人気ブログランキング |

カテゴリ:ステーショナリー・グラフィック( 49 )

ルイスのアンティーク・モール巡り 紙物編

a0208783_18224771.jpg
インターネットの普及で、紙の文化は急速に廃れて行っていると言われています。その証拠に、出版業や印刷業、製紙業はどんどん苦境になって来ているそうです。しかし、こうしてブログなんかをやっている私ですが、インターネットの利便性と紙文化はまた別物。実は紙の印刷物には、ネットでは決して伝える事の出来ない豊かな情報量が在るのです。そしてそう言われると、アンティーク・モール等で見掛けるビンテージの紙類が、益々貴重に愛しく思えます。
a0208783_18231785.jpg
例えば、こんな古いクロモスのスクラップ帳。何かに役に立つ訳ではありませんが、当時の紙文化を物語る、紙への愛がぎっしり詰まった一冊です。
a0208783_18233319.jpg
昔の子供用のカード・ゲームの一枚一枚を、グリーティング・カードに仕立てた物。50年代らしい、可愛い動物が描かれています。レトロな写真用のコーナーを使っている所もミソ。
a0208783_1824648.jpg
ボロボロになった古い本や雑誌でも、味のある印刷で絵になるページは、部分的に切り取って額装等に利用出来ます。アンティーク・ショップでは、そういうページがマウント付きで販売されていたりします。これは、20世紀の人気イラストレーター、マーベル・ルーシー・アットウェルの絵本の中でも特に評価の高い、アール・デコ時代の「ピーター・パン」の1ページのようです。
a0208783_18242482.jpg
こちらは、昔のカード式広告…とかなのかな? 既に黒の台紙にバランス良く配置されていて、すぐに額装出来ます。
a0208783_18245534.jpg
フランス語のアルファベット教本の1ページのようです。シェーンブルンで御前演奏をしてマリー・アントワネットに謁見した、少年モーツァルトかと思いました。
a0208783_18252787.jpg
私もP太も思わず目を留めた、チェアマン・マオのポスター。二人揃って共産主義国は嫌いなのに、プロレタリア・アートには妙に惹かれます。そういう物を、単に茶化して見ていられる境遇だからでしょうか。しかしこのポスター、実際中国で使用された訳でもない、単なるレプリカの普通の印刷物のくせに、一枚9ポンドもしくさります。そもそも、家に飾る勇気は毛頭ナイ。




by piyoyonyon | 2019-01-13 15:21 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

クリスマス柄マステ・セット

a0208783_7334832.jpg
日本では、柄付きマスキング・テープがブームを経て、すっかり定番文具になっていますが、ここイギリスでも「ワシ・テープ」と言う名前で定着しつつあります。「ワシ」は和紙の事らしく、やはり日本の人気から影響されたようです。とは言え、可愛い柄、気の利いた柄、魅力的なデザインと言う点では、今だ遠く日本に及びません。そんな中、ドイツ系量販スーパーの「Lidl リドル」の期間限定品コーナーで、クリスマス柄のマステ・セットを発見。8巻き1セットで2ポンドと、イギリスとしてはかなりお買い得な値段です。何より、変に凝ってないだけにクセがなく、結構使い勝手が良さそう。シンプルなドット絵はクロスステッチ風で、フォークロアな雰囲気があります。赤一色のみのエコノミックなプリントですが、安っぽくないカントリー・レッドな点も気に入りました。この赤バージョンの他、樅の木柄中心の緑バージョンも販売されていました。
a0208783_7341443.jpg
8巻セットと言っても、内3本は幅5㎜程度しかない極細です。こんな細いテープ、一体どうやって何に使うの?かと言えば、あくまで接着用のテープではなく、パッケージにも装飾用と書いてあります。実際、ツルツル滑るメタリック等のラッピング・ペーパーを留める為には、マステでは役に立ちません。元々マスキング・テープとは、塗装や彩色の際に、塗りたくない場所をカバーする為のテープで、貼って簡単に剥がせる事が前提。最近日本では、その事実を知らなくて、フリマ・サイト等の商品発送の梱包に、可愛いからと柄マステ(だけ)で封をする人が居て、当然輸送中にテープが剥がれ、中身の商品が紛失するケースが続出していると聞きました。
a0208783_7345743.jpg
実際クリスマス・カードの装飾に使ってみると、こんな具合になります。テイストが揃って赤一色なだけに、返ってゴチャゴチャせずにまとめ易く、思った通り、これは中々使える柄マステだと思いました。今まで日本の友達から送って貰った柄マステは、素敵なデザインが多く、勿体なくて思い切って使えませんでしたが、このリドルのなら心置きなくラッピングにも多用出来ます。





by piyoyonyon | 2018-12-23 15:32 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

