アーツ&クラフツの館ワイトウィック・マナー 3

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デヴィッド・オースティンのバラ園に行く前に、ラファエル前派とアーツ&クラフツの宝庫の館「Whightwick Manorワイトウィック・マナー」に、P太と義母とで訪れました。
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この館で最も大きな部屋、「Great Parlour」と呼ばれる大ホールです。パーティーや音楽会は、ここで行われました。ここからは、増築部分になります。ワイトウィックは1887年に建てられましたが、施工主&所有者のセオドア・マンダーはかなり羽振りが良かったらしく、6年後の1893年には、館をほぼ倍の大きさに増築しました。
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暖炉の部分自体が、一段奥まった小部屋のようになっています。天井が非常に高く暖房効率の悪いこのホールで、この部分のみは、冬でも暖かく快適だったのに違いありません。
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恐らくこの館で最も著名な絵画、バーン・ジョーンズの代表作「廃墟の中の恋」。絵だけでなく、額縁の美しさにもうっとりです。ただしこの絵画は、後にナショナルトラストに寄って、ウォーウィックシャーの「Upton House アップトン・ハウス」から移された物だそうです。
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説明はなかったものの、このベネツィア・ガラスの鏡一つにしても、大変贅沢な物です。
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この飾り棚の鉄柵一つのデザインにしても興味深いし…、
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…壁の上部や天井部分の装飾も、凝り捲くっていて見逃せません。
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二階から見下ろすギャラリーには、丁度この時は小学生がいっぱい。
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ホールの奥はビリヤード室で、女性客の為の談話室「Drawing Room」に対し、こちらは男性客の為の娯楽室でした。当時としては、女性の権利には非常に理解のあるマンダー家でしたが、男女間の様々な問題を避ける為には、残念ながら男女別々に過ごすと言うのが一番の策だったようです。
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ステンドグラスも、アーツ&クラフツの素敵なデザインばかり。今は綺麗に手入れされていますが、この部屋の喫煙率は極めて高かった為、全てがヤニで黄ばんで傷みは酷かったそうです。
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そして、そろそろ気付いて来ましたが…、一つ一つはデザインが素晴らしくとも、柄・柄・柄のオンパレードで、落ち着かなくて居心地悪そう! 色味は落ち着いているものの、これでは1970年代のサイケデリックでイカれたインテリアと、大して変わりありません(笑)。
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しかしこの部屋の暖炉のタイルは、特に素敵でした。
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ビリヤード室の隣が、新しい晩餐室になっています。この部屋の手編みのカーペットは、モリス商会の商品の中でも、最も高価な物だとか。
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この部屋の壁紙は、ウィリアム・モリスの「チューリップ」と呼ばれる柄。今でもモリスの同じデザインの壁紙を、ほとんど同じ技法で生産していたりするので、貼り替えは比較的ラクです。
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天井のレリーフには、良く見ると顔がいっぱい…。正直言って悪趣味です。
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ここの暖炉のタイルは、アーツ&クラフツではなく、オランダのデルフト焼き。
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この部屋にも絵画が沢山掲げられており、中でも一番の見所は、このルーシー・マドックス・ブラウン(フォードの娘)に寄る「ロミオとジュリエット」。最後の墓所のシーンですね。新古典主義のラファエル前派にとって、シュイクスピア劇は格好の題材だったようです。
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ガイドさんがこの館の絵画で個人的に一番好きだと言っていた、バーン・ジョーンズのモデルで愛人のマリア・ザンバコの肖像画。二人の不倫関係は、彼女の公開自殺未遂で終了したそうです…。マリアはモリスの妻ジェーンに似ており、つまり二人のような少しアゴーで口の小さな顔が、典型的なラファエル前派絵画の美女顔(ジョジョ顔とも)になりました。
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晩餐室に通じる配膳室。調理室はまた別なので、料理を暖かく保つようホットプレートが設置されていました。昔のどの金持ちの館も、調理室は大抵晩餐室とは凄く離れています。客室に食べ物の匂いを充満させない工夫だったらしいのですが、そんな事より、出来立てを美味しく食べるほうがずっと大切だと、下々の人間で食い意地の張った私はつくづく思います(笑)。
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男性用クローク・ルームの壁紙は、ウィリアム・モリスの「トレリス」。
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何故かここに、昔の電球や電気器具等の展示が。こんなの見て喜ぶの、P太位しかいないかも。
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このクローク・ルームで、ガイドツアーは終了。この後は、残りの部屋を個人で見て回ります。
  




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by piyoyonyon | 2018-07-05 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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