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競馬場でアンティーク・フェア

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スーパー等で無料で手に入る地域の情報誌(広告ばかりで情報はほとんどないのだが)で、我が家からそう遠からぬLingfield リングフィールドと言う村の競馬場で、一月末の日曜日にアンティーク・フェアが行われると知りました。屋内開催だと聞き、折しもその日は天気が悪く、フリマに行けそうもなかったので、このフェアに出掛けてみる事にしました。競馬場と聞くと、日本では耳に鉛筆挟んだオッサンの行く埃っぽい場所と言うイメージですが、イギリスでは全く違って裕福な男女の社交場です。つまり、意外にも英国では競馬場は、ポッシュでエレガントな場所なのです。
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初めて行くアンティーク・フェアとなると、初めて行くアンティーク・モール以上にドキドキします。何せ入場料を払うのですから、ガッカリはしたくない訳です。こんなお出掛けに不向きな季節だし、もし入場料を払う価値のないスカスカな状態だったらどうしようとか、ペットワース・ハウスのアンティーク・フェアのように超高級な骨董美術品ばかりだったら、または(やはり)ビンテージ風の新品ばかりだったらヤだなとか、色々不安はあります。
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正式名称を、「Lingfield Antiques, Collectables & Vintage Fair」と言います。競馬の場合はここが正面玄関だけど、フェアは左手の建物内で行われます。入場料は一人3.5ポンド。開催時間は10:30から15:30と遅めです。これより早い9:30から入場出来る「early bird 早起き鳥」料金だと、一人5ポンドになります。予めネットでチケットを予約すれば、50ペンスだけ安くなります。
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受け付け料金所は、感じ良く友好的な雰囲気。お金を払うと、例え一度この場を離れても再度入場出来るよう、手の甲にスタンプを押されます。会場に入ると、かなり混み合っていて結構な熱気。出店数も満杯なら、客の多さも歩き進むのがままならない程です。限られたスペースだからと言う事もありますが、これ程人気とは思っていなかったので少々驚きました。
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売られているのは、他の一般的なモールやフェアと同様で、本格的な骨董品もあれば、手の届くビンテージ、単なるジャンクも混じっていると言った具合で、ちょっと安心しました。
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確かに、中には主に新品を売るストールもあります。コレクタブルズと言う括りにすれば、何でも有りですからねえ。
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客層は、これも他のアンティーク・モールと同じで、中高年のカップルか友達同士が一番多いかな。貧乏そうな柄の悪い人は皆無だけど、さりとて金持ち臭プンプンでもないと言った所です。
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以前も思いましたが、ビンテージ・ジュエリーを買うのなら、アンティーク・モールよりフェアかマーケットの方が探し易いと実感しました。
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何故なら、すぐに手に取って状態と値段を確認出来、例えガラス・ケースに入っていても、頼めばただちに開けて見せて貰えるからです。
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このストールでは、インタリオの置物が幾つか揃っていました。私が持っているのと同じ物もあります。ビンテージ・ジュエリーと共に、一つどれでも5ポンドだそうです。
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このフェアで、姉用のビンテージ・バッグが見付かれば…と期待していましたが、これと言った個性の光る物には出会えませんでした。
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やっぱり圧倒的に多いのは、モノトーンのビーズ刺繍のビンテージ・バッグ。
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このアート・ガラス専門のストールには、うっとり目福なガラス器がいっぱい。
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珍しいタイプの美しいウラン・ガラスも多く、売り主はブラック・ライトさえ持参していました。しかし、値段を聞くまでもなく、絶対我々の手が届きそうな価格には見えません。
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バー・カウンターでは、飲み物の他に軽食も買えるようです。左には、この日の為の一日貸し切りジャズ・シンガーが居て、結婚披露宴のように歌い続けています。
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ストールは、別棟の建物内でも出店しています。予報通り、外では雨が降って来ました。
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それは競馬コースの観客席の一階部分で、ブラッセリ―と書いてあるので、普段はフランス風ビア・ホールのようです。
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右のストールのテーブル中央には、ベイクライトの電気メーター、ハンドル、ドア・ノブとかが沢山。ベイクライトのドア・ノブなら、義母の家で現役で働いていますよん。
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右上の木製の箱は、「tunbridge ware タンブリッジ・ウェア」と呼ばれるイギリスの寄木細工。コレクターが多く、更に今は作り手が絶えて生産されない工芸品の為、概ね結構高価です。
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この日は閉まっているけど、あちこちに飲食コーナーが設置されています。イギリスの競馬場って、純粋に競馬を楽しむと言うより、本当に酒を飲んでお喋りを楽しむ為の場所のようです。
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私にしては写真が意外と少ないのは、余りに混んでいて撮影出来なかったからです。それと、バックパックで行くのは、がんがん人がぶつかって来るので失敗でした。
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今回ここで出会ったウラン・ガラスは、サイズが大きくて高級で手が出ないか、手頃な値段だと既に持っているようなアイテムばかりでした。終盤にP太の元気がなくなり、買いたいウラン・ガラスが一つも見付らないから、つまらないのだろうか?と心配していたら、単にお腹が減ったのでパワー切れだと。…言ってよ!(怒) メントス一粒恵んで上げるからさ。
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ストールが集中していて、熱心なお客さんが多い分、このフェアで「掘り出し物」を見付けるのは難しいかも知れません。ただし、私が求めている物は、イギリスの一般的なアンティーク&ビンテージ・ファンの好みとはまた違うはずなので、やはり時の運次第だと思います。
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結局私がここで買ったのは、1ポンドのブローチ二つのみで、入場料の元値さえ取れませんでしたが、美しいアンティークやビンテージは、例え手は届かなくとも、沢山見て楽しむ事が出来たから、入場料を払う価値は十分あったと満足しています。2、3ヵ月置きに開催されるので、機会があったらまた行きたいと思います。ここで開催されない月は、同じイベント会社に寄る同様のフェアが、ブライトンの競馬場で開かれるようです。何より、アーディングリーのアンティーク・フェアと違い、天気に左右されない屋内で週末に開催される点は手軽です。例えフリマ最盛期の夏でも、雨天でフリマに行けない日には、有効な娯楽になると思いました。
 




by piyoyonyon | 2019-02-25 15:22 | 旅行・お散歩


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

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