ミニ・ストッキングのクリスマス・カード

a0208783_533348.jpg
お見せする程の物ではないのですが(私のブログはそんな物ばかりだが…)、ハンガリーの友達に、こんなクリスマス・カードを作って送りました。ハンガリーの郵便事情は、私が知る限りでもイギリス以下です。なので友達から、この時期は特に事故に遭い易いので、クリスマス・プレゼントは送らないで言われました。そこで、私はXmasカードだけを送る事にしましたが、単なる紙のカードだけでは味気ないので、何かちょこっとだけプラスしようと思い付いた訳です。
a0208783_534137.jpg
キャンドル+柊柄のプリント・コットンを靴下型に縫い、それに友達の好きな猫のアップリケでも付けるつもりでした。が、アップリケにも刺繍にも可愛く仕上げる自信がなく、結局キャンバス地にアクリル絵具で猫(モデルはタラちゃん)の顔を描き、それを貼り付ける事にしました。布裏には、一応解れ留めとして接着芯を貼り付けています。アクリル絵具の乾くのに意外と時間が掛かり、実際アップリケとどちらが簡単かは謎です(笑)。
a0208783_5342331.jpg
靴下はカードに軽く縫い付けてあるだけなので、外してツリーに飾って下さいと言う仕組みです。最初は中に小さなお菓子でも入れるつもりでしたが、余りにも膨らんで靴下だと判別しにくくなるので止めました。猫カリでも入れて飾ってくれれば、猫がちゃいちゃいするかも知れません。
a0208783_76445.jpg
クリスマス柄の布が未だ余っていたので、更にミニ靴下を増やしました。この布は、確か姉の子供時代の物で、最早ビンテージです。布猫シールは、量産しても然程手間が変わらないと判明。はちわれタラちゃんバージョンの他に、黒猫あずちゃんバージョンを加えました。
  




by piyoyonyon | 2018-12-15 15:31 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

アール・デコ時代のグリーティング・カード 2種

黄色いバラのエナメル・ブローチを買ったストールでは、半端なく古い使用済みグリーティング・カードも、10枚位小箱に入れて、一枚50ペンスで販売していました。図案や書体から、どれもアール・デコ時代周辺のカードに見えました。その中から、気に入った2枚を選んで買いました。実際には、他にも色々合わせて購入した物があるので、一枚はオマケして貰いました。
a0208783_22464681.jpg
まず一枚目は、爽やかな色合いの花柄の囲み罫のバースデイ・カード。この花は、イギリスでは春を告げる野草として御馴染みの、クリーム色のプリムローズを表しているようです。カードとしては非常に薄い、ぺらぺらな用紙に印刷されています。中面は文章のみ。
a0208783_2221324.jpg
イラスト自体より、現代の物とは明らかに違う印刷に、興味を引かれました。オフセットでは絶対なく、シルク・スクリーンのようなマットなインクです。
a0208783_2247844.jpg
もう一枚は、猫好きの私から見ると全く可愛くナイ化け猫カード。「幸福」と書かれたクリームを、いやしそうにペロペロしています。こちらも誕生祝いのカードです。少し艶のある、指紋のような細かいシボのある紙に印刷されています。またしても厚さはペラペラですが、四つ折りにする事で強度を出し、両面印刷に見える工夫がされています。
a0208783_22215361.jpg
こちらも、シルク・スクリーンのようなマットなインクで、現代の印刷物には見られない、独特な技法で印刷されています。
a0208783_22472946.jpg
表紙は化け猫ですが、中面の猫は結構可愛く(顔が見えないだけに…)描かれています。誕生日の希望や喜びを、クリームとケーキに例えた微笑ましい内容。でも、お祖母ちゃんから14歳への少年へのカードなんです。14歳にとっては、ちょっと子供っぽいような。
a0208783_2222982.jpg
二枚とも絵柄的には凄く好みと言う訳ではありませんが、昔ならではの印刷物の仕様が面白いと思いました。また、これらのカードの送り主だけでなく、受け取った本人達も、もしかしたらもうこの世に居ないかも知れないと考えると、一層過ぎし時代の貴重なデータベースに感じられます。
  



by piyoyonyon | 2018-07-28 15:34 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

