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喜多方の桜のトンネル

今回我々が喜多方を目指した最大の目的は、駅の西側から北へ伸びるこの桜並木を見学する為でした。
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正式名称を「日中線跡地しだれ桜並木」と言い、1984年に廃線となった「日中線」の鉄道線路跡地が、遊歩道&サイクリング・コースに再開発され、その道に沿って桜が植えられました。
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桜並木は全国にゴマンとあれど、枝垂桜の並木は中々珍しいのではと思います。
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しかも、廃線跡の全長約12kmのうち3kmに渡り、凡そ1000本の桜が植えられていると言うのだから、桜並木としてはかなり壮大なスケールです。
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更に、色の濃い八重の紅枝垂れ桜の為、鮮やかなピンク色がズラリと並んで見えます。
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割と新しい花見スポットなので、元福島県人である私も、今まで良く知りませんでした。しかし、今では東北の桜の名所のトップ・クラスにランキングする程で、県外からの訪問者も多く見掛けました。
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桜の木が未だ若い為、返って花を間近で鑑賞出来ます。
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桜だけでなく、周囲には他の花も楽しめる工夫が色々なされています。例えば、この田んぼの畦道の斜面は、芝桜で覆われていました。
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日本では「芝桜」と呼びますが、英語名は「moss flox」で、桜の一種ではなくフロックスの仲間です。
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桜の根元には、チューリップや水仙が。
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一方こちらは、並木脇の個人宅の庭。
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単に、桜並木を訪れる人達に、一緒に見て楽しんで貰おうと、こんなに沢山の春の花々をせっせと育てているようです。
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天然ではないけれど、並木に沿って小川も整備されています。蛙など、結構生き物が生息しています。どれも、日頃から綺麗に手入れする地元の人々の尽力の賜物です。
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こちらは「塚原壇」と言う、この地域の発展に尽くした地頭・富田淡路守祺祐の、15世紀前半に築かれた墓と言われています。桜並木のすぐ脇にあり、一段高くなって、格好の撮影スポットになっています。
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ソメイヨシノは、会津若松より桜の開花時期が遅いはずのここでも、既に散り際でした。
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花見に付き物の食べ物屋台はないのかー?と言われそうですが(うちの姉から)、部分的には集まっています。中央の「けずりいちご」ってのが、初めて聞いてソソられます。
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こちらは、手作りマーケットになっていました。ここで、P太用に会津木綿のペットボトル・ホルダーを購入。
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北に進むにつれ、と言うか時間が進んで昼に近付いて来るのに従って、益々観光客が増えました。場所に寄っては、余りに人が多くて進みにくい所も。並木自体も、北のほうが見応えあります。
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この辺は、両側の桜の間隔が狭まっていて、正に桜のトンネルでした。観光客密度は、特に高くなっていました。平日でもこんな具合な訳だから、週末は殺人的に混むのでは?と予想します。
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日中線は、当初山形県の米沢市に通じる予定でしたが、結局最後まで盲腸線(行き止まり線)のままでした。最終的には朝夕合計3本しか列車が運行されない超閑散ローカル線で、「日中は走りま線」などと揶揄されたそうです。1980年代の国鉄再建法施行の際には、真っ先に廃止対象となりました。しかし、返って廃線となった今のほうが、多くの人々を魅了して賑わい、観光の役には立っているのに違いありません。
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元線路だけあって、蒸気機関車が展示されている場所もあります。汽車に桜って合うなあ。
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結局、御昼時間を過ぎてしまった為、3km制覇はあと少しのところで途中断念。1kmも歩けそうもないわ~と言う人には、この時期には特別循環バスも運行されています。
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そして、帰りの郡山行きの電車に乗る前の夕方に、もう一度桜並木にやって来ました。
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昼近くはあれ程ひしめき合っていた観光客も、さすがにこの頃は一斉に去り、学校帰りの学生や、犬の散歩の人位が通るだけ。返って枝垂れ桜並木に相応しい、しっとりした風情が楽しめました。
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午前中は混んでいて、写真を撮るのが難しかった塚原壇からも、今なら大丈夫。飯豊連峰は、この日は一日中はっきりと見えました。
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丁度見頃で天気も抜群に良く、今年はもうこれで悔いがない!と思う位、たっぷり桜を満喫したと思います。
 



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by piyoyonyon | 2017-08-03 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

