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雨の城下町ロチェスター

クリスマス休暇以来、週末は悪天候続きで、今年になってからも全く何処にも出掛けていませんでした。その週末も、生憎天気は良くありませんでしたが、いい加減家に居続ける事に飽き飽きしていたので、ほぼ無理矢理出掛けることにしました。天気予報を確認すると、東の方がややマシとのこと。それで、ケント州のほぼ北東端に在るRochester ロチェスターを目指すことにしました。
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ロチェスターは、古城と大聖堂の町であり、港町でもあり、古い町並みも魅力的で、休日観光気分が十分味わえます。しかし、ここを訪れるのは4度目で、お城や大聖堂は今までたっぷり見学したので、今回の主な目的はアンティーク・モール巡り等のショッピングです。
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ロチェスターへ入って来る直前、川向こうの隣町Strood ストゥルードに、大きなチャリティショップが在るのを発見したので、まず駅脇の駐車場に車を止めて其処へ行ってみます。
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橋を渡り切るのは初めてです。お城の眺めは、橋上、または対岸からが一番のようです。
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しかし橋の上は、冷たい風が直撃して来て、泣けて来る程寒かった…。
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河口に近い、海の入り江のように幅広い川なので、海同様に潮の満ち引きがあります。
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これがそのチャリティショップ。買いたい物は何も見付かりませんでしたが、思った通り店内は広く、値段は今時のチャリティ屋にしては概ね安目でした。
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手の込んだ透かし細工のピアノが、多くの客の目を引いていました。
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再び橋を渡って、ロチェスター側に戻ります。前回はクリスマス向けの移動遊園地準備中で入れなかった城内を通ってから、ハイ・ストリートに向かう事にしました。
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ロ「チェスター」の名が示す通り、古代ローマ時代の駐屯地だった町で、この城の立っている場所に、かつてローマ軍の要塞が在りました。
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ノルマン様式の城の中で、最も保存状態が良い物の一つと呼ばれるロチェスター城。この日も、結構訪問者が居るようでした。
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ヨーロッパの城(跡)には、良く大砲が設置されています。
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大聖堂は、お城のすぐ側です。
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こんな石畳の小路には、いつも心惹かれます。建物の出っ張り具合が印象的。
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ハイ・ストリートに出ました。
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車の乗り入れを禁止して歩行者天国になり、歩き易くなっていました。
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マトリョーシカと中国陶器を売る、はっきり言って悪趣味の瀬戸際の店。この向かい側位に、セレクトの良いビンテージ・ドレス屋が出来ていましたが、値段はとても高かった。
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実は今回ロチェスターに来た一番の目的は、この生地屋さんに行く為でした。探している布があったのです。値段は高めだけど、品揃えはさすがに良くて、センスの良い生地が揃っていました。
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ビンテージ屋版のチャリティショップも、相変わらず抜かりなくセンス良し。
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そうこうしている内に、雨が降り出してしまいました。うーむ、ケントの東側は、ギリギリ降らない予報だったのにな~。
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こんな古風なスタイルのお菓子屋さんが、やたら多いロチェスター。観光に人気の町の証拠です。
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アンティーク・モールでは、まずは重厚な建物自体が魅力的な「FIELDSTAFF」。二階は、ビンテージの衣料類専門フロアになっています。
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やっぱり今回も、窓辺に掛けられた、繊細なレースの透けるビンテージの子供服が素敵。
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窓から見える古風な街並みも、丁度絵になっています。
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こちらは高級な骨董品&貴金属専門アンティーク・モールで、ほとんど我々には縁無し。
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一方こちらのアンティーク・モールは、手頃な値段の小物が多く、私達夫婦にとってのお宝に巡り会える確率高し。小さいようで二階も在り、奥は結構広く充実しています。
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アール・デコ時代の、テーブル・センター・ピースのようです。魚部分のみフロストになった、美しいガラス花器。
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古いハンガリーの民族衣装人形。かなり昔から、ハンガリー土産の筆頭だったようです。
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そしてロチェスターで忘れちゃいけないのが、私が知る限りイギリスで最も混沌とした、一見の価値あるチャリティショップ。…未だ存在していたか(安堵と驚き)。
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店主も、内田裕也の白人版みたいなイカれたお爺さんで迫力でした。そして今回も、こんなに広い店内で品数も多いのに、買いたい物が何も無し!
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美味しそうな手頃な値段のケーキ屋を見付けたので、雨が降って寒いことだし、ここでお茶することにしました。良く確認しなかったけど、イタリア系のチェーン・カフェのようです。私はチョコレートのロール・ケーキ、P太はカスタード・タルトを注文。
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私のロール・ケーキは、スポンジがしっとりとキメ細かく(イギリスでは貴重)、甘みもベリー・ジャムの酸味も程良く、生クリームとのバランスも良く美味でした。P太のタルトは、カスタードがもったり単調な味で、生憎最後のほうは飽きて来たそうです。
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結局やっぱり雨模様になりましたが、この日無理にでも出掛けて正解でした。何故なら、この後もイギリスでは毎週末延々と悪天候続きだったからです。
  



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by piyoyonyon | 2018-02-21 15:29 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