ポケット式シルク・カード 2種

この辺りで唯一一年中開催される、うちからはちょっと遠いフリーマーケットで購入したものです。其処は冬期はプロの出店が圧倒的に多く、ほとんどアンティーク・マーケットに見えますが、さすがにロンドンのアンティーク・マーケットよりは、ずっとお買い得な物が見付かります。
a0208783_19482952.jpg
このカードは、毎年紙類を多く扱うおばーさんのストールから買った物。第一次世界大戦時に駐屯中のイギリス兵士向けにフランスで生産された、絹地に手刺繍を施した葉書、通称「silk card シルク・カード」です。人気のコレクタブルズで、通常一枚5ポンド以上しますが、この二枚は、コンディションが良くないからと、一枚1ポンドの破格の安さでした。状態が良くないのは、元々スクラップ・ブックに貼られていたようで、裏面全体に糊の跡のシミが残っているからです。しかし、魅力の要はやはり刺繍そのものなので、裏の状態が悪くとも私は構わないと思いました。
a0208783_19485242.jpg
何より、今まで見た事のない面白い仕様でした。刺繍地部分に蓋が付いて、中に何か入れられる、言わばポケットのような仕組みになっています。葉書の通信文量はたかが知れていますから、このポケットの中に、もっと長い手紙を入れたのかも知れないし、何か嵩張らないささやかな贈り物を入れて送ったのかも知れません。しかし、今の郵便法では、どう考えても大抵の国で違反ですし、そもそも中身が郵送途中で紛失する恐れがあります。
a0208783_19492165.jpg
一枚目は、紫と白い(多分当初は)花を組み合わせた、本当にこの刺繍をバッグにしたら素敵だろうなと思えるデザイン。帯状の罫の中に、「愛しい願いを込めて」と文字が入っています。
a0208783_19494827.jpg
二枚目は、「フランスからの御挨拶」の文章の通り、観光土産っぽいデザインで、バラやヨットが描かれています。紙枠には、ホタテ貝モチーフを始め、細かいエンボスが加工されています。こちらは使用済みで、裏面に住所が書かれています。
何せ100年以上昔の葉書の上、繊細な絹地ですから、触ると粉状になった繊維がボロボロと崩れ落ちる脆さです。どちらにせよ、戦場で命を落とすかも知れない兵士のやるせない想いと、祖国に残して来た家族への愛情が、ひしひしと感じとれる切ないアイテムです。




by piyoyonyon | 2018-03-15 15:27 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

マトリョーシカの木製シール

a0208783_5152277.jpg
一昨年辺り、地元のショッピング・モールのディスカウント本屋兼文具屋で買いました。一目見て、「あれっ。これ、『メリー』のチョコラーシカのパクリじゃん!」と思いました。昔は猿真似日本と言われたものですが、今は欧米で日本の真似っ子を多く見掛けます(特にファンシー系)。とは言え、可愛い事は確かなので買いました。そうだ、友達にも買って置こう、と一週間後再び来店しましたが、既に売り切れ、もう二度と入荷する事はありませんでした。
a0208783_5154457.jpg
一つのピースは高さ4cm(ループ部分含む)位で、厚さ2mm程度のベニア板に、マトリョーシカが転写プリントされダイカットされています。台紙にも書いてあった通り、裏面にはクッション付の両面テープが貼ってあり、グリーティング・カード等を装飾する為のシールなのです。…が! 開封してみて初めて気付いた事には、粘着力が余りにもショボくて役立たず。自分で両面テープを付け直すか、いっそテープを取り去って、アクセサリー・パーツとして使用したほうが良いかもです。




・ 
by piyoyonyon | 2018-03-04 15:26 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

