カテゴリ:旅行・お散歩( 290 )

年末のスタンデン

欧米のクリスマスは、基本的に家族や親戚と過ごすもので、日本のお正月の雰囲気に良く似ています。クリスマスの特別ドラマ等のテレビでも見ながら、ひたすら御馳走を食べ捲くり、その御馳走が大量過ぎて、数日間食べ続けなければならないのも、まるで日本の御節料理のようです。私達夫婦も、例年通り義両親の家で義妹家族と共に過ごしましたが、今年のクリスマスは週末に連なって長かったせいか、何だか夫婦揃ってドッと疲れてしまいました。今年も山のようにクリスマス・プレゼントとして玩具を手に入れた姪が、それらをダイニング・ルームの床中に広げてぶっ散らかし、興奮してキーキー騒いでいたのが(その割に、どれ一つとして長続きせずすぐに飽きる)、一番の原因だと思います。それに加え、姪の偏食が相変わらずひどくて、食事にはほとんど手を付けず、お菓子ばかり食べているのに、P太は心底イライラしたそうです。それで、次の日は義妹の家の夕食に誘われたのを、断ってしまいました。また姪の甘やかされぶりを目にしてウンザリしたり、姪一人に振り回されるのは真っ平御免だし、義妹の家に行ったら最後、私が遊び奴隷として姪の部屋に監禁されるのは、目に見えていましたので。その代わりにその日は、食べ過ぎた体に少しでも運動させる為、近辺のナショナルトラストの庭園にでもウォーキングに出掛けたいと思いました。クリスマス中でも開いている場所を確認し、久々に「Standen スタンデン」に行くことにしました。
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ここは、ウィリアム・モリスとフィリップ・ウェッブの代表作であり、アーツ&クラフツ様式の見本のようなお屋敷なのですが、館内は既に見学したことがあるので、とにかく周辺を散歩することに。
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未だクリスマス「休暇」中なので、あちこちがデコレーションされています。
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やはりこんなコテージにこそ、クリスマス・リースは絵になるなあ。
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お屋敷の主玄関の前には、こんなド迫力の斬新なクリスマス・ツリーが。
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Zandra Rhodes とAndrew Loganと言うアーティストの作品だそうです。ショッキング・ピンクがメインで、キッチュな紙飾りやプラスティック製の鏡が飾ってあります。クリスマス・ツリーと言うよりは…、何か中国の宗教儀式のようだと思いましたよ。
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ツリーの天辺には、クリスマス・エンジェルとして古臭い人形が飾られていて、何だか禍々しい。
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その直後、こう言うオーソドックスなクリスマスの装飾を見ると、大変ホッとしますね(笑)。
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現在、ナショナルトラストのお城やお屋敷で良く見掛ける古本屋販売コーナー。この時は無人でしたが、フルシーズンは有人なのかも。お金は箱に入れる仕組みで、「誠実に金額通り支払って下さい」なんて貼り紙がありました。
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古本より気になったのが、古風なレジ。
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屋敷の南側には、オランジェリーが(左一階部分)。
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中は、こんな風になっています。まあサンルームですね。
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その脇にあるベンチ・コーナー。ここの館内は、魅力的な家具や装飾の宝庫ですが、撮影禁止なのが残念です。インテリアの写真が撮れるのは、この場所位。
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多分オランダ・デルフト焼きのタイルと、典型的なアーツ&クラフトの木彫ベンチ。
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真冬と言えど、今年は異様な暖冬なこともあり、結構花が咲いていました。これは沈丁花。多分ヒマラヤ種なので、日本のものより匂いが弱めです。
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石楠花や椿や紅葉も、沢山植えられています。土壌が酸性なのを物語っています。
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ハンガリーの友達に聞いたら、石楠花も椿も余り見たことがないそうです。椿は日本等の東アジアが原産なので、この国でこんなに普通に看掛けるのは、イギリス人が椿の輸入・育成に余程熱心だったのだと思われます。
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この谷は、昔の石切り場跡をシェイド・ガーデンにしたもので、冬場は石が滑り易いせいか、立ち入り禁止になっていました。雨傘がさしてあるのは、大型シダ類の中心に水が入らないようにする為のようです。
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この時期に咲くので、「クリスマス・ローズ」と呼ばれるタイプのヘラボラス。一方早春に咲くタイプは、「レンテン・ローズ」と呼ばれるそうです。
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その白花で、葉がギザギザな種類。蟻や羽虫が結構群がっていました。そもそも昆虫って、普通この時期でもこんなに活動しましたっけ?
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スノーフレーク(鈴蘭水仙)が咲くのには、さすがに早いかな。
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久々に訪れたら、新たにこんな遊歩道が増設されていました。
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そして、展望台も作られていました。
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そこからの眺め。馬の牧場が見えます。
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展望台の下は、切り立った岩壁になっています。ここも、かつての石切り場だったのかも知れません。南東部で剥き出しの岩場は、結構珍しいのです。
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新しい遊歩道脇には、原種のシクラメンやヒマラヤ・ユキノシタなんかが植えられていました。
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こちらのテラスは、お屋敷建設当時からのもののようです。通路脇に植えられているグランド・カバーは、ヘザー(ヒース、またはエリカ)。
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ここからは、「クマのプーさん」で有名な「アッシュダウンの森」や、「Weirwood」 と言う人造湖(貯水ダム)が見渡せます。
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クリスマス中の、しかも気が滅入るような暗い曇天の日でしたが、意外と訪問者が多くて結構ビックリ。私達のように、親戚疲れや御馳走疲れしたのかも知れません。一方イギリスの北部や西部では、クリスマスだと言うのに酷い洪水に見舞われ(場所に寄っては今月だけで四回も!)、本当に気の毒に思います。被害者が一日も早く元の平和な生活に戻れるのを、願うばかりです。