英国最古の都市、コルチェスター

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愛猫ポコちゃんを失った翌日、またしてもP太が急遽有給休暇を取って、何処かに連れて行ってくれることになりました。では何処へ行こう?と考えて、今まで行ったことのある場所では、「あの頃は帰って来るとポコトラが待っていた」と思い出されて余計悲しくなる為、一度も訪れた事のない場所に行きたいと思いました。しかし、この周囲で興味の引く場所は既に全て行き着くし、日照時間の極端に短いこの時期では、未だ行った事のない遠い場所へは時間が足りません。中々目的地を決められなかった所、当日に天気予報を確認すると、この日はイースト・アングリア方面の天気が一日中良いとの事なので、出発直前にエセックス州のColchester コルチェスターを選びました。
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エセックスはロンドンの北東に位置し、うちから距離的にはそう遠くありませんが、行くのは結構不便な為(いつも混雑する高速道路を通る&テームズ川を渡るのが有料)、余り訪れた事がありません。コルチェスターには一度来た事がありますが、それはイギリスに移住した割と直後で、ポコトラどころか、未だたまちゃんとも一緒に暮らしていなかった頃のようです。つまり10年以上前に訪れた訳ですが、未だブログを始めてもいなかったし、驚く事に写真を一枚も撮らなかったようで、記録も一切無く、記憶も相当あやふやです。正直言ってエセックスは、「センスやガラが悪い」「やんき~とアバズレの産地」等、イギリス人からの評判は概ね良くありませんが(関東の荒★沖のようなイメージか?)、コルチェスターは歴史薫る城下町。尚且つ大学町で、若い活気も有ります。
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イースト・アングリア地方は、概ね平坦なイングランドの中でも特に海抜が低く、地球温暖化で海水が上昇した場合には、真っ先に海に沈む程真っ平らと言われていますが、コルチェスターの旧市街地は、結構高台に位置します。
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コルチェスターは、今は行政上「町」ですが、イギリス最古の都市とも言われています(自称)。古代ローマの記録に、「Camulodunumカムロドゥムナム」と呼ばれる、植民地ブリタニアの最初の首都として登場するからです。なので、今でもローマ時代の市外壁が残ります。
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この西門「The Balkerne Gate」は、現存するローマ時代の門(の一部)としては英国最大の物。そのすぐ隣に在るパブの名前は、「The Hole of the Wall 壁の穴」。ん?日本に、そんな名前のパスタ・チェーン店があったような。
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ローマの門の後ろに聳え立つ、古城やタウン・ホールと並ぶコルチェスターのランドマーク的な、ヴィクトリア時代の「ジャンボ・ウォーター・タワー」。水道塔が在ると言う事は、ここが町の標高最高地点のはずです。
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恐らくヴィクトリア時代の最先端の土木建築技術を、最大限駆使して建造されたのではと思わせる圧巻な造り。
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水道塔から、目抜き通りのハイ・ストリートはすぐです。
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ハイ・ストリートの突き当たりの郵便局は、こんな重厚な木組みの建物。手前の銅製象型の道案内看板は、郊外のコルチェスター動物園に因むのかも。
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コルチェスターは、ヴィクトリア時代の美しい街並みでも知られています。
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ハイ・ストリートの歩道に立つ、どういう意図で制作し設置したのかは理解不能な、ブキミな巨大アジア人女性の像。念の為、向かって左手の風船は、通行人が勝手に持たせた物です。
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多分ここの町の人々の誇りであろう、華麗なタウン・ホール(市庁舎)も、 ハイ・ストリートに在ります。
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その側の、地名にもなる程老舗らしい「Red Lion Hotel 赤獅子亭ホテル」。
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ハイ・ストリートの南側は、雰囲気の良い小路が入り組んでいます。
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チューダー時代、イースト・アングリアは羊毛産業で栄えた為、コルチェスターにはチューダー様式の木組みの家も多く残ります。
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坂道の多い旧市街地って必ず雰囲気が良いし、特に公道の階段を見ると嬉しくなります。
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この元教会の建物は、塔だけ残っているのかと思ったら…、
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…未だ現役の教会でした。一階がテナントとして一般商店に貸し出されている為、一瞬教会に見えないのです。うーむ、今時の教会は、生き残る為に、これ位しないと駄目か。
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中々素敵なブティックを発見。
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フォルム的には私には全く似合わないので、内部には入っていません(笑)。
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最後に、町のシンボルのお城も訪れました。このコルチェスター城は、ローマ時代のクラディウス帝神殿(納骨堂)跡地に、ウィリアム一世のイングランド征服直後に建てられました。
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無骨で、正に軍事的実用オンリーで建てられた造り。ボディアム城と真逆で、外観からは廃墟にしか見えませんが、中は近代的な歴史博物館に改装されています。
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塔の上に、かなりでっかい木が生えています。外壁を傷めないのか心配です。
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浅い空堀に残る遺跡は、12世紀の礼拝堂の礎石。
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お城の周りを一周しようと思ったら、すぐ後側は閉鎖されていました。12月から、移動遊園地としてオープンする為のようです。
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城の北側は、広々とした公園になっています。
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城の周囲にはバラがふんだんに植えられ、初夏には見応えがありそう。
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ヴィクトリア時代の鉄細工らしい東屋。ここからの眺めは中々。
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お城周辺のリス達は、大変人馴れしていて、逃げるどころか、撮影の為にしばらく立ち止まっていると、自ら近付いて来る程でした。
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試しに手を差し出してみたら、餌を貰えると勘違いしたらしく、ガブッとやられました。軽い甘噛みで全く痛くありませんでしたが、もし流血でもしたら、深刻な感染症になる可能性があるので、絶対に真似しないで下さい
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帰宅してから知った事には、この町には、他にも大修道院や小修道院の遺跡が残っており、また近年整備された遺跡公園も在るそうです。当日に急遽目的地に選んだものだから、見逃してしまいました。でも「もう十分見たから、ここへはしばらく(or二度と)来なくていいや」より、「もう一度ここに来たいな」と思える位が、お出掛けとしては十分楽しめた証拠だと思います。
 




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by piyoyonyon | 2018-01-29 15:24 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