三春のカタクリの里

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今回の帰国で、両親の住む福島県中部の実家には、三春町の桜の開花時期に合わせて帰省しました。三春と言えば、日本三大桜の一つ「滝桜」を始め、桜の里として知られています。しかし、今回初めて「カタクリの里」なるものが三春に存在することを知り、訪ねてみることにしました。
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場所は、三春町の郡山市寄りの山田地区。この時期、カタクリの里への道順を記す看板は途中に沢山出ていましたが、そうでもないと辿り着けそうもない、極普通の農道が通る山の中にあります。
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カタクリは、半日陰を好み、こんな落葉広葉樹林の根元に群生します。丁度イギリスのブルーベルの生育地に、ちょっと似ています。
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結構急な斜面ですが、遊歩道が整備され、その上手作りの杖が貸し出されいました。
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生憎写真では非常に分かりにくい花色なのですが、少し青味掛かったピンク(いわゆるオーキッド・ピンク)の花が、この斜面にびっしり群生しています。
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カタクリは、ユリ科の球根植物で、その根から澱粉を採った物が、本来片栗粉と呼ばれました。現在は貴重になった上に元々精製量が少ない為、片栗粉は主にジャガイモやサツマイモから製造されます。因みに、イギリスには「doogtooth violet (犬歯菫)」や「trout lily (鱒の百合)」と呼ばれる、アメリカ原産らしい近種の園芸種が存在しますが、主な花色は黄色です。
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カタクリの開花時期は、丁度桜と同じ頃。桜同様に花期が短いこともあり、春の訪れを告げる花として、またうつむき加減に咲く花が愛らしく、古来より日本人から愛されて来ました。万葉集にも、「堅香子(かたかご)」の名で登場する程です。
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かつては日本中に自生していましたが、山林が開発され、群生地はどんどん減って来ました。
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カタクリの他にも、幾つか山野草を見ることが出来ます。例えば、これはキク科の「ヤブレガサ」。芽吹く頃は、正に「破れ傘」のようです。
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カタクリと開花時期が同じで、また生育条件も似ている為、良く一緒に咲いていることで知られる「キクザキイチゲ」(手前の薄紫色の花)。
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同じく、カタクリと一緒に咲いてるのが良く見られる「ニリンソウ」。キクザキイチゲと共に、キンポウゲ科のアネモネの仲間です。
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道路脇のビニール小屋では、保存会の方々が待機して、お茶や手作りのお漬物等のお茶請けを無料で振舞って下さいます。
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利益の為ではなく、ひたすら自然愛や地元愛の為に、ここまで保護・整備している訳で、保存会の方々の尽力に心打たれたカタクリの里です。三春の桜を訪れる際には、是非こちらにも足を延ばして見て下さい。
 




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by piyoyonyon | 2017-07-01 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ブルーベルの季節のエメッツ庭園

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最早かなり季節外れですが、4月に日本へ発つ前日は、天気が良く気温も暖かく、P太も休暇がとれたので、ケント州の「Emmets Garden エメッツ庭園」へ、急遽ブルーベルの花見へ行きました。
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ここは、ナショナルトラストの中でも割と地味な庭園でして、晴れた週末でも駐車場は結構スカスカです。しかし、その日は平日だったのに、既に学校のイースター休暇が始まっていた為、駐車場は満杯で予備まで使用され、大勢の子供達で賑わっていました。
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イギリスのこう言った場所では、復活祭の時期には、子供向けのエッグ・ハントのイベントが大抵催されるからです。姪も、ナショナルトラストのどれかにエッグ・ハントへ行くと張り切っていました。エッグ・ハントと呼べど、今時茹で卵を喜ぶ子供はおらず、チョコレート・メーカーと協賛した卵型チョコ集めです。
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このエメッツで庭園らしいのは、せいぜいこのロック・ガーデンと、この頃未だ時期ではないバラ園位。
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元々庭園が付属していたお屋敷なんて、今は個人の集合住宅で、一般人は近づくことさえ禁止だし。この辺が、今一マイナーな理由です。
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ここは庭園と言うよりは、周囲の森林内での散歩を楽しむのに適した場所と考えたほうが良いかも知れません。お目当てのブルーベルも、森の中に群生します。
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エメッツは高台にあり、森は谷間に広がっています。勿論、遊歩道が完備されています。
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谷を挟んで見える、最寄の村「Ide Hill アイド・ヒル」の教会。
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ブルーベルは、イギリス中で見ることの出来る一般的な野草ですが、群生を鑑賞するなら、平地よりも高低差のある場所が見応えあり、特にこんな斜面が一番だと思います。
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芽吹いたばかりの新緑が、ブルーベルを一層引き立たせます。
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白樺との組み合わせは、特に絵になります。
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こちらはピンクの木蓮。
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でも、今回一番ブルーベルの花色が際立つと思ったのが、この砂っぽいサーモン・オレンジ色の遊歩道とのコントラスト。
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ここで今ブルーベルを存分に楽しんでいる私が、翌日(実際には日付が変わって翌々日だが)日本で桜を楽しむとは、誰も想像出来まいw。
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絶好のアイスクリーム日和でしたが、生憎カフェには長い行列が出来ていて、この日はアイスクリームは諦めました。
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この数日前にリース・ヒルで咲き始めのブルーベルを見て、今年はこれだけで十分と思っていましたが、やはり満開のブルーベルを見る事が出来て大満足です。連れて来てくれたP太に感謝。
 