今年も当ブログを御愛読頂き、本当に有り難うございました。お正月中も更新はしますので、お暇な時にお立ち寄り頂ければ幸いです。それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。
  
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by piyoyonyon | 2015-12-31 08:01 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

公衆電話ボックスの活用法

イギリスの赤い公衆電話ボックスは、赤いポストやロンドン二階建てバスと並び、紅茶やお菓子の缶、キーホルダー等のお土産のモチーフにもなる、言わばイギリスのアイコン的な存在です。けれども、この誰でも携帯電話を持つ時代、公衆電話の需要はすっかりなくなりました。若い世代は、公衆電話の掛け方すら知らないようです。そんな中、使われなくなくなった電話ボックスの、こんな再利用法をブライトンで見掛けました。
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右にはコーヒー・マシーン、左にはチョコレート噴水(チョコ・フォンデュのようなもの)が置かれていて、串刺しにしたお菓子か果物に絡めたものを販売しているようです。お二人の格好も、何だか絵になっていますねえ。表情も良いんですよ。この他にも、この電話ボックスを庭の温室として利用している人を、以前テレビで見たことがあります。温室の単語を英語に訳すと「green house」ですから、それは「red green house 赤いグリーン・ハウス」と言う訳です。もし手に入る機会があったら、きっと私も欲しくなると思います。
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by piyoyonyon | 2015-12-27 15:31 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ルイスのアンティーク・モール巡り 陶器編

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もう食器類は十分持っているし、食器棚は満杯なので、滅多なことではテーブルウェアは増やせませんが、本当は見れば欲しくなる食器がまだまだあります(笑)。
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1950年代のミッドウィンター社の、人気のドット柄のシリーズ。ここまで揃ったセットは、今では中々見掛けることはないかも知れません。
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日本で大人気のスージー・クーパーは、アール・デコ時代の手描きのものなら、イギリスでも高値で取り引きされますが、それ以上に珍重されて高価なのが、同じくアール・デコ期のClarice Cliff クラリス・クリフの陶器。オレンジ色をメインとした、ドドンとダイナミックな(はっきり言って大味な)手描き彩色が特徴です。
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こちらもイギリスのアンティークとして絶大的な人気の、William Moorcroft ウィリアム・ムーアクロフトの陶器。アーツ&クラフツらしいデザインで、「パイプライン」と呼ばれる盛り上がったアウトラインが特徴です。
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でも私としては、こんなスウィンギングらしいデザインのほうが、やっぱ好みだなー。
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こちらは気取りがない素朴な花柄で、一層普段使いし易そうです。
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むっ、好みのイラストと思ったら、スウェーデンのグスタフ・ベリの皿でした。
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20世紀初頭のものっぽい、陶器のティー・カディ。全般的にイギリスでは、こんな写実的な柄の付いた、エレガント系の古物のほうが、断然人気なようです。
 
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by piyoyonyon | 2015-12-12 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ルイスでアンティーク・モール巡り ガラス器編

