行した競技「クローケー(ゲートボールのようなもん)」場、テニス・コート、森、原っぱ、湖が含まれています。既に一般の住宅地に分譲されている部分を含めると、かつては更に広大な敷地だったものと思われます。
a0208783_2310416.jpg
元々この庭は、1880年代に、王室御用達でもあった庭園設計士James Pulham に寄ってデザインされたそうです。
a0208783_23111252.jpg
私達がこの町に引っ越して来た当初は、ここは、多少植物は植えられていたものの、石の装飾品の残骸があちこちに散らばる、正に「庭の廃墟」と言う感じでした。
a0208783_23115320.jpg
夏であれば、もっと花盛り沢山で美しかったことと思いますが、その頃はナショナルトラスト等の庭園巡りで忙しかったもので。
a0208783_23122045.jpg
これがお屋敷の写真。19世紀中頃に裕福な商人の邸宅として建てられ、もし今でも残っていれば、豪華結婚式場兼ホテルか、それこそナショナルトラスト級になっていたものと思います。
a0208783_23131762.jpg
そして庭園も含む航空写真。お屋敷自体は、1920年代に売却されて女子寄宿学校として使用され(良くある話)、その後取り壊され、その跡にはあろうことか、非常に醜いアパートが建てられました。多分1960年代のことなので、特に公共建築物のデザインが酷い時代です(旧共産国っぽいっと言うか高島平っぽいっつーか)。折角庭園はヴィクトリア時代らしく復元されたのに、建物自体には悲しい程似合っていません(笑)。
a0208783_23143538.jpg
でもアパートの駐車場には、大変美しい紅葉の木がありました。
a0208783_23151587.jpg
その脇には、これまたヴィクトリア時代の庭園の名残りの、「ロッカリー(ヴィクトリア時代に流行した、自然の岩場のようなロック・ガーデン)」が。このロッカーリー形式は、Pulham自身の発明であり、十八番でもあった為、彼の名をとって「Pulhamite」とも呼ばれます。
a0208783_23155944.jpg
また、アパート脇に、迫力の大きな樅の木。ここは、ヴィクトリア時代のお屋敷になる前は、中世の鹿の狩猟場だったそうです。もしかしたらこの木は、その頃から存在するのかも。かつてお屋敷正面玄関に続いたアプローチにも、大きな針葉樹並木が残り、今は瀟洒な住宅地になっています。
a0208783_23163383.jpg
当時の邸宅の豪華さを伝える建物は、現在レンガ造りの厩舎のみ。厩舎だけでも十分大きな立派な建物で、歴史的建築物2級指定。今は集合住宅に改装されています。
a0208783_23165853.jpg
厩舎の脇には、立ち枯れた赤杉のような木を利用した、こんなオブジェが。現在未だ制作中のようで、辺りにはオガクズが散らばり、針葉樹の芳しい香りが辺りに漂います。
a0208783_23172063.jpg
鹿が木の幹を貫通しているように見える、中々楽しいデザイン。
a0208783_23175789.jpg
このお庭、宝くじの利益金で復元・管理されているそうです。新たに公衆トイレも設置され、有難い限り。イギリスに住んでいると、紅茶の飲み過ぎで、やたらトイレが近いものですから(笑)。
a0208783_23182751.jpg
ヴィクトリア庭園脇に、一際見事な紅葉の木がありました。幹には、何か括り付けてあります。
a0208783_2319435.jpg
近付いて良く見ると、クロシェ・パッチのブランケットを、木の幹に巻き付けてありました。ウィッシング・ツリーに見立てているのか、メッセージ・カードらしき物も沢山括り付けてあります。
a0208783_23193810.jpg
更に木の枝には、こんなポンポンが沢山ぶら下げてあります。
a0208783_2320962.jpg
周囲のベンチも、こんな感じ。
a0208783_23203958.jpg
もう一つのベンチ。どうやら、地元の編み物愛好家達の作品のようです。
a0208783_23211283.jpg
街路灯にさえ。多分アクリル毛糸なので、雨曝しでもお構いなしってのが、イギリスらしい自由で大胆な発想と言えばその通り。
a0208783_23213796.jpg
冴えない天気の日の、数時間だけの散歩でしたが、ヴィクトリアン庭園も想像通りに美しく復元され、その他にも色々面白い物を見ることが出来、十分運動にもなって満足です。
 