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by piyoyonyon | 2017-06-20 15:27 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

オヤジの庭

今日は「父の日」なので、私の福島の実家の父の庭を御紹介します。私の父は、小学生の頃から煙草を吸う不良で、高校生の時には本当にやんき~になりました(本人曰く「ワルぶっていただけ」)。その後大学を卒業して教師になり、その初任給で買ったのが、何と植木! ガーデニング好きな元ヤンです(爆)。何でも、父が育った食糧難の時代の田舎では、植物を鑑賞する為の「庭」を持っていたのは裕福な家のみで、それに対し庶民の家庭では、家屋以外の敷地は全て作物を育てるのに利用、つまり畑として使用していたらしいのです。そんな家庭で育った父にとって、庭は長年の憧れだったそうです。
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現在の庭は、私が小学生の頃に家を建て替えて以来、父が何十年も掛けてコツコツと作り続けて来たものです。プロの庭師に依頼すれば早かったものを、父は自分のライフワークだからと、そして作る事自体が楽しいからと、頑なにほとんど一人で作って来ました。一応10年以上前に計画通りに完成に至っている…はずなんですけど、決して終わりのないのが庭仕事。そして、元々整理整頓の全く出来ない両親なので、「本当にこれで一段落してるの?」と思える程、あちこちまとまりなくゴチャゴチャして見えます。
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庭は、大きく分けて南向きの前庭、東側の玄関先、北向きの裏庭になっています。日本の伝統的な住居らしく、イギリスと違って前庭がメインです。とは言え、ガレージが結構大きく占めるている為、田舎の家としては然程大きな庭ではありません。中央に見える大きな木は、金木犀です。
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庭のスタイルは、純粋な日本庭園です。私も父も、庭は建物や背景に似合うことが大切だと思っています。
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庭の所々に大きな岩が配置され、その合間に植物がちょこちょこと植えてあります。父は、30歳代の頃は皐月の盆栽に熱中していましたが、今は母と共に山野草を愛でています。
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当初、前庭には池を作るつもりでしたが、風水に寄れば、家の南側に水を貯めると家族に病人が出ると言われているそうで(大量の湿気が家に入り込むからで、あながち迷信ばかりではないらしい)、姉から強く反対された為、代わりに小さな滝を作りました。この岩場から、蛇口を捻ると水が滝のように流れる仕組みです。
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この庭で現在一番大きな木が、この枝垂れ桜。三春の滝桜の子孫だそうです。私が子供の頃と比べても随分大きく育ち、今では広がった枝が、前庭の1/3位を覆うようになりました。枝垂れ桜は、実家の地域では斜面に育つことが多く、うちのように平地に生えているのは割と珍しいんだとか。
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両親の家の庭で、一番きちんと見えるのが玄関先。私が帰省した際は、白い沈丁花が咲いていました。
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沈丁花の下には、ヘレボラスが。
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この「つくばい」のみ、プロにお願いしました。この下は、水琴窟になっています。
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数日後、つくばいは桜の花びらでいっぱいになっていました。
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子供の頃は、両親の植物好きにウンザリしていたものですが、結局いつの間にか私も庭仕事に勤しむようになりました。父のように歴史好き、切手好きになったのも、三人きょうだいの中では何故か私だけ。なんだかんだ言っても、私が父に一番性格が似ているようです。





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by piyoyonyon | 2017-06-18 15:23 | ガーデニング・植物 | Comments(0)