ヴィクトリア時代のグリーティング・カード

a0208783_20515126.jpg
ルイスのアンティーク・モールの店頭ディスプレイに、凄く繊細なアンティーク・カードが幾つも掲げられていました。
a0208783_20524118.jpg
多分ヴィクトリア時代の物で、以前アメリカの大手グリーティング・カード・メーカー「Hallmark ホルマーク」がリプロで出していた、レースのように緻密なエンボス&ダイカットのカードは、この手のを元にしていたんだと分かりました。
a0208783_20533946.jpg
カラー印刷部分は、クロモスを貼って作成したのだと思います。
a0208783_20531218.jpg
100年以上昔の物にしちゃ確かに状態は良いし、仕様も非常に凝っていますが、一枚10~20ポンドと、アンティーク・カードとしても高価です。
a0208783_20541171.jpg
これなんて、40ポンドもします。意匠的にだけじゃなく、もしかして歴史的にも貴重なのか?とさえ疑います。
a0208783_20543150.jpg
まあ確かに、誰もが気軽にカードを買える&送れる時代ではなかっただろうし、特にこの時代は、グリーティング・カードとしては葉書形式が主流だったようで、今でも沢山見掛けますが、こんな二つ折りの豪華な仕様のカードは、もしかしたら裕福な家庭や特権階級のみに許された、贅沢で貴重なアイテムだったのかも知れません。
  




by piyoyonyon | 2018-03-01 15:27 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

村のクリスマスの風景のFDC

a0208783_4252258.jpg
机の上を整理していたら、こいつが出て来まして、何処でいつ買ったのかさえすっかり忘れていました。多分今年何処かのアンティーク・モールで購入し、クリスマス柄だからクリスマスに掲載すればいーやと思い、放ったらかしにしたまんまだったようです。
a0208783_4255214.jpg
1990年のイギリス発行のクリスマス切手のFDC(初日カバー)で、エディンバラの消印が押してあります。目ぼしいイギリスのクリスマス切手は、もう全て持っているつもりでしたが、この柄は持っていませんでした。雪遊びをしたり、森へツリーを切り出しに行ったり(買ってるんじゃないですね)、キャロリングしたり、古式ゆかしいイギリスの田舎のクリスマスの光景が、地味ながら堅実で好感の持てるタッチで描かれています。ホワイト・クリスマスどころか、雪が降り積もる事自体、イングランド南部では珍しいので、これはスコットランドの風景って事なのかな。
a0208783_4262384.jpg
FDCの封筒のイラストは、切手とは全く別のイラストレーターが描く場合が多く、切手とは全く関係ない図案の場合もありますが、これは切手のイラストレーターと同じ人に寄るもので、切手の内容にマッチしています。クリスマスのモチーフの中でも、家並みのシルエットはかなり好きですが、この家並みには、イギリスならではのノルマン様式の教会が描かれています。ヨーロッパの他の国ではまず見た覚えのない四角柱の塔を持つ教会建築で、これをイギリスで初めて見た姉も、初めはお城と勘違いしていました。「天空の城ラピュタ」の背景にも、こんな教会の描かれている場面があり、イギリスをロケハンで訪れ、舞台のモデル(の一部)にしたと聞き納得しました。
a0208783_4265718.jpg
特別消印も、切手に合わせた柄で素敵。教会に行くこと自体が、イギリスでは珍しくなって来ているらしいので(キリスト教徒の1割以下だそうです)、何だか全てがイギリスから失われつつあるクリスマスの光景って感じで、最早郷愁を誘うFDCなのではないでしょうか。
 





by piyoyonyon | 2017-12-09 15:23 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

フランスのフロッキー加工のビンテージ・カード 3種

a0208783_1384456.jpg
初めて見るタイプの古いグリーティング・カード3枚に、フリーマーケットで出会いました。アメリカのビンテージ・カードでも、イギリスでも見掛けたことがありません。仕様もプリミティブで、何やら凄く古そう。プロの骨董商らしかったので、フリマとしては高めだったけど、絵柄が可愛いし、印刷の味が気に入って買いました。
a0208783_1391155.jpg
中を確認してみて納得。フランスのパリ製だったのです。製造された時代は、アール・デコ、もしかしたらそれ以前かも知れません。3枚とも同じサイズで同じ仕様、同じイラストレーターに寄るシリーズのカードです。シルク・スクリーンで赤、黒、緑、肌色が印刷され、部分的に黄色でフロッキー、つまり起毛加工されています。中面には、全て「Bonne et Heureuse Fête」と印刷してあります。「良き楽しいお祝いを!」と言う意味で、主に誕生日に使われるメッセージだそうですが、今は余り使われない言い回しかも。封筒の糊部分が、経年の湿気で、3枚ともカード自体に張り付いちゃっていたのが残念だけど、まあカードとして使用することは有り得ないと思います。ボロボロになった外袋のセロファンも、時代の古さを物語っていました。
a0208783_1393998.jpg
3種類とも図案の中心は全て子供で、子供用の誕生日カードとして作られたようです。まずは、花ワゴンを引っ張って花屋さんに扮する少女。
a0208783_140576.jpg
3枚の内の唯一の男の子は、手に何かを持って、黒いプードル犬にお預けをしているようです。
a0208783_1403168.jpg
三枚の中で一番お気に入りの黒猫柄。ハート柄のラグも可愛いです。どれも、シンプルな絵柄にシルク印刷のはっきりしたマットな色合いが映え、デザイン的に中々優秀だと思います。
 