クリスマス前のルイス

姉へのクリスマス・プレゼントのビンテージ・ジュエリーを買いに、今年もアンティーク・モールの多い町Lewes ルイスに行きました。お昼は外食にしようと珍しくP太が言い出しましたが、お気に入りのポーリッシュ・カフェが失くなって以来、ルイスには私達にとってコレと言った飲食店がありません。ネットで検索したところ、ノーリッジで偶然選んで入って美味しかったフレンチの支店が、最近ルイスにオープンしたらしいので、其処へ行く事にしました。
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ランチは12時からで、お昼ちょっと前に到着した為、待っている間にルイス城の周辺をブラブラ。
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このお城の内部(敷地内)には入ったことはありませんが、友達の話では、中世の衣装の貸し出しコスプレが出来るそうです。
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イングリッシュ・ヘリテイジの会員だった時は、確か入場料半額でしたが、結局アンティーク・モール巡りのほうが忙しくて、つい見逃してしまいました。
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目当ての「Cote Brasserie コート・ブラッセリー」は、お城のすぐ近くの目抜き通り沿いに在ります。この町には三ヶ月前にオープンしたとの事ですが、既にかなり人気で、開店と同時にお客が何組もゾロゾロと入って行きました。
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建物は、ジョージアンの古い建物を改装して使用しているようです。トイレは地下にありましたが、複雑に折れ曲がった廊下の奥で、まるで迷路のようでした(笑)。
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この暖炉や鏡も、ジョージアンの物をそのままリフォームしているようです。
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土日のランチ・メニューは、生憎夕方まで注文出来るお得なコースではなくて、ビーフ・ステーキかチキン・ソテーかハンバーガーの三種類だけですが、丁度私達はハンバーガーが食べたかったのでした。…全然フランス料理じゃないじゃん(笑)。
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しかし、肉が良質で味わい深いのは勿論、バンズが凄く美味しいのですよ。ハンバーグはイギリスでも概ねまあまあ美味しいのですが、大抵はバンズがまるで駄目です。でもここのは、ちょっとブリオッシュみたいな甘目の、外側はカリッと焼かれ、中は適度な弾力の有るバンズでした。オプションで、チーズとベーコンをプラスしています。分厚過ぎて齧り付けない為、ナイフとフォークを使用。付け合わせがチップスじゃなくて、細いフライド・ポテト(フレンチ・フライ)なのが、一応フランス風と言えばその通りです。
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食後は、勿論アンティーク・モールでビンテージ・ジュエリー探しに勤しみます。その合間に、クリスマスらしいアイテムがちょこちょこ目に映りました。このストールは、普段は古い印刷物を中心に扱っていますが、クリスマス時期には古いボーブルがずらりと並び、中々見応えが在ります。
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オリジナルの外箱にイギリス製と書いてあるのに、イギリスでも製造していたのかとちょっと驚きました。昔の薄いガラス製のボーブルは、ポーランド製が圧倒的に多いので。
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ボーブルは、大体色や素材別に分けられています。
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手前右の長いのは、ツリーの天辺に飾る「topper トッパー」と言うタイプ。
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しかし、毎年同じ物を売っているところを見ると、大して売れては居ないようです…(笑)。
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まあこういう場所に出店している人達は、儲け目当てではなく、半分以上が趣味だとは思います。アンティーク・モールの出店料は、どんな田舎でも結構驚きの高さです。
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中々好みのイラストの、昔のクリスマス・カード。古いコインが嵌め込まれたままです。ラッキー・コインの意味があったのか、単なるお小遣いだったのか。
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他のストールで。ビンテージ・ボーブルは、やはり軒並み結構高価です。
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これは北欧製のクリスマス用のテーブル・クロスらしいのですが、凄く可愛くて気になりました。
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布の中央は、ユール・トムテらしき子供達。
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5ポンド位だったら買ったところですが、結構高かった。
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同じストールで。子供用のニットのチロリアン・ジャケットと、御揃いのキャップです。クリスマスのディスプレイ用にもぴったり。
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勿論姉へのプレゼントは、全てのアンティーク・モールを巡って探し出し、ついでに自分へのプレゼントも買って貰い、P太も自分の為のいつもの「原子力お宝」を見付け出して買いました。しかし、昼食を飲食店で取ると、例えメインだけでも、結構ゆっくり目の給仕だった事もあり、やはり時間が足りなくなるようで、結局最後は結構駆け足でした。
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昨年のクリスマス前にルイスを訪れた時は、その四日後に愛猫トラを失いました。ルイスに居た時点では、未だトラが病気である事すら気付いていませんでした。なんて事を、今回訪れた際に思い出して、夫婦でしんみり話していたのですが、今年はここを訪れた三日後にポコが亡くなりました。大好きなルイスなのに、冬に訪れるのがトラウマになりそうです…。
  



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by piyoyonyon | 2017-12-21 15:33 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