バラのジャングル

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約二ヶ月間の日本滞在から、イギリスに戻って来ました。今回、初めて夫P太をイギリスに残しての帰国でした。今までの帰国は秋か真冬でしたが、今回は春から初夏に掛けてとあって、本来なら庭仕事の忙しい時期でした。気掛かりだったのは、私の留守中に庭が大丈夫かと言うこと。仕事が忙しく、しかも普段はガーデニングに興味のないP太に、庭の世話を任せられるか不安でした。しかし、「美しい庭はビールを旨くさせてくれるから」と言う理由で(それがモチベーションかい。笑)、大切な植物を枯らしては一大事と、雨が少ない時は水撒きを、またバラの花がら摘み等も割と小まめにしてくれたようです。とは言え、予想はしていたものの、イギリスに帰って来てみると、裏庭はローズ・ガーデンどころか、ローズ・ジャングルになっていました!
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もしこの時期家を離れずに居たら、日に日に成長するバラやクレマティスを、引誘したり支柱で添えたりして、少しは位置を調整していたはずなのですが、…当然ながら見事に好き勝手に伸び撒くっていました。
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おまけに最近暴風雨続きだったので、枝は更に暴れ捲くり傾き、生えたばかりのシュートは折れたり…。
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しかし、バラの花がら摘みに関して言えば、例え私が日本に帰らず、ずっと世話していたとしても、手が回り切れなかったことと思います。手が届かない程高い、または奥深い場所は、もう諦めました(笑)。
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イギリスを去った頃は、いつもより気候が暖か目で、植物の成長も例年よりずっと早かったのですが、その後気温の上がらない状態が一ヶ月以上続き、このような花盛りになったのは、つい最近のことだそうです。
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黄バラ「グラハム・トーマス」には、茄子紺色のクレマティスが絡まって、中々好みの景観になりました。
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苺アイスクリームのような花色だけでなく、少し銀葉掛かった葉も魅力の「セプタード・アイル」。
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「スカボロー・フェア」と共に、陽に透ける様が美しい「ザ・ラーク・アセンディング」。
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小さくシンプルな一重咲きが愛らしい「センター・ステージ」は、今年は花付きが良いようです。
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アーチに掛かるバラ「ニュー・ドーン」は、かなり成長しました。最初は地味~なバラに見えたけど、年追う毎に美しくなるような気がします。
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もう一つアーチに掛かる、ころころバラこと「ロウブリッター」。本当に愛らしくて、一季咲きなのが残念です。
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我が家の唯一のランブラー・ローズ「オープン・アーム」も、元気一杯で伸び撒くっています。そのうちP太から、ガレージの屋根の上の太陽光パネルの邪魔になるからと(ガレージの上までソーラー・パネルを置くほうが可笑しいんじゃい)、「切れ切れ」コールが掛かりそう。…ってか、パネル増えてる!
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目を引く蛍光ピンクの「ザ・ハーバリスト」は、既に花期が一段落のようです。
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クレマティスも、今年は沢山花を付けています。
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バラ「ザ・ジェネラス・ガーデナー」と共に、庭の一番奥の壁面を覆っているクレマティス「ビル・マッケンジー」。ここは日当たり最悪なのに、この二つの植物の勢力は、庭の中でも特に圧巻です。 
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美女桜も、既に咲いていました。後ろの黄緑色の葉は、咲き始めのシモツケ。
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愛猫ポコちゃんは、相変わらず草を食べることだけが、庭に出る目的のよう。
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日本から帰って来たら、いきなり自分の庭がこの花盛りの状態で、嬉しいことは嬉しいけれど、やはり自分のバラが少しずつ咲き始めるのを眺める喜びには、勝らないなあと感じました。やっぱりこの時期には、出来るだけイギリスを離れないほうが良いのかも知れません(…東京はえらく暑かったし)。
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実は今年は、前庭もバラの庭に改造する予定なのです。幾ら日本よりはバラの手入れが楽なイギリスとは言え、益々バラの世話に勤しまなくてはならず、きっとバラの奴隷になるであろう私です(笑)。




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by piyoyonyon | 2017-06-10 15:30 | ガーデニング・植物 | Comments(0)