by piyoyonyon | 2017-11-01 15:30 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)

イギリスの名作玩具切手

a0208783_22145756.jpg
朝のニュースで、こんな切手が発売されると聞き、ちょっくら郵便局に買いに行きました。イギリスの玩具メーカーの、昔から長年親しまれているおもちゃの切手です。今は販売されていない製品もあるし、大幅に仕様が変更された場合もあるので、アラフォー以上のイギリス人なら誰でも知っている玩具、と言ったところでしょうか。私は「プレゼンテーション・パック」と言う、解説付きの特別台紙に入ったセットを買いました。もしもっと早くこの切手の発売に気付いていれば、FDC(初日カバー)を予約しておく手もありました。Edenbridge エデンブリッジと言う、ここからそう遠からぬ町の郵便局の、テディベア型消印付きの仕様があったのです。
a0208783_4495389.jpg
左上から右下へ向かって、Merrythought メリーソート社のテディベア(起源:1930年)、Pedigree ペディグリー社のシンディ人形(1963年)、日本でも類似品を見掛けるSpinograph スピノグラフ(1960年代)、イギリス版レゴStickle Bricks スティックル・ブリックス(1969年)、W. Britain W.ブリテン社のフィギュア(1893年)、今でも復刻版が販売されているSpacehopper スペースホッパー(1965年)、着脱可能なフェルトの貼り絵Fuzzy-felt ファジー・フェルト(1950年代)、今はメーカーがフランスに移ったMeccano メカノ(1898年)、Palitory パリトリー社のアクション・マン(1966年)、そして元はメカノと同じ会社だったHornby Dublo ホーンビィ・デュブロ社の鉄道模型(1920年)です。スティックル・ブリックスとW.ブリテン、ホーンビイ・デュブロは、私は今まで知りませんでした。
a0208783_451123.jpg
台紙は、四つ折りの説明書になって、それぞれの玩具を紹介しています。今では販売されていない物があるものの、コレクタブルズとしての人気は、どれも健在だと思います。アクション・マンは、言わばイギリス版GIジョー。でも軍人オンリーのGIジョーに対し、アクション・マンは格闘技家や冒険家、宇宙飛行士、異星人、忍者まで、幅広い職業(?)をこなします。この中の玩具で、今でも一番不動の人気かも。メカノは、穴の沢山開いた金属板ピースをボルトとナットで繋げる、かなり本格的な建設式模型。いかにもP太が好きそう…と思いきや、彼が子供の頃には最早古臭い感があり、興味が沸かなかったそうです。スティックル・ブリックは、ベロクロ状態になったプラスティック製の連結積み木ですが、フリマでも見掛けたことがありません。今では、すっかりその座をレゴに奪われたようです。W.ブリテンとホーンビイ・デュブロは、私が社名を知らなかっただけで、多分製品自体はアンティーク・モール等で何度も目にしてるものと思われます。
a0208783_524414.jpg
これらのイギリスの代表的な玩具のラインアップの中に、ベークライト製の建設式模型「Bayko ベイコ」や、ニック・パークのアニメにも使用される樹脂粘土「Plastacine プラスタシン」が、入っていたとしても可笑しくないかなと思いました。ミニカーの「コーギー」も、非常にイギリスらしくて捨て難いのですが、今はホーンビィ・デュブロの一ブランドなので外されたのでは?と思っています。
a0208783_4513937.jpg
切手を取ったら、その下の台紙には、それぞれの玩具の商品キャッチコピーが記されていました。
メリーソートのテディベア:イングランド製(…ん?それだけ?)
シンディ人形:着せ替えしたくなるお人形
スピログラフ:数え切れない素敵なデザインを生み出す傑作な方法!
スティックル・ブリック:大きな想像力を持つ小さな手の為に
W.ブリテンのフィギュア:1893年以来の精密さ、品質、そして信頼性
スペースホッパー:女の子も男の子も何時間でも楽しめる
ファジー・フェルト:混ぜて合わせて自分だけの絵を作ろう
メカノ:工学を高名にした玩具
アクション・マン:可動式戦う男
ホーンビィ・デュブロの鉄道模型:本格的な鉄道ミニチュア
台紙のタイトルの下には、アイルランド出身でイギリスで活躍したノーベル賞作家、George Bernard Shaw ジョージ・バーナード・ショウの、「年をとるから遊ぶのを止めるのではない。 遊ぶのを止めるから年をとるのだ」と言う言葉が印刷されています。
a0208783_4522925.jpg
私が一番気になったのは、やっぱりシンディちゃんの切手。ファンとして、これは買って置かなくちゃと思いました。図案になっているのは、一番最初に発売された、「Weekender ウィークエンダー」仕様のシンディです。今では、シンディのアイコン的なファッションとなっています。
a0208783_453933.jpg
台紙の解説にプリントされている、シンディの格好のお洒落なこと。この説明に寄ると、シンディ誕生50周年の4年前、14種類の今時ファッションのシンディが発表されました。しかし、現在その人形自体が発売されている気配はありません。一度版権がアメリカのハスブロ社に渡った時には、時代の流れに逆らえず、バービー人形そっくりのケバいシンディに変わり果てました。再びシンディの版権はペディグリーに戻りましたが、今は更に似ても似つかぬ幼児人形となって販売されています。
a0208783_4541469.jpg
この切手を眺めていて、イギリスには昔から独自の魅力的な玩具が存在しているのに、今はすっかり外国の玩具に乗っ取られ、影が薄くなってしまっていると感じます。主にアメリカの映画やメディアの影響ですが、この手の行き過ぎたグローバリズムは、確かに嬉しくないと思います。