秋のボディアム城

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先月末のお天気の良い平日に、有給休暇を取ったP太と一緒に、イースト・サセックス州南部に在る、NT(ナショナルトラスト)の「Bodiam Castle ボディアム城」へ出掛けました。ここは、イギリスを代表する中世の城の一つで、イギリスの城のカレンダーや、ナショナルトラストのガイドブックの表紙にも登場する程、絵になるロマンティックな古城です。
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平日なのに、予備の駐車場を使用する程混んでいました。海外(フランスやドイツ)からの車も、結構多く見掛けました。左手に見える四角いコンクリートの建物は、第二次世界大戦の砲撃代の跡。しかし、こんな大きな町から離れた辺鄙な場所が、ドイツ軍に攻撃される事はなかった為、兵士達はダラダラと専ら茶を飲んで過ごしていたそうです。
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ここを訪れるのは三度目ですが、二度目は真冬だった為、城内は閉鎖されて入れず、堀の外側から眺めるだけでした。
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四方を堀に囲まれている訳ですが、日本の城の深い堀+切り立った石垣とは全く違い、水面が地面と大差ない高さの、非常に幅の広い堀で、まるで湖に浮かんでいる城に見えると思います。
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これは城の南側で、正面に見えますが裏門です。城主夫妻の個人的な入り口に使用されたのではと言われ、かつては橋が架かっていたようです。
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この日は風がほとんどなかった為、水面に写る城もはっきりと美しく見えます。
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夏には堀に睡蓮が花開き、更にロマンティックな光景になるし、冬には堀の水面から登る蒸気霧に城が包まれた姿も幻想的です。
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とにかく、歴史的ドラマの撮影にも度々使用される、非常に絵になる城です。
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堀の東側の草原に、中世の騎士のような木像が建てられていました。
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その側には、こんな木像も。大蛇にしか見えませんが、もしこれが竜だとしたら、人物のほうは、イングランドの守護聖人セイント・ジョージ(聖ゲルギオウス)ではないかと思います。
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城の正門=門楼は、北側に在ります。城の北の斜面には、ブドウ畑が広がっています。地球温暖化で、イギリスのワインの生産量が急増しているそうです。
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城内へは、この木橋を通って行きます。
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現在は、NTの受け付けや駐車場が南側にあるから、南が正面に思えますが、当時は主要道路が北西から伸びていた為、北側の門楼に続く橋も、堀の北西側(写真右手)から伸びていたそうです。
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こちらが門楼(ゲートハウス)。
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門の天井に穴が沢山開いていますが、敵が侵入した際、この穴から弓矢で打ったり、石や煮え滾る油を落としたりする為に開けられたのではないかと言われています。別名「殺人穴」。
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堀の外からはほぼ完璧な城に見えますが、御覧の通り、内部はほぼがらんどうの廃墟です。
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しかも、この敷地全てが城だった訳でなく、建物は塔に連なる四角い外壁に沿っての部分だけで、中央の広い部分は中庭でした。
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このボディアム城は、14世紀末に、百年戦争での活躍で莫大な富と栄誉を得た、国王直属の騎士であり国会議員だった、Sir.Edward Dallingridge エドワード・ダリングリッジ卿に寄って建てられました。国内の反乱や、フランスからの侵略に備えて建設されましたが、実際には一度も攻撃されたことはないそうです。
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ノルマン様式より後の時代で、この頃から、城に要塞としての戦力的な実用性だけでなく、優雅で快適な住居としての建築美が求められるようになりました。
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しかし17世紀の清教徒革命の際に、当時の城主が国王側だった為、城はオリヴァー・クロムウェルに破壊されて朽ち果てて行きました。
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こちらは、西側に在る従者用の厨房だった部分。これは、巨大な調理用竈だったようです。この城では、西半分は概ね召使い達のスペースで、城主一家は主に東側に住んでいました。
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南東の大広間だった部分。玉座…と言うか、城主の席が再現されていました。
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スタッフが、中世の衣装を纏い案内しています。
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南西の塔の地下は、井戸になっていました。単に堀の水が流れ込んでいるだけに見え、とても飲用出来る水に見えませんが、実際当時でも飲用は不可能で、子供でも衛生上は安全な酒類(エール)を飲まざるを得なかったそうです。
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塔は外側から見ると円柱なのに、内部は六角形になっているのが分かります。勿論最初は、天井で塞がれていました。この南西塔の上部は、かつては巨大な鳩小屋で、約200羽の鳩が、卵や肉の食用の為に飼われていたそうです。
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南(裏門)塔の一階。先程写真を撮った対岸が見えます。
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ここは、塔の上にも登れる仕組みになっています。まるで梯子のように急な、手すりがなきゃ絶対ムリな螺旋階段です。
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それぞれの階は、せいぜい6畳もない広さ。
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それでも暖炉とトイレは、各階に設置されていました。勿論、超急降下ボットン式です(笑)。
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暖炉の脇に、不思議な模様の蝋印を発見。
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非常に急な上に真っ暗な螺旋階段を上り詰めて(結構緊張)、屋上に到着。
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これは、城の南東に広がる丘陵地帯です。丁度、紅葉の美しい季節でした。未だ紅葉の始まったばかりの木もあれば、既に葉をすっかり落とした裸木もあります。イギリスの紅葉は、日本のように一気にドラマティックな変化を遂げる訳ではないのです。
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こちらは南西側。最初にこの城を訪れたのは、イギリスに住み始めて間もない頃でした。その時は、こんな風に塔には登れる仕組みではなかったと記憶していますが、10年の間に整備されて、一般公開されるようになったようです。
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ここの四隅の塔は内部が全て六角形なのに、南東の塔の内部だけは、何故か正六角形ではなく不規則な六角形になっていました。
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四角い東塔と円柱の南東塔と、城主夫妻の居室が在った部分。
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礼拝堂だった部分。かつては、この窓にステンド・グラスが嵌め込まれていたようです。その頃ステンド・グラスは大変高価だったのに違いなく、エドワード卿の財力を物語っています。
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礼拝堂の床に、当時のタイルが少しだけ残っていました。あ、南塔の暖炉の文様はコレだ。
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北東塔の内部も、少しだけ登れます。
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楼門から上部へ登って、北西塔へ渡ることが出来ます。部屋の一部が再現されていました。
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城の内部全体を実感するのには、ここは最高のスポットみたい。
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中世の衣装も再現されていました。当時、布地や衣類は大変貴重だったので、虫に食われては一大事。そこで虫を避ける為、着ない間は臭いトイレの上に干していたそうです。…それは…、避けるのは虫だけではなかったことでしょう。
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堀に囲まれた城内部に入らなければ、高い入場料を払う必要はないので、周囲は地元周辺の人々の、格好のピクニックや犬の散歩スポットになっているようです。
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要塞としての意味が強い、無骨なノルマン様式の古城を中心に見学して来たせいか、生活を優雅かつ贅沢に楽しみ始めた時代の城との違いを、はっきりと感じました。塔に登れるようになったお陰が、大きいと思います。最初に訪れた時より、この城に対してずっと充実した印象を得ました。
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最後に、やっぱりNTのティー・ルームでクリームティーの〆となりました~。
 


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by piyoyonyon | 2017-11-29 15:28 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

桜吹雪の鶴ヶ城

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キチ吉ちゃんと二人で会津若松駅を出発して、途中お昼御飯を食べて、お店でたっぷり寄り道もして、散々時間が掛かって、ようやく会津若松城こと鶴ヶ城に到着しました。
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ここは、福島県内でも有数の桜の名所なのですが…、予想した通り、桜(ソメイヨシノ)は既に大分終わり掛けで、部分的には葉桜になっていました。
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しかし、こんな晴れた日には、お城が抜群に映えるので、しばし本丸(城址公園)を歩いてみます。
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「荒城の月」のモデルの一つと言われ、本丸内に歌碑も立つ鶴ヶ城ですが、こんな清々しい快晴の日には、戊辰戦争の悲劇を連想するのは中々難しいものです。
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この日は視界も良さそうなので、結局天守閣にも登ってみることにしました。この建物自体は、昭和に復元された鉄筋コンクリートで、歴史的価値は然程ありません。内部は撮影禁止の博物館になっていて、今までも何度か見学しましたが、こんな晴れた日は、天守から眺望を楽しむだけでも価値があります。
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チケット売り場に、こんな張り紙が。…それって本当に需要あるの??(笑)
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城内の順路をぐるぐる進んで、展望台(楼閣)に到着。こちら、北東方面。磐梯山麓が見えます。
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こちらは南東方面。本丸が見下ろせます。左端に、会津若松の奥座敷と呼ばれる東山温泉の入り口が見えます。かつては「奥羽三楽郷」にも数えられた有名な温泉街なのに、そういや未だ一度も行ったことがない。
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南西方面。この先は、越後山地に続いています。
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北西方面。午前中ははっきり見えた飯豊連峰は、午後には雲に隠れてしまいました。
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城の中庭みたいな場所に、立派な盆栽が並んでいました。
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城内のお土産屋さんは、会津の名産品を一通り網羅していて、結構充実しています。
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絵蝋燭の愛らしさには、大変心惹かれます。しかし、勿体なくて絶対使えません。
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これは、水に浮かせる丸いタイプの絵蝋燭。
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会津塗りや桐下駄、本郷焼きも。
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日本刀型の折り畳み傘です(…多分機内持ち込み禁止)。安っちい金プラのハンドルがナンですが、雨に濡れると28種類の戦国武将の家紋が浮き出るところがイカす。ゲームの影響で、日本刀マニアの女子が急増し、それを目当てに日本中の歴史博物館を巡礼するそうです。
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そして、名前もトレードマークの情けな顔の女の子も忘れ難い、地元乳業「べこの乳」(正式名:会津中央乳業)の乳製品が販売されてました。
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アイスクリームは、結構フレーバーが豊富です。勿論、これは見逃せません!
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お城を出て、アイスを食べることにしました。
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ソメイヨシノは終わり掛けでしたが、開花が一足遅い八重枝垂れ桜は、丁度見事に満開でした。
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花色が濃い紅枝垂れの上八重なので、特に華やかに見えます。綺麗過ぎて、返って造花のよう。
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午後遅くから益々晴れて来て、やはり桜の花色は青空に映えます。
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ここは、「麟閣」と言う茶室です。千利休の愛弟子で、茶道に深く通じていた城主・蒲生氏郷が、失脚し秀吉に切腹させられた利休の子で、その後氏郷が保護した千少庵の為に作らせた建物です。長年、市内の薬局の庭に移築されていたのが、近年本丸に再び戻されました。
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氏郷は、中央(当時の)から遠く離れた奥州入りに気落ちしていたそうですが、文化人としても名高い人物で、会津の文化発展に大きく貢献しました。
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この、枝垂桜の下でアイスを食べました。私は会津板下町特産の胡桃味、キチ吉ちゃんは会津ならではの「身不知柿」味をチョイス。私のは美味しかったんですが、キチ吉ちゃんのは、微か~に柿風味でした。
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麟閣からしばし歩くと、地面が一面雪のように桜の花びらに覆われた場所に出くわしました。
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多分ちょっと前までの桜祭りの際に、イベント用の小屋が出店していた場所のようです。
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本丸を出る頃には、既にお堀脇の桜並木は夕日に照らされていました。
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堀の水に白く浮かんで溜まっているのは、なんと桜の花びら! 本当に凄い数です。
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こんなに遅い時間まで鶴ヶ城に居られるのも、この地に一泊するからで、初めての体験でした。桜の全盛期には残念ながらちょいと遅かったのものの、その分余り混んでいなかったし、お天気には恵まれて城はばっちり映えたし、抜群に美しい枝垂れ桜は楽しめました。