春のリース・ヒル 2

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イギリス南東部の最高峰「Leith Hill リース・ヒル」の頂上、そして其処に立つ「Leith Hill Tower リース・ヒル・タワー」に登った後は、麓のお屋敷「Leith Hill Place リース・ヒル・プレイス」の駐車場に戻り、脇のピクニック・テーブルでお昼御飯のお弁当を食べます。
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今日の弁当、またしても海苔弁(爆)。それに、残り物の高野豆腐と大根の煮物付き。このフィッシュフィンガーが気に入ったのと、おにぎりより用意するのが簡単なことに気付きました(笑)。
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そして、一応この日一番の目的である、ブルーベルの花見に出掛けます。途中、道路脇で土筆を発見。その周囲に生えているのは蕗? どちらも私の田舎では在り来たりの山菜ですが、イギリスじゃ余り見掛けたことがありません。
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森の中へ続く遊歩道らしき物があり、奥にブルーベルの群生が見えたので、入って見る事に。
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未だ咲き始めですが、場所に寄ってはかなり密集しています。
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恐らく、次の週位が一番の見頃だったことと思います。
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本当に、森の奥の奥まで、果てしなくブルーベルがびっしり広がっています。満開時には、本当に青いカーペット状態になります。
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ブルーベルの合間に、黄緑色が眩しい羊歯が芽吹いていて、また美しい。
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そして、森そのものが美しいのです。
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最後に気付きましたが、良いブルーベル・スポットを探している内に、どうやら公共遊歩道ではなく、誰かの私有地に入っちゃったみたいです(汗)。実は、朽ち果てて蔦に埋もれたレンガの塀に囲まれていました。
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再び駐車場に戻り、最後にお屋敷「リース・ヒル・プレイス」を目指します。「石楠花の森」を通り、こんな緩やかな斜面をしばし降りて行きます。
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お屋敷としては地味ですが、陶器メーカーのウェッジウッド家、生物学者チャールズ・ダーウィン、そして国民的作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムスに縁の深い、興味深い館なのです。内部は前回見学したので、軽く流しました。余程予算が少ないのか、相変わらずインテリアは、簡素どころか貧乏臭い…。
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しかし、前回訪れた、寒々しい季節の惨めったらしい天気の日とは、印象が全く違います。
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お屋敷の南側は、本来は見晴らし抜群のテラスになっています。しかしこの日は、やはり一日中ひどく霞んでいました。
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実は、今回この屋敷に寄った理由は、ティールームのクリーム・ティが目当て。ボランティアの方々が切り盛りする、寄付金制のティールームなのです。食器も多分ボランティアが不用品を持ち寄った物だから、柄が皆バラバラ。でも何だか、こんな風景を眺めながら、こんな食器でクリーム・ティなんて、まるで多くの日本人が思い描くイギリスですね(笑)。クリームはクロテッドではなくホイップ・クリームでしたが問題なく、スコーンは外側がさっくり&中がふんわりで大変美味でした。
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一日中たっぷり歩いたけど、アイスクリームの上にクリーム・ティーまで食べて、消費したカロリーは帳消しになってしまいました(笑)。
  




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by piyoyonyon | 2017-05-23 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(8)

春のリース・ヒル 1

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日本に一時帰国するので、今年のイギリスのブルーベルの季節は逃しちゃうな…と残念に思っていた所、日本に帰る直前、近所でブルーベルが咲き出しているのに気付きました。折りしもピーカンの週末があり、荷造りもそっちのけで、ブルーベルの名所の一つでイギリス南東部の最高峰(と言っても海抜300m程度)「Leith Hill リース・ヒル」に出掛けました。
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向かう途中うっかり間違えて、いつも通るコースじゃない道路を通ってしまいましたが、今回ばかりはこの間違いが大正解。こんな素晴らしい菜の花畑の中を、走って行く道なのですから。
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丁度車を止められるスペースがあったので、しばし撮影しました。
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「月は東に日は西に」って程広くはないものの、菜の花畑の中にイギリスらしい農家がある、こんな風景、まるで絵本みたいでしょ?
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中央の木の陰に見えるのは、お屋敷のようです。イギリスの田舎のあちこちには、特に見晴らしの良い高台には、マナー・ハウスや城館等のお屋敷があります。
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丘の上のやや右寄りに見える建物が、我々が登る予定のリース・ヒルの頂上に立つ「Leith Hill Tower リース・ヒル・タワー」。
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ナショナルトラスト管理のお屋敷「Leith Hill Place リース・ヒル・プレイス」の駐車場に車を止め、頂上を目指します。お弁当は持参しましたが、未だ午前中なので、頂上から戻って来て食べる予定。このリース・ヒルは、ロンドンからも割と近い為、ピクニック、トレッキング、犬の散歩、サイクリング、バイクのツーリングに大人気。上り口周辺に設けられた幾つかの駐車場は、週末のお昼過ぎには大抵満杯になり、一度は断念したこともあります。この石垣のある登山道コースを登るのは初めて。こんな日本のような石垣は、イギリスでは結構珍しいかも知れません。この部分は結構急で、P太は息が切れていました。
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しかし急だったのはその最初だけで、この西側の登山道は、お年寄りやベビーカーでも歩行可能な程ゆるやかな坂道が続きます。
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途中、桜が美しく咲いていました。
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これは、実は「bill berry」と言うブルーベリーの一種。フィンランドでは「mustikka」と呼ばれ、義母の好物です。このリース・ヒルの一帯に沢山自生していますが、生粋のイギリス人(いわゆるアングロ・サクソン人)は概ね野生の食物に興味がなく、この植物に食用の実がなることに気付いたのは、私達の前を歩いていたインド人の女性でした。しかし、この植物が大繁殖していると言うことは、ここの土壌が酸性なのを意味しています。
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頂上に到着。ここに登るのは、4、5年ぶりかも知れません。周囲の木が随分伐採されて、見晴らしが一層良くなったようです。
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ただしこの日は、非常に霞んで視界が良くありませんでした。中央に見えるのが、リース・ヒル・プレイスのお屋敷。
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そしてこれが「リース・ヒル・タワー」。ラプンツェルの話で出て来そうな中世の塔に見えますが、実は意外と新しくて、18世紀の末に地元の貴族が酔狂で中世風に建てた物です。
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ここで、P太がまさかの燃料切れ!(…情けないなあ)。弁当は車の中に置いて来て、水しか持って来なかったので、塔の売店でアイスクリームを買いました。近くのLeighと言う村の農場製のアイスです。P太が蜂蜜生姜味、私はラズベリー味を選びました。甘さが極力控えめで、合成的な風味が皆無で、クリーミィなのにジェラートのようにあっさり軽く、抜群な美味しさでした。
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燃料補給した後は、塔を登ります。途中、螺旋階段が真っ暗でちょっとビビリました。
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部屋の一部も展示室として公開されていますが、一階に付き面積が6畳程度なのです。本当に、塔の上から眺望を楽しむ為だけの建物。
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こちらは北のロンドン方面。視界の良い日には、ロンドンの「小キュウリの漬物」や「チーズ下ろし」等の高層ビルまで見えるはずです。
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東側には、先程通って来た菜の花畑は見下ろせます。南東方面には、本当は国立公園のサウス・ダウンズ丘陵地帯も見えるはずなのですが、こんなに晴れているのに、この日は本当に視界が悪くて残念でした。
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とは言え、快晴の日のピクニックは、やはり気分が良いと上機嫌で丘を下りました。
  