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本当に、夫婦で毎週末のようにアンティーク・モール巡りをしています。元々古物は大好きだし、イギリスには至る所にアンティーク・モールがあるし、嬉しい限りなのですが、ちょっと奇妙な骨董趣味に、夫婦揃って我ながら呆れています。今回は、古物番組にも度々登場する御馴染みの町Lewes ルイスにやって来ました。我々の一番のお目当ては、勿論ウラン・ガラス。元々ウラン・ガラスに目覚めたのが、このルイスの町でしたから。複数のアンティーク・モールをごちゃ混ぜで、今回はガラス製品の写真だけを御紹介します。
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一番上のボウルはウラン無し、その下はウラン有り、奥のセットもウラン含む。やはり今でも、肉眼だけで判断するのは難しいですね。勿論ウラン・ガラスかどうか確認する為、小さなブラック・ライト持参。これが、始終一緒に行動しているのにも関わらず、すぐ取り合いになってしまうので(子供と同程度夫婦)、一人一個ずつ持ち歩かないと駄目~と言う事が身に染みて分かりました。
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シンプルなワイン・グラス。こう言った今でも製造していそうなデザインだと、肉眼でウラン・ガラスと見極めるのが余計難しいようです。ただし、ここは紫外線が強い蛍光灯の下だったので、ブラック・ライト無しでも結構発光して見えました。
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現代の物にしか見えなかった、このクラック加工のワイン・グラスも、実はウラン・ガラスで少しびっくり。
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以前購入したBarkleyの「Carnival」は、セットが揃うとこんな感じ。
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一方、一目でヴィクトリア時代のウラン・ガラスだと分かった、非常に美しいボート型の器。ペアではなく、一つで40ポンドします。
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これはエレガント・ガラスとも呼べる程、繊細な模様が美しい、ウラン・ガラスのティーセット。
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拡大するとこうです。大きなセットですが、もしバラだったら買ったかも知れません。
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…もしかして、同型の色違い?? 因みに、これがデプレッション・ガラスに良くあるピンク色。
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同じく、ピンクのデプレッション・ガラス。思わず苺パフェなんかが食べたくなる、サンデー・グラスです。
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一応これも、ガラス製品と言うことで。日本の桜祭りの提灯のような、クリスマスのボーブル(ツリー・オーナメント)に見えますが、実は提灯型電球です。
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これは、ヴィクトリア時代のパラフィンオイル・ランプでして、点灯燃焼部分にトリウムが含まれていると知り、P太は嬉々として放射線量を測定していました(怪し過ぎる客)。結果、同時代のウラン・ガラスよりも、遥かに高い量が測定されました。しかもこの部分は燃えて灰になるので、使用するとマジで健康を害する恐れがあります。しかし、余り忙しくない時間なら、大抵の店は頼めば放射線測定に応じてくれるようで、P太はこの他にも第二次世界大戦中の戦闘機の部品を測定させて貰っていました。店のおじちゃん達も興味津々で、「それは放射線物質を出していなければOKなの? それとも出していたほうが良いの?」と質問していましたが、答えはP太的には後者のほうで、放射線量が高い程嬉しいなんて、頭可笑しいですよね…。
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ピンボケ失礼。アイリス・ガラスの亜種のようです。
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最後に、レリーフの猫がカナンみたいで思わず胸がきゅんとなる、素敵なガラス製の置物。
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今回アンティーク・モール巡りをして、改めて分かったことは、ウラン・ガラスがメインのアクセサリーは、元々余り存在しないのか、探すのが難しいということ。また、分厚い吹きガラスのウラン・ガラスは、ブラック・ライトを当てると、単なるウランの塊か溶岩のように見えて(笑)全然美しくないと言うことでした。
  
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by piyoyonyon | 2015-12-03 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

ドーキングでアンティーク・モール巡り 2

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現在夫婦揃って興味のあるウラン・ガラスを見学する為、サリー丘陵地帯に囲まれた古いマーケット・タウン、Dorking ドーキングでアンティーク屋巡りをしています。
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3軒目のアンティーク・モール。数軒分の民家を繋げて店舗に改造してある為か、実は外から見るよりも店内はずっと広く奥深く、かなり複雑な構造になっています。
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やはりここにも、人気のラリック・ガラスのコーナーが。
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このマッチ箱より小さい銀のケース達は、「vinaigrette」と呼ばれる、ヴィクトリア時代ならではのアイテムです。昔は各家庭にトイレがなく、おまるで用を足し、中身は公道に捨てていた為、街には酷い悪臭が漂っていました。そこで、この銀器に香料を詰めて携帯し、嗅ぎながら歩いた訳です。効き目があったのかどうか疑問ですが、純銀製で装飾の凝ったものが多いせいか、概ね値段も大変高くなっています。
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とてもお洒落な、モダニズム(1950年代)のコーヒー・セット。カップのハンドルが出っ張っていない、コンパクトで機能的なデザインです。ラタンのテーブル・セットは日本製。
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一階の最奥は陳列棚に囲まれたカフェになっていて、更に奥に素敵な中庭があります(ガラス越しに撮影)。
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二階へ続く急な階段の途中には、こんなステンド・グラスが嵌め込まれていました。
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一階はやや高級め。二階のほうがビンテージ率が高く、言わばカジュアルで私の好み。
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左は「アラビア」、右は「ロイヤル・コペンハーゲン」の絵皿。
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デプレッション・ガラスのコーナー。左下は、ウラン・ガラスのケーキ・プレートです。
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かなり発光は薄いけれど、これもウラン・ガラスです。スタンド部分の子供レリーフがちょっちキモイと、夫婦で意見が一致しました(笑)。
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こちらは、ムラノ(ベネツィアン)・ガラスと思しき、吹きガラスのコーナー。中下段右の赤紫っぽいガラスは、「クランベリー・ガラス」と呼ばれ、ガラス・ファンには特に人気のある色です。
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可愛い柄の「Chance チャンス」のハンカチ型花器と、ゴーリーのマグ。
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この1950年代に流行した「Pelham」の操り人形は、フリマやチャリティショップでも時々高値で売られていますが、大人気のコレクタブルズです。
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このアンティーク・モールの2階の最奥は、ファッション小物や手芸用品を中心に売る、大変好みの売り場になっていました。
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機会はないけれど、こんな帽子を被ってみたい(笑)。総ビーズのバッグも素敵。
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ビンテージ・ジュエリーは勿論、コンパクト・ミラー等の昔のコスメ用品も、コレクターの多いアイテムです。
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フェルトのアップリケを閉じ込めた、多分ルーサイトの手鏡。オランダのお土産とかかな?
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まるで、昔の洋品店をそのまま再現したようなコーナー。
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カウンター式のガラス・ケースの中には、古いボタンやバックルがいっぱい。
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布巾のような綿生地の、素朴な刺繍のエプロン。
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古着も色々。じっくりは見ていないけれど、モッズ時代のものが多そうです。
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最後の一軒は、ガラス製品は少なかったものの、昔の発電機や電機メーター、望遠鏡や顕微鏡等、科学ゴコロをくすぐる商品を集めた一室があり、P太にとっては堪らないお店だそうです。
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アーツ&クラフトの木彫テーブル。脚部分も凝っていて素敵なデザインですが、テーブルとしてはデコボコで役に立たなさそう。上に、分厚いガラス製の天板でも置いたのでしょうか?
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新しい店が増えたり、かなり店並みが前回と変わって、生憎一番目当てのガラス専門のアンティーク屋はなくなってしまったようですが、ウラン・ガラス自体は沢山目にすることが出来ました。敷居が高そうと勝手に思っていたドーキングのアンティーク屋ですが、実はブースや棚を個々に貸し出している、イギリスではお馴染みの形式で、値段はルイスやブライトンのアンティーク・モールと大差ありませんでした。また、間口が小さめで小規模に見えても、一般の古い民家を改装して繋げている建物が多い為、実は驚くほど奥が深いのです。でも急な狭い階段等も多く、アンティーク屋巡りを楽しむのも、また足腰の丈夫なうちだけだなあと痛感しました。何より、今までアンティーク・モール巡りには、仕方なく私に付き合うだけだったP太が、ウラン・ガラスと言う共通の趣味を通して、一緒に楽しめるようになったことが一番嬉しいと思いました(…しめしめ。笑)。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-22 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ドーキングでアンティーク・モール巡り 1