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by piyoyonyon | 2017-07-26 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

初夏のシシングハースト城庭園 1

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イギリスに帰って来てすぐ、抜群に天気の良い週末があり、折りしもバラの最盛期なので、何処か庭園にバラを見に行こうと言うことになりました。最初に目的地として思い付いたのは、国家財産的なオールド・ローズのコレクションで有名な、ハンプシャー州の「Mottisfont Abbey モティスフォント・アビー」でしたが、天気予報では西より東のほうが断然天気が良いとのこと。そこで、2ヶ月前に行ったばかりだけど、ケント州の「Sissinghurst Castle Garden シシングハースト城庭園」を訪れることにしました。
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ここへは大抵春の球根植物の開花時期に来るので、バラの季節にも来なければと思っていたのです。かつてピクニック・スポットだった入り口前の芝生は、今は牧草花畑に換わっています。
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特に、「oast オースト(ビール醸造の為のホップ乾燥用のとんがり屋根の建物。ケントの名物)」前の、オックスアイ・デイジーのお花畑が、うっとりメルヘンの世界。
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イギリスの庭の一番美しい季節なので、大陸から観光バスで団体客が続々とやって来ました。この日は、ドイツからの訪問者が多かったようです。
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母屋の外壁を這う蔓バラも、開花して絵になっていました。
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この、蔓性のアジサイが伝う壁の向こう側がバラ園。
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バラ園に入った途端、濃厚な花々の香りに包まれました。
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2ヶ月前に訪れた時とは、印象がまるで違う!
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ここは、幾つかあるバラ園の形式の中でも、オールド・ローズとモダン・シュラブ・ローズのクラシック系(イングリッシュ・ローズ等)中心の、宿根草と合わせたミックス・ボーダーのインフォーマル・ガーデンのウォルド・ガーデンで、その点ではモティスフォントのバラ園に雰囲気が似ています。
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一季咲きの品種が多い為、バラ園をこんなに充実した状態で楽しむのには、やはり6月か7月に訪れるしかないと思います。
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バラの他にも、眼を引く美しい植物は沢山あります。例えば、クリーム色のカルフォルニア・ポピー。
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繊細な色合いのルピナス。
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バイカラーのスウィート・ピー。
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バラと美女撫子とギガンジューム。
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クラシック系のバラは、宿根草と合わせてこそ絵になると勝手に思っています。特に、背の高い青いデルフィニウムは、バラとの相性抜群で映えるので、是非一緒に植えることをオススメします。
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そして、イングリッシュ・ガーデンに欠かせないのが、良く手入れされた芝生と、花壇のエッジとなる、こんな柘植の低い生垣。
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今回初めて、バラ園の奥の育苗所のドアが開いていました。私有地なので中には入れませんが、こちらの家には、この庭の制作者で元所有者だった、ヴィタ・サックヴィルとハロルド・ニコルソン夫婦の子孫が、今も住んでいるのかも知れません。
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一方、春にはあんな賑やかだった春の球根植物のボーダー花壇「Lime Walk」は、訪れる人も少なくひっそりしていました。
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新緑が美しかった広葉樹林「Nuttery」も、今は只鬱蒼としています。
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反対に、春には寂しい状態だったハーブ園は、今は生き生きと植物がおい茂り、一面にハーブの香りが漂っていました。
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濃い緑の生垣を背景に煙のように見える、多分フェンネル。手前のピンクの花はジキタリス。
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樫の枝が重く垂れ下がって、堀の水面に届いています。
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…今回こそ一回で記事をまとめてやる~と思ったのに、またしても次回に持ち越しです(苦笑)。
  




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by piyoyonyon | 2017-07-03 15:32 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