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by piyoyonyon | 2017-05-22 15:38 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

三月の庭便り&猫便り

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3月ももう終わりに近いけど、今年最初の庭便りです。この庭に毎日遊びに来ていた猫ソックスちゃんが、2年前にお隣が引っ越すと共に去って行きました。同じく良く遊びに来ていた猫フォックステイルの住んでいた2軒先も、昨年夏頃に引っ越して行きました。ついでに、新しくお隣になったウェスト・ハイランド・テリア犬のテディも、私が庭に出る度に塀に突進して来て、はしゃぎ回って愛想を振りまいていたのに、昨年突如居なくなりました(多分生まれた子供に問題を起こして里子に出された)。庭は随分寂しくなりましたが、我が家のトラ猫とらじが居るから十分だと思っていました。…しかし、そのトラちゃん自身が、昨年末に急に亡くなってしまいました。庭に出ると、否応無しにトラを思い出して涙が込み上げて来ます。あの子は、亡くなる最後の日も、この大好きな庭を眺めて、こんな暖かい春の日に庭に出て遊ぶのを楽しみに待っていたのです。
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ナイマンズの記事でも書きましたが、この春は植物の成長が驚く程の早さです。気が付いたのは、街路樹の桜が2月末に既に満開だった時。とりわけ暖冬だったと言う実感はないのですが、とにかく異例の早さです。
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特に早いと思うのは、今年のチューリップの開花時期。春の代表的な球根植物は、1月からスノードロップ→クロッカス→水仙→ヒヤシンス→チューリップの順で、徐々に咲き始めます。水仙まではほぼ例年並みに感じていましたが、今年はこの間隔が短く、多くがほぼ同時に咲いているように思います。
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ムスカリは、春の球根植物としては、切花の持ちが良いので重宝します。零れ種でどんどん増えます。
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いつもは4月下旬頃に咲き出す華曼草(鯛釣草)も、既に咲き始めました。
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こちらは白の華曼草。
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バラの新芽もぐんぐん伸びて、既に蕾が付いているのもあるし。
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ライラックの蕾も、既に色付き始めています。
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このクレマティス・モンタナは、本当にもうすぐ花開きそう。近所では、既に満開の所も見掛けました。夏咲き大輪系のクレマティスも、最早蕾を付けています。
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一方こちらは、12月頃から咲いているウィンター・クレマティスで、品種名を「ジングル・ベル」と言います。植えた最初の2、3年間は、一冬に2、3個しか咲かないショボさでしたが、今では沢山花を付けます。クレマティスが絡まっているカルフォルニア・ライラックも、咲き始めました。
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イギリスでは、斜面やテラス式花壇の上部に植え、滝が流れ落ちるように咲いているのを良く見掛けるオーブリエチア。段差のある日当りの良い庭で、セラスティウムや黄色い宿根アリッサムと共に活躍します。
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ヘレボラスは、私の庭と相性が良さそうなので(要は日当たりが良くない)、もっと増やしたいな。
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黄色は復活祭のシンボル・カラーであり、春を象徴する色です。その代表が水仙の黄色だと思いますが、今年の復活祭(4月中旬)には、水仙はすっかり終わっていることでしょう。
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水仙と共に、春の黄色を代表するレンギョウ。
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そして山吹。繁殖力、と言うか侵略性が強く、辺り一面芽を出して蔓延るので、定期的に刈り取っています。
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愛猫ポコちゃんは、こんな暖かい日に私と一緒なら庭へ出ます。庭では尻尾ピーンでリラックスし撒くって走り回っていたトラちゃんとは違い、ポコちゃんは常に尻尾ぶんぶんで、今だ緊張している様子。
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庭で私に始終遊びを要求していたトラに対し、ポコは始終草を食べさせることを要求します。自分で草を食べるのは、相変わらず絶望的に下手です。
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もうポコしか猫が居ないのだから、「猫便り」じゃなくて「ポコ便り」で良いかも…。
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実は来月、今回は私だけで一時帰国します。イギリスもこれからはとても良い季節で、特に庭が楽しく美しくなるので、この時期に離れるのは残念な気がします。とは言え、幾らイギリスの1月&2月が余りにもクソだからって、日本だってもう少し暖かい季節のほうが、色々楽しみが多いのは決まっているのに、いつも冬にばかり帰国するのにはホトホト飽きました(笑)。私の留守中、P太が植物を枯らすことなく、たまには庭の手入れをしてくれて、私がイギリスに戻る際には、ジャングルにも砂漠にもなっていないことを祈るばかりです。
 