結構な運動量だった郊外の大型フリマも今年は終了してしまったので、日頃の運動不足を少しでも解消する為、せめて週末はたっぷり歩きたいと思っている私達夫婦。しかし、生憎その週末の天気は曇天でした。庭園や自然を回るのには、天気が良くないとつまらないし…。どうしたものかと考えて、うちからそう遠くないアンティークの町Dorking ドーキングに、ウラン・ガラスを見にに行こう!と提案すると、P太、気前良くオッケーしました。現在夫婦揃って興味を持ち始めたウラン・ガラスを勉強するには、まず実物を見るのが一番で、ドーキングには確かガラス器専門のアンティーク屋があったと記憶していたからです。
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古いマーケット・タウンであるサリー州のドーキングは、ルイス同様に古物番組に度々登場する、アンティーク屋の多い町です。でも概ね広々として女性的な小物アイテムの多いルイスのアンティーク・モールと違って、どの店も小規模で高級そうに見え、今まで実際入ったことのある店は余りありませんでした。
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一軒目のアンティーク・ショップ。通りに面したディスプレイには、いかにも高そうな商品が並び、まず入り口を潜ると、まるでホテルの受け付けのような御大層なカウンター・テーブルがあります。
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でも店内の奥へ進むと、それぞれ契約者を持つ沢山のブースに分かれた、普通のアンティーク・モールと変わりないことが分かりました。小型のブラック・ライトを携帯して来たので、アール・デコ以前で黄緑や黄色のそれらしいガラス器には、紫外線光を当てて、ウラン・ガラスかどうか確認して行きます。さもないと、そうは記されていない商品が多いのです。アンティーク・モールの店内は、大抵薄暗いので、小型のブラック・ライトでもはっきりと反応します。これは、1930年代のフロスト加工のウラン・ガラスの、葉っぱ型デザート・ボウル・セット。全部で17ポンドでした。ただし小皿の何枚かには、大きなヒビが。
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こちらのウラン・ガラスのゴブレットは、ペアで14ポンド。全体的に結構良心的な値段です。こうやってブラック・ライトを当てていたら(そりゃ怪しい行動だよね!)、アンティーク・ファンらしい夫婦の客が、興味深く何をしているのか尋ねて来ました。P太が得意がってウラン・ガラスについてベラベラ説明すると、夫婦はすっかり感心したようで、面白い知識を教えてくれて有難うと何度もお礼を言いました。
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このミルキー・グリーンのウラン・ガラス器は、ヴィクトリア時代のもの。「mantle lustre」と呼ばれ、元々はペアで、暖炉の上に置いたキャンドル・スタンドだと思います。コレクター・アイテムなのか、ヴィクトリア時代のガラス器自体が珍しいからか、値段は88ポンドもします。でもこれは単体だし、塗装は剥げてシャンデリア・パーツも無くなって状態は良くないので、これでも安いほうのようです。
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ヴィクトリア時代のウラン・ガラスは、アール・デコ時代の製品より、ウランを3~10倍含んでいると言われており、紫外線を当てると確かに一際眩しく光ります。余りの発光の強さに、P太は本気で惹かれたそうですが、放射能の強い、こんなデカイ安定の悪いものを家に持ち込まれては堪らんので(しかもうちのインテリアに全く合わない)、今後小さいヴィクトリア時代のウラン・ガラス器を探そうと、説得して諦めさせました。
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ウラン・ガラスではありませんが(一部はそうかも)、ガラス・ファンからは絶大的な人気の高い、フランスのルネ・ラリック(社)のガラス製品。アール・ヌーヴォーらしいデザインと、独特な乳白の色合いや質感が、大変優雅で美しいと思います。型生産ではない初期のものは、値段もとても高いようです。
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これもウラン・ガラスではありませんが、白粉を入れて使ったパウダー・ジャーと言う、古式ゆかしいアイテム。恐らくアール・デコ時代のものと思われます。
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同じくウラン・ガラスではない、多分ヴィクトリア時代の、金盛り彩色したような(銀ですけど)グラス。ちょっとデコラティブ過ぎる感はありますが、ガラスにエナメルで繊細に絵付けしたものは基本的に好きです。
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ヴィクトリア時代の吹きガラスで、値札には「ワセリン・ガラス」と書いてあります。しかしブラック・ライトを当てると、単なるワセリン色(レモン・イエロー)で、ウラン・ガラスではありませんでした。やっぱりウラン・ガラス探しには、アンティーク屋と言えどブラック・ライトは必須のようです。
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刺繍の「サンプラー」も、コレクターの多い人気アイテム。これは相当古いもののよう。
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「tea caddy ティー・カディ」と呼ばれる、イギリス版茶箱。現在のティー・カディと呼ばれるものはほとんど缶ですが、昔は大抵木箱でした。古物オークション番組に良く登場する、イギリスでは人気のコレクタブルズ。
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その昔、紅茶葉が非常に高価だった為、こんな木箱のティー・カディは特権階級のみが持つアイテムだったので、贅沢な仕様のものが多いようです。更に、使用人に中身を盗まれないように、必ず鍵を掛けていました。箱ごと持ち去られたらお仕舞いだと、いっつも思うのですが(笑)。
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この一軒目のアンティーク屋は、思いの外奥が深くて、屋根裏部屋まで売り場になっていました。
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2軒目。店舗は余り大きくないけど、入り口からもガラス製品が結構数多く見えました。御老人達(オーナー&常連客?)がお喋りに興じ、和やかな雰囲気。
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実際この店では、結構ウラン・ガラスを見掛けました。(…指写っちゃった)
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この黄色と乳白色のガラスは、ヴィクトリア時代のもの。写真は撮っていませんが、いかにもアール・デコなデザインのウラン・ガラスのネックレスも、この店で見ることが出来てラッキーでした。
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続いて、3軒目と4軒目のアンティーク・モールを訪れます。
  