by piyoyonyon | 2017-09-08 15:35 | ステーショナリー・グラフィック | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


by piyoyonyon

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

お知らせ

2019年3月1日より、こちらのブログ(手帖3冊目)で更新します。

手帳1冊目(2014年7月までのブログ)はこちら

日々のつぶやきブログはこちら

コメント欄を承認制にしています。

Copyright
©2007-2019
Der Liebling
All Rights Reserved.

ブログジャンル

海外生活
雑貨

カテゴリ

全体
ごあいさつ&お知らせ
おもちゃ・人形
アクセサリー
テーブル&キッチンウェア
ファブリック
インテリア・デコレーション
箱・缶・入れ物
ファッション・コスメ
バッグ・靴・帽子
手芸用品
本・メディア
ステーショナリー・グラフィック
飲み物・食べ物
旅行・お散歩
ガーデニング・植物
動物
その他
イギリス生活・文化

タグ

(223)
(218)
(189)
(173)
(167)
(163)
(138)
(99)
(90)
(87)
(87)
(85)
(82)
(75)
(72)
(71)
(71)
(68)
(60)
(59)

以前の記事

2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月

最新の記事

ブログ移転のお知らせ
at 2019-02-28 15:33
サーモン・オレンジのエナメル..
at 2019-02-27 15:28
五角形のイエロー系ラインスト..
at 2019-02-26 15:30
競馬場でアンティーク・フェア
at 2019-02-25 15:22
ウラン・ガラスの矢車菊柄一輪挿し
at 2019-02-24 15:20

記事ランキング

検索

最新のコメント

春さん、御情報ありがとう..
by piyoyonyon at 18:40
こんにちは 木の形の陶..
by 春 at 17:16
はっちさん、手縫いならで..
by piyoyonyon at 04:42
 ぴよよんさんのおっしゃ..
by はっち at 16:54
加代子さん、きっと本国..
by piyoyonyon at 21:11
kagichoさん、こ..
by piyoyonyon at 21:04
英国は北欧のヴィンテージ..
by 加代子 at 20:44
ぴよよんさん、こんにちは..
by kagicho at 21:32
ルイスは、ピッピさんをい..
by piyoyonyon at 04:47
去年、ルイスに行く予定が..
by 8pippi8 at 15:36

画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。