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by piyoyonyon | 2017-03-28 15:31 | ガーデニング・植物 | Comments(0)

ナイマンズの秋のボーダー花壇

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午前中は雨が降っていた土曜日、午後からは大体天気が回復したので、日頃の運動不足を少し解消する為にも散歩に出ようと言うことで、ウェスト・サセックス州のHandcross ハンドクロス村近くの、「Nymans Garden ナイマンズ庭園」に行きました。既に午後3時近くの、今までで一番遅い時間に訪れました。ここもロンドンから割と近い、人気のナショナルトラストの庭園で、晴れた週末の午後イチ位には、付属の駐車場が満杯で、村内に駐車しなければならない程です。しかし、その日は天候が不安定な上に遅い時間だった為、返って問題なく駐車出来ました。
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この時期、私達夫婦が庭園を訪れるのは、純粋に植物を楽しむ為よりも、只トレッキングしたいとか、リフレッシュしたい場合が多いと思います。とは言えナイマンズは、秋もしっかり花々で楽しませてくれます。まずは、バラ園を囲む生垣外側のボック&チェリー・セージのボーダー花壇。
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アスターやクレオメ、フーシャや秋明菊も加わり、全体的に野趣溢れる雰囲気です。
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どちらかと言えば普段は地味なアスターも、群生すると見応えあります。
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ここのバラ園には、四季咲きのイングリッシュ・ローズが多いのですが、この時は花自体は余り咲いていませんでした。うちの裏庭のほうが多い程。白黒の傘の主はP太。青空なのに、未だ時々雨が降ります。
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このバラは、「Gentle Hermaione ジェントル・ハーマイオニー」。シェイクスピアの戯曲「冬物語」に登場する、心優しき王妃に因みます。
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こちらは「Lichfield Angel リッチフィールド・エンジェル」。英国中部のリッチフィールド大聖堂で発見された、8世紀の石灰石板の天使のレリーフからの命名です。
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続いて、ウォルド・ガーデンの迫力の秋のボーダー花壇がお出迎え。ここでは、誰もが見入っていました。花壇の種類で言えば、「インフォーマル・ペレニアル(宿根草)・ボーダー」に分類されるはずですが、「インフォーマル」とは言え、いかにもキッチリ念蜜に植栽計画された雰囲気。
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植えられているのは、ダリア、ジニア、セージ、アスター、フロックスなど。それにトリカブト(汗)も混じっています。ここのボーダー花壇、季節毎に開花時の花に取り替えるので、このように見事に花いっぱいか、または改装中で全く花ナシの悲しい状態か、のどちらかです。どの季節のボーダー花壇も楽しませてくれますが、私は秋が一番見応えあるように思います。
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噴水の周囲のトピアリーは、まるでスター・ウォーズのBB-8のよう。でも、スター・ウォーズ7公開の遥か前からこの形なのです。何でも、女王のジュビリーを記念して王冠を象っているとか。
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噴水の後には、また両側に盛り沢山のボーダー花壇が続きます。
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日本では、盛夏の花と言うイメージのダリアですが、イギリスでは初秋から霜が降りる頃まで咲き続ける秋の花です。
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花弁の大きさや花色の鮮やかさから、やはりダリアは、どの花壇でも主役になり得る存在です。
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夏から咲き始めるフーシャも、イギリスではどちらかと言えば秋を彩る花。
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秋のボーダー花壇を通ると、館に到着します。いつもなら賑わっているこの辺りも、今回は遅い時間なので最早訪問者が疎らです。
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カメラ馬鹿のP太に寄れば、秋冬は日照時間が少ないし、晴れの日自体も稀だけれど、こんな低い日差しのほうが、撮影には向いているそうです。特に、雨上がりの澄んだ空気は最適だとか。
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半分廃墟のお屋敷の入り口には、シコンノボタンが咲いていました。非耐寒性のはずなのに、地植えされて、しかも大株に育っています。この鮮やかな花色は、私のカメラでは拾えないなあ…。
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館の南側は、私が初めてこの庭園を訪れ始めた頃には、工事中で立ち入り禁止でしたが、徐々に整備され、今では中々充実したロック・ガーデンになっています。
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数年前に完成した「sink garden 凹んだ庭」は、この季節はコスモスに覆われていました。ハートの繰り抜きが可愛いベンチの背面には、NYMANSと彫刻されています。
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公共遊歩道にもなっている庭園周辺の牧草地では、日本語でアマツバメと訳される鳥「swiftスイフト」が、物凄いスピードで沢山飛び回っていました。飛びながら、空中の虫を食べているのです。スイフトは普段は絶壁に住んでいますが、渡りの途中だけ平地でも姿を見ることが出来るそうです。しかしここで見掛けたのは、普通のスイフトではなく、どう見ても腹部の白い「alpine swift アルプス・スイフト」でした。イギリスで見掛けるのは、かなり珍しいかも知れません。
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日本と違いイギリスの紅葉は、8月下旬辺りから、気象条件や木の種類に寄り、徐々にゆっくり始まります。ナイマンズ周辺の谷も、一部の木だけが紅葉真っ盛りです。
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ふと気が付けば、既に他の訪問者もほとんど見当たらず、閉園時間間近! 日もすっかり傾き、気温もひんやりし始め、ここまで遅く居たのは初めてです。去り際に谷間を眺めると、淡く虹が掛かって見えました。
 