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by piyoyonyon | 2015-11-21 15:36 | 旅行・お散歩 | Comments(4)

海辺の要塞、ポーチェスター城 2 sanpo

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ポーツマス近くの静かな湾に面したポーチェスター城を訪れましたが、城そのものだけでなく、城壁内&周辺もじっくり眺める価値があります。
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まず、ほぼ正方形の城壁内の、北西に立つ城とは対角にある、南東のSt. Mary Church 聖マリア教会。城とほぼ同時期に立てられたようで、ノルマン時代の外観のままです。城の二代目の所有者であったWilliam Pont de l'Archeは、この教会を修道院にしようと、建物の南側に回廊を建てたそうです。
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教会墓地は良く手入れされ、あちこち美しい花で彩られています。
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墓地と城壁の、結構珍しい光景。
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教会の内部は、想像通りの簡素さ。
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嬉しいことに、教会カフェが開かれていました。信者がボランティアで行うカフェで、お手頃価格でお茶することが出来ます。しかしケーキは、イギリスらしく皆極甘そうだったので、クリーム・ティーを選択。スコーンは市販のものでしたが、クロテッド・クリームは本物で美味しゅうございました。ケチな店だと、ホイップ・クリームかバターを出すところもあるのです。お出掛け日和で、カフェは満席。営業時間を延長していました。
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しかしカフェの入り口では、墓石がリサイクルされて、壁や床に嵌め込まれているのが何とも…。
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続いて、城壁の外周を一回りします。本当に海のすぐ側。地元民が、釣りや犬の散歩を楽しんでいます。
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対岸に見えるのはポーツマス。ランドマークのスピンネーカー・タワーは勿論、ワイト島まで見えます。ポーツマス側からこちらを眺めると、まるで城が海に浮かんでいるように見えるそうです。
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壁が完全に一周残っていて、城壁フェチの私は萌えます(笑)。しかし、ここでも壁から植物が沢山生えていて、根が壁を傷めるのではないかと、P太は心配していました。
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夕暮れ時も、ライトアップされた城やポーツマスの夜景が美しいのです。この遊歩道そのものは、怖い程真っ暗になりますが!
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城壁の西側にある、多分正門。
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天守を北西の壁の外から眺めたところ。北西の城壁の外側には、堀があります。
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未だ日没まで間があったので、帰路の途中、ポーツ・ダウンの丘の上から、ポーツマス港周辺を眺めしました。とても日が短いから、お出掛けの際の日照時間は、出来るだけ有効利用しなければ~と思います。
  