結婚記念日にライ 2

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今年の結婚記念日に訪れたのは、イースト・サセックス州の中世の雰囲気を色濃く残す人気の町Rye ライ。昼食を取った後、アンティーク屋(と言うかジャンク屋)巡りをしています。
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唯一現存している城門を通って、旧市街地(かつての市街壁内部)に入ります。
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城門のすぐ脇のお店。良く見ると、結構趣味の悪い物を売っています(笑)。
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真っ平らな土地の中で、ライは島のように盛り上がった高台の上に築かれています。
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かつては実際海に囲まれていたようで、「Cinque Port シンク・ポート」と呼ばれる、中世の最も重要な港の一つでした。
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イギリスでは珍しくなって来ている石畳も、ライの旧市街地には多く残ります。
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ただし、フリントと言う漬物石のように丸い石が並べてあり、幾ら足裏マッサージに良いと自分に言い聞かせても、半端ない歩き辛さです。
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そんな石畳の通りの中でも、町のアイコン的な老舗ホテル「Mermaid Inn 人魚亭」のある、特に観光客率の高い「Mermaid Street 人魚通り」。
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中世の町並みらしさの決め手は、やはり重厚な木組みの家。
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これが人魚亭です。かつては、密輸入者や密入国者のアジトだったと言われています。
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一方「The Mint」と言う通りに在る、人魚亭と共に密輸入犯罪集団の根城だったらしい「Bell Inn」。どちらも内部には、逃走する為の秘密の地下道もあったとか。
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この教会近くの家の煙突は、にょろんと曲がっています。
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丘の一番高い部分に、教区教会「St. Mary Church セイント・メアリー教会があります。
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ノルマン時代に起源を持つ歴史の古い教会ですが、この教会で思い出すのは、以前内部で聖歌隊?の子供達が、忘れ難い程強烈に下手な合唱を練習していたこと。しかも、曲目は何故かABBAの「マネーマネーマネー」! …お布施しろってことか?
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教会の周囲には、古い建物が集まっていて特に良い雰囲気です。
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結局回る場所は、毎回同じ(笑)。旧市街地の南東端には、13世紀にフランスに対して築かれた要塞「Ypres Tower イプレス塔」が残っています。
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元々は、市街壁の一部だったとか。牢獄だったり、一般住居だった事もあるそうです。今は内部は、資料館になっています。
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塔の手前は、かつての砲台で、今は「大砲公園」になっています。
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南西の低地には、チューダー時代の要塞「Camber Castle カンバー城」が見えます。
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やっぱりライは、結婚記念日や誕生日等、何かお祝い事に訪れるのに相応しい町です。勿論そういう町は、何でもない日に訪れても十分素敵です。でもやはり、快晴の日に訪れるのが正解みたい。小さな町なので、アンティーク屋巡りや食事かお茶の時間を入れても、3~4時間あれば、ゆっくり一周することが出来ます。
  




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by piyoyonyon | 2017-04-19 15:23 | 旅行・お散歩 | Comments(2)

快晴の城下町ロチェスター

新石器時代の古墳「Coldrum Long Barrow コールドラム・ロング・バロウ」を見学した後は、北東へ進んで、久しぶりに古城と大聖堂の町「Rochester ロチェスター」を訪れることにしました。
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この町へ来るのは、二年前の夏以来です。これが町のシンボル、ノルマン様式の城の最も完璧な見本の一つと言われる、Rochester Castle ロチェスター城。ただし廃墟で、内部はほとんど空洞になっています。うーむ、快晴の青空を背景にした中世の城は、やはり迫力(…おどろオドロしい暗雲も似合うけど)。
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冬は樹木の葉がない分、城が一層良く見えます。かつ、城に写った木々のシルエットが綺麗。
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城と大聖堂。この町の大聖堂は、大聖堂としては小さめです。また、大聖堂が在るのに、ロチェスターは「市」ではなく「町」の指定になっています。
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ロチェスターは、古くからの港町でもあります。と言っても海ではなく、River Medway メッドウェイ川の河口近くの、大きく蛇行した部分に、まるで突き出た半島のように面しています。
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イギリスの港には、大抵カラフルなヨットがいっぱい。個人所有のヨットだったりします。
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ロチェスター城は、メッドウェイ河畔の高台の上に立っているので、川のすぐ側から見上げると、丘の側面(崖)も合わせて、城壁が凄い高さに見えます。
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ロチェスターと、隣町「Strood ストゥルード」を繋ぐロチェスター橋。ちょっとブダペストの鎖橋に似ています。ロンドンからロチェスターを訪れる場合、鉄道も自動車道も大抵この橋を渡り、そこからいきなり高台に立つお城が目に入ることになるのは中々ドラマティック。
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これが、橋から眺めたロチェスター城。12月直前だったので、城内の敷地にはクリスマス・シーズン用の移動遊園地が設置されていました。何だか本物のお城なのに、まるでテーマ・パークの作り物のよう(笑)。
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更にロチェスターは、市外壁にも囲まれた城塞都市でもありました。市外壁は、未だ部分的に残っています。
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市外壁の突起した部分は、barbican=外堡と呼ばれます。
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勿論、その後High Street 目抜き通りも散策。
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イギリスには珍しく、割とショッピングが楽しい町です。
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結構人気の観光地なので、アンティーク屋が幾つかあります。この店は小規模ですが、二階は食器やアクセサリーや布物等女性的な小物が中々充実。
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ビンテージ屋にしか見えない、実際アンティーク&ビンテージしか売っていないチャリティショップ。値段も、相変わらず一般のビンテージ屋並み。
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その店頭で、ビンテージ・ドレスも売られていましたが、ハンガー・レールが低過ぎて、全てドレスの裾が地面に付いちゃっているよ。
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前回覗いて衝撃を受けた、広い店内に只ひたすらガラクタが山積みだった、迫力のチャリティショップ。ウラン・ガラスの一つも埋もれているかと思いきや…、今回も見事にゴミばかりでした~。
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ここは、多分町では一番の規模で、アンティーク・モール形式。
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建物自体が、これぞイギリスって感じで重厚でした。
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二階は、ビンテージ・ドレス専門フロア。
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中々セレクトの良さげな品揃えです。
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これはインナー? それともナイティなのか。現在の英国人女性からは、大人用とは考えにくい細さです。
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レースの付け襟等、服に比べて買い易いファッション小物も。
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1960年代らしいハイウェストの、色と柄がパンチ有るワンピース。
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やはりハイウェストの、60年代のシンプルなウェディング・ドレス。
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窓に飾られた、レースのアンティークの子供服が、うっとりする愛らしさ。
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夕暮れの大聖堂(の側面)。
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本当に、一日中見事に雲一つない快晴で、こんな日を無駄にせず有意義に過ごせてラッキーでした。冬なので、あっという間に日は暮れてしまいましたが、黄昏時の雰囲気もまた中々のロチェスターです。

 


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by piyoyonyon | 2017-01-26 15:37 | 旅行・お散歩 | Comments(0)

