イギリスで再び初日の出

a0208783_3194019.jpg
イギリス南東部で初日の出を眺めに出掛けるのは、実は結構お手軽なのです。まず、この時期の日の出が、8時と遅いのです。そして、眺望の利く高い山はないものの、視界を遮る物が一切ない海辺へ出るのは、うちからは然程難しくありません。自動車は必須ですが、元々御来光を拝む習慣はイギリス人にはないので、道路が混む事もありません。ただしただしただし! 晴れの元旦と言うのが非常に少ないのが問題です。快晴とまでは行かなくとも、雨の降らない、または分厚い雲に覆われていない1月1日と言うのは、私が体験した限りイギリスではほとんどありません。天気予報に寄ると、そんな貴重な晴れの元旦が、今年は久々にやって来そうだったので、Eastbourne イーストボーン近くのBeachy Head ビーチィ・ヘッドへ初日の出を見に出掛けました。
a0208783_311189.jpg
ところが、今まで何度も訪れた事のある場所なのに、何とP太が途中で道を間違え、ぎりぎり日の出に間に合いませんでしたああああ。正月早々、何たる失態! しかも、私が指摘して無理矢理方向転換させるまでは、自信たっぷりに勘違いしていました。後から「だからもっと早く家を出るべきだったんだ」とか言い訳していましたが、道を間違えて失った5分があれば、間に合ったはずです。元々方向感覚は怪しい男でしたが、若年性認知症じゃない事を祈るよ、全く。 
a0208783_3115573.jpg
そんなこんなで、白い灯台近くの無料駐車場にようやく到着。ビーチィ・ヘッド周辺は、他の駐車場は有料です。まあこんな日の早朝から、違法駐車の取り締まり係員が来るとも思えませんが。
a0208783_3123212.jpg
到着した時は、朝日はこんな状態でした。前回の初日の出は、この場所の手前のバーリング・ギャップを目指しましたが、その浜辺は南向きの為、御来光を眺める為には、磯辺の上を沖に向かってしばし歩かなければなりませんでした(干潮時だからこそ出来た事だが…)。しかしここなら、海岸線が直接東を向いていて、尚且つ駐車場のすぐ目の前が海です。
a0208783_443031.jpg
期待した通り、とても美しい朝日でした。イギリス海峡は波が余りなく穏やかな海で、日光が水面に映っている様も綺麗です。
a0208783_3144134.jpg
生憎東のフランス方面は雲が多く、時折太陽が隠れますが、写真を撮るには、返ってピーカンよりこの程度の雲のあったほうが、変化に富む画面になって面白いそうです。
a0208783_3141669.jpg
しかし、朝日の美しさにだけ気を取られている場合ではありません。何故なら、ここ一帯の海岸線は、全て恐ろしい高さの絶壁で、歩くのには再三注意が必要だから。時々「崖注意」の看板が立っているだけで、柵類は全くなく、正に「地面が突然終わっている」感じです。この日は珍しく風はほとんどありませんでしたが、いつもなら海風が半端なく吹き付け、崖っぷちに近付くのは益々足がすくみます。しかも、脆いチョーク質の為、非常に崩れ易いのです。
a0208783_319124.jpg
このように海に張り出している部分も多いので、うっかり端には立ってはいけません。つい最近も、ここで韓国人の女の子が自撮り中に墜落して亡くなったと、友達が言っていました。
a0208783_3262057.jpg
自殺の名所でもあるので、違法駐車の係員は来なくとも、自殺防止のボランティアの車なら、この日も相変わらず熱心に巡回していました。新年早々、縁起でもない話題で申し訳ありませんが。
a0208783_475498.jpg
右の赤い灯台には、船で海からしか行けないようです。
a0208783_3202199.jpg
早朝でも、結構多くの人が訪れています。これは、初日の出を見に来た訳ではなく、単にイギリスの冬には珍しい晴れた朝で、しかも公休日だからです。それに犬の散歩には、正月もクリスマスもありません。日本のように至る所に自販機なんて存在する訳はないから、この時期は皆保温水筒持参です。「今日は冷えるねえ」とか言いながら、何処でもカッポティーをしている所が、イギリスならではだと思います。ついでに、ここでは日本人家族も見掛けました。
a0208783_3211594.jpg
その内、朝日が白い崖を照らし始めました。景色自体を楽しむのには、日昇から少し経って日が高くなる時間のほうが、光が綺麗で写真も映えると思います。
a0208783_3213792.jpg
白い灯台にも向かってみます。今は現役の灯台ではなく、B&Bになっています。
a0208783_3225358.jpg
この崖、どんどん崩れて来ているので、灯台は近年に少し内陸側に移築を余儀なくされました。灯台に通じる自動車用の旧道も、部分的に崖の間際になった為、今は使用禁止になっています。
a0208783_3231294.jpg
前の灯台の礎石が残っていますが、確かに崩れて海に消えた部分もあります。
a0208783_3233530.jpg
現在の灯台も、いずれは同じ運命を辿るんだろうなあ…。
a0208783_3235251.jpg
灯台の向こう側は、「セブン・シスターズ」と呼ばれる崖に通じる、バーリング・ギャップとカックメア・ヘヴン方面です。
a0208783_3243839.jpg
こちらは、バーリング・ギャップの入口、East Dean村方面。
a0208783_3245697.jpg
ドローンも幾つか飛んでいました。こんな場所を上空から眺めたら、楽しいのに決まっていますが、きっと近い内にドローンの一般使用は規制されるでしょーね。クリスマスの一番忙しい時期の空港で、大問題を起こしたばかりですから。
a0208783_3251677.jpg
最後にトイレに寄った駐車場近くで、イーストボーンの街並みが見下ろせました。ピア―(桟橋)からは、何だかけたたましい音楽が流れているのが、こちらまで聞こえました。
a0208783_451792.jpg
日の出の瞬間は見逃しましたが(笑)、本当にイギリスの冬には珍しい程の清々しい快晴の朝で、こんな美しい日を寝正月で家でだらだらと過ごして無駄にせず、出掛ける事が出来て良かったとつくづく思いました。…さあ、今年も出来るだけいっぱいお出掛けして、ガンガン歩くぞ~。
 