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by piyoyonyon | 2015-10-24 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

海辺の要塞、ポーチェスター城 1

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晴れた秋の週末、ポーツマス近くのPorchesterポーチェスターと言う町にある、中世の城を訪ねることにしました。この城の敷地だけなら何回か訪れていますが、例に寄って城自体はイングリッシュ・ヘリテイジ(EH)で有料な為、城内には入ったことがありませんでした。
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ここで改めて毎回興味深いと思うのが、その立地。ポーツマス湾に突き出た、半島のような部分の先端に城が立っています。海岸線は常に軍事防衛の要なので、城が多く存在するものですが、水辺から城壁まで4、5mと、ここまで海辺に近い城は、島国イギリスでも中々ないのではと思われます。海沿いの城は、ドーヴァー城ロチェスター城のように、大抵見晴らしの良い高台に立っていますが、ここは海抜1mも無い程の全くの平地です。このポーツマス湾は、潟湖とでも言うべき内海で、波が全然ありません。
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そして、イギリスの中世の城に良くある例で、元はローマ時代の要塞と言う立地にあります。
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城壁は、上から見るとほぼ正方形で、完璧に一周分残っています。
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城壁内の北西の角に、更に堀が掘られ、ノルマン様式の城が建てられました。
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売店の中の受付を通ると、まず目に入るのが、この「Ashton’s Tower アシュトンの塔」。
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まるでロック・ガーデンのように、壁面に植物が沢山育っています。我が家の庭にもある、セントランサス(紅鹿の子草)が多いようです。
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アシュトンの塔の内部。
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塔の左側の、現在ピクニック・テーブルが並ぶ場所は、かつては「Constable’s House」と呼ばれる建物が立ち、城の警備兵や従者達の宿泊所になっていました。
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12世紀には、城は王家の所有となりました。こちらは、「ヘンリー二世宮殿」と呼ばれる場所。
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今はすっかり、こんな廃墟ですが…、
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かつては、中二階の部分が大広間になって、賑やかな宴が行われていたようです。
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中々好みの見事な廃墟っぷりです。
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しかし、肝心のkeep=天守部分は完璧に残り、内部も復元されています。
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この天守、ただのっぺりとした無骨な四角い箱状態で、やたら窓が少なく、まるで監獄みたい…と思いきや、実際近世には牢獄として使用されました。
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内部の一階と二階は、資料室になっています。ここは元々、ヴァイキング来襲に対する防衛として、ローマ人の駐屯地が置かれていました。その後のサクソン時代も、ウェセックス(西サクソン)王国の砦が、ここでヴァイキングを見張っていました。ノルマン時代に入ると、ウィリアム征服王の強力な支持者William Mauduitに、この地は与えられ、本格的な城が築かれました。
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その後も所有者は変わり、12世紀にヘンリー二世の王城となりました。14世紀にはエドワード二世とその息子三世が、殊の他この城を気に入り、贅を尽くして改装したようです。100年戦争の際も市民革命時も要塞として活躍しますが、17世紀に英蘭戦争の捕虜収容所となり、その後19世紀初頭まで牢獄となります。
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牢獄当時は大盛況?だったらしく、定員オーバーの為寝床が足りず、梁からハンモックまでぶら下げていたとか。牢獄生活は相当お気楽だったようで、囚人達はギャンブルに興じ、待遇が悪いと暴動を起こし(これは今も一緒)、またゲームの部品やボトル・シップ(瓶の中の船の模型)等を制作していました。レース編みは特に人気で、地元のレース産業を脅かす程だった…と、説明板には書いてあります。
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部分的には梯子並みに急な階段で、上階にどんどん登って行きます。
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人一人がやっと通れる幅のオリジナルの螺旋階段は、更に急。やはり古城巡りは、足腰の強いうちに…と肝命じます。
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この城は、イングリッシュ・ヘイリテイジの管理になる前に、牢獄に使われた後の19世紀、一度個人の所有になったことがあります。当時の壁画の残った部分があります。
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屋上に到着。
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低地に立つ城ですが、天守が高く、周囲に視界を遮るものが何もない為、中々の眺望の良さです。
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中央の白い建物は、造船場のようです。第二次世界大戦中に「ポーチェスター・キャッスル」という名の軍艦が存在したようで、すっかりここで造られたのかと思いましたが、北のニュー・カッスルで造船されたそうです。その背後の丘はPorts Down ポーツ・ダウンと呼ばれ、頂上付近は現役の軍事施設になっています。
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潟湖には、ヨットがいっぱい。
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城壁の内の南東角は、St. Mary Church 聖マリア教会とその付属墓地。その背後の海の向こうに、ポーツマスの市街地が見えます。
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城を見下ろしたところ。入り口とヘンリー二世宮殿部分。
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以前入り口から覗いた時は、そんなに広くない城だな…と思いましたが、思いの他充実して、見るべき所は沢山ありました。特にやはり、天気の良い日の屋上からの眺めは、入城する価値ありです。
  