川と修道院の古都シュルーズブリ

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旅行二日目のメインは、シュロプシャーの中心地「Shrewsbury シュルーズブリ」です。4年前のシュロプシャー旅行で、木組みの家だらけの城下町「Ludlow ラドロウ」がすっかり気に入り、州都シュルーズブリもそれに負けない程魅力的な、中世の面影を色濃く残す町と聞いていたので、是非一度訪れてみたいと思っていました。尚、日本語では「シュールズベリー」と記載されることが多いようですが、ウィキぺディアの英語版だと発音記号が「シュルーズブリ」に近いので、これで通すことにします。
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シュルーズブリは川の町。大きく湾曲した川に囲まれた、まるで中州か半島のような地形に在ります。かつて川が自然の要塞として重要な役目を果たしていた為で、スイスのベルンやフリブール、チェコのチェスキー・クルムロフ等、歴史的な美しい街は、しばしばこういう場所に築かれています。言い換えれば、こんな立地に在る古い町に、雰囲気の悪い町はまずないと言うこと。
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この川は、ウェールズのスノードニア近くに源流を持つ「River Severn セヴァーン川」で、 この下流には世界遺産の「アイアンブリッジ」があり、河口付近ではウェールズとイングランドの国境を流れます。
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前日、チェスターの木組みの家が思ったよりも新しくて、ちょっとガッカリしていたのですが、シュルーズブリでは、本物のチューダー時代の建造物らしい木組みの家を沢山見掛けました。
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これこれ、木組みの家と言えば、傾いていなければ(笑)。
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丁度正午頃到着したので、まずはお昼御飯を食べる場所を探しました。選んだのは、フレンチの「Bistro Jacques」。リヴァプールを中心に展開するチェーン店だそうです。二人とも、「L’Assiette de France」と言う「フランス人のお気に入りの盛り合わせプレート」なるものを注文しました。左上から焼きカマンベール、あっさり目のガーリック・トースト、サラミと生ハムのサラダ、オリーブ、魚のフライ、リンゴの煮物、鯖のパテです。どれも繊細で美味しく、サラミも生ハムも、普段スーパーで買うのとはさすがに違うな~と(当たり前じゃ)思いました。特に、丸ごと一個の熱々カマンベールが、パンに付けても、リンゴを乗っけても美味! 給仕も素早く、量もバランスも丁度良く、正に理想的な旅行メシでした。ほぼ同じ金額で3コースも選べましたが、旅行中の昼食にコース料理では、時間が掛かり過ぎると思います。
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ところが、食事を済ませて丁度店を出ようとした途端、予報通りに雷&大雨が降り出しました。雨宿りも兼ね、しばし近くのアンティーク・モールで過ごしました。
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そこで小降りになるまで待つことが出来た…のですが、結局その後その日は、雨が完全に止むと言う事はありませんでした。魅力的な町並みが目白押しなのに、写真を撮るのもままなりません。
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ここは街のヘソ、古い市場の建物(左)とその広場。現在の市場は、近くの屋内で開かれているようです。
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旧市場の広場から、こんな心惹かれる石畳の小径を登って行くと…、
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「Butcher Row 肉屋横丁」と言う名前の通りに出ました。多分、かつては肉屋が並んでいたようです。
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一方こちらは、その近くの「Fish Street 魚通り」。元々魚市場でも立っていたのか、魚屋があったのか、はたまた左の「Three Fishes」と言うパブの名前に因むのかも知れません。
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坂を登り切ると、最終的にはこんな教会に到着しました。もしかしたら、ここが旧市街地で一番標高の高い場所なのではと思いました。「St. Alkmund’s Church」と言うそうです。
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内部はこんな感じになっています。主祭壇には、ステンド・グラスではなく「ガラス絵」が。
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教会のすぐ横にも、また教会??と思いきや、元は確かに「St. Julian’s」と言う教会だったようですが、今は青少年会館か何かになっているそうです。
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そして、この町のシンボルの一つである修道院を目指します。その途中も、木組みの家がいっぱい。
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坂道が多い町なのも、私の好み(…勿論歩くのは大変ですが)。
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南東の修道院へ行くのには、「イングランド橋」を渡ります。因みに、一番最初の写真に写っているのは、旧市街地の反対側(北西)に通じている「ウェールズ橋」です。
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修道院は、チェスター大聖堂同様、赤い砂岩で出来ています。今でも「Shrewsbury Abbey シュルーズブリ大修道院」とは呼ばれているものの、機関としては現在は単なる教会です。修道院そのものは、16世紀のヘンリー八世の解散法に寄り廃止され、この付属の教会と名前のみが残っている訳です。
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内部はノルマン様式。イギリスに住み始めた頃、「ノルマン様式」とは何なのか分からず、美術史の授業でも習った覚えがありませんでしたが、少し調べると、ヨーロッパ大陸では「ロマネスク」と呼ばれる様式にほぼ一致することが分かりました。規模的には、一般の教区教会としては大きく、大聖堂よりはずっと小さめ。
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私が持っているイングリッシュ・ローズ「Brother Cadfael ブラザー・カドファエル」は、ここの修道院を舞台にした人気の探偵小説の、主人公の修道士の名前から名付けられました。
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古い石棺のすぐ脇に、スタッフ用の簡易台所のあるのが…、何気に凄い光景だなと思います。
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入り口近くの洗礼台は、実は古代ローマ時代の石柱をリサイクルしたもの。
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次に北東の城を目指しましたが、城の入り口脇にも中々素敵な教会が、と思ったら、こちらも今はパーティー・ルームか何かに再利用されています。現在のイギリスのキリスト教徒は、1割しか教会に行かないらしいので、やはり教会建築が余っているのですね。
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その隣の、黄土色の漆喰の壁の木組みの家も迫力。
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城の閉門時間にはギリギリで、外観のみ写真を撮りました。建物は余り残っていませんが、美しい庭園として整備されています。城の内部は、軍隊博物館になっているようです。
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そうこうしている内に、再びの豪雨で雨宿り。向かいに見えたのは、やけに立派な建物の図書館で、その前に立っている像は、どうやらこの町出身のダーウィンのよう(未確認)です。
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最後に、シュルーズブリの鉄道駅にやって来ました。この駅は、丁度中州のように湾曲して流れる川に囲まれた旧市街地が、唯一川に囲まれていない、首のような部分にあります。とてもクラシックで絵になる駅舎で、この町に到着する時に車で通過した際、是非写真を撮りたいと思っていました。
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その上、何せ城のすぐ脇に立っているのです。こんな劇的な立地の駅、ドイツのニュルンベルク(目の前が城壁)やケルン(すぐ横に大聖堂)以来だと思います。写真では工事の足場がちょっと邪魔ですが、この町を列車で訪れる人にとっては、かなり感動的なのではと想像します。
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悪臭が強烈だったチェスターと違い、シュルーズブリは、期待に反せず、ヨーロッパの歴史的な町らしさに溢れ、とても素敵な町でした。が、とにかく天気が残念でした。「このところずっと快晴が続いていたのに、旅行の時だけ雨なんて、僕達は不運だったなあ」とP太は言いましたが、…違うよ、元々予報で雨になると言われていた場所を、わざわざ私達が目的地に選んだの。現に、この日も自宅は好天のままでした。帰路の車中もしばらく凄まじい雷雨で、翌日のニュースを見たら、この地方には洪水に見舞われた地域もあったとか。次回訪れる時は、晴れた日にじっくり時間を掛けて、小路の隅々まで歩いてみたいシュルーズブリです。
  