00000010_13281537.png


[PR]
by piyoyonyon | 2016-11-28 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ナイマンズの秋のボーダー花壇

a0208783_410537.jpg
午前中は雨が降っていた土曜日、午後からは大体天気が回復したので、日頃の運動不足を少し解消する為にも散歩に出ようと言うことで、ウェスト・サセックス州のHandcross ハンドクロス村近くの、「Nymans Garden ナイマンズ庭園」に行きました。既に午後3時近くの、今までで一番遅い時間に訪れました。ここもロンドンから割と近い、人気のナショナルトラストの庭園で、晴れた週末の午後イチ位には、付属の駐車場が満杯で、村内に駐車しなければならない程です。しかし、その日は天候が不安定な上に遅い時間だった為、返って問題なく駐車出来ました。
a0208783_4112079.jpg
この時期、私達夫婦が庭園を訪れるのは、純粋に植物を楽しむ為よりも、只トレッキングしたいとか、リフレッシュしたい場合が多いと思います。とは言えナイマンズは、秋もしっかり花々で楽しませてくれます。まずは、バラ園を囲む生垣外側のボック&チェリー・セージのボーダー花壇。
a0208783_411474.jpg
アスターやクレオメ、フーシャや秋明菊も加わり、全体的に野趣溢れる雰囲気です。
a0208783_4121827.jpg
どちらかと言えば普段は地味なアスターも、群生すると見応えあります。
a0208783_4124534.jpg
ここのバラ園には、四季咲きのイングリッシュ・ローズが多いのですが、この時は花自体は余り咲いていませんでした。うちの裏庭のほうが多い程。白黒の傘の主はP太。青空なのに、未だ時々雨が降ります。
a0208783_413733.jpg
このバラは、「Gentle Hermaione ジェントル・ハーマイオニー」。シェイクスピアの戯曲「冬物語」に登場する、心優しき王妃に因みます。
a0208783_4134121.jpg
こちらは「Lichfield Angel リッチフィールド・エンジェル」。英国中部のリッチフィールド大聖堂で発見された、8世紀の石灰石板の天使のレリーフからの命名です。
a0208783_4141261.jpg
続いて、ウォルド・ガーデンの迫力の秋のボーダー花壇がお出迎え。ここでは、誰もが見入っていました。花壇の種類で言えば、「インフォーマル・ペレニアル(宿根草)・ボーダー」に分類されるはずですが、「インフォーマル」とは言え、いかにもキッチリ念蜜に植栽計画された雰囲気。
a0208783_4145577.jpg
植えられているのは、ダリア、ジニア、セージ、アスター、フロックスなど。それにトリカブト(汗)も混じっています。ここのボーダー花壇、季節毎に開花時の花に取り替えるので、このように見事に花いっぱいか、または改装中で全く花ナシの悲しい状態か、のどちらかです。どの季節のボーダー花壇も楽しませてくれますが、私は秋が一番見応えあるように思います。
a0208783_4153317.jpg
噴水の周囲のトピアリーは、まるでスター・ウォーズのBB-8のよう。でも、スター・ウォーズ7公開の遥か前からこの形なのです。何でも、女王のジュビリーを記念して王冠を象っているとか。
a0208783_4155954.jpg
噴水の後には、また両側に盛り沢山のボーダー花壇が続きます。
a0208783_4162516.jpg
日本では、盛夏の花と言うイメージのダリアですが、イギリスでは初秋から霜が降りる頃まで咲き続ける秋の花です。
a0208783_4164165.jpg
花弁の大きさや花色の鮮やかさから、やはりダリアは、どの花壇でも主役になり得る存在です。
a0208783_4171220.jpg
夏から咲き始めるフーシャも、イギリスではどちらかと言えば秋を彩る花。
a0208783_4173444.jpg
秋のボーダー花壇を通ると、館に到着します。いつもなら賑わっているこの辺りも、今回は遅い時間なので最早訪問者が疎らです。
a0208783_418661.jpg
カメラ馬鹿のP太に寄れば、秋冬は日照時間が少ないし、晴れの日自体も稀だけれど、こんな低い日差しのほうが、撮影には向いているそうです。特に、雨上がりの澄んだ空気は最適だとか。
a0208783_4185878.jpg
半分廃墟のお屋敷の入り口には、シコンノボタンが咲いていました。非耐寒性のはずなのに、地植えされて、しかも大株に育っています。この鮮やかな花色は、私のカメラでは拾えないなあ…。
a0208783_4193080.jpg
館の南側は、私が初めてこの庭園を訪れ始めた頃には、工事中で立ち入り禁止でしたが、徐々に整備され、今では中々充実したロック・ガーデンになっています。
a0208783_4195872.jpg
数年前に完成した「sink garden 凹んだ庭」は、この季節はコスモスに覆われていました。ハートの繰り抜きが可愛いベンチの背面には、NYMANSと彫刻されています。
a0208783_4202813.jpg
公共遊歩道にもなっている庭園周辺の牧草地では、日本語でアマツバメと訳される鳥「swiftスイフト」が、物凄いスピードで沢山飛び回っていました。飛びながら、空中の虫を食べているのです。スイフトは普段は絶壁に住んでいますが、渡りの途中だけ平地でも姿を見ることが出来るそうです。しかしここで見掛けたのは、普通のスイフトではなく、どう見ても腹部の白い「alpine swift アルプス・スイフト」でした。イギリスで見掛けるのは、かなり珍しいかも知れません。
a0208783_4205999.jpg
日本と違いイギリスの紅葉は、8月下旬辺りから、気象条件や木の種類に寄り、徐々にゆっくり始まります。ナイマンズ周辺の谷も、一部の木だけが紅葉真っ盛りです。
a0208783_4213212.jpg
ふと気が付けば、既に他の訪問者もほとんど見当たらず、閉園時間間近! 日もすっかり傾き、気温もひんやりし始め、ここまで遅く居たのは初めてです。去り際に谷間を眺めると、淡く虹が掛かって見えました。
 