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by piyoyonyon | 2015-10-23 15:35 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

ウェイクハーストで秋のフェア

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ここイギリス南東部では、一ヶ月程前から徐々に紅葉が始まり、今はすっかり秋らしい景色&気温になっています。そんな季節の晴れた週末、義母が何処か庭園に出掛けたいと言い出したので、みんな(義両親+私達夫婦)で「Wakehurst Place ウェイクハースト・プレイス」に行くことにしました。
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ここは、数年前に高い駐車料金を取るようになって以来、余り混んでいたことがないのですが、この日は珍しく駐車場が満杯近くなっていました。これは入り口の、原種シクラメンの絨毯。
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その理由は、お屋敷近くの緑地で、こんなフェアが開催されていたから。何度もウェイクハーストには来ているのに、こんなの一度も見たことないと思いきや、それもそのはずで、これが初めての開催だそうです。
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チーズやパン、ジャムやチャツネなど、地元産の拘りの食料品を売るストールが幾つも並ぶので、食いしん坊の義母は大喜び。ただし、いつも何処へ行ってもこういう催しでは、決まり切った種類の食品だけで、珍しい御当地食品には全く出会えない(って言うか存在しない)のがイギリス…。
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キュー・ガーデンのスタッフに寄る(※ウェイクハーストはキューの別園)、園芸のワークショップも色々開催されていました。ここで、私のペンステモンの挿し木の仕方は、全く間違っていたことが判明(それでも幾つかは成功したけどね~。笑)。キノコの見分け方教室なんかもありましたが、やっぱり素人には無理そうです。
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このフェアで一番人気だったのは、このロープに寄る木登り。子供専用で、命綱&ヘルメットを本格的に着用して大木に登ります。でも有料で、一人5~7ポンド位掛かるようです。入場料や駐車料金だけでも恐ろしく高いのに、子供が3人以上もいるような家族は出費が凄いことになりそう。
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お屋敷の西側のボーダー花壇は、相変わらず良く手入れされています。オレンジ系でまとめてあるように見えますが、実はオレンジ→ピンク→紫→白とグラデーションになっています。
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この季節は、ダリアとペンステモン、アスター等がメインです。
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ダリアはとても見栄えのする花ですが、耐寒性がないので毎年球根を掘り起こし、凍みないように保管しなければならないのが結構面倒です。毒性があることにも、注意が必要です。
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大輪はバラに負けない程華やかで、ぽんぽん咲きは可愛くと、ダリアにも色々表情があります。私が特に惹かれるのは、葉と茎が紫や茶色のシックなダリア。
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ウォルド・ガーデンも、相変わらず見応えがあります。
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私にとっては、ここが一番充実したウォルド・ガーデンで、真冬以外はいつ来ても楽しめます。
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この「Little Pink Beauty」と言うアスターは、色が綺麗で背が低めの為、義母が欲しがっていました。
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秋明菊も、秋を象徴する植物。イギリスでは、Japanese anemone 日本のアネモネと呼ばれています。
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秋バラも、あちこちで咲いていました。これは「Caprice(別名Lady Eve Price)」と言う品種。
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ハナトラノオには、沢山バンブル・ビーが群がっていました。中にはクマバチ並にデカイのも居て、モコモコで縫いぐるみのようだと思いました。一方ミツバチはセダムに群がっていて、蜂に寄っても好みが分かれるのだと知りました。
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この紫の花は、「monk’s head」と言います。和名はトリカブト…。全体が猛毒なので、ひえ~恐ろしいと思いますが、イングリッシュ・ガーデンでは結構一般的な植物なのです!
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ウォルド・ガーデンの奥の育苗場の小屋の壁は、こんな風に装飾されていました。
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畑では、巨大カボチャがゴロゴロと実っていました。
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今やハロウィーン近くになると、提灯制作用にスーパーマーケット等にどっさり並ぶカボチャも、ここ数十年でアメリカから入って来た文化で、元々イギリスでは馴染みがない野菜だったそうです。
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生憎今回は、キノコ撮影をする時間まではありませんでしたが、絶好のお天気で、美味しい物も色々買えて大満足のお出掛けでした。
 
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by piyoyonyon | 2015-10-17 15:26 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