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by piyoyonyon | 2016-11-02 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(4)

スコトニー城のウォルド・ガーデン

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スコトニー城の入り口の手前の駐車場脇に、レンガの塀で囲まれた庭、すなわち「walled garden」があります。つまり、ここは基本的に入場無料なのです(ただしNT会員以外は駐車料金は掛かります)。ところが以前は、朽ちた温室の周囲に植物がほんのちょっとだけ植えてあり、鶏が放し飼いされている、言わばウォルド・ガーデンの廃墟のような、非常に寂しい状態でした。
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しかし、少しずつ改良はされて来ていて、今回訪れてみると、やっと庭らしくなっていました!
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特にこの季節、ダリアのボーダーが見事でした。
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自分ではもう二度と植えることはないダリアですが(笑)、晩夏を飾るのに相応しい存在感です。
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種類も実に豊富。このダリアは、縁がほんのりピンク掛かっています。
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私は、このツートーン・カラーのダリアが特に気に入りました。
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葉と茎がシックなチョコレート色のダリアも素敵。
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ポンポン・ダリアは、何度見ても、これが天然のものとは信じ難い、完璧な造詣です。
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矢車菊の青は昔から好きです。しかし、完璧な日向に植えない限り、茎が曲がり捲くって場所を取ります。
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これはマロウかな? 艶やかな花びらが綺麗。
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奥は、キッチン・ガーデン(菜園)になっています。
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不思議な形のカボチャなんかが育っていました。
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アーティチョークの花で、夢中で蜜を集める丸花蜂。最早花粉塗れで、重くて飛べそうもありません。
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こんな唯一「庭」らしい、憩いの場も設けられていました。将来柘植のガーデン・エッジが育てば、もっと庭らしく見えることでしょう。
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温室の前には、新たにローズ・ボーダーが作られていました。
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生憎植物札が掲げてなくて、設置してある手作りカタログを眺めながら、写真だけでどれがどの種類のバラか判断するのは大変でした。
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そんな中、唯一はっきりと判別できて、一番印象的だったのが、この「Nostalgia ノスタルジア」と言うバラ。花びらの縁だけが、チェリー・レッドになっています。デヴィッド・オースティンの作出ですが、イングリッシュ・ローズではなくハイブリット・ティーです。
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ヒマワリも沢山咲いていました。子供が花として一番最初に憶えるようなヒマワリでも、実に様々な大きさや形や色があります。
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こっちの花びらは、レモン・イエローで爽やか。
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工夫を凝らした、バランスばっちりの英国式庭園と言うよりは、未だ単なる「畑」と言う雰囲気ですけど、美しい花々を存分に楽しめました。
 




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by piyoyonyon | 2016-09-24 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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