00000010_13281537.png


[PR]
by piyoyonyon | 2016-11-02 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(4)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

プロフィールを見る
画像一覧

お知らせ

手帳一冊目(2014年7月までのブログ)はこちら

日々のつぶやきブログはこちら

コメント欄を承認制にしています。

Copyright
©2007-2017
Der Liebling
All Rights Reserved.

ブログジャンル

海外生活
雑貨

カテゴリ

全体
ごあいさつ&お知らせ
おもちゃ・人形
アクセサリー
テーブル&キッチンウェア
ファブリック
インテリア・デコレーション
箱・缶・入れ物
ファッション・コスメ
バッグ・靴・帽子
手芸用品
本・メディア
ステーショナリー・グラフィック
飲み物・食べ物
旅行・お散歩
ガーデニング・植物
動物
その他
イギリス生活・文化

タグ

(144)
(125)
(115)
(107)
(104)
(96)
(85)
(73)
(68)
(60)
(60)
(58)
(56)
(56)
(54)
(53)
(50)
(46)
(41)
(41)

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月

最新の記事

キルターの憧れの店「カントリ..
at 2017-08-22 15:37
懐かしの西荻窪
at 2017-08-21 15:21
ウラン・ガラスの羽根柄フルー..
at 2017-08-20 15:31
今日は女子会
at 2017-08-19 15:27
蝉時雨
at 2017-08-18 15:28

記事ランキング

検索

最新のコメント

> jin-chanさん..
by piyoyonyon at 04:56
ぴよよんさん こんにちは..
by jin-chan at 16:19
>加代子さん、欧米人の美..
by piyoyonyon at 17:34
本当に素敵なバレッタです..
by 加代子 at 19:47
真木さん、ありがとうござ..
by piyoyonyon at 18:30
ぴよよんさん ブロ..
by 真木 at 10:04
>千鳥さん、はじめまし..
by piyoyonyon at 01:21
> jin-chanさん..
by piyoyonyon at 01:13
>はっちさん、こちこそあ..
by piyoyonyon at 00:58
>tanihiro4hさ..
by piyoyonyon at 00:45

画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。