イギリス軍事史の代弁者、ドーヴァー城 2

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イギリスでヨーロッパ大陸に最も近い立地の、軍事的にも最も重要だったドーヴァー城に来ています。グレート・タワー内部を見学した後は、内庭壁部分にはめ込まれた、幾つかの博物館を見学します。元は兵舎に使われていたようですが、現在はカフェや売店も、この城壁に嵌め込まれています。
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まずは、「Arthur’s Hall アーサーズ・ホール」と呼ばれる、グレート・タワーのあらましを紹介する資料室。ヘンリー二世と、その「面倒な家族」(本当にそう書いてある)について、説明する映像が流れています。ヘンリー二世は、国王としては中々優秀だったのに、妻のアキティーヌ女公エリナーを始め、息子達(リチャード一世、ジョン王等)は問題ばかり起こす、心休まる暇のない可哀想な王様でした。
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グレート・タワーの模型もあります。模型大好きで、幾ら眺めても飽きませんが、未だ見るべき場所は山程あるので早々に引き上げました。
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その隣は軍事博物館。チャールズ二世(17世紀)以降の、イギリスの戦争の歴史を説明しています。
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正直言って、見ていて余り嬉しいものではありません。この日本軍の刀や署名入りの日の丸なんて、怨念篭っていそうだし。
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かなり熱心に説明を読んでいたP太も、余りの戦争の多さに、仕舞いには気が滅入って来たそうです。
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唯一興味深かったのは、第一次世界大戦中に、女性達が愛国心と戦勝、兵士の無事、慰安の意味を込めて制作した手芸品の数々。緻密さ具合に、祈るしかなかった彼女達の心中が偲ばれます。
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人気のコレクタブルにもなっている、繊細な刺繍が施されたシルク地が挟まっている絵葉書
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これら「戦争手工芸品」は、アンティークとしても人気で、常に割と高値で取引されます。
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それと、1ペンス・コインを記念メダルに改造する機械に、思わず目が留まりました。1ペンス玉を自分で用意する他に、制作費用に1ポンド掛かります。楕円に変形させ、図案は幾つかの中から選べます。日本では自国の通貨を改造するのは違法ですが、イギリスでは観光地で良くあるアトラクションだそうです!
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その脇に、イギリスでは非常に珍しい両替機が設置されていました。これも展示物かと思えるレトロ具合。両替すると、1ペンス玉がオマケで付いて来るそうです。
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カフェでは、屋外席の後片付けが停滞していた為、残飯がカモメに狙われていました。チップスは、イギリスのカモメの好物!
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続いて、王の門から内庭の北西側に出ます。この橋の下に、「中世のトンネル」の入り口があります。昔の秘密の抜け道だったそうです。地下へ続く階段を下りた後は、かなり急な坂道を下ります。
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すると、こんな砲台に出ます。これは、ナポレオン戦争時代に作られたもの。大砲は何故か空堀に向けらています。上部の「王の門」が、防衛的に最も重要だったのかも知れません。
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ここの窓から覗くと、非常に急な空堀の斜面に、本物の羊が居て驚きました。山羊のような脚力。
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この現在舗装されて道路になっている部分は、かつては空堀だったようです。
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空堀壁の一部は、近年にレンガで固められ垂直になって、敵の侵入を絶対拒む造りになっていました。防衛に対する緊張が感じれます。
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北東の土塁は、刳り貫かれて武器倉庫が建てれています。第二次世界大戦中には、この敷地の下に複雑な地下壕が張り巡らされ、それを回るガイド・ツアーもあります。
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土塁の上には、大砲の他に、近代の飛行機を打ち落とす為の機関砲が設置されています。その後ろで、カップルがいちゃ付いていますね…。
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続いて本丸の南東側、「Church of St. Mary in Castro 城の聖マリア教会」を見学します。隣に立っている更にボロボロの塔は、なんと古代ローマ時代(1世紀)築の灯台で、現存するイギリス最古の建造物の一つだそうです。
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この日は本当に視界が良く、34km離れた対岸のカレーは、非常に身近に見えました。P太にとっても、これ程フランス側がはっきり見えたことはないそうです。
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東にはフェリーの発着場所。イギリスで最も忙しいフェリー港です。
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ローマ時代の灯台は、実は八角形の塔です。中世には、教会の鐘楼として使用されたそうです。
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教会の内部。この教会は、ドーヴァー城に駐屯する兵士の教会として重宝されましたが、17世紀に一度廃墟となります。この姿は、19世紀に再建されたもの。
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サクソン時代の出入り口のアーチが残っていました。
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イギリスでは珍しい、細かいタイル張りのモザイクの壁画装飾が目を引きます。
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もし時間があれば、本当はこの近くの同じくEHの城も訪れる予定したが、そんな余裕は全くありませんでした。それどころか、この敷地内だけでも、まだまだ見るべき所があり、出来れば午前中にやって来て、一日中滞在しなければ時間が足りない程、広大で充実したドーヴァー城です(…でも18ポンドはやっぱ高い!笑)。そして、ここを訪れるのには、天気の良い日を選ぶのが本当に重要だと思います。
 
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by piyoyonyon | 2015-10-04 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(4)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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