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by piyoyonyon | 2016-10-17 10:21 | Comments(0)

木組みの家天国チェスター

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チェスターの大聖堂を去った後は、チェスター市内を歩きます。今回の旅行で何故、この地を最初の目的地に選んだかと言えば、ローマ時代に起源を持ち、大聖堂と城が在り、更にほぼ完璧な状態で城壁が残り、その上チューダー様式の木組みの建物が街の中心に集まっている、正に私にとって理想的な観光地に思えたからです。元々「Chester チェスター」と言う名前が、ラテン語の城や砦を意味する「castra」に由来します。上の写真は、ほぼ大聖堂の向かい側の市庁舎。
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これが商店街の中心なんですけど、確かに木組みの家が盛り沢山!
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そして商店街の中にいきなり、こんな橋と時計台が。実はこれ、城壁(市外壁)の東門なんです。
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橋の上には、脇の狭い階段で登ることが出来ます。
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橋の鉄柵と時計台は、ヴィクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリーを記念して建てられたもの。
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橋の上から眺めた「Eastgate Street 東門通り」。まるで絵のよう。恐らく車と店舗を除けば、100年前とそう変わらない景色なのではと思います。
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城壁の上は、一般の遊歩道になっていて一周出来ます。この城壁、北と東側はローマ時代のオリジナル、南と西は新しく再建された…と言っても12~13世紀築で、東西0.7km位、南北ほぼ1kmの周囲約3kmを、ぐるりと囲んでいます。大聖堂と同じく、赤い砂岩で出来ています。
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南東の門「Newgate」に到着しました。この門は、城壁の中で一番新しいもので、交通量の増加に伴い、間口の広い門として1930年代に建てられました。それまでは、ここには「Peppergate」「Wolfgate」と呼ばれる門が立っていたそうです。
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Newgate側のこれは、古い門の跡、またはローマ時代の塔の礎石かな。
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ここから城壁外に見える、少し窪んだ土地は、実はローマ時代の円型劇場跡。
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その側には、ローマ遺跡公園もあります。
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城壁に沿っても、木組みに家が。
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この小さなテラス・ハウスは、ヴィクトリア時代の労働者層の典型的な住居(P太は「コロネーション・ストリート」と呼んでいた)。裏庭の狭さに驚きました。その裏庭に、それぞれ一つずつ立っている小さな小屋のようなものは、昔の屋外トイレ。他人の裏庭を眺められる機会は余りないので、これは中々貴重な眺めです。
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更に南に向かって歩き続けると、「River Dee ディー川」が見えて来ました。
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川の上には、鴨やカモメの他に黒鷺がいっぱい。白鷺と青鷺は日本でも見たことがありますが、黒鷺は初めて見ました。
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「Bridge Gate」と呼ばれる南の門。その名の通り、「Old Dee Bridge」と言う石橋に続いています。
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城壁は所々段差があり、川沿いには自動車道脇の歩道と同化した低い部分もあります。最早「壁」ではありませんが、川が天然の要塞の役目を果たしていたようです。
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城壁の南西角には、ノルマン時代の城もあります。ウィリアム一世が、イングランド征服直後に建てたもので、かつてはウェールズに対する軍事の要でした。しかし多くの部分は18~19世紀に再建されたもので、中世の城らしさは余り感じられませんでした。
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その日の予報は曇りだったのですが、実際には霧雨が降り続き、その内雨足が強くなって来たので、この辺で城壁を離れ、再び市街地に入ります。
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魅力的な石畳の小径の脇に立つのは、アンティークの人形専門店。入店は、基本的に予約オンリーの敷居の高さだそうです。
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St. Micheal's Church 聖ミカエル教会。と言っても廃教会で、今は博物館。教会へ行く人が激減し、継続が難しいイギリスでは、教会建築をリサイクルする例が特に多いように思います。
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その名もズバリ、「Three Old Arches 三つの古いアーチ」の家。13世紀の建造。
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確かに大好きな木組み家だらけなのですが、どうも重厚な雰囲気がイマイチだなと物足りなく感じていたら、本物のチューダー時代の建築物は割と少なく、実は多くは19世紀に建てられた「チューダー・スタイルのリバイバル」なのです。言わば、リバティ本店が並んでいるかんじ。
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一階の店舗の俗っぽさと、木組みの家の雰囲気のギャップが凄まじいものも沢山(笑)。
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こちらは、本物のチューダー・ハウス。
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そんな中、新し目の木組みの家でも、この建物は圧巻でした。何と、ショッピング・モールなんです。
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内部も、こんな感じでエレガント。入っている店舗は、イギリスでは何処でも一緒のメジャー・チェーン店ばかりのようですが。
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そのモールの入り口の両脇には、歩道に沿って、こんなアーケードが続いています。雨の日には便利。ただし、段差は多いし、それぞれ歩道へは細い急な階段で繋がっており、極めてアンチ・バリアフリー。
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そして、地方なので閉店時間が異様に早い! 多くの店が、平日なのに5時には閉店していました。雨の上にこれでは、街を歩き続けようがなく、未だ日は明るいけど引き上げることに。
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正直言って、ここでは多くの木組みの家が新し過ぎて綺麗過ぎて(やはり木組みの家は傾いていないと…)、ちょっとだけガッカリしました。元々のこの街に対する期待が、大き過ぎたのかも知れません。それに天気が悪かったのも加わり、何より街全体が、非常に臭かったのが辛かったなあ(涙)。これは牛糞の臭いでして、チェシャー州はチーズで有名なので、周囲が酪農地帯なのは当然です。しかし、チェスター自体は結構大きな街なのに、中心地でもこれ程強く臭うとは一体?? 結局二人とも最後まで、この臭いに慣れることはなく、仕舞いには鼻が疲労したように感じ、悪臭で鼻が曲がりそうとはこのことだと実感しました(笑)。
 




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by piyoyonyon | 2016-10-07 15:30 | 旅行・お散歩 | Comments(0)


こんにちは! ぴよよんです。英国から蚤の市等で出会った愛しのガラクタ達を御紹介する雑貨手帖も2冊目となりました。1冊目と共に宜しくお願い致します。


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