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ブルーベルとアネモネ・ネモローサの森

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ライから帰る時、またしても「浜辺からの帰宅ラッシュ」を避けて、出来るだけ田舎道を通って行きました。この季節は日も長い事だし、時間と体力が十分あれば、P太も高速道路より田舎道を運転するほうが好きなのです。途中、お茶するのに丁度良い森の中の駐車場があったので、突如停車することにしました。折りしもブルーベルの開花時期で、地面は花のカーペットに覆われています。
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ここは「Brede High Woods」と言う森で、この先にはダム湖があるそうです。初めて聞く名ですが、恐らく地元民にとっては、犬の散歩コース等として親しまれているのでしょう。
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森の中のブルーベルのカーペットは、この季節にはイギリス中で見る事が出来ますが、ここのは白い花と混じっています。
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この白い花は、「anemone nemorosa アネモネ・ネモローサ」と言うイチリンソウの仲間(和名:ヤブイチゲ)。英語では「windflower 風の花」、または「wood anemone 森のアネモネ」とも呼ばれます。ヨーロッパ中に広く分布し、以前義母の親戚から聞いた話では、ブルーベルのないフィンランドでは、アネモネ・ネモローサが春の訪れを告げる花との事です。
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こちらがイングリッシュ・ブルーベル(学名:Hyacinthoides non-scripta)。アイルランド島、北西ヨーロッパとイベリア半島北部にも古来種として存在しますが、その70%はグレート・ブリテン島に自生し、野生のブルーベルの森はイギリスの春の象徴となっています。ウィキに寄ると、イングリッシュ・ブルーベルは、イギリス政府に寄り手厚く保護されており、自宅敷地内から掘り出して売買したり、野生は種さえも採取するのは禁じられているとか(…初めて知った。フリマで売るのは違法じゃん)。球根性多年草の上種でも簡単に増えるので、元来非常に強い繁殖力を持っていますが、外来種のスパニッシュ・ブルーベルとの交雑が心配されています。
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アネモネ・ネモローサもイングリッシュ・ブルーベルも、イギリスでは普通にその辺で見掛ける花ですが、やはり野生でこれだけ群生している姿は、何度眺めても見事です。
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その合間に、クリーム色(写真では白く飛んでいますが…)のサクラソウとスミレも咲いています。このクリーム色のが、サクラソウの原種で一番強健なのだと思います。
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水芭蕉のような花も、ちらほら合間に見掛けました。「lords-and-ladies」または「Arum maculatum(アルム・マクラトゥム)」と言う、サトイモ科の植物です。実は私、カラーとかスパタフィラムとかサトイモ科の花が概ね嫌い…。子供の頃、地元で時々見掛けた「ウラシマソウ」と言う野草が、いかにも不気味で禍々しく、おまけに毒草だったからです。
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庭に生えると厄介な雑草だけど、野生では美しい「マーシュ・マリーゴールド(湿地のマリーゴールド)」。実際にはマリーゴールドとは無関係で、日本のリュウキンカ(立金花)の近種のようです。
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この部分は、ほとんどアネモネ・ネモローサとスミレが占めていました。
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森の奥は、ブルーベルがメインになっていました。
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これらの野の花の絨毯が魅力的なのは、白樺の森の美しさの威力も大きいと思います。日本では、夏の高温多湿のせいで、高地と北部でしか育たない白樺ですが、イギリスでは最も身近な樹木の一つです。どちらにせよ、イギリスは日本より野の花畑が多いように感じます。





by piyoyonyon | 2018-05-12 15:25 | 旅行・お散歩


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

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