by piyoyonyon | 2019-01-02 15:25 | 旅行・お散歩 | Comments(2)
Commented by Jin-chan at 2019-01-02 17:30 x
明けましておめでとうございます。
毎日チェックして楽しく拝見させて頂いています。

イーストボーン懐かしくて町並みの写真をみて以前3週間語学学校に通って、毎日ピアと海岸線を散歩したのを思い出しながら見てました。ビーチイ・ヘッドも歩きました。綺麗な朝日が見られてよかったですね。
今年も色々な所へお出かけして、楽しい写真を沢山撮って、
沢山見せて下さい。
因みに我が家は夫と二人寝正月、静かなもんです。
Commented by piyoyonyon at 2019-01-03 19:00
Jin-chanさん、明けましておめでとうございます!
いつも御覧下さってありがとうございます♪
日本人は日頃忙しいので、寝正月は重要な充電期間ですよっ。
イーストボーンは、 Jin-chanさんにとって思い出深い町なんですね~。ビーチィ・ヘッド周辺は、朝も夕方も夜(崖が危険ですが…)歩くのも良いですね。
Jin-chanさんにとって、素敵な一年でありますように。今年もどうぞ宜しくお願い致します。


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

お知らせ

手帳一冊目(2014年7月までのブログ)はこちら

日々のつぶやきブログはこちら

コメント欄を承認制にしています。

Copyright
©2007-2018
Der Liebling
All Rights Reserved.

ブログジャンル

海外生活
雑貨

カテゴリ

全体
ごあいさつ&お知らせ
おもちゃ・人形
アクセサリー
テーブル&キッチンウェア
ファブリック
インテリア・デコレーション
箱・缶・入れ物
ファッション・コスメ
バッグ・靴・帽子
手芸用品
本・メディア
ステーショナリー・グラフィック
飲み物・食べ物
旅行・お散歩
ガーデニング・植物
動物
その他
イギリス生活・文化

タグ

(218)
(213)
(176)
(168)
(164)
(155)
(135)
(94)
(90)
(87)
(86)
(82)
(80)
(73)
(71)
(69)
(68)
(67)
(59)
(58)

以前の記事

2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月

最新の記事

キッチン柄のブリキのレシピ・..
at 2019-01-21 15:30
ルイスのアンティーク・モール..
at 2019-01-20 15:28
茶系のラインストーンのブローチ
at 2019-01-19 15:26
ビンテージのタイニー・ベッツ..
at 2019-01-18 15:26
ルイスのアンティーク・モール..
at 2019-01-17 15:23

記事ランキング

検索

最新のコメント

加代子さん、きっと本国..
by piyoyonyon at 21:11
kagichoさん、こ..
by piyoyonyon at 21:04
英国は北欧のヴィンテージ..
by 加代子 at 20:44
ぴよよんさん、こんにちは..
by kagicho at 21:32
ルイスは、ピッピさんをい..
by piyoyonyon at 04:47
去年、ルイスに行く予定が..
by 8pippi8 at 15:36
ピッピさん、ドール趣味は..
by piyoyonyon at 18:42
1/6!イギリスの玩具屋..
by 8pippi8 at 08:20
ピッピさん、ありがとうご..
by piyoyonyon at 19:05
Jin-chanさん、..
by piyoyonyon at 19